Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

アニメーション映画「この世界の片隅で」

2017-01-30 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 「初春古城の杜茶会」の続きを後に回して、今人気上昇中のアニメーション映画「この世界の片隅で」の紹介をさせてください。何度か新聞広告を見たのですが、なはさんが早々と12/7日にファボーレで見て来られ、ブログで紹介されました。が、寒い、遠い、一緒に行く人がいない…で延び延びになり、そのうち夜の上映しかなくなりほぼ諦めていました。

 神戸のYOちゃんの年賀状に、「私の甥っ子がキャラクターデザインと作画監督をしているので見てやってください」と書いてあり、びっくりしました。YOちゃんは城端別院の真ん前にあった下駄屋さんの娘さんで、小中の大の仲良しです。別院の鐘を聞いて育ったと懐かしがられ、還暦も過ぎた頃の夏、一緒に別院の宿所に泊まったことがあります。このアニメ映画の作画監督をされた松原秀典さんは彼女のお兄さんの息子さん、高岡に住んでおられたこともあり、高岡市のイメージキャラクター「あみたん娘」のデザインも手掛けられたそうです。  

  1/21(土)、お茶教室の午前中YAさんとファボーレへ出かけました。映画館は行列、前から3番めの席で見たので、 首とお尻が痛くなりました。
 👇 主人公のすずさん。絵が好きで得意です。声はのんさん。監督が「あまちゃん」の頃から目をつけていたとか、それは柔らかい優しい声で全編を包みます。音楽・歌のコトリンゴさんも優しいふんわかとした声。   

  👇 すずの家の近くの海苔の養殖をする浜辺。鷺が餌をついばむ、こんな風景の中ですずさんは生まれ育ちます。

  👇 すずが嫁いだ軍港のある町、呉。新しい家族には、夫・周作、周作の両親、後から姉とその娘の晴美が来ます。畑のある丘に登ると、戦艦「大和」や「武蔵」、駆逐艦…が見え、周作は一つ一つ指差し説明してくれます。すずが、仕事の合間に一人でスケッチをしていると、憲兵が飛んできてスパイ容疑で捕まえられることもありました。     

 配給物資がだんだん減って行く中、すずは草を摘んでおかずにしたり、お米を増やすために「楠公飯」を炊いたりして食卓をにぎわせ、衣服をモンペに作り直したりします。
 👇は、朝食。電灯には黒い布、アルミの鍋、目覚まし時計、箪笥など当時を知る人には懐かしい。他にも、夏の簀戸(下部や真ん中に彫りこみのある板戸がはまった)や、ちびた鉛筆を削る小刀など懐かしい小物がいっぱい描かれています。 
 呉の空襲はすごいものだったのですね。すずは晴美の手を引いて歩いていて焼夷弾に当たり、晴美は即死、すずは右手を失います。そして原爆が落ち、終戦…。こうの史代さんの漫画を元に、片渕監督が6年半かけて作られたそうです。クラウドファンディングで3374名のサポーターが集まり、39,121,920円の資金が集まったそうで、映画のエンドロールに全員の名前が出ました。
 👇は、チケットを買うときもらった絵葉書。1番下に”illustration by Hidenori Matsubara"とあります。大事にします。           

 👇 映画館を出たとたん、珍しい方とお会いしました。

  城端の方で私の同級生のお義姉さん、謡を習っておられ伸謡会や芙蓉会で顔を合わせます。この映画のことを「クローズアップ現代」で知り、河北の映画館で見たのだけど、この日は2度目とか。リピーターが多いって本当なのですね。

 👇は、昼食を食べた「ごはんdeカフェ」。       

  👇 店内。「プレートごはん」、「手作り和食」などの文字がアルファベットで。        

         

  👇 こじんまりした「豚生姜焼き定食」。 
 👇 マッシュドパンプキンと和え物。 

 

 翌日、YOちゃんに「見て来たよ」と電話をしました。日曜日だったので教会のお仕事だったらしく、夜かかって来ました。Oさんのお義姉さんに会ったこと、asaちゃんも娘さんと見て来られたこと、asaちゃんのお姉さんもさっそく見に行かれるなど、いろいろ話が弾みました。


初春古城の杜 茶会~薄茶席

2017-01-29 | 茶道

 1/21(土)午前中、「多文化こども勉強室」の打ち合わせ会があるので出かける準備をしていた。すると、玄関にチャイムが…。なんと風子さんが、翌日の射水神社のお茶会(雅楽演奏とのコラボ)の券をわざわざ持って来て下さった。薄茶席と煎茶席が午前中それぞれ五席ずつあるので、お茶のお稽古の時どなたか誘ってもらえないだろうか?とのこと。喜んでいただいた。茶々姫先生は、町内の新年会の日だそうで、姫さんと二人で行く約束をする。

 翌日曜日、大きなぼたん雪が降る朝だった。駐車場を気にしながら行ったのだが参道へ誘導してくださり難なく止められてラッキーだった。(カメラのメモリーカードがパソコンで機能せず、カードリーダーを使用しているが、なかなか慣れずカードをカメラに入れ忘れる。この日も写真はすべて姫さんのをお借りします)

  👇 ロビーの棚の上の、高岡銅器雌雄の「金鶏」が人目を引く。              

    👇 柳の枝の繭玉が春を思わせる。          

 👇 中庭の雪。

  あちこち眺めながら、かなり待って薄茶席に入る。まず雅楽演奏。楽人は、右から篳篥(ひちりき)と鳳笙(ほうしょう)が射水神社の権禰宜の方、王笛の松岡正樹さんは「新月之笛」5代目の笛師で羊游会で雅楽、龍尚会で能楽をやっておられる。曲目は「壱越調・酒胡子」…会記より。          

  👇 席主 辻やす子さんのご挨拶。後姿は正客、次客さん。

  👇 お点前席のしつらえ。

 👇 お点前は、中学生の男の子です。

  👇 お運びさんには、「茶道親子体験教室」、「伏木っ子茶道教室」、「南星中学校茶道部」の皆さんが大活躍です。 

  👇 姫さんと私のお薄を運んでくれた子ども達。お茶碗の持ち方、なかなかですね。(トップはKI新聞から)

  👇 主菓子は「雪の華」、氷見市井上菓子舗製、風子さんのご実家です。

  👇 床の軸は、藪之内流13代 青々斎竹仲紹智書、「徳澤」。花入は黄瀬戸耳付 萬葉窯。花は寒牡丹。香炉は、本焼朱銅鶴亀文 大角勲造作。香は「さわらび」 鳩居堂。

  👇 釜は、高台寺文 政所釜、初代春斎造。炉緣は、朱塗 草花蒔絵、塗師は湯斎。

  👇 主茶碗は、銘「朝日影」、絵切本 宗完好 時代萩。替茶碗は、絵志野 萬葉窯弘昭造。

  👇 大棗は、橘慶一郎氏より、銘は、「神からならし」、塗師は武内良文。

 👇は、茶杓、以燕庵修復古竹 銘は「吉事(よしごと)」 13代竹仲作。

 よくわからないけど、お道具の拝見も楽しみました。


つれづれな日々48 ~多文化こども勉強室・大雪・超最高位戦数独・お年玉切手

2017-01-26 | 日記・つぶやき

 日々の生活の中でのちょっと気にかかる小さな出来事。そんな記事を”つれづれな日々”として書いています。今日は48回目です。

 《多文化こども勉強室
  
 月に1,2回、野村児童センターへ「多文化こども勉強室」のお手伝いに行っている。外国から高岡へ来て、高岡市内の小学校へ通っている子ども達の勉強をサポートするボランティアだ。毎週土曜日の午前中、算数や国語の宿題を見てあげる。勉強の後30分ほどはカルタをしたり、ゲームをしたり、ブロックの組み立てをしたりして遊ぶ。現在固定している利用者の子どもは2人だけだが、その年により月により増えたり減ったりするので、ボランティアの数は12,3人は必要だ。月1度のローテーションで当番を決めているが、2度、3度出ておられる人もあり負担が大きく、ボランティア不足が悩みである(どなたか紹介してくださると嬉しいです)。👇の写真は、2、3年前のもので女の子が勉強していますが、現在は男の子2人です。

 雪》
 1/22(日)、風子さんからいただいたお茶券で射水神社のお茶会(姫さんの写真を借りていずれアップします)に行って来た。その日ぼたん雪が降り始め、4日間降り続く今冬2度目の大雪となった。👇は、KI新聞から。高岡市下麻生の民家の生垣のつらら(1/24の新聞)。    

 翌23日(月)、ファボーレへ映画を見に行く予定だった。が、朝早くからそれぞれの友人から電話があり当然中止。昔勤務中に、庄川の橋の上で車が一回転しかかった時の怖さを思い出した。降り続く雪の中除雪に出る勇気もなく、家の中に引きこもっていた。前の道路は融雪装置があるが玄関へのアプローチに30cmあまり積もっているだろうと想像しながら。
 24日(日)、新聞配達、郵便屋さん、生協の配達のみなさんに申し訳ないと、午後やおら除雪に出た。数年前「雪の大谷」のような一本道を作ったものだが、今年は息切れがひどくそれだけの体力すらない。そこで考えたのがガレージの屋根の下を利用すること。人ひとりは通れる。 

 1/25(水)、晴れ間が出る予報だったのにまたしきりに降る雪。翌日は「家祈祷」の予定だったが駐車スペースがなく日延べをお願いする。以前だったら、その日に向けて除雪を頑張ったものだが…。👇は、週1度配られる新聞の記事。吉沢久子さんのエッセーは以前か大好きだった。この1月で99歳だそうだ。「…今までできた料理や買い物ができず、出来合いのものを買うことが増えた、今までできたことが今日しんどくなる。年をとればよくあることです。そんなことを何度も経験するうちに、私は、できない自分を嘆くことをやめました。他にやりようがないかしら。そんなふうに考えるようにしています。…」と書いておられます。    

     

 ああ、私の除雪もコレだね、と思うことにした。

 《超最高位戦数独》
 👇は、年末に姫さんにもらった数独の本。軽い気持ちで始めたら超難しい。え?じゃ飛ばして次のページ。ところがどのページも全くお手上げだった。表紙裏に「超最高位・攻略のカギ」が図解されているが理解できない。 

 が、暇びまに開いて眺めていると(すぐ眠くなるのだが)一つ解け、二つ解けで32問中、17問解けた。ようやく、半分を突破だ。が、実際には135分以内が目標タイムだそうだが。下に答えが出ているので、途中でも合っているか確かめられるのがいい。

 《お年玉切手》
 
お年玉切手が4枚当たった。170枚出したからまあ当選確率は平均並みか。       

 👇 花模様のカット入りでシートそのものも美しい。向き合った2羽の鶏の華麗なこと!  


1/21(土)のお茶

2017-01-24 | 茶道

 1月中旬から3日間降り続いた雪もようやく融けた21(土)日、この日はタクちゃんの代わりによっしーちゃんが初稽古で、弟子は4名。「もっと多いかと思っていたので…」と、お勤め先の”パンドリーム”の柔らかく分厚い苺サンドをたくさん持って来て下さった。甘~い! 

 なんか「立春」も目の前のような気持になる。主菓子は桃色の椿。他にもお菓子はたくさん。         
 庭の花がまだなので、とお床の花は菊。が、玄関にはシクラメンとサクラソウ。        

 庭から姫ちゃんの声が聞こえると思ったら、白の侘助が一輪、花をつけていたそうだ。彼女の演出でこんな素敵な盛花が仕上がりました。         

 まだまだ寒のうち、立春が待ち遠しいですね。若い二人が熱心なのでお茶室にも一瞬、静寂で温かい空気が漂います。


冬の日のアラピア

2017-01-22 | 日記・つぶやき

 1月中旬、義妹からアラピアの割引券を4枚もらった。半額以下の520円券、1月いっぱい使える。年賀状で「お風呂へ行きましょう」と約束したYAさんと行くことにした。雪の日が続き延び延びになっているうちに、Iさん、SAさんも行くことになり、1/20日に4人で行くことになった。アラピアは、全員が久しぶりだった。

 3階の休憩室へは「浴衣(部屋着)を着て上がらなければならない」。仕方がないので脱衣場で着替え、持ち物はロッカーに入れる。見せたい物、渡したい物、お菓子、果物を持って3階まで階段を昇る。休憩室は予想に反して静かだった。女性1グループと囲碁をしている男性2人だけ。飲み食いはダメと貼り紙があるが、お菓子を広げていても職員はチラッと見るだけで特に何も…。SAさんが作ってきてくださったコーヒーとそれぞれ持ち寄りの袋菓子…このくらいならOKなのかな?
 昼時になり、1階広間へ移動する。大広間の舞台寄り半分は座布団席、後ろ半分は椅子とテーブル席になっていた。もちろんテーブル席へ。どんな牡蛎だろう?、と言いながらカキフライ定食を注文。小粒のカキが5個で1,167円。ビールを飲みたいが我慢。そのうち「もみじ座」の公演が始まった(トップ写真)。👇は、まず初春の縁起物で、天狗の舞(題名があったのだが…)

           

 👇 歌もなかなか上手です。 

 👇 踊りも上手でした。  

   

 👇 青いドレスで…。 

 食事後も拍手しながら聴いていたが、音響が大きすぎて話もできず入浴タイムとする。イベントタイムなので浴場は静か。ウオーキングタブ、薬湯を回り、洗髪、あかすりをしてゆっくり入浴。洋服に着替え、広間に入るとまた注文だし、ロビーは冬場で寒いし、結局また3階へ昇る。その時は、誰も「浴衣を着ないと3階は利用できません」の立て札に気づいていない。すっかり忘れていた。ま、いいか、でまたまた残りのお菓子を広げ、自販機の飲み物を買いお喋り。職員の人はさっき同様チラッと見ながら黙っておられた。もう時間が遅かったからか? 

 忘れたり、見逃したりして、違反ばかりで過ごしたがなかなか楽しい1日でした。以前はこんなルールは当然と思ったが、年をとったからか利用者にはチョッと合わないぞ、と思った次第です。


雪の晴れ間に

2017-01-19 | 食物

 1/15日~17日の3日間はキッチンに閉じ籠っていた。新聞や郵便を取りに行くのと、宅配便や生協の品を届けに来られるので玄関へ出ただけ。何度もしつこく言うが、キッチンの目の前に隣の保育園の高い建物(厨房)が建って以来、全く空が見えなくなった。大きな窓から園庭で遊ぶ園児の姿や、更に向こうの道路を車が行き交う様子が見えていたのだが…。今は厨房の白い壁だけ。窓の片隅30㎝四方ほどの空が見えるだけ。
 ときどき、雪が止んでるな、日が差してるな、とわかるがほとんど雪が降っているように思い込んでいた。さぞ積もっていて玄関は埋まっているだろうと…。

 だから、18日朝、日差しが暖かく、雪の嵩もウンと少なく、春になったようだと嬉しくなって3月の「シネマ歌舞伎」の申し込みでもするか、と電話をとったところへ、姫さんから📱に電話だ。「柿の匠」でお得なランチを食べましょう、とのお誘いだった。

 行ってみると、駐車場が満員。観光バスはいないのに、店の中もお客の行列だ。👇は寒ブリ、白エビの幟。県外のお客も多いのだろう。 IMG_3399-w640

  SE子さんが一番早かったそうで、席をとっておいてくださったらしい。なはさん、姫ちゃんも一緒に、もう食事は始まっていた。でっかい海老フライが3匹も。こりゃ、食べきれないぞ。一匹は夕食用にお持ち帰り。 IMG_3393-w640

 👇は、創業13周年のちらし。1580円の「大海老フライ定食」が980円だって。日によりメニューが異なり、何度でも利用できるしくみ。はや次の予定も決まった。楽しいことは小分けにして、だ。IMG_3397-w640

  👇 食べるのも忙しいが、喋るのも忙しい。何分雪に閉じ込められて土曜日以来あまり話をしていないので…。 IMG_3396-w640

  👇 先日上京した時、川越の友人に会いいただいた「くらづくり最中」。賞味期限がこの日まで。最後に残ったのをもらってもらった。姫ちゃんとなはさんはKNBの”川越探訪”のッアーに行って来られた想い出に。IMG_3398-w640


バナナと日記を使った健康法

2017-01-17 | 健康

 14日(土)から降り始めた雪。降ったり止んだりしながら3日間続きましたね。14日夕方、玄関から道路まで人ひとり通れるくらいの幅を除雪、その後は家に閉じこもっていました。息切れはするわ、腰は痛いわ、で無理な除雪は止めました。
 日比谷公園の噴水の見事なつららの写真をネットで見て、息子にメールを入れました。珍しく返信があり、「富山の雪、けっこう大変みたいですね。ウチは今朝は水道が凍り、お湯が使えず難儀しました。夜中チョロチョロしておかないと、もうダメな時期になったなぁ。…」 とありました。

 さて、👇は、朝日新聞・土曜日be版の1/14日の記事です。「てくの生活入門・おさらいシリーズ」を見ようと取ってありました。すぐ隣に日野原重明さんのエッセーがいつも載っていますが、最近は読んだことがありません。
 ところが、タイトルに惹かれて読んでみると…:

 「『最近寝つきが悪くて悩んでいる』『介護している家族が食べ物を飲み込みにくい』といった悩みを耳にしたので…」と言う出だしで始まり、「バナナと日記を使った健康法」が紹介されています。私の最近の経験とあまりにもよく似ており、ここに紹介します。     

  昨年何度か、嚥下障害と言うのか、食べ物が飲み込めず死にそうに(大げさですが本当)なったことがあります。おにぎりなど慌てて口の中に詰め込んだり、飲み物を十分とらなかったりした時です。そんな時、バナナを添えて食べるといい? 私は毎朝食にバナナとヨーグルトを食べますが、他の食物と一緒に食べたことはありません。日野原さんは、飲み込みにくそうだと思うと、予めバナナを用意してもらうそうです。

 もう一つ、「日記を使う…」。これも、昨年暮れ頃だったか、寝つきが悪く、眠ってもすぐ目覚め困りました。友人の娘さんや息子さんのお嫁さんの病気の話を聞いた頃でした。遠くに住む我が娘のことが急に心配になったからでしょう。
 NHKの「きょうの健康」1月号で”不整脈”を取り上げており、4日間録画し、テキストも買いました。睡眠不足、疲労、ストレスを防ぐには、「気にしすぎないことで悪循環を断ち切る」とのアドバイスがありました。「楽しかったこと、嬉しいことを思い描きリラックスした気持ちで眠る」ことが大事。

 日野原さんは、「良い出来事があった日は必ず書き残し、後日、何度も寝る前に思い出します。日常の出来事以外にも、たとえば『サッカー男子日本代表、サウジアラビアに2対1で感動の勝利』と日記に残せば、テレビで観戦した試合終了時の幸福感を何度でも呼び起こし、ポジティブなイメージを持ちながら眠りにつくことができます。反対に、翌日のタイトな予定や心配事に思いを巡らすということは一切ありません。心も体もリラックスした良質な睡眠を手に入れるには『イメージトレーニング』も大切です。…」と書いておられます。なるほどね~。


初釜 ’17

2017-01-16 | 茶道
 
初釜’16
 年暮れに、茶々姫さんから「初釜の案内」をいただいた。月曜組と土曜組の初稽古の日に「初釜」をしますからどうぞ、と書いてある。それだけでワクワクした。↓は、昨年の初稽古の様子です。1......
 

  👆は、昨年の初釜の様子です。とても早かったこと、雪のない穏やかな初釜だったことがわかります(すっかり忘れていました)。1年前のことも記憶がなく、gooから送ってくるのを見て驚くことがよくあります。昨年は8名の参加で賑やかだったのですね。

 今年、14日(土)は今冬初めて大量の積雪を見た日でした。最初から欠席予定だった人、除雪のため車を出せない人、などなどで今年は4名でした。しかも雪が心配、私など帰りに左義長に寄らねばならず、で早めに終わろうと(と言いつつお喋りしましたが)、お薄だけで終わりました。充電して準備してあったカメラをバッグに入れ忘れ、写真はすべて姫さんからお借りしました。

 茶々姫先生は、花びら餅や初釜のご膳も準備してくださり、心ずくしが一杯の楽しい初釜になりました。年暮れからずっと長引いていた、姫さんの風邪も少し落ち着いた様子、「快気祝い」だとケーキを持参されました。「アラ、お見舞いもしていないのに…」とか言いながらあっという間に配ったので写真を撮り忘れ。

 👇 たくちゃんのお点前。右横にチラっとケーキが見えますが…。 

  👇 花びら餅。 

  👇 お菓子いろいろ。

  👇 鶴と松の模様の主茶碗。 

  この後、お茶事です。 👇 笹ずし、漬物、白ワイン、真ん中は苺、里芋、栗、筍、レンコン、ブロッコリー、鶉の卵…。 

  👇 八寸。ご自分で煮つけられたキンカンと鴨肉。八寸とは、元々は八寸四方の容器のことだそうですが、酒の肴(海のもの、山のもの)です。

  👇 皆さん、今年初めてのお茶を美味しくいただきました。


本 「柳橋物語」

2017-01-15 | 

  今秋、高岡演劇鑑賞会の例会で前進座の「柳橋物語」を上演する。かなり前に観た記憶があるぞ、と聞いたら50年ほど前の事だ。高岡市民会館で、あの前進座特有の美しい舞台装置が印象に残っている。柳橋とは、神田川が隅田川へ出る個所にかかる橋(浅草橋のこと?)のことで、その一帯は江戸時代は花街だったそうだ。あらすじはさっぱり記憶になく、なんか橋を建設する大工や棟梁の話だったかな~とぼんやり思っていた。

 年末に、なはさんが貸してくださった(みきこさんの本だそうだ)のが 👇の「新潮文庫」である。東京への新幹線の中から読み始め、先日読み終えた。

 山本周五郎原作、新潮社発行。👇は、本の表紙の絵、印半纏と手ぬぐいと火事の炎が物語を象徴している。  
 「青みを帯びた皮の、まだ玉虫色に光っている、活きのいいみごとな秋鯵だった。皮を三枚におろして、塩で緊(し)めて、そぎ目に作って、鉢に盛った上から針しょうがを散らして、酢をかけた。…」 小説はこのように始まる。17歳の「おせん」が、腕のいい砥ぎ師の祖父「源六」のために夕食の準備をしている場面だ。

 「解説」によると、山本周五郎の戦後の小説は、武家もの、下町もの、現代ものの3つにわけられる、そうだ。武家ものでは「樅木は残った」、現代ものでは「青べか物語」「季節のない街」などの傑作が挙げられているが、私はほとんど読んでいない。
 「柳橋物語」はもちろん下町ものだが、江戸の下町の庶民の生活を書いた作品にこそ、周五郎の真髄があらわれている、とこの解説者は書いている。

 父母を亡くし祖父と長屋住まいをしているおせんは、近所の棟梁の家の職人、幸太と庄吉の二人ともに好かれているのだが…。庄吉の告白におせんが咄嗟に答えた一言が、彼女の運命を変えてしまう。地震、火事、水害に飢饉、おまけに記憶喪失や他人の噂など過酷な運命がおせんに襲いかかる。が、どんな不幸にも打ち克てる精神的な愛、生きて行く意味をおせんは知るのである。
 さて、どんなお芝居になるのかとても楽しみ。


今年の年賀状から

2017-01-12 | 日記・つぶやき

  いよいよ寒波がくるらしい。明日から、明日からと言いながら積もらず、毎日ホッとしていたのだが。今日、12日(木)は、平米公民館の「能楽お囃子の会」の初稽古日。ほぼ全員が顔を揃えた。その賑やかなことは、お茶教室に負けません。「仕舞が一つ増えたから、地謡に『海人』を追加して」と山崎先生。「芙蓉会の素謡の曲が決まったよ。この他に連調連管と…」と松原さん。「公民館フェスタの当日の控室は…ですよ。駐車料金は少し出るはず」とSIちゃん。米島さんは月謝集め。先生方の打ち合わせ、我々の雑談も加わるからいっとき騒然となる。でも練習は真面目にやります。 

 さて、年末年始を息子宅で過ごし、帰って来たのが6日(金)、翌朝は新聞の束、夕方は年賀状の束がどっと届いた。多めに出しては行ったのだがやはり10枚ほど追加した。

 いただいた年賀状の中からいくつか紹介します。手作りと言っても写真を印刷したものが多いですが、1年間の傑作でしょう。
 👇 「あかね」のOさん、富士山の追っかけさんです。毎年、富士山の傑作をくださいます。「精進湖畔で、沢山の人々と共に歓声と拍手で祝った初日の出」とあります。          

 👇 9年前のフィリピン慰霊の旅にご一緒した岡谷市のNAさん。「スーパームーン 一六夜月 原村にて」と書いてあります。そして横に「上田城はすごいことになっています。今年は少し静かになると思います」とペン書きがありました。さもありなんでしょうね。

 👇 左は書道を続けておられるOさん。右は娘さんが絵を描いておられるTOさんから。 

 👇 いつも一緒に版画を彫られるNOちゃんとTA先生。左のNOちゃんの鶏は、バレンを使って刷ったもの、右は印刷でしょう。            

 👇 左は「あかね」のKAさん。刷って印刷でしょうが(触ってみました)、4色刷りです。どこの山でしょうか?右は絵手紙の上手なくまさん。「わが秋の庭」とあります。ペン画を印刷、サッと絵の具で淡い色を着色してあります。 

 👇は、同級生のOさん。印刷ですが元は版画のように見えます。何蝶でしょう?「今年もお元気で跳ね回って下さい。又、逢いましょ。」とありました。 

 👇 昨年1月フィリピンへ行った時ご一緒した熊本のKUさん。カメラが趣味とのことでした。きっと珍しい鳥なのでしょうね。 

 そして最後に、昔お世話になったIさん。このような文面の賀状は、15年ほど前からボチボチともらいます。最初の方は手書きで「これがラストカードです」でした。寒中見舞いに書かれた方もあります。Iさんは5人目か、6人目か? 普通は返事が来なくなり、そのうち「入院された」とか、「ご病気だそうで」と聞きますね。私もいつか、と思っていますが…、ちょっと寂しくなるな、とも…。 

 文面を紹介します。
 「謹賀新年 毎年 みなさまからの年賀状を楽しみにしておりましたが、寄る年波には勝てず 皆様に年賀状を差し上げるのは本年をもちまして控えさせていただきたく存じます。

 来年も再来年もその先も 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。長い間のお付き合いありがとうございました。」


西洋美術館でランチ

2017-01-10 | 日記・つぶやき

 1/6(金)、東京滞在の最終日、上野を発つ前に2人の友人と会うことにした。昨年末、たくさんの喪中の葉書をいただいた。20名近かったと思う。その中に千葉のHAさんからのものがあり、なんと9月に娘さんが亡くなられたと言う。それまで何度かご病気のことを聞いていたのだが、突然だったらしい。49歳、血栓が飛んだとかで急だった。前日会ったのだそうで悔やんでも悔やみきれない事だろう。
 私が千葉にいる間にお会いしたいと言うと、東京へ出やすいので6日にしようと話がまとまった。川越のTOさんと会う予定だったので、では3人で、と決めた。上野駅の公園口、道路を渡ってすぐの場所。たくさんの待ち合わせの人や署名を集めている人のいる場所だ。ベビーカーに赤ちゃんを乗せた若いママさんも人待ち顔。

 TOさんは早く来て、もう西洋美術館の常設展「松方コレクション」を見て来たのだって。65歳以上は常設展は無料なのだそうだ。私も時間がたっぷりあり、ホテルで時間つぶししていたのは失敗だった。
 公園入り口の左にあるのが東京文化会館、右は西洋美術館だ。美術館内のランチが美味しいとTOさんのお勧めで、そこへ入る。”CAFE すいれん”でランチコース、1,674円。ゆっくり食べ、ゆっくり話した。HAさんとは3年ぶり。TOさんとは昨年金沢で会っている。

 少し時間があったので、常設展だけサッと回った。昔よく来た。懐かしい絵がいっぱい。企画展でない限り写真撮影が可能だ。ダメなのは表示してある。企画展の場合、他所の美術館の作品を借りて来るから撮影禁止。松方コレクションは、西洋美術館所蔵作品なのでOKなのだそうだ。いくつか紹介します。

 👇 館内。左端がゴーギャン。昔、モームの「月と六ペンス」を読み、ゴーギャンに興味を持ち、この絵ハガキを買ったものだ。    
 最初は宗教画が多い。2番目はピサロの「立ち話」、次はマネの「プラン氏の肖像」、右端はモネの「舟遊び」。

 

 👇 モネの「睡蓮」。

 👇 フェルメールの作と言われている。

 二人とも遠い所へ帰られるからと、3時過ぎに別れた。私は4時過ぎの「はくたか」で新高岡へ。新幹線はありがたい。
 HAさんは元気そうに見えたが、「まだ自分の気持ちの整理がつかない。孫のこともあるし…。 生きているだけで幸せと思わなくちゃ、ね」と仰り、胸が痛くなった。


国立劇場で歌舞伎を観る

2017-01-09 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 12月、久しぶりに京都で歌舞伎を見て以来、歌舞伎も良いな、今度上京の時も観ようかな、と思っていた。新春公演は、歌舞伎座、新橋演舞場、国立劇場などで一斉に始まる。演目、値段、公演日を比べ、割引が効いて”通し狂言”の国立劇場に決めた。が、日が決まらずモタモタしているうちに国立劇場は年末年始の休暇、年が明け電話で空いている席を聞く。電話対応はとても親切。「好き嫌いはありますが…」と「花外(はなそと)」の席を紹介された。花道の外側の席のこと。TV中継では必ず写し出されるあの席だ。 

 演目は「しらぬい譚(ものがたり)」。江戸庶民に親しまれた”絵入りの小説”を「合巻(ごうかん)」と言うそうだが、中でも明治期まで続いた71編の最長編が「しらぬい譚」だった。今で言えばB6サイズの絵物語。それを元に脚本を書き、芝居にしたら更に人気が出たそうだ。今で言えば、さだめし漫画をドラマ化、映画化したようなものか? 物語の内容は、筑前黒田家のお家騒動や島原の乱を題材にしている。

 👇は、ポスター。中央が尾上菊五郎扮する鳥山豊後之助(黒田家をモデルとする菊池家の執権)、左上の姫は尾上菊之助の演ずる大友若菜姫(菊池家に滅ぼされた大友宗麟の娘)。右前は中村時蔵、右上の刀を振りかざすのが尾上松緑。蜘蛛の妖術、化け猫退治もからみ、若菜姫の「筋交(か)い宙乗り」や屋台崩し、大立ち回りなど見どころ満載のお芝居らしい。楽しみだ。   

  

  さて、👇は国立劇場の正面壁画、歌舞伎、「おかげさまで、50年」の文字が読める。  

 👇は、能楽。

  👇は、雅楽。  

  👇は、劇場の前庭、三宅坂側。トップ写真は劇場。赤、青の幟には「50周年記念」の文字があった。ちょうど30年前、20周年記念の「通し狂言・仮名手本忠臣蔵」を親子4人で見に来たことが思い出される(息子は覚えていないと言うが)。

  👇 舞台の緞帳。手前は花道。私の席は花道から3つ目の席だった。役者さんが登場する時、退場する時、至近距離で見られ得した気分でした。 

  👇 座席上の提灯。   

 休憩を数回はさんでの4時間、息もつかせぬ、娯楽性に富んだ華やかな舞台だった。大仕掛けは「紅白」並みだ。そう言えば、以前「劇団民藝」の「どろんどろん」と言うお芝居を観た。人気役者、尾上菊五郎(何代目か?)と舞台の仕掛けを作る大道具師が工夫に工夫を重ね、時には喧嘩しながら新作「四谷怪談」に取り組む話だった。歌舞伎はいろいろな楽しみ方がある。そこがお能とは違うところ。 

 さて、行きは、渋谷で地下鉄半蔵門線に乗り換えたのだが、この路線、地下2階で深~いのだ。半蔵門駅で降りると和服姿の女性が目に付く。劇場に近い出口にはエレベーターもエスカレーターもない(反対側にはあるのだが)。2階分の階段を歩いて上がると呼吸困難になるほど息切れがした。地上へ出て5分ほど歩く。ゆっくり、ゆっくり歩いた。

 終演後は、劇場前に方向別の都バスが何台も待っている。新橋駅行きに乗り、新橋から京浜東北線で大井町まですぐだ。やはり地上を移動するのはらくちんだな。


年末年始を千葉で

2017-01-07 | 日記・つぶやき

 👇は昨年の私のブログです。今年も息子が注文したおせち料理と私が宅配便で送った冷凍食品や野菜、会社の人が送ってくださる「明石の鯛」などで毎夜ビールを飲んでいました。

 
近江牛すき焼きと博多鶏の水炊き~千葉でのお正月’16
  千葉でお正月を過ごすのは何回目だろうか。お正月料理についてその都度ハプニングがあるのだが、最近は息子宅の冷蔵庫には野菜が皆無に近いので、我が家の残り物野菜を必ず持って行くことに......
 

  さて、たしか2年前の年末に息子が障子貼りをするのを手伝った。昨年もはがれた個所を補強したのだが、また別の個所が破れていた。4枠分を張りかえる。はがれた部分も、アイロンを当てると再度くっつくことがわかり、面白いので何か所か修理した。

  👇 ピッタリと貼れます。

  👇 左の模様のある紙は前からのもの、右の真っ白の障子紙が張り替えたもの。

 庭の落葉掃除は大きな袋に3杯分(北陸の湿った落葉と違って、乾いてふわふわしているので嵩むのだ)。生ごみや可燃物と一緒に、4日朝出さねばならない。段ボールをいくつもつぶし、縛る。これは6日に出せるらしい。
 テレビを見ながらの仕事で、箱根駅伝もしっかりと見た。今年は4日午前は休みをとると言うので3日夜まで泊まる。息子が出勤した後、千葉の友人に会って都内に出る予定だったが、彼女が6日がいいそうなので予定変更。
 途中、千葉西県税事務所に寄った。なんでも2年前に自動車税が未納だと本社総務へ連絡が入ったとか。今年はそんなことがないようにと釘を刺されたらしい。納めたかどうか記憶が曖昧だと言うのだ。千葉県では引き落としにはならないようで、コンビニで納入できるとは言え、通知を見てないのだからどうにもならない。郵便物も放ってあり、岡山、名古屋、福井と連日出張しておればさもありなんである。

 👇は、県税事務所。納入済みだったそうでほっとした顔。この調子じゃ、メイドさんかヘルパーさんを雇わないといけないね~。

  道が空いていて予定より早く大井町に着いた。息子はそのまま会社へ。私は、駅前の「アワーズイン阪急ホテル」に荷物を預け、駅周辺をブラブラ散歩した。

 👇は、駅横の「品川道踏切」。人と自転車だけの踏切だ。京浜東北線と東海道線が上下ひっきりなしに通る開かずの踏切だそうだ(そんなことは知らなかったがしばらく佇んでいてよくわかった)。警報器が鳴っても入る人がいるのだろうな。

 👇 歩道橋もあり、子供連れの人は利用しているがほとんどが踏み切りを渡る。

  👇 京浜東北線の電車が出て行くところ。

 👇 中央の青い部分が自転車用、両側が歩行者用だ。けっこうきちんと守られている。この時間帯はまだ少ないが、どうかすると端から端までいっぱいで人も自転車もごちゃごちゃ通っている。

 👇のように、間をおかずに上下線がすれ違うこともある(赤い矢印が両方へ向いている)。暖かい日でしばらく眺めていた。

 このホテルはとても便利で安い。今年は値上がりしていたが、素泊まりで6500円。朝食券500円、入浴券400円だ。建物内に阪急百貨店、スーパー、ドラッグストア、銀行のATM、日用品店、レストラン、カフェが揃っている。お風呂は銭湯だが、シャンプー、リンス、ボディシャンプーも置いてあり、露天風呂もある。後で聞くと外部の人は1550円だそうだ。今年はここで2泊した。


明けましておめでとうございます

2017-01-02 | 日記・つぶやき

 明けましておめでとうございます。 

 昨年1月、2度目のフィリピン戦跡巡拝の旅に参加しました。千葉から帰ってすぐパスポートを取りに行ったことを思い出します。年末から体調を崩しており少々無理して行ったので、向こうで熱を出し皆さんに迷惑をかけてしまいました。もう長旅は無理でしょう。でも、できれば義父の足跡をマニラからラワクへと辿ってみたい想いでいます。 

 5月、久しぶりに故郷城端の曳山祭り・提灯山を見物しました。ユネスコ無形文化遺産の知らせをうれしく聞きました。今年もどうぞよろしくお願いします。皆様のご多幸をお祈りいたします。   平成29年 元旦

                         (写真はネットから)                                             

 さて年暮れの30日昼過ぎに、上野に着きました。最近は東京駅まで息子が迎えに来てくれたのですが、今回はよほど忙しいのでしょう。「勝田台まで来てくれると助かる」と言うので、日暮里から京成電車に乗りました。青空で暖かく、車内も快適。青砥、高砂、八幡、船橋 と止まります。成田行き特急なので大きな荷物の旅行者も乗り、小さい駅は通過する電車です。車内アナウンスがよく聞こえません。降り口に路線図があるけどよく見えないし・・・。思わず隣席の若者に「この電車、勝田台に止まりますか?」と聞きました(あいのかぜ鉄道のノリです)。彼はイヤホンを外し、すぐスマホで調べてくれました。しばらくすると画面を見せながら「止まりますよ。○時×分に着きますよ」 なんと親切な、そしてなんと便利な・・・と感心しました。

 そう言えば新幹線の中でも外国人に助けてもらいました。新高岡駅から乗る乗客はほとんどが東京行きなのです。途中の長野、軽井沢、高崎から乗る人に外国人が多い。車内入り口の荷物置き場に私の小さなスーツケースを置きました。高い棚に届かないので、一番下の床に置いたのです。大宮辺りで荷物がすぐ取り出せるか心配になり、見に行きました。案の定、後から入れた超大スーツケースが二つビッシリと詰めてあります。私のは引っ張ってもなかなか出てきません。すぐ傍に座っていた大柄の外国人男性が斜めに傾けてすんなりと出してくれました。Thank you very much! 一人で旅をすると他人の親切が身に沁みます。

   1年ぶりで訪ねた息子宅は、今までで最高の汚れぶりでした。玄関前は枯葉でいっぱい、廊下も居間も床の上がふわふわ埃だらけ。大事なグランドピアノの上も埃で真っ白。ピアノの上に洗濯物がかかっている・・・。電話をかけてもメールを入れても返事がなかったのは、出張、出張の毎日だったのでしょう。まず、和室の掃除、床の間、畳拭き、ダンボールの整理・・・、翌日は障子の破れ直し、ガスレンジを少し・・・。アイロンで貼る障子紙ははがれた箇所にもう一度アイロンを当てるとまたくっつくのですね。息子は息子で、壊れたコタツ、洗濯機の修理、増えた本の棚作り・・・など(もちろん会社の仕事も)、正月休みは、手抜きの家事の総まとめというところでしょう。

 とは言え、1年で1度だけ息子と過ごす数日間、ゆっくり、のんびり楽しみたいものです。皆様も良いお正月をお迎えのことでしょう。