OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

伝説と真実のキューピッド

2020-03-09 18:27:08 | 歌謡曲

キューピッド LOVE / 花井その子 (日本コロムビア)

これまで夥しく登場してきた芸能人の中には「伝説の」という冠が附されるアイドルも少なくありませんが、本日の主役たる花井その子も過言ではなく、特撮ファンには全くそのとおりの幻影を脳裏に焼き付けさせられたと云われています。

何故ならは、それは昭和58(1983)年の事、誰もが知っているバルタン星人やピグモン、そしてレッドキングという超有名な怪獣をバックダンサーにして歌いまくっていたのが花井その子であり、それが可能だったのは彼女が「円谷プロ所属のアイドル」だったという、正しく今や伝説の存在だったんですねぇ~~!?

サイケおやじも当時、偶然にテレビでその出演歌唱シーンに接し、我知らず惹きつけられてしまった記憶は今も鮮烈です。

というか、冷静になれば決して歌は上手いとは言い難く、それでいてスレンダーな肢体にタイトな宇宙スーツみたいな衣装を着用し、無重力っぽいダンスを披露するあたりの不思議なセクシーさは、絶品!?!

当時の彼女の年齢は知る由もありませんが、ちょいと「お水」系でもあり、ロリ趣味が抜け切れていない風情もニクイところでありました。

しかし、結局はキワモノ扱いだったんでしょうか、あるいは円谷プロにはアイドルを売っていくノウハウが不足していのかもしれませんが、花井その子は結局はブレイクしたという話も残っていませんので、何時の間にかフェードアウトし、つまりは「伝説」が残されたと考える次第です。

ところが、そんなある日、例によって中古盤屋巡りをしていたサイケおやじの前に現れたのが、掲載したシングル盤で、発売されたのは昭和57(1982)年らしいので、もしかしたら、これが彼女のデビュー盤?

そこはかとない高揚感に浮かれさて速攻ゲットしたのは言わずもがな、作詞:花井愛子&作曲:尾関裕司が提供したA面曲「キューピッドLOVE」は典型的なウエストコーストロック系の歌謡ポップスで、ちょっぴり滲み出るオールディズ風味もサイケおやじのツボを刺激するところなんですが、気になる花井その子の声質が幾分アルトボイスなのも結果オーライの仕上がりでしょうか♪♪~♪

また、志能研三のアレンジが当時の洋楽ヒットポップスの美味しいところを入れ込んだキャッチーな仕掛けが満載なのも高得点♪♪~♪

あぁ~~、このイントロって!? あれだよなぁ~~~♪

と思わず気分は最高ぉ~になっちまいますねぇ~~♪

ところが一方、同じソングライタートリオから提供されたB面収録の「NO,NO,メイクアップ」は、残念ながら中途半端な仕上がりで、厳しい事を言わせていただければ、彼女の歌唱力の稚拙さが目立ってしまうという……。

ですから、それゆえにA面の「キューピッド LOVE」が愛おしくなるわけですよ♪♪~♪

ちなみに前述した怪獣と一緒にライブで演じていた曲は、どうやら2ndシングル曲の「COSMIC★LOVE」で、これはアナログ盤を探索していながらも、なかなか良い出会いがありません。ジャケ写には件の人気怪獣も登場しているんですけどねえ~~。

ということで、それにしても思うのはアイドルとしてブレイクせずとも、円谷プロ所属だったのならば、特撮ヒロインとしての道もあったんじゃ~なかろうか?

そんな気持ちがサイケおやじにありまして、もしかしたら既にそっち側での活動もあった事を知らないだけかもしれませんが、なんとも勿体ない……。

しかし、きっちりと「伝説」が残っている事はネット時代の今日、彼女が人気三大怪獣と歌って踊る映像が見られるという幸せがあるのです。

諸事情から、ここには貼り付けが叶いませんが、気になる皆様は、ぜひとも探してみてくださいませ。

コメント
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