いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

靴が私に話し掛けました

2010-03-04 07:21:47 | Weblog
                     《捨てられる運命にあった靴》                  分類・私

 使い古した靴(=写真)を捨てようとしたら、靴が私に何か話し掛けたようでした。
 それは足元にあるのに、まるで耳元で、か細い声を振り絞って「後生だから捨てないでくれ」というように聞こえました。

 履き慣れた靴なので、ほとんど毎日のように使用して私にも愛着があったから、そのように聞こえたのかも知れません。
 皮革が破れてきたし、縫い目の糸も綻んできたので捨てざるを得ないと思いました。
 靴が話を続けます。「皮が破れたの、糸がほころんだのというが、それは単なる屁理屈だ。最初から捨てるという気持ちが先行しているからだ」と言うではありませんか。
 そこで、私は「屁理屈」という言葉にハッと気付きました。人間に言葉や文字があるように靴世界にも同じようなものがあるのではないかと・・・
 捨てる筈だった靴を慌てて靴箱に納め、靴言葉について考えてみると、人が使う「くつ」と付く言葉には靴世界とは重要な関わりがあることを知りました。

  【靴言葉の広辞苑】  ※カッコ内は人間世界の漢字と意味

窮靴 (窮屈)=狭くて足が入らない。(狭苦しい。きつい。ゆとりがない。)
退靴 (退屈)=玄関先に置かれているのは飽きたから何処かへ行きたい。(暇をもて遊ぶこと)
減り靴 (屁理屈)=大分、使いこなして靴底が減ってきたこと。(勝手な理屈)
どう靴 (洞窟)=気に入った靴を購入して他人に見せびらかしていること。(ほら穴)
利靴 (理屈)=バーゲンやキャンペーン中に普段の値段よりも安く買えた靴。(こじつけた論理)
靴返す (覆す)=裏干しをする時に靴をひっくり返すこと。(滅ぼす。ひっくり返す。)
癌靴 (岩窟)=靴に致命的なキズができたり、穴が開いて使用不可になること。(岩穴。岩屋。)
十靴 (盗掘)=10足の靴を所有していること。(所有者に無断で埋蔵物などを掘り出すこと。)
彩靴 (採掘)=彩かな飾りを付けた靴。(鉱物を掘り取ること)
変靴 (偏屈)=見た目や履き心地が何かおかしい。しっくりしない。(頑固。かたくな。)

  
    本日の催し  3月4日(木)    五黄 先勝   旧暦1/19

      ◆「鹿島フォークダンス」  am 9:00~   於・鹿島公民館     0246-29-2250

    

      
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