OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ノリが楽しいのも森進一の歌の上手さ

2022-11-25 17:38:37 | 歌謡曲

恋月夜 / 森進一 (ビクター)

森進一と云えば説明不要、ハスキーボイスによるクドい節回しで独特の個性を確立した我が国歌謡界の至宝であり、その夥しいヒット曲は常にカラオケの定番になっている中にあって、本日の掲載のシングル盤A面曲「恋月夜」は、「森進一ブランド」では、ちょいと異色の人気作でしょうか。

結論から述べさせていだければ、作詞:麻生香太郎&作曲:西谷翔が提供したのは、アップテンポでオールディズ調が入った疑似歌謡ロック?

―― みたいな、実にノリが楽しいポップス演歌であり、発売当時の昭和55(1980)年の歌謡界でブームになっていたアメリカンポップス風味を活かした小谷充のアレンジも、決して森進一の歌の上手さを否定していない潔さが高得点♪♪~♪

なにしろドラムスやベース、そして合いの手っぽいギターのフレーズ諸々は、往年のエレキ歌謡そのものでありながら、録音技法がタイトで分離のはっきりした1980年代サウンドですから、ホーンセクションやストリングも薄味なのは確信犯と思うばかりですし、だからこそ、森進一のライトタッチの節回しが新鮮でもあり、十八番の説得力に満ちた歌唱力に酔わされるんじゃ~ないでしょうか (^^♪

ちなみに、これまた説明不要とは思いますが、この「恋月夜」を出した頃の森進一は長年所属していた渡辺プロから独立し、加えて大原麗子との結婚もあり、自らの芸能界における存在が安定と不安定を繰り返していた時期だったわけですが、流石は天下一品の歌唱力と唯一無二の個性があればこそ、往年のド演歌路線と例の「襟裳岬」以降の新機軸を両立させながら、この「恋月夜」や「冬のリヴィエラ」等々のオールディズ演歌とも云うべき楽曲をヒットさせたのは、森進一の存在証明でありましょう。

ということで、実は入れてもらっている高齢者バンドのバンマスであるドラマー氏が坐骨神経痛で敲けなくなり、ボーカル専業に転向するというもんですから、この森進一の「恋月夜」が演目になるらしく、だとすれば、サイケおやじとしては、もっとエレキ歌謡がド真ん中でやりたいなぁ~~~ (^^)

なぁ~んていう我儘を進言させていただいたところ、OKの許可が下りたのは嬉しいです (^^)

もちろん、明日の練習では、早速やってみるとの話になり、気持も高揚しているのでした。

うむ、精神集中!

コメント
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