Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

弁財天の絵手紙

2012-12-31 | 日記・つぶやき

 12/24(祝)、クリスマスイヴの日は、年中行事、くまさん宅の「美女の会」の集まりだった。私は都合で欠席したが、くまさんやようこ姫さんのブログに紹介記事がアップされ、出席した気分になった。

 初めてYAさんの三味線が披露されたようだ。フルート、オカリナ、ハーモニカなどの楽器もレベルアップ。くまさんの腹話術、「夏ちゃんとお姉さんの歌とお話」が聴けなかったのは残念だった。絵手紙には、いつもの花や野菜に加え、お地蔵様を描いたそうだ。
 その中の1枚を、欠席した私にと送ってくださった。昨日郵便で到着。ほのぼのとした笑顔。手に琵琶をお持ちの弁天様。バチを弓に替えるととチェロを奏でるくまさんそっくり。葉書き額を持っているので、中に入れて飾りましょう。
   

 
 ちなみに、↓は、その日のくまさんの句です。

 ・地蔵様 描く美女達は 善女なり

 ・味自慢  漬物持ち寄り 食べ比べ

 ・三味を弾く お囃子太鼓 うた踊り

 ・雪は舞う 歌は今年も ホワイトクリスマス

 ・集い終え  年ごと増える  忘れ物

 最後の句で笑ってしまいました。


「市民と市政」1月号・市長挨拶の録音日

2012-12-29 | ボランティア

 12/27(木)の朝は冷え込みが厳しく、道路がツルツルすべり、運転も歩きも怖かったですね。と、書き始めたのに、「愛車とペットボトルツリー」の話になってしまったので、今日は改めて27日のことを書きます。

 この日は、今年最後の録音日。「市民と市政 1月号」(トップは表紙・新幹線駅からの立山連峰)のテープ録音をする音訳ボランティアの日だった。例年、冒頭の市長の挨拶を、市長自らの声で録音してもらうのだが、年末の、しかも必ずと言っていいほどいつも雪の降る日になる。27日は、市長さんの都合でスタートが早まり、準備のため8時半集合だった。場所は、ふれあい福祉センターの2階、いつもの研修室。
 ↓は、”魅力あふれるまち 「高岡」へ”と題した「新年のあいさつ」を読まれる高橋市長さん。(ちょっとマイクを調節中) 「書き言葉で書いているので、気をつけて読まないとわかりにくい所もあるでしょうね」と言いながら、丁寧によどみなく読まれた。
        

 ↓は、「新年のあいさつ」と「私にはがある」のページです。(高岡市民でない方もおられるので載せました) ちなみに、のページには、ジュン・ブレンド代表の順ちゃんの紹介もあります。       

 さて、いつものことだが、記事の中には、私たち「あかね」のメンバーにとってわからない言葉が時々ある。今回は、”RORO船”(伏木富山港は国際RORO船の拠点をめざす)と、”6次産業化”だった。(他にもあるのだがこの二つが話題になった)。皆さん、ご存知ですか。
 その場で、ワイワイと電子辞書やケータイで調べたところ、
RO-RO船(ローローせん)とは、 roll-on/roll-off ship のこと。フェリーのように、車両を収納する車両甲板を持つ貨物船だそうだ。旅客を乗せないカーフェリーと言うか。

 六次産業化は、農畜産物、水産物の生産だけでなく、食品加工(第二次産業)、流通、販売(第三次産業)にも農業者が主体的に関わることによって、農業を活性化させようというものだそうだ。ちなみに六次産業という名称は、1+2+3の足し算の造語、今では、単なる寄せ集めでなく、1×2×3の掛け算である、と提唱者の今村教授は再提唱しているとか。農業のブランド化や直接販売、レストラン経営がその例と聞けば、アグリピア高岡や佐野アグリッチの活動が思い浮かぶ。この6次産業の””の由来を推理したのが、Oさん。すご~い。

 話が少し固くなったが、この日で今年度の活動は終わりだ。今年は「音訳ボランティア グループあかね」は新会員を二人迎え、総勢12名となった。お二人とも若く、読み方も明瞭で、爽やか。声のトーンが落ち、すぐつっえる私として、たいへん刺激いなる。KAさんは保育園にお子さんを預けて参加される若いママさんだ。
 そして、新たにデジタル録音を始めた。音声がとてもスッキリと録音される。この日は3回目でかなりスムーズに進んだが、まだ試行錯誤中。カセットテープにコピーする過程でやり直しをした。自分用のテープを家で聞いたら、つなぎ目にチョッと独り言が入っていた。録音時には気づかなかったことだ。利用者の皆さん、だんだん上手になりますので、もうしばらくご辛抱くださいね。
 


愛車 & ペットボトルツリー 

2012-12-28 | 日記・つぶやき

 12/27(木)の朝は冷え込みが厳しく、道路がツルツルすべり、運転も歩きも怖かったですね。
 まず、私の愛車のリアウインドウ破損の事故について、皆さまにはたいへんご心配をかけましたので、その後の状況を報告いたします。
 部品がすぐ調達できない場合は、年明けまで代車で我慢してほしいと言われ覚悟をしていました。でも、25日にはもう修理が終わり、翌26日、あの雪の降りしきる日に、木津小の前の「四ツ葉オート」で、新品ガラスの入った愛車をルンルン気分で引き取って来ました。しかも、修理代無料。私が入っている車両保険は「車対車+A」という型なのですが、この「A」の中に”ガラスの破損のみの場合は全額支払う”という項目が入っているのだそうです。電話で、損保ジャパンの人から説明を聞いた時、小躍りしたい気分でした。契約書をよく読んでみたら(こんなことは初めてです)、たしかに小さな字でそう書いてありました。「四つ葉」の社長さんは、「これで厄払いもすんだから、心おきなく新年を迎えてください」と仰いました。一件落着、メデタシ、メデタシ

 さて、風子さんとようこ姫さんのブログに、御旅屋通りの「ペットボトルアート」の紹介があったのは、12月半ばでしょうか、12/8~25まで。25日(火)夜11時まで点灯と聞き、MiTUの合唱練習後に足を伸ばしました。いつも一緒のSAさんはお休み、一人で出かけました。ウイングウイングから大和はすぐ傍だけど、風が冷たく、人通りはほとんどなし。9時半近く、飲み屋から出てくる人があるくらいで寂しい末広通りです。大和の前まで行くと、きれいなイルミネーションのツリーが何本も…。     

                        

        

                  

 大和の前と横に50基ものツリーが作られたそうです。すべてペットボトル製。開町400年記念の年、古城公園にペットボトルのお城を作ったのが、最初のイベントだそうです。高岡工芸高校や北陸コカコーラなどの団体制作のもあるが、家族参加のツリーもあります。↓は、知人の家族の作品。  

 「市民と市政」 新年号の”街で見~つけた”のページにも載っていますのでご覧ください。先日出会った友人によると、彼女の町内(高岡西高の近く)では、自分たちで通りにイルミネーションをつけたそうです。一度見に来てよ、と言われました。


クリスマス・イヴの関空

2012-12-26 | 旅行

 12/24(祝)、寒い朝だった。2週間滞在した娘が、イヴを家族と過ごすためイギリスへ帰った。交通機関にトラブルが生じた時パニックに陥る娘が気になり、今回も関空まで同行した。
 朝6時のサンダーバードの自由席は、前回同様ガラガラだった。眠いので二人とも睡眠。どの辺から雪が降り出したのか、福井、敦賀の辺りへ来ると野も山も家も真っ白に積雪(富山県でも呉東は積もった、と後で知った)。駅へ着くたびに雪の付着を点検するらしく、放送が入り5分ほど遅れる。京都で乗り換え、「はるか」に乗る。乗り継ぎ時間はたっぷりだったが、関空では、エアフランスの飛行機が早目に発つので、チェックインが早まったと、アナウンスが入りチョッと慌てた。重量を心配していたスーツケース(何を持って行くのか持ち上がらないほど重い)もパスし、ホッとする。

 おや、クリスマスキャロルが聞こえてくるぞ。近づくと、出発ロビーの中央にクリスマスツリーのイルミネーションが飾られ、子どもたちが歌っていた。前にママさん達がビデオやケータイを構えているのでよく見えないが、保育園の子どもたちのようだ…。

 プログラムを見ると、泉佐野ルーテル保育園の子どもたちの”クリスマス・ファミリー コンサート”だ。KIXって何かしら? 

 ちょうど、第2部のクリスマスメロディの時間帯。「もろびとこぞりて・きよしこのよる」を真剣な表情で歌っていた。英語の歌詞もしっかり歌っている。↓の3倍くらいの人数。12曲も歌ってチョッと疲れ気味の子も…。   

 ↓は、次々と色を変えるクリスマス・ツリー。

               

 娘を見送ってターミナルビルを出ると、風が冷たい。でも朝より少しましかな。ここの通路にも”KIX”の文字が。横に”ansai nternational irport”と書いてあるが、とすれば”KIA”となるはず。後でわかったが、空港コードだそうだ。成田は、NRT、富山はTOYと言うらしい。関西空港が出来た頃、国際空港では、”KIA”はすでに存在し、KIに続くアルファベットは、I と X しかなかったとか。KIX キックスと呼ぶようだ。ま、どうでもいい話だが。

 京都駅でサンダーバードに乗るが、時間はたっぷり。駅ビルのお土産屋を覗いたが、自由席は満員かも、寒いけど並ぼう、とホームへ出た。前回と同じ時間帯なので、またまた「スーパーはくと」が停車中。写真や文字入りのイラスト列車だそうだ。鳥取県は有名漫画家が多いらしく、「まんが王国とっとり」 ”ジローたにぐち スペシャルバージョン”と書いてある。どんな漫画を描く人だろう?(列車の窓にキオスクや女性客が映り見苦しいですが) 

 美しい日本海の風景も。↓はどこだろう?    

 ↓は、ネットから。「はくと」の正面です。かっこいいですね。   


雪が降ってからの消雪点検

2012-12-25 | 日記・つぶやき

 12月に入るとすぐに、町内の消雪装置の点検日がある。その冬最初の試運転をして、全町内を廻り融雪孔から水が出ているか点検する。消雪組合会長以下の執行部の方達、消雪管理委員の皆さん、班から1人(ほとんど理事)の総出である。
 我が町内は大変広く人口も多いが、最近は空き家が増え、一人暮らしやお年寄りだけの家庭が多くなった。雪が積もると、この融雪装置が頼りだ。

 消雪組合が作られたのは20年以上前のこと。井戸を2個掘り、道路の真ん中に水路を作り、水を流している。詳しい仕組みは私にはわからないが、水圧がだんだん下がって来て水の出方が悪くなっているのだ。   

 今年は、私が班の理事なので、「点検作業日はいつかな?」と思っていた。なかなか案内が来ない。そのうち、先日の積雪である。昨年、全く水が出なくなった道路(トップ)がやはり出ていない。しばらくして融けたが、1週間ほど近所の方は大変だったろう。

 そして、23日(日)朝、8:30から点検します、の案内が届いた。幸いにも、晴れ、青空の日だ。防寒着を着こんだ人が、次々と集まって来られる。説明を受けた後、各自、千枚通しとドライバーを持って皆一斉に役員の方の後をついて回る。水の出が弱い孔は千枚通しで砂を除去し、中央のゴムパッキングを取り、ドライバーで締め具合を緩めたりする。
 2手に分かれ、一通り廻り終わると、11時過ぎには終了、お菓子袋をもらってご苦労さまと別れる年中行事だった、今までは。だが、今年はちょっと違った。まったく水の出ない個所がはっきりしたからだ。しかも、昨年からわかっていた。昨年の改修工事の時、役員の方が、「水圧と距離を計算してつなぎ直したから、大丈夫なはず」と、降りしきる雪の中で言っておられた。だが、その後もうまく行かなかった。今まで出ていた個所まで出なくなった…となれば不満も出る。年数を経て使用したわけだから不都合も生じよう。だが組合費も納めているので、何か対策を講じてほしいと会長さんにお願いした。

 とは言うものの、久しぶりに町内の人達と話もできた。昼頃には気温も上がり、我が家の横のぬれ落ち葉も乾いて来たので、掃除をする。日頃怠けているので、こんな時は不精が恥ずかしい。ぬれ落ち葉ってこんなに掃きにくい物とは。日陰は特にこびりついて取れない。小さな山をいくつも作った。落ち葉焚きをして焼き芋でも作れば楽しいだろうな。     


脳ドック & 高岡駅南ライトアップ

2012-12-24 | 健康

 年暮れになり、突然自分の健康のことが気になりはじめた。友人のANさんが、年明けに運転免許の更新があるから、念のため白内障の手術をしたと言われたからもある。ここ2,3年、何かと慌ただしく、ドックはもちろん、住民健診もいい加減だった。5年ほど前までは、人間ドックと脳ドックを交代で受診していたものだ。今より受診料が安く、国保の補助と退職厚生会の補助のおかげで手出しはわずかだったのだ。

 今年のドックは、12月まで。急に思い立ち、泉脳神経外科に申し込んだ。21日(金)に予約をし、市役所保険年金課で受診票をもらう。
 当日、10時半受付、11時から検査開始である。外来の患者さんの合間を縫って、身長、体重、血圧を測り、尿・血液検査、頭部X線、胸部X線検査、心電図、MRI、MRA、眼底、聴力などなど。総合病院と違い、私一人なのでスムーズだが、外来の合間なので時々は待合室に戻り、次の検査を待つことになる。その間、週刊誌や新聞をいっぱい読んだ。

 最後に、脳の画像を見ながら、先生から説明があった。若い先生である(たしか息子と同級生のはず)。写真ではなく、パソコンの画面にデジタル画像が映し出され、マウスを動かしながらいろいろな角度に回転させての説明である。脳細胞と血管の画像を並べ、ときどき模型も使いながら、大変わかりやすい丁寧な説明をしてくださった(その時は納得していても、すぐ忘れてしまうのだが)。年齢相応の変化はあるものの、以前より進んではおらず、かかりつけ医院での治療を続けるようにとのお話であった。その日のうちに資料を作成して手渡しされたのにも驚いた。泉さんでの脳ドックは初めてだったので次回もここにお願いしようと思った。

 ひとまず、安心である。そう言えば、月1で通院していた歯医者さんで、「次から2ヶ月に1度にしましょう」と言われたのは、先日のこと。歯磨きと歯科医でのケアのおかげで、歯茎がかなりしまって来たとのこと。これも、嬉しいことだった。

 予定より遅くなったが、帰り道に「駅南広場」へ回った。待合室で読んだ新聞に、「利長公の横にライトアップ」の記事があったからだ。昼だからよくわからないが、2本の樹にイルミネーションツリーが取り付けてあった。夜は、どんな風に光るのかしら。     

     


真昼の出来事

2012-12-22 | 日記・つぶやき

 かなり前から、今年のお茶教室の稽古納めにと、ランチの会が計画されていた。お世話役はようこ姫さん。以前、行って来られた西田の「山口家」(ここについてはまた後で書きます)で、筍シーズンでない時は季節の料理を出してくれ、それが12月までとのこと。私は予定が立たず参加を見合わせていたのだが、直前になり仲間に入れてもらった。国泰寺前の駐車場に11時半集合と聞き、大門から来られるなはさんと一緒に行くことにした。

 12/22(土)の真昼のことである。実際には途中ガソリンスタンドに寄ろうと、10時に高岡駅で、なはさんと落ち合った。(あとから思うと、こんな早い時間を設定したことが、なはさんには大変申し訳なかった。)羽広から8号線に出て160号線に入り、上田子で右折、のつもりだったのが、チョッと行きすぎて戻ったものの、それでも駐車場へは11時前に到着。(トップ写真は国泰寺への参道
 
広い駐車場には車は1台も止まっていない。真中にど~んと止めればいいものを、わざわざ1番隅のスペースに止まろうとした。左に電柱があるな、と気をつけながら、右の白線に沿ってバックする。車止めはないが、まだ余裕があると思って下がって行くと、”ガシャ~ン!!” とそれはそれは大きな音が轟いた。『え~ッ なに?』と車を降りてみて、驚いた。リアウインドウが、2/3ほど、粉々に(ホントに粉のようになるのですね。)壊れている。無数の黒い破片が、地面に広~く、散らばっていた。触ると、さらにパラパラと落ちる。  

 何にぶつかったかと見ると、横の電柱に↓のような金属棒が取り付けてあった。コレ何?この管の部分がおそらく直角にウインドウにぶつかったのだ(私の車は軽四のワゴン車)。        

 慌てて、すぐさま、以前よく来た「竹の子家」さんへ走った。昼食の準備中だったらしい奥さんに事情を説明し、とり急ぎ箒二本とチリトリ、ゴミ袋を貸していただけないかと、お願いした。なはさんには大変迷惑をかけたが、二人で広く散らばった破片を残らないようにと、何度も何度も地面を掃く。奥さんが大きなビニールのごみ袋と厚めの(肥料かなんかの)袋と両方持って来られ、これを二重にして、入れたらいいと言われる。ありがたかった。どうやら片付き、トランクを開けたら振動でまたパラパラと落ちてくる始末。また、なはさんが素手で拾ってくださる。

                

 奥さんの話では、横に消防車の格納庫があるが、そのホースを巻きつける金具なのだそうだ。こんなむき出しのまま飛び出ていて、危険この上ない。人がぶつかったりしないのだろうか。この間も、同じ所へ車をぶつけた人がいたそうだ。 ↓は、高岡市消防署の大田分団の格納庫。 

 ↓は、お世話になった「竹の子家」さん。以前、小矢部園芸の同窓会で筍料理を食べに何度か来たお店。        

 ランチの後、風に吹かれながら市内へ戻り、いつもの車屋さんに預けてきた。こんな訳で、しばらく代車に乗ることになる。連休に入るので修理はその後になると言われた。なんということ。


ふたたび「ケール」へ

2012-12-21 | 食物

 そろそろクリスマスカードを書かなきゃ、と思っている頃、TUさんから電話があった。クリスマスカード書いた? Maryさんの新しい住所は? 何か贈り物を同封する?などの話から、あれこれ話すうち、「一度会いましょう」と相談がまとまった。
 「いわせのコーラス」の練習の後、YAさん、ゲタ姫さんも一緒に、デートすることに決定。TUさんは野村の方、私たちコーラスは野村公民館が練習会場。YAさんの提案で場所は「ケール」に決定。ようこ姫さんと1度入ったお店、自動車学校の向かいで緑の屋根の建物だ。

 コーラスが終わって、「ケール」へ行くと店はクリスマスムードでいっぱい。プレゼントがいくつか並んでいる(トップ写真)。正面にも店内のあちこちにもクリスマスツリーが。         

 ちょうど、「こけ玉でクリスマスツリーを作ろう」教室が開かれていて、子ども連れの若いママさんが参加しておられた。緑の木は、ゴールドクレスト。我が家でも、小矢部園芸で作った寄せ植えのゴールドクレストを地面に下ろし育てていた。香りがよく黄緑色が美しい木で玄関脇に大きく成長したが、いつぞやの大雪で折れてしまった。その若木をこけ玉に挿し、飾りをつけるようだ。           

 ↓が、でき上がりです。(この日は、なぜかどの写真もボケています)            

 TUさんは、もうすでに奥の席に座っておられた。一番奥に、座卓の席があり足を降ろせるようになっている。私たちにはこんな席はありがたい。
        

 ↓は、テーブル席。          

 3時過ぎているのでランチタイムは終わっている。それぞれケーキと紅茶を注文。私は昼食を簡単にすませたので、ピッツアを頼んだ。ナイフやフォークやお箸などのバスケットの中に↓のような木の棒が…。なんだかわかりますか。刻みが入っていて「ものさし」みたい。それとも?4人で考えたがわからない。        

 聞くと、「箸置き」だそうだ。しかも手作り。パーティなどで、箸やフォークやスプーンを一度に置けるように。↓のような具合かな?     

 TUさんのご主人は、この日は4時にデイケアから帰って来られると聞いていた。1時間しかないね、と予め話していたのに、話に夢中であっと言う間に時間が過ぎ、気づいた時は4時を過ぎていた。「あらぁ、もう帰って来ているわ」とTUさん、やおらホームへ電話をして、送って来られた方にケータイで連絡、「今、○○と言う店にいるので、そこまで送って来てもらえませんか。私が道路沿いまで出て待っています。」
 しばらくして、ご主人の車椅子を押して店に入って来られた。おかげで私たちも、久しぶりにご主人のお元気そうなお顔を見て、お話もできた。1番小さい車椅子だそうで、軽四の車のトランクにたたんで入れ、あちこちへ出かけられるらしい。

 大変だろうが、優しくゆったりとした対応で、ご主人の気持を聞きながら接しておられるのに感心させられた。


能「殺生石」 & 「蒼山会」忘年会

2012-12-20 | 能楽

 12/16(日)、金沢能楽堂での慈善能、二つ目の能は「殺生石」。これは、2008年10月の定例能で観た印象深い曲だ。4年前のブログには、↓のように書いている。

 玄翁道人(げんのうどうにん)と言う和尚が奥州から都へ上る旅の途中、那須野の原に着き、野中の大石に近づこうとすると、女が現れ制止する。鳥羽院の上童、玉藻の前の執心が凝り固まった殺生石だから近寄ると危険だと言う。

 荒涼とした秋の夕暮れの原野で、女は石の由来を語り、自分は石魂だと名乗る。
 和尚が石魂の成仏を祈ると、石が二つに割れ、恐ろしい狐鬼の姿で現れ懺悔をする。そして改心を誓って去って行く。

  後シテの鬼が現れる時に太鼓が入る。鬼は赤頭(あかがしら)と言う赤い毛を振乱し、空中浮遊のように宙に跳びあがり、足を組んで落ちる。観客からどよめきが起こった。
 この所作は30歳までと言われているそうだ。面をつけたまま演ずるのだから怪我を覚悟しないといけないかも。地謡に出ておられた山崎先生は、後で「『殺生石』のシテはなかなか見事だった。良い能を観てよかったね」と仰った。とても得した気分。》

 その時のシテが、藪克徳さんだった。観客からどよめきが起こったとあるから、かなりの高さだったにちがいない。  今年は:

 シテ(里女・玉藻の前):島村明宏  ワキ(玄翁道人):苗加登久治
 間狂言:山田譲二
 大皷:田中一義  小鼓:住駒幸英  太鼓:麥谷暁夫  笛:吉野晴夫
 地謡:高橋右任

 シテの島村さんは大きなお子さんがいらっしゃるので、30歳は過ぎておられると思うが、やはり「飛び安座」の型を演じられた。また、作り物の「殺生石」を使わず壇だけのこともあるが、今回は真っ二つに割れる石(張り子の)が使われた。↓の写真は、ネットから。赤頭と白頭。

                  

 能楽堂を出る頃は、もう薄くらい。SIさんに乗せてもらい大助かりだった。高岡へ戻り、高岡ホテルで、蒼山会の総会と忘年会。来年の予定や、誰と誰がどの曲をやるかが、だいたいわかる。来年も、2月、3月、4月と、毎月1度は発表がある。また新たな気持ちでお稽古に励まないと。


メルヘンおやべの「大歳の市」 & 金沢「慈善能」

2012-12-18 | 能楽

 12/16(日)は、蒼山会の総会と忘年会。例年通り、その前に金沢へ「慈善能」を見に行くことになっていた。もちろんこれは希望者だけ。時間があればできるだけ観に行くようにしている。車に便乗させてもらえるのもありがたい。
 今年は、SIさんの車にSUさんと私が乗せてもらうことになり、道の駅「メルヘンおやべ」に集合となった。折しも、道の駅は「大歳の市」で賑わっていた。小矢部市民のSIさんは、すでに朝一番で野菜をたっぷり買ったそうだ。早めに着いたSUさんが、「面白い人気のお餅を売ってるよ」と、私にも買ってくださった。↓の「昆布餅」がそれである。はとやさんの品、100円です。笹ずしも買って、能楽堂のロビーのベンチで食べた。いろいろな刻み昆布を混ぜて、おにぎりのように外側につけてある。がぶりと食べると中はお餅。この食感が何とも言えず美味しい。味もよく、人気商品だそうだ。ぜひお試しください。
   

  笹ずしは、さけ、さば、茗荷の3種類。芝寿しと違い素朴な味で、具がたっぷり。家用にかぶら寿司も買った。藪波のかぶら寿司で、私の好みにぴったり。  

 

 ↓は、SIさんのいとこの方。各種お餅を売っておられた。

 野菜も安い。写真はないが、(有)耕(たがやす)さんの豆腐も人気らしい。新鮮な豆乳を買った。      

 さて、この日は、能が2番で「夜討曽我」と「殺生石」。他に狂言「二人大名」、舞囃子「養老」と「葛城」、仕舞が10番、連吟「枕慈童」など。

 ここでは、「夜討曽我」を紹介します。今年は、「小袖曽我」や「禅師曽我」と、曽我兄弟の話に縁があった、この二つは仇討の前と後の話。「夜討曽我」は、富士の裾野の巻狩での仇討そのものの場面を描く。

 シテ(五郎時致(ときむね)):渡邊茂人
 十郎:藪俊彦  鬼王:佐野弘宜  団三:佐野玄宜  
 五郎丸:藪克徳  古屋:高橋憲正  立衆:高野秀幸、島村天
 間狂言:野村祐丞、荒井亮吉
 大皷:飯島六之佐  小鼓:住駒俊介  笛:片岡憲太郎

 《あらすじ》 (前場):曽我十郎(ツレ)五郎(シテ)兄弟と、家来の鬼王、団三郎兄弟の四人は、頼朝の富士の裾野での巻狩に参加し、機を窺って父の敵の工藤祐経(すけつね)を討とうと、相談します。しかし、このことを母に告げていないので、鬼王・団三郎に形見を持たせて故郷に帰そうとします。二人は主君と最期を共にしたいと言い張りますが、母への使者は二人しかいないと説得され、泣く泣く故郷に帰っていきます。(↓の写真はネットから。最初の場面)        
 中入り):曽我兄弟が祐経の寝間に討ち入って来たので、吉備津宮の神主である大藤内は命からがら逃げ出して来ます。後から追って来た狩場の男に呼び止められて、夜討の様を物語り、刀と帯だけを持って逃げ出して来たと言います。男は、大藤内の背中が斬られている、とか、曽我兄弟が追って来るに違いない、などと言って逃げていくので大藤内も後を追って逃げて行きます。

 (後場):兄弟は首尾よく敵を討ち果たしますが、狼藉者とみて捕らえようとする軍勢のために散り散りになります。既に兄十郎は討たれたとみえ、五郎の呼ぶ声にも応答がありません。五郎は一人で奮戦して、一歩も引きませんが、薄衣を被った御所五郎丸を女と思い、油断をしたところを大勢に取り囲まれ、遂に縄打たれてしまいます。    

 と言うあらすじだが、実のところわからない事だらけだった。事前に山崎先生にあらあらの話をお聞きし、グーグルで調べてもいたのだが、なにぶん、本を持っていないのが不覚だった。また、全員が直面(ひためん)なので、面をつけたシテが後場で登場するのかと思ったり、シテの茂人さんが違って見えたこと、十郎が弟を呼ぶ時「五郎」と呼ばす、時致(ときむね)と呼んでいたこと…、でも確かシテは五郎のはずだし…などなど前場はアヤフヤで観ていた。だが、鬼王、団三郎兄弟を若い佐野兄弟が演じられ、形見を預かり泣く泣く別れるシーンはジーンと来るものがあった。

 中入りは、上に書いたのと違うかもしれない。間狂言が二人で、そこだけ狂言として独立しているかのように、二人のやりとりが面白い。仇討ちがすんだことが話され、二人とも逃げていく。

 いよいよ、勇壮な後場である。まず、頼朝の軍勢が登場する(大勢だがここでは4人)。そこへ、早笛とともに松明をかかげ、刀を抜いた五郎が登場し、斬り合いになる(地謡側の席だったので、この場面がよく見えなかった)。最後に、御所五郎丸に羽交い締めにされ、組み打ちになる。いろいろな演出があるそうだが、藪克徳さんの「飛び安座」(足を組んで飛び上がって空中で安座の構えになって着地する)の型や空転の演技が披露された。内村選手みたいで拍手をしたい気持ち。
 そして五郎は捕えられ、頼朝のもとへ引かれて行き、「引っ立ててこそ めでたけれ」 で終わるのである。権力者頼朝から見てめでたいことである、と言うわけだ。

 前場、後場を通してドラマティックで面白い能だった。舞いがないのも珍しいのではないか。


合唱団となみ・クリスマスコンサート

2012-12-16 | 合唱

 TOYOちゃんは、小学校の時から歌がとても上手な女の子だった。10月の同窓会で久しぶりに会ったら、12月にクロスランドおやべで発表会があるけど、寒いし、夜だし、遠いし、聴きに来てほしいけどちょっと無理だよね、と言われた。MITUのコンサートには何度か来てもらっているので、即座に「行く、行く」と答えた。
 砺波地区にはたくさんの合唱団があるが、8月に紹介した「合唱団となみ」の団員の方が指揮者の「なんと混声合唱団・椿」と言うグループで歌っているそうだ。南砺市いのくち椿館で、月2回練習をしているとのこと。12月初めにチケットが6枚送られて来た。さっそくMiTUの練習日に友だちを誘ったら、すぐに6人集まった。

 12/15(土)、4人が私の車で出かけた。クロスランドおやべのセレナホール(365席)は満席。
 まず、「合唱団となみ」によるクリスマスの歌…ヒイラギかざろう、サイレントナイト、グノーのアヴェマリア、ジングルベル、サンタが街にやって来る
 
指揮:鏑木勇樹  ピアノ:北山奈々          

 この合唱団は、ジャズやポップスが得意。からだ全体で歌い、ノリがいい。
  次のステージまでの間に、今年1年の出来事を振り返るナレーションが入った。長く続いている、地域に根差したコンサートの強みだと思った。共に1年間の日々を思い出していた。師走も半ばを過ぎたな~と。

 そして第2ステージが、「なんと合唱団・椿」の合唱だ。私の友人のTOYOちゃんと、MIさんの友人のTOSHIちゃんがアルトで出演だ。指揮者も団員も胸にまっ赤な椿の花を挿している。曲は、渓川(たにがわ)慕いて(パレストリーナ)、冬の夜(文部省唱歌)、Love me tender(プレスリー)、闇夜の国から(井上陽水)の4曲。
 指揮:浅水清見  ピアノ:村上笑吏
 パレストリーナはアカペラ、難しい曲だ。楽譜は持っておられるがほとんど暗譜。もうそれだけで感心する。指揮の先生から、30点くらいしかもらえないと嘆いておられたが、とんでもない。とても上手だと思った。
         

 ↓、指揮者も乗り出すように。         

↓、ボケ写真ばかりだが、胸の赤い椿が見えますか。  

↓、男声の皆さんの楽しそうな顔。              

 最後の第3ステージは、再び、「合唱団となみ」。”クリスマスに寄せて”と言うタイトルで、思い出のグリーングラス、白い恋人たち、恋人がサンタクロース、White Christmas などなど。         

  ↓は7人のイケメン男声による、Happy birthday sweet sixteen。        アンコールが2曲もあり、映画「カサブランカ」の主題曲、”As Time Goes BY”を歌ってくださった。とても楽しいひとときだった。ビートの効いた賑やかなクリスマスソング(クリスマスに歌う歌)も好きなのだが、しっとりとしたクリスマスキャロル(キリストの誕生を祝う歌)をもう少し聴きたかったな、と言うのが私の気持。

 ホールの出口で、TOYOちゃんとTOSHIちゃんが待っていて下さり、よく聴きに来てくれたね~と差し入れをもらった。チケットを送ってもらい、差し入れまでいただき本当にありがとう。
 帰りは、4人で、またまた、戸出の「餃子大将」に入り、4種類のメニューを注文し分け合って食べた。
 


冬の晴れ間

2012-12-14 | 日記・つぶやき

 2/14(金)、久しぶりに朝から晴れ間が出た。先日からボチボチと始めていた雪吊り(と言うと立派な雪吊りを想像されるかも)を仕上げる絶好の日和だ。昨日は足りなくなった荒縄を「ムサシ」で買って来た。雪吊りと言っても、我が家では、小さな木に支柱を立て縄で縛りつけるだけの作業だ。だがこれをしておかないと枝がポキポキと折れたり、どうかすると雪の重みで、木が真中で撓ったまま春を待つことになる。
 昼前から庭に出て、3時頃に終了。ホッと一息だ。近所で工事中の新築アパートの工事も捗っていたようだ。カンカンと工事の音が青空に響いていた。(↓の写真は、翌日撮りました。前日は屋上に工事の人が数人作業中でした)
     

 2,3日前から書き始めたクリスマスカードもほぼ仕上がり(今年は6通書いた)、郵便局へ持って行く。次は年賀状だな~。年暮れの行事(仕事)が一つ一つ片付いて行くのが嬉しい。今年は、私が息子宅へ行くことになったので、年賀状も早目に仕上げないといけない。

 郵便局の帰りにカーブスに寄ったら、同じ町内の珍しい方に会い、皆がトレーニングしている傍らで長話をしてしまった。12月から知り合いが何人か入会され、顔を合わせるのが楽しみになった。

 トップ写真(↓も)は、娘宅のお雛様たち。帰るたびにスーツケースに少しずつ持ち運んだ雛人形が棚に並んでいる。我が家には大臣様と仕丁さんだけ。それを正月の玄関飾りにしようと目論んでいるのだが…。どうなりますやら。    

    


暖かそうな照明

2012-12-12 | 日記・つぶやき

 雪も一段落で助かります。除雪は、まだ一回だけですんでいます。日の差す日に、しそびれた木を縛る庭仕事を始めました。いつもは12月初め頃から、庭の木に支柱を立て縛ります。お隣の奥さん(先日亡くなられた)が取りかかられるとやおら私も始めたものです。
 今年は、雨ばかりで、たまに晴れた日は出かける用事があり、延び延びになっているうちに雪が降ったのです。雪が積もってから木を縛るなんて初めてです。でも、倒れかけたり撓ったりしている枝を見ると、可哀そうだしみっともないし手助けをせざるを得ません。縄が湿って男結びもやりにくかった。そう言えば、2,3週間前にこのブログの「アクセス解析」が無料のことがあり、その時チェックしたら昨年の「男結び」にアクセスが続き驚きました。私のブログ、参考になったかな。晴れ間を見ながらあと2,3日出れば終わりそうです。

 さて、トップ写真は近所の電気屋さんです。オープン当時、我が家にもチラシが入りました。が、入る機会がなく、前を通りながらいつもキラキラした照明を眺めていました。2階にはペンダントランプが、階下にはスタンドランプが並び、おとぎの世界のように華やかな雰囲気を醸し出しています。「三ツ輪照明」さんのショールームです。

 店内には、さまざまなスタンドランプが所狭しと並んでいます。絵画や人形なども飾ってあり、雑然としながらも、暖かな居間、応接間、ロビーなどを想像させます。照明器具で、こんなに心まで暖かくなるものなのですね。        

        

        

              
 ちょうど廊下の電球が切れたので、いつもならホームセンターで買うのだが、娘を駅まで迎えに行ったあの雪の日、我が家に入る前に二人でその店を覗いてみました。「小さな品でも売っていますか?明り取りに使うのでLEDにしようかと思うけど、どんなものでしょう?」と聞いてみました。店の前にトラックが止まり、大きな段ボール箱を出荷中。忙しそうにしながら、娘と私の雑談に付き合ってくださる愛想の良い店長さん(写真の男性です)。

 お値打ち品のフロアランプがあり、あの部屋のあそこになどと、気持ちが動きましたが、結局白熱球を一個だけ求めました。「おいくらですか?」 「ああ、要りませんよ。持って行ってください。」 え~ッ?驚きました。よほど大きな商売をしておられるのでしょう。ブログに載せるから、と写真をたくさん撮らせてもらいました。 

 三ツ輪照明(株)ショールーム
     
〒933-0866 富山県高岡市清水町3丁目4−51トワイスの隣です)
    ☎ 0766-22-2900  


雪の日の「柏崎」

2012-12-11 | 能楽

 12/8(土)、雪のちらつく日、高岡市青年の家の能舞台で、「高岡能楽会会員謡曲発表会」があった。私にとっては今年の謡い納め、素謡「柏崎」のワキを務めることになっていた。当初の予定より2週間延期されたこともあり練習が充分できたのは幸いだった。落ち着いて気持よく謡えて嬉しかった。金沢の定例能で見た、お能の「柏崎」を思い出しながら謡った。

 《あらすじ》 越後の国柏崎で、訴訟のため鎌倉に上っていた領主が、病で亡くなります。一緒に行った子の花若(子方)は父の死を悲しみ遁世してしまいます。留守を守る妻(シテ)のもとに、夫に随行していた家人小太郎(ワキ)が帰ってきます。喜んで迎えた妻は、小太郎からことの次第を聞き嘆き悲しみ、花若の無事を祈ります。が、夫の形見と花若の文を受け取った母は、物狂いとなり、何処ともなく迷いでます。(中入り)
 花若は、善光寺の住職(ツレ)に養われていました。ある日一人の狂女が、御堂に入ろうとするのを住職が咎めます。狂女は極楽世界へ参ろうと仏説を述べ、夫の形見の烏帽子・直垂を取りだし、在りし日の夫を偲んで舞を舞い、我が子の行方を案じていると、念仏を唱えます。僧の引き合わせで、この狂女こそ花若の母であるとわかり、親子がやっとめぐり合います。

 私たちが素謡で謡ったのは、小太郎が柏崎に知らせに行く場面から、妻が善光寺へ入ろうとする場面まで。前回の「花筐」と同じように、女物狂いのお話だ。当時の人々は、柏崎、鎌倉、善光寺、それぞれ遠い距離を歩いて往来したのだろう。シテのSUさんが悲しみを押さえて謡われるので、私も、悲しい知らせを伝える家人の気持ちに思い込めた。(↓は、ネットから「柏崎」。夫の烏帽子、直垂を見につけシテが舞う場面   

 第二部は、素謡を聴く会。東京から来られた(「はくたか」が遅れ、10分ほど待った)金森秀祥師、息子さんの良充さん、金沢の高橋憲正さん、藪克徳さんの素謡「六浦」と、それぞれの仕舞、「江口」、「松尾」、「女郎花」、「是界」である。若い方々の舞も謡いも清々しく、緊張感が溢れている。「松尾」と「是界」は初めて。特に「是界」は、藪さんの飛び上がって足を組み、どんと座る所作があり、一瞬ハッとする。以前、藪さんの能「殺生石」を観た時も、この所作があり驚いたものだ。若いからだけではできない所作だろう。やはり訓練の賜物か。

 さて、帰宅するとよっしーちゃんからメールがあり、トップ写真が添付されていた。福島勤務のご主人が帰って来ておられ、ファボーレの織部へ買い物に出かけたそうだ。姫さんの玄関飾りに触発されたそうで、クリスマスの飾りを求めたとのこと。ガーベラの鉢(たぶん)とトナカイに乗ったカッコいいウルトラマンだ。拡大してみると… おや、下にいるのはサンタクロース?        

    


婚約20年目のプロポーズ~劇団NLT「宴会泥棒」

2012-12-09 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 11月例会「宴会泥棒」は運営サークルだったので、終演後の交流会に参加してから記事を書くつもりだった。が、突然の用事で出席できずその後もバタバタと日を過ごした。昨日からの積雪で街は冬景色。今年最後の謡の会も8日(土)に、無事終わり、今日は1日休養日、演劇の舞台を思い出しながら書いてみる。

 劇団NLTは、日本語に直すと「新文学座」、「文学座」から脱退した役者さんで作った劇団で長い間喜劇を演じ続けているそうだ。高岡では6回目。↓は、当日のロビーの風景。左はポスター。右はパン売り場。

 右から、「ハーヴイーからの贈り物」、「嫁も姑も皆幽霊」、「毒薬と老嬢」、「ニノチカ」など。必ず客演があり、寺泉憲さん、田村亮さん、鳳八千代さん、音無美紀子さん、淡島千景さん、淡路恵子さん、黒柳徹子さん他多数が高岡で公演された。そして、「宴会泥棒」では、時代劇の林与一さんと宝塚の峰さを理さん。  

 レオニーダ(林与一)とマリア(峰さを理)の夫婦には息子と娘がいるのに、まだ婚約中。つまり、結婚していないと言うこと。そして、レオニーダの姉のマチルダ(木村有里)も同居している。マチルダはオペラ座のトイレ掃除のおばさん。
 最初からけたたましい家族の様子が描かれる。マリアはスマートでおっとりとして従順な奥さん、なんかイタリア女じゃないみたい。マチルダは賑やか。木村さんのキンキン声にはだいぶ慣れたが、最初は速いしついて行くのがやっと。声と言えば与一さんの声も割れていて、チョッと聞き苦しかった。が、それもだんだん落ち着いて。

 招待されない宴会に出て、高価な食べ物をくすねて来て売りさばく、そんな商売もだんだん下降気味。彼は一計を案じ、宴会で知り合った本物の貴族から金を巻き上げようとする。貴族の息子が殺人事件に巻き込まれたので匿って、謝礼をせしめようとするのだ。果たして上手く事が運びますかどうか?         一幕目が終わった後の私の感想は、「ドタバタ劇やね~」だった。そして、「川端慎二さんは何の役?」と隣席のNAさんに聞く始末だった。なんと彼の役は「爺さん」、セリフがなく、台本には「泣くと歌う」しか書いてなかったそうだ。つまり、帽子をとると泣く、口に何かを入れてないと歌い出すと言う情けない役柄。↓のベッドの傍で椅子に座っている人です。右素顔の川端さん。

   

 貴族の息子、ニコーラを匿っているうちに、彼はレオニーダの娘のジュリエッタの優しさに触れて恋仲になり…。ニコーラは殺人を犯したと思い込んでいたが、それは、後見人である叔父の策略であり…。いろいろあるうち、いつしか家族は助け合い、最後にレオニーダはマリアに素敵なプレゼントをする。それは、婚姻届だった。
 そして、また燕尾服を着て、仕事に出かけるレオニーダ。チョッとホロリとします。ざっとこんなお芝居です。これはあらすじだけでは面白さはわかってもらえませんね。テンポの速いセリフや大げさな動作、自分もその中に入らないと。
 交流会で木村有里さんに会いたかった、どうだった?と事務所のMAさんに聞くと、「あのままやよ」との答え。
 平米のお稽古でも、感想を語り合った。SUさん曰く、「最後のシーンがカッコよかったね。感動したわ、林さんにこれからも翻訳劇に出てほしい。」 SUさんは、いつもご夫婦で観劇される仲の良い夫婦です。この日は、運営サークルの仕事を一緒にしてくださいました。(舞台写真と川端さんの写真はネットからです