■幸せさがし / 坂口良子 (日本コロムビア)
坂口良子の突然の悲報に接し、朝から絶句……。
ネットやメールをチェックしても、何か信じられない気持です。
正直、ど~してあんなに愛くるしい彼女が早世するのかっ!?
美人薄命はこの世の常とは知りながら、その不条理と無常感に苛まれつつ、本日はこれを綴っている次第です。
でも、後ろ向きは本当に辛いですねぇ……。
そこで掲載したシングル盤は彼女が主演のテレビドラマ「家なき子(TBS)」の主題歌として、昭和49(1974)年秋に出した1枚なんですが、もちろん劇中では様々な苦難に負けず、直向きに生きる坂口良子の魅力が満載でしたから、作詞:岩谷時子&作曲:渡辺岳夫によるA面曲「幸せさがし」も前向きな勢いが企図され、松山祐士のアレンジも男性コーラスを使った溌剌調です。
と、すると、失礼ながら坂口良子の歌唱力が不安視されるところでしょう。
しかし、ここでの彼女の歌いっぷりは実に大らかで、力強く、なかなか勇気づけられる仕上がりなっているんですねぇ~~♪
まさに人は誰でも、生きている限り、幸せを求めて探すのが必然と肯定されますよ、例え何であろうとも!
ご存じのとおり、当時の坂口良子は正統派アイドルとして、歌手と女優を普通に両立させていた頃でしたから、初々しいジャケ写のポートレイトを愛でながら、この歌を聴いていると、何か後の私生活の苦難や今回の早すぎる訃報が信じられるものではありませんし、だからこそ、それを乗り切り、人生を使い果たしたかのような坂口良子に合掌……。
同じ時空に生きているサイケおやじは、彼女に出会えた幸せを忘れません。
また会おう、坂口良子、貴方にサヨナラは似合わないですから。