OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これが大好きな…、ためらい

2021-09-15 19:27:51 | 歌謡曲

ためらい / 増田けい子 (ワーナーパイオニア)

すずめ」の大ヒットを放って、すっかりソロシンガーとしての地位を確立した増田けい子には、やはり常に「元ピンクレディー」という肩書が付いて回る事は致し方ないとは思いつつも、ボーカリストとしての魅力は、なかなか個性的じゃ~ないでしょうか。

それは所謂ハスキーな声質と幾分虚ろな節回しが歌謡フォークやニューミュージック系の楽曲と抜群の相性を認めさせた、その証がソロデビュー曲として中島みゆき作品の「すずめ」であったとすれば、続く第二弾が今度は松任谷由実=ユーミンの作詞作曲という「ためらい」であった事にも説得力がありますよねぇ~~♪

実際、このオールディズ調の所謂三連ハチロクのバラードにおける掠れていながら、ハートウォームなメロディ解釈を聴かせる増田けい子の歌唱には、本当に独特の味わいが滲み出て、これが大人の恋愛模様かと、何かリスナーの心中を読まれてしまったかの様な情感に溢れていると思うばかり ♪♪~♪

ご存じのとおり、この「ためらい」は既にユーミンが昭和55(1980)年にシングル曲「白日夢」のB面、及びアルバム「時のないホテル」に収録していた裏人気作だったと云われているとおり、増田けい子の他にも宮崎美子や斉藤慶子も同時期にカバー競作しているわけですが、個人的には増田けい子のバージョンが最も好きですし、ユーミンのオリジナルバージョンの編曲が何時もどおりに松任谷正隆という安心印のマンネリであった事に比べれば、それから2年後の昭和57(1982)年6月に発売された増田けい子のバージョンが、じっくりと時代にアクセスした馬飼野康二の歌謡曲的なアレンジに軍配が上がるのは、それだけ彼女の歌手としての資質に昭和歌謡曲っぽい美しき流れがあるからかと思いますが、いかがなものでしょう。

ジャケ写ポートレートの雰囲気も素晴らしく楽曲にジャストミートしていますし、サイケおやじは前述「すずめ」よりも、これが百倍は大好きというわけです (^^♪

もちろん、楽曲そのものが「裏」どころか、堂々の名曲なんですけどねぇ~~ (^^♪

ということで、好きなレコードを聴くのに、何のためらいがありましょうか!?!

告白すれば、ここ数年、仕事上の立場もあり、なかなか私生活まで監視が厳しく、窮屈な思いを強いられているんですが、なんとか趣味の世界では自己を曲げずにやりたいと思い続けている次第です。

まあ……、それなりに姑息な知恵も絞ってはいるんですが、好きな事に集中できる僅かばかりの時間を大切にしているのでした。

何のためらいなんかねぇ~~~ (^^;

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