いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

中間貯蔵施設を見学

2019-05-25 19:57:25 | Weblog
                             分類:催
                    中間貯蔵工事情報センター
                    場所:福島県双葉郡大熊町大字小入野字向畑256
                       ☎0240-25-8377


    中間貯蔵施設の用地に仰天
 昨日(24日)は大熊町にある「中間貯蔵施設見学会」に参加した。
 国道6号線の道路沿いにある中間貯蔵工事情報センターに集合し、13時から担当職員が同センター展示室内で、中間貯蔵施設の主な施設や地元の風景をドローン映像による状況案内があった。
 次いで中間貯蔵施設が立地する大熊町と双葉町の歴史や文化と、復興に向けた取り組みなどの紹介があって、マイクロバス2台に分乗して直接現場に入った。
   
《フレコンバッグから除去土壌が飛散したり、雨水が入らないよう遮水シートが掛けられている》
  
 原発事故が発生したのは平成23年(2011)3月11日。つまり東日本大震災が起きた直後だが、それ以降、除染・保管・除去土壌などの受け入れ、分別施設への輸送・安全な貯蔵の工程を経て、あとは中間貯蔵開始後に福島県外(30年以内)で最終処分を完了する計画が進められている。
 見学は帰還困難区域に入域する関係上、マイクロバスに乗車中は窓は開けられないし、外にも出られないのだが実際に工事現場を一巡すると原発事故による影響が如何に甚大であるか、あるいは解決に近付けるまでの途方もない道程の長さに私は主催者側と意に反するショックを受けた。
 
   《1日に大型トラック1500台~1700台の搬入があるフレコンバック》
 
 かつては〝原子力発電は安全、安心〟〝火力発電所と比較して家庭の電気料金が安くなる〟〝地域の人たちが出稼ぎに行かなくても済むようになる〟などと至れり尽くせりの神話めいた話が流布されたが、その反動は大きい。
 いま、原発事故の処理に途轍もない税金を使って「再生」「復興」とか言っているが、やはり問題なのは原発依存の前に、原発はどんな事が起きても絶対に安全なのだという確信のもとに手を出してもらいたい。それに人為的なミスが加わったのでは堪ったものでない。
 百聞は一見に如かず。中間貯蔵工事センターで展示室内を見るだけなら平日10時から16時まで、無料で自由に見ることができます。
 中間貯蔵施設の工事現場を見学するには予約が必要です。予め電話で開催日の確認をとっておくと良いと思います。

           
  《展示室内》 《案内板とスクリーン》《現地行きのマイクロバス》《建設中の分別施設》
 
 中間貯蔵工事情報センターへ車で行く場合には、常磐自動車道 常磐冨岡ICから約12分、国道6号線を仙台方面へ進み、三角屋交差点付近です。

 ◎小さい写真は、カーソルを写真の上に置いてクリックすると拡大して見ることができます。           
  
コメント
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