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~サッカーを中心に日々の雑感など~

オーガニック宣言

2008年05月21日 | ガーデニング
今週になって本屋から連絡があり、奇数月発刊の園芸雑誌【ビズ】が手に入った。巻頭を飾る紙面いっぱいの花の写真はいつも堪能する。それを見ながら、いつしか花の世界を漂っていたら、昨日は雨に加えて、強い風が夜になっても止む気配がない。

夜通しの風で庭はどうなっただろうかと、朝一番に見て回った。先端のやわらかい枝は耐え切れず、いくつか折れていた。まだこの春から伸びてきたばかりの新しい薔薇の枝には過酷な試練だったようだ。

今回の【ビズ】にはこの雑誌の精神を表すような感動的な1文が載っていた。日本におけるオーガニックな薔薇の育て方を自らの庭で試験的に繰り返し、その結果を引っさげて、先駆的な存在となった梶みゆきさんの書いた文だった。

【女性が作る新しい日本式ガーデン】というタイトル。
日本各地に女性たちがつくっている薔薇が咲く庭。最初はイングリッシュガーデンに庭作りを学んだが、次の段階になり、きちんとしたルールがある英国式ガーデンの影響から徐々に開放されて、日本式ガーデンともいうべきものが誕生している。

しかも世界では薔薇の庭は強い薬品で消毒することが不可欠という古い考えがまだ残っていて、イギリスでさえようやくオーガニックに舵を切ったばかり。一足お先に、植物も昆虫も小動物も、もちろん人間も共存できるという生命感あふれる庭を実現してこそ、【日本式ガーデン】を胸を張って世界に誇れるのではないか、という内容。

いやー、もう、素晴らしい!!の一言。こういうの、世界へ向けた【オーガニック薔薇宣言】とでもいうのか。伝統あるお家元イギリスを飛び越えて、日本から世界へ先駆けて発信しようという、その心意気には深く感動した。

これには梶みゆきさんの農薬に対する敏感な反応から、それを使わない薔薇作りを模索した日々。自宅の庭で長年薔薇相手に実験を繰り返し、とうとう農薬を使わない方法を作り出したという努力があってこそ。この成果が自信を持って、こういう言葉を言わしめたのだろうと思う。

我が家の庭でもこの春からなんとかオーガニック一本でやってみようと、木酢液の散布をやりはじめたところ。雑誌を見て一緒にニームオイルを使うのもいいかと、買ってみることにした。一番花が咲いた後にいつもうどん粉病や黒点病が出てくる。その辺りをどう乗り越えるかというのが大きな問題。

この雑誌ではバラ界のファーブル先生という方が、さらに進んでそれも散布しないという段階のバラ作りを実践している、という記事が掲載されていた。さすがに、仙人のような!この境地まで行き着くには相当年季が要りそうだ。

写真は上野ファームへ行ったときの一枚。花の名前はわからない。













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