FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

蔵出し劇場【シルクロード】

2008年10月08日 | ドキュメンタリー
早朝、ゴミだしのついでに庭を見回ると、濡れたような朝露がまだ葉っぱに残っている。外に出してある植木鉢をいつ取り込むか、毎日気温が気になって仕様がない。3回目の薔薇がまた咲きだしたのがうれしい。

昨夜は毎週楽しみにしている【蔵出し劇場シルクロード(1984年のものを再放送)~第2部~】とアンナ・ネトレプコの歌劇の放送が重なってしまい、どちらにしようかというところ。

結局、これは永久保存版ということで毎週気合を入れて!録画しているので、【シルクロード】を優先。石坂浩二さんの語り、喜多郎さんの音楽がなつかしくて嬉しい。第10集 はるかな大宛(だいえん)~天馬を求めて~

大宛(だいえん)という今はない幻の国に存在した《天馬》の行方を求めての旅。タクラマカン砂漠の向こう、カシュガルの町を通り、天山山脈を越えたさらに西方にあったという、中国国境を越え、旧ソビエト領にまたがる旅。《フェルガナ盆地》へ向かう。

東西300キロ、南北150キロ、日本の四国より広い面積というのだから、想像もつかない広さ。【史記大宛列伝】に寄れば、漢より1万里のところにあり、数十万人が暮らしていて、人々は稲や麦を栽培し、ぶどう酒も作って、弓や鉾を使い騎馬戦も行っていた。

しかし13世紀、中央アジアに攻め入ったジンギスカンの軍勢によって滅ぼされてしまう。それより以前の漢の時代には、武帝によって西域踏査を命じられた張騫(チョウケン)が13年間にも及ぶ旅から戻って報告すると、武帝は《天馬》に興味を示す。

《天馬は一日に千里を走り、身体からは血のような赤い汗をかく》。武帝は天馬に憧れ、ついに6万の将兵、軍馬、ロバ、ラクダ、数万頭という大軍勢で4年に及ぶ戦いの末、将軍《李広利(りこうり)》は3000頭の天馬を連れて凱旋した。

首都だったところの遺跡が残されており、ようやく発掘も行われるようになったらしい。旅は続き、フェルガナの大草原を越えるとキルギス共和国に入る。市場ではさまざまな人とものが行き交うバザールが行われていた。この国では岩壁に残されていた古い岩絵を案内されることになる。

天馬の姿はいかに?・・・首が長くて頭が小さく、足も長かった。いかにもスピードに乗って加速するには好都合の体形をしている馬ではないか。かたわらには生贄になったというカモシカの絵もあり、これは単なる馬ではなく、大宛国の繁栄を支える守護神の役割も果たしているということがわかった。

さらに旅は続き、ウズベキスタン(このときにはまだ旧ソ連邦領)へ。その南にはアフガニスタンと続いている。今は幻の馬となった《天馬》が辿った道は、後に交易の道としてにぎわうことになった・・・。
















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