■袋小路三番町 / 梶芽衣子 (ポリドール)
既に各方面で報じられ、拙サイト「サイケおやじ館」の掲示板でも自ら書きこんでいますが、とにかく日活創立100周年記念の手型モニュメントには興味津々です!
なにしろ日活所縁の監督&俳優、60名の手型が残されたというのですからねぇ~~♪
石原裕次郎、石橋蓮司、内田裕也、榎木兵衛、大杉漣、岡崎二朗
小沢昭一、小高雄二、風間杜夫、桂小金治、蟹江敬三、川口恒
川地民夫、小林旭、西郷輝彦、沢本忠雄、宍戸錠、杉良太郎
高橋英樹、地井武男、津川雅彦、中尾彬、浜田光夫、深江章喜
藤竜也、舟木一夫、三國連太郎、安井昌二、柳瀬志郎、渡哲也
秋吉久美子、浅丘ルリ子、芦川いづみ、伊佐山ひろ子、和泉雅子
伊藤るり子、稲垣美穂子、丘みつ子、風祭ゆき、香月美奈子
片桐夕子、北原三枝、笹森礼子、清水まゆみ、白川和子、白木万理
田代みどり、谷ナオミ、月丘夢路、筑波久子、十朱幸代、中原早苗
夏純子、西尾三枝子、野川由美子、松原智恵子、美保純、宮下順子
山本陽子、吉永小百合
鈴木清順、野村孝、古川卓巳、舛田利雄
どうです、思わず震えがくる上記の顔ぶれ♪♪~♪
まさに過去から現在へ至る映画演劇に留まらず、世相や歴史を彩った面々の手型に接することが出来る幸せ、それが残されるのですから、本当に嬉しいですよねぇ~♪
特に個人的には、谷ナオミ♪♪~♪
説明不要とは思いますが、成人映画の大スタアにして、日活ではロマンポルノのSM路線を成立させ、その出演作全てを大ヒットさせた功績は決して忘れられるものではありません。
その谷ナオミと自分の手を間接的ではありますが、重ね合わせられる喜びは無上!
もちろんそれは、ここにモニュメントを残されたスタア&監督全てにも言えることですから、やっばりこれは凄い記念碑だと思うばかりです。
ところが、なにか物足りないなぁ……、と思っていたら、なんとっ!
梶芽衣子の手型が、無い!!!?!???
う~ん、これはど~したことでせう……??
そりゃ~、梶芽衣子は日活では「野良猫ロックシリーズ」の遅れてきた(?)ヒットぐらいしかないかもしれませんし、上層部から扱いにくいとされてきた過去があったとしても、個人的には納得出来ないものがあります。
だって、その「野良猫ロックシリーズ」がなければ、東映に移籍しての「さそりシリーズ」の超メガヒット、そして失礼ながら、後の「曽根崎心中」での映画賞総ナメだって、あったかどうか、わからないでしょう。
等々、思わず熱くなってしまいましたが、そこで本日の1枚は、歌も素晴らしかった梶芽衣子が昭和52(1977)年に出した歌謡ロックの大名作♪♪~♪
それは作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童というだけで、もはや全てを語る必要は無いほどなんですが、なによりも良いのは梶芽衣子本人の不貞腐れながら凛とした歌いっぷりでしょう。
世の中の冷酷さ、薄れてもしぶとく残る人情の機微……。
同時に主人公の逃れられない宿業……。
そうした風情と情緒と心の闇を如何にも昭和歌謡曲らしく、さらには楽曲に隠し様もないロックぽさを大切にした歌唱表現は、意図的に置かれた台詞語りのパートも含めて、この時期の梶芽衣子ならではと思います。
ちなみに、このシングルバージョンはギターがギンギン、ピートはビシバシのハードロックアレンジになっていますが、昨年5月に出た、梶芽衣子&宇崎竜童の再会コラポレーションCDには、グッと情念が潜むジャズ演歌系のアレンジで新レコーディングされていますから、聴きくらべも楽しいと思います。
ただし、個人的には時代への思い入れもありますから、ど~してもオリジナルのシングルバージョンに拘ってしまうんですよ。
特にジャケ写の絶妙に目線を外した梶芽衣子に見つめられてはねぇ~~~♪
こうなってみると、前述したモニュメントに参加しなかった彼女の気持も、それはあくまでもサイケおやじの推察にすぎませんが、納得するしかないんでしょうねぇ……。
う~ん、いかにも「らしいなぁ~~」と言っては、失礼でしょうか。
さて、そこで冒頭の話に戻りまして、件のモニュメントは「日活100周年」でありながら、手型が「60」というのは中途半端ですよねぇ。そこには何かの意図があるのかもしれませんが、ど~せなら「100」にして欲しかったですよ。
尤も既に故人も多く、また芸能界とは縁を断ち切っている人もいるわけですから、なかなか難しい事は理解出来ます。
個人的には小川節子、田中真理、中川梨絵、山科ゆり、東てる美、志麻いづみ、高倉美貴……等々のロマンポルノのスタア女優、監督では神代辰巳の手型を拝みたかったですねぇ。
それと些か顰蹙でしょうが、お叱りは覚悟しての希望では、女優さん達の「乳型」や「マン拓」があればなぁ~~~~♪
最近では例の「石膏型」が話題になっていますから、居直ってそれをやったら、それこそ「ロマンポルノ猥褻裁判」以来の歴史的な大事件(?)でしょうか。
そんなこんなの話題も尽きないのが、映画や音楽の楽しみでもあり、酒席のネタとしても最適と、サイケおやじは本日も妄言を積み重ねてしまった次第です。
失礼致しました。
ということで、件の素敵な手型モニュメントは調布の日活撮影所と最寄りの飛田給駅前に設置予定だそうです。
サイケおやじは必ずや訪れますが、皆様もぜひ、ご訪問下さいませ。
ご存知の通り、×「理絵」 ○「梨絵」 です。
ご指摘、ありがとうございます。
いゃ~、全くお恥ずかしいかぎり……。
訂正致しました。
これからも、よろしくお願い致します。