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サイケおやじの生活と音楽

裏切らない高樹澪

2024-04-03 17:35:03 | 歌謡曲

まわり燈籠 c/w 4月生まれのグッバイ / 高樹澪 (キャニオン)

本日の主役たる高樹澪は出演作品が失礼ながら凡作と云われようとも、抜群の存在感を発揮してしまう素晴らしい女優であり、そのクールビューティな面立ちと微妙な異次元感を滲ませる佇まいこそは、唯一無二の演技の源だとサイケおやじは思っております。

ですから、歌手としても強い印象を残すレコードを幾枚も出しており、一番に有名なのは井上陽水から提供された昭和57(1982)年の大ヒット「ダンスはうまく踊れない」でしょうか (^^)

正直、それほど歌唱力には秀でているとは言い難いかもしれませんが、自らの佇まいを決して裏切らないムードを歌で表現出来ているあたりが、一番の強みかもしれません。

で、ご紹介するのは昭和61(1986)年に発売された掲載のシングル盤でして、まずは高岡美智子から提供されたA面曲「まわり燈籠」からして、ミディアムテンポのアンニュイな歌謡フォークであり、Aメロでは抑えている感情をサビでは強いビートをバックに燃焼させるという展開は、ソフト&クールな高樹澪の声質があればこそ、その歌謡世界にグッと惹き込まれてしまうという、このあたりは緻密とも思えるチト河内のストリングスアレンジとの相性もニクイばかりじゃ~ないでしょうか (^^)

ちなみにこの「まわり燈籠」は同年に放送され、彼女も出演したテレビドラマ「遊びじゃないのよ、この恋は(TBS)」とされていますが、サイケおやじは全く接しておりませんので、あくまでも楽曲メインの鑑賞であります。

ですから、成り行きで(?)ゲットした掲載盤に収録のB面曲「4月生まれのグッバイ」が作詞:佐藤純子&作曲:木戸やすひろ、そして編曲:チト河内とクレジットされた、これがハードな歌謡ロックだった事には意表を突かれてしまったですよ!?!

なにしろイントロから唸るギター、そしてドカドカ煩いドラムスをバックに歌う高樹澪のボーカルにはパワー不足が顕著であり、しかも半分溜息唱法と申しましょうか、芯が曖昧な節回しが、それでいて歌詞の世界にはジャストミートの雰囲気が濃厚ですし、ミディアムアップで歌いきってしまう流れにはダレるなんてこたぁ~ありませんからねぇ~♪

加えてテンポチェンジしてのサビでの刹那のフィーリングは正に、ロックしていると思うばかり (^^)

いゃ~~、この中毒性はアブナイですよっ!

しかし、この後、何故か彼女は歌手としての活動を休止し、女優業に専心されてしまう事は皆様ご存じのとおり……。

そして難病を患い、引退されてしまったのは、なんとも悲しい現実でありました。

それでも近年は再び芸能界へ復帰も果たしているとはいえ、個人的には20世紀末までが強い印象の高樹澪と云えば、我ながら辛いものが……。

ということで、それにしても高樹澪が輝いていた映画スクリーンやテレビ画面のイメージが、こ~ゆ~レコード盤でも楽しめるというのは本当に素敵です。

あぁ~~、今夜はウルトラマンティガで活躍した女隊長イルマ・メグミ役の高樹澪にシビレようっ!


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