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~サッカーを中心に日々の雑感など~

想像力

2007年05月03日 | Weblog
今日は憲法記念日。参議院選挙では、与党は憲法改正を焦点にするという話。今日の朝日新聞の記事では「60歳の憲法と私」。俳優で歌手の高橋和也さんが登場している。

【戦争できる国にしない】
「日本の青空」という映画で、主人公の憲法学者・鈴木安蔵(故人)を演じているそうだ。

彼は戦後、民間の憲法研究会でとても民主主義的な草案を作った人。政府はまともに取り合ってくれなかったんだけど、GHQ(連合国総司令部)がそれを研究してくれた。今の憲法はたんなるアメリカの押し付けではなかったと言うのが、映画の主題です。

ぼくはこの映画に出るまで、憲法をじっくり読んだことがなかった。多分義務教育で教わっていたと思うんだけども、印象は薄い。鈴木さんのことなんて、教科書にはでてこなかったし。あらためて憲法を読み直すと、独特の文体でたしかに取っつきにくい。でも戦争や武力の放棄が具体的に書かれていて、それが新鮮な驚き。

「男闘呼組」にいたころ、ジョン・レノンの「イマジン」を聴いて、「想像してごらん、すべての人が平和に暮らしていると」という詞に感激した。9条は変えるべきではない。

「戦争放棄」という最先端の憲法を持っている日本こそ、「現実を理想に近づけるべきなんだ」というメッセージを世界に発信できると思う。アメリカにも「一緒に作った憲法でしょ?今になって『一緒に戦え』なんて、ずるいじゃないか」と言わないと。

ぼくは俳優だから、いろいろな人物を演じる中で右にも左にも揺れる。でも、6人の子どもを持つ父親として、戦争が出来る国になってほしくない。中学生の息子が「憲法が改正されたら、兵隊に行かなきゃいけないの?」と言ったんで、「あり得るよ」と答えた。

ほんとうは「絶対にそんなことはさせないよ」って言ってやりたかったんだけど。ぼくの同世代や下の世代には、徴兵制が復活するかも、という想像力を働かせてみて欲しい。(おわり)

37歳という高橋さんの9条を変えるべきではないという発言はなんと心強い言葉。ジョン・レノンが生きていたら、今こそ想像力を働かせてごらんというだろう。中学生の息子さんとの会話にはあまりにも切実で胸が詰まるようだった。高橋さんと同世代の人たちのこどもが徴兵制を現実のものとして考えている。これから自分たちの身に降りかかる現実の問題なんだと・・・。






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