M2の山と写真

午年の馬力で近場の四季の山々をトレッキング

高塚山から音羽山     2014.03.08

2014-03-09 | 音羽山系
2014.03.08        今年23回目の山行   単独

音羽山は600mもない低山である。しかし山頂からの展望は素晴らしい。しかも最短コースをとればピストンでも周回であっても、2時間30分ぐらいで登って降れるのである。自宅から午後出発しても可能の山でもある。

今回はそんな軟弱でなしに、自宅から歩いて高塚山を経て音羽山に登ることにした。このコースも20回ぐらい既に歩いているので、問題はない。山頂まで3時間ぐらいで登って来られる。

今日は昨秋の水害による土砂崩れで寸断された登山道の調査も兼ねて出かけた。

昨年9月中旬の集中豪雨で京都市内は嵐山を始め各所でその爪跡を残したが、その中に今日のコースの一部も地形を一変するほどの物凄い被害を受けた。

その区間は高塚山から10分程降りた辺りから桜馬場までの2Km弱 程である。ここは音羽川に注ぐ水量の極めて少ない枝沢で、登山路は沢沿いに桜馬場まで緩やかに付けられている。

通行が困難というわけではないが、以前は容易な路で有っただけに通過に時間が掛かる。水害後も2回通っているが、今回はその後の状況と被害惨状を改めて確認し写真に記録するためであった。

自宅から醍醐寺を抜けて長尾天満宮へ。ここの長い階段を登りきった所が高塚山の登山口である。高塚山は地元の人たちの散歩コースのようで空身の人たちと良く行き会う。


コースタイム

自宅発     8.09
長尾天満宮   9.00-05    登山口
アーチ中間点  9.28
343ピーク    9.34
高塚山     9.53-56
分岐      10.04    
桜馬場     10.50
牛尾観音    11.01-05
東海自然歩道  11.27
膳所分岐    11.28     鳴滝不動道 通行止め
音羽山     11.42-44
大津道?分岐  11.49     道の名前不詳
昼食地     11.52-12.12
BBC分岐    12.35     びわこ放送局
送電線鉄塔   12.37
水車谷分岐   13.14
高山寺石碑   13.28     下山口 国道1号線 JR大津駅まで5分
逢坂山陸橋下  13.45


     経路図は解り難くいと思いますが、現在試行錯誤しております     










            山科川沿いから見る高塚山と音羽山
    
             醍醐寺境内 花見の名所

               醍醐寺 仁王門
                 
               長尾天満宮 階段を登った右側が登山口

                登山口

            広い尾根になると枝路が増え、狭まると一本に収れん
            それを何回か繰り返して高塚山に至る

            途中、醍醐盆地の向こうに雪が降っていそうな愛宕山が見える

            アーチと呼んでいる。高塚山までの中間点

             高塚山 485m

        途中の展望所から山科盆地

分岐、右を行けば舗装道路。そこから左を行くとゴルフ場の脇を通り千頭岳
                   右を行くと横峰峠、上醍醐。左の桜馬場に向かう

            この辺りから水害の爪痕が出始める



























           音羽川を渡り桜馬場、トイレも流されて跡形もない

           まるで津波の跡のような桜馬場

           ほぼ全壊の近道だった牛尾観音参詣道階段

           枕コンクリートを利用した寺への車道

              牛尾観音 6名のハイカーに初めて行き会う

            東海自然歩道に合流目指し登って行く

            東海自然歩道 右に行けばパノラマ台、石山方面

             水害の被害で閉鎖された膳所鳴滝方面の分岐

            音羽山頂上直前で見られる近江大橋
   
  音羽山頂上 593m 絶好の眺望地、西山から愛宕山、北山、比叡山、比良蓬莱山
  琵琶湖大橋までの大展望だが、見通しも悪い上に風が冷たく写真を撮って直ちに退散

                山科市街

               煙る愛宕山

               かすかに見える琵琶湖大橋

               南方には千頭岳 600m
         頂上前の広場


       分岐、左を行けば逢坂山歩道橋に至る東海自然歩道。右の大津道?を行く

分岐から数分の所でパンとホット茶、ビールで昼食。樹間に自然歩道を行くハイカーが見えた

 知る人ぞ知る大津道。以前は全く人に会うこともなかったが今日は3人のハイカーに行き会う
 この道の特徴は全く階段がないことで、階段の多い東海自然歩道と好対照である

  BBCびわこ放送局分岐、ここからJR膳所駅まで45分、この道は水害の被害を受けていない

              送電線鉄塔から見る愛宕山方面
          近江大橋、湖東方面


              歩き易い道だが2.3ケ所、急坂もある

                下山口直前の祠

          国道1号線。高山寺の石碑 ここからJR大津駅まで5分

  逢坂山歩道橋。ここも集中豪雨による土砂崩れで歩道橋には行けないことになっている


以前はちょろちょろと流れていた小さな沢。沿って緩やかに続く歩き易い登山道。これが僅か一日で物凄い集中豪雨の奔流のため、土砂崩れ、陥没、崩壊、亀裂、根こそぎに倒れている大木、地勢を一変してしまった。

この様な凄まじい自然の猛威には、抗えない人間の無力をひしひしと感じてしまう。

写真で被害の全貌を伝えるのは難しいが、少しは理解して貰えたかなと思う。

膳所鳴滝方面だけでなく、石山方面も通行出来ないと聞く。あれから半年も経つのに、桜馬場のトイレ再建も未だの上、逢坂山歩道橋北側の土砂崩壊による通行止めも、現在も解除されていない。これは行政の怠慢ではないかと思う。

それにしても音羽山から、東海自然歩道を北に向かうハイカーは一体どうしているのかなと思う。何処かに迂回路が有るのか、それとも逢坂山歩道橋北詰を強行突破しているのか。