OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

演技も歌も最高だった小川節子

2017-12-15 17:33:09 | 歌謡曲
紅花物語 c/w 怨歌情死考 / 小川節子 (日本コロムビア)

昨日ご紹介した、サイケおやじにとっては本年度の復刻大賞となるにちがいないCD「怨歌情死考」、そのアルバムタイトル曲を歌っている小川節子は、日活ロマンポルノ最初期のスタア女優として絶大な人気を集め、彼女が登場したからこそ、ロマンポルノ路線は芸能史に輝くプログラムピクチャーの金字塔に成り得たという真実は、決して過言ではありません。

それについては拙サイト「サイケおやじ館」の中にある「闇の中の妖精・小川節子の巻」をご一読願えれば幸いでございますが、本日は特に彼女が残した唯一であろうシングル盤に収録され、此度の復刻CDにも堂々のA面ド頭に据えられた名曲名唱「怨歌情死考」について、あらためて述べさせていただきます。

で、発売されたのは昭和48(1973)年、小川節子の主演作「怨歌情死考・傷だらけの花弁」の主題歌という扱いだったんですが、実は劇中の彼女の役は歌手を志して家出した美女というものでしたから、自らが歌うこの曲には強烈な印象を刻まれましたですねぇ~~♪

もちろん、サイケおやじはリアルタイムではなく、封切翌年になっての後追鑑賞ではありましたが、それがレコード化されていたのを知ったのは更に遅く、実際にシングル盤の現物を入手したのも、平成に入ってからでしたので、当然ながらヒットしていたという記憶はありません。

しかし、作詞:小原宏裕&作曲:井関麿里、そして編曲:小杉仁三が提供した「怨歌情死考」の仕上がりは最高に素晴らしく、一言で云えば石川さゆりの「津軽海峡冬景色」の世界なんですが、それに勝るとも劣らない裏名曲と断言致します。

なにしろイントロから哀愁を帯びたソプラノ・サックスにリードされ、彼女の後ろ髪を引かれるような歌唱には絶対に魅了されますよ♪♪~♪

そしてサビでは、そこに泣きギターが重なりますから、たまりません♪♪~♪

小川節子の歌唱力も安定していて、何度聴いても飽きがこない名曲名唱になっているというわけですが、それゆえにと言えば贔屓の引き倒しは百々承知、これが収録B面扱いだったという実相からしても、作詞:吉岡オサム&作曲:小島圭二、そして編曲:小杉仁三が提供した肝心のA面曲「紅花物語」が個人的には些か物足りないのも、残念と言えば、それまで……。

しかし、いよいよ復刻されるCD「怨歌情死考」には、それもしっかり収められているのは嬉しいかぎり!

ですから、皆様には虚心坦懐に鑑賞されんことをオススメするのがサイケおやじの立場と自覚しております。

ということで、このシングル盤収録の2曲を聴いて思うのは、もっともっと小川節子の歌を欲してしまう気持ちです。

う~ん、本日も無い物強請りの子守歌で、失礼致しました。
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