Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

富山大学合唱団・第50回定期演奏会

2014-02-27 | 合唱

 私たち「合唱団MiTu」の指揮者の森川先生が、今も常任指揮者を務めておられる富山大学合唱団。ことある毎にニュースを聞く。今年は50回記念、OB・OGとの合同ステージで「水のいのち」を歌う、MiTUの副指揮者のSAさんもOBとしてステージに、などと先生が仰っていた。
 2/22(土)、ちょうどお茶教室の初釜を兼ねたランチの日。無理だな、と諦めていた。練習の日、アルトから車2台出ることがわかり、途中で拾ってもらえそう。と言うわけで、出かけた教育文化会館。早い到着で駐車場もOK,高志の国文学館内の「ラ・ベットラ ダ オチアイ」でティータイム。

 午後6時開演です。まず、男声6名が登場し、♪ご来場ありがとうございます~♪と歌で始り(言葉は違うかも)、♪ケータイはオフに~♪と、映画館のような注意事項も歌で!!           

 最初に、「富山大学学歌」と「富山大学合唱団団歌」が歌われ、その後、学生指揮者により、1部「さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集”ぜんぶここに”より、2部「無伴奏混声合唱曲集”わらひのひらめき”が演奏された。タイトルの通り、無伴奏で楽譜なし、である。透き通るような歌声、各パートが1人の声のように揃って聞こえる。実際の団員はもっと多いが、ステージは20名ほど。胸に赤い花をつけているのが卒業団員との紹介があった。   

 第3部は、森川先生の指揮で、Miskinis宗教曲で「アベマリア」など。
 最後に、OB,OG合同ステージである。50年前からの元団員たちが集まり、何度か練習を重ねたそうだ。前回の練習で、注意したり要求したことは、かならず次回の練習で仕上がっていた、と先生の言葉。何度も歌った「水のいのち」だからこそ、歌え込めたのだろうが、それはすばらしい組曲だった。今も音楽と係わっている人がほとんどだそうだ。演奏に先立ち、福野で活躍しておられる久田先生から挨拶があった。↓          

 ↓は、「水のいのち」を歌う合唱団員。女声パートと男声パート。楽しそうに、若々しく歌っておられる表情まで見え、感動を誘った。昔の仲間とまた一緒に歌えるなんて、素適なことだ。           

                     

 「水のいのち」  作曲:高田三郎   作詞:高野喜久雄
    * 雨
    * 水たまり
    * 川
    * 海
    * 海よ

    指揮: 森川紀博   ピアノ:清水香里   

 この歌は、一昨年、私たちMiTUも歌ったのだ。歌う苦労ばかりが思い出され、こんなきれいな曲だったとは知らないままだった。こんな良い曲に、めぐり合えたのに・・・と悔やまれる。また歌いたいね、と言い合っていた。      

 ↓ 、ロビーで、帰途に着く客を歌で見送ってくれるのもいかにも学生らしい。外へ出てから、もう一度友人を探しに2階に上がったら、まだ、リクエストを聞きながら歌っている団員の姿があった。別れを惜しむ卒業式の雰囲気だった。    

           


本「そして父になる」

2014-02-25 | 

 先日テレビで見た「東京家族」どうように、この映画も昨年見そこなった。なはさんが「文庫本になっているよ」と本を貸してくださったのに、しばらく読まないままテーブルに「積読」になっていた。読み始めるとあっと言う間で、昨夜読み終えた。

 「そして父になる」 是枝裕和・佐野晶 著  宝島社  カンヌ映画祭で審査員賞をもらった是枝監督の映画の小説化である。帯封には、”6年間育てた息子は、他人の子でした。” と帯封に書いてある。”映画を埋めて行くー”とも。 フィクションだが、実際に起こった’赤ちゃん取り違え事件’の当事者家族の物語だ。

 主人公は、企業戦士のサラリーマン、良太。社内結婚の大人しい妻、みどりと息子慶太の3人家族。私立小学校のお受験の場面から物語は始る。お受験のため塾通いをし、めでたく合格した。そこへ、出産した前橋の病院で赤ちゃんを取り違えた可能性があるので検査を受けてほしいと電話が入る。DNA鑑定の結果、慶太は前橋の電気屋さん、雄大とゆかりの息子とわかる。雄大とゆかりの息子の琉晴が良太夫婦の息子なのだ。
 検査の結果がそうでも、はい、じゃ交換しましょう、と言うわけにはいかない。「犬や猫じゃあるまいし。」 「犬や猫でもそう簡単にはいかないわよ。」と言うセリフが何度か出る。取り違えは病院のミスではなく、看護師が故意に取り替えたとわかる。彼女は再婚して、夫の子ども二人を育てようとしていた頃、不安な気持ちが妬みに転じ、良太の赤ちゃんをわざと取り替えたのだ。

 その後、2家族は長い月日をかけ、家族合同で出かけたり、お泊まりを重ねて、いよいよそれぞれの家庭に子どもを引き取る。が、親の方も子の方も、今までの家族のつながりがより強く…。と言うところで本は終わっている。おそらく映画もそうなのだろう。生みの親か、育ての親か、血のつながりか、愛した時間か、という疑問を残したまま…。

 是枝監督の映画は、映画館で「誰も知らない」を、「歩いても歩いても」をテレビで見た。いずれも「親と子」の微妙な深い繋がりを描いている。どんな人なんだろう?と興味があった。
 ↓は、2/15付けのA紙のインタビューの抜粋です。

 「世界はね、目に見えるものだけでできているんじゃないんだよ。」 これは、「そして父になる」でカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞するなど世界的評価の高い映画監督・是枝裕和さんが脚本を手がけたテレビドラマのセリフだ。敵か味方か。勝ちか負けか。二分法的世界観が幅を利かせるこの日本社会を是枝さんはどう見ているのか、聞いた。

  Q:―昨年12月に発足した「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」に賛同されていましたね。

   「ひとりの社会人として、責任がありますから」

  Q:政治的な「色」がつくという懸念はなかったですか。

   「そんな変な価値観がまかり通っているのは日本だけです。僕が映画を撮ったりテレビに関わったりしているのは、多様な価値観を持った人たちが互いを尊重し合いながら共生していける、豊かで成熟した社会をつくりたいからです。だから国家や国家主義者たちが私たちの多様性を抑圧しようとせり出してきた時には反対の声をあげる。当然です。これはイデオロギーではありません」

       (中略)

   「安倍政権を直接的に批判するドキュメンタリーもあっていい。だけどもっと根本的に、安倍政権を支持している私たちの根っこにある、この浅はかさとはいったい何なのか、長い目で見て、この日本社会や日本人を成熟させていくには何が必要なのかを考えなくてはいけません」

 Q:この浅はかさ。何でしょう。

   「昔、貴乃花が右ひざをけがして、ボロボロになりながらも武蔵丸との優勝決定戦に勝ち、当時の小泉純一郎首相が『痛みに耐えてよく頑張った。感動した!』と叫んで日本中が盛り上がったことがありましたよね。僕はあの時、この政治家嫌いだな、と思ったんです。なぜ武蔵丸に触れないのか、『2人とも頑張った』くらい言ってもいいんじゃないかと。外国出身力士の武蔵丸にとって、けがを押して土俵に上がった国民的ヒーローの貴乃花と戦うのは大変だったはずです。武蔵丸や彼を応援している人はどんな気持ちだったのか。そこに目を配れるか否かは、政治家として非常に大事なところです。しかし現在の日本政治はそういう度量を完全に失っています」

   「例えば得票率6割で当選した政治家は本来、自分に投票しなかった4割の人に思いをはせ、彼らも納得する形で政治を動かしていかなければならないはずです。そういう非常に難しいことにあたるからこそ権力が与えられ、高い歳費が払われているわけでしょ? それがいつからか選挙に勝った人間がやりたいようにやるのが政治だ、となっている。政治の捉え方自体が間違っています。民主主義は多数決とは違います」

   「政治家の『本音』がもてはやされ、たとえそれを不快に思う人がいてもひるまず、妥協せずに言い続ける政治家が人気を得る。いつから政治家はこんな楽な商売になってしまったのでしょう。『表現の自由』はあなたがたが享受するものではなくて、あなたが私たちに保障するものです。そのためにはあなたの自己表出には節度が求められるはずです」

 Q:しかし政治に限らず、「勝たなきゃ終わり」という価値観が世間では幅を利かせています。

   「世の中には意味のない勝ちもあれば価値のある負けもある。もちろん価値のある勝ちが誰だっていい。でもこの二つしかないのなら、僕は価値のある負けを選びます。そういう人間もいることを示すのが僕の役割です。武蔵丸を応援している人間も、祭りを楽しめない人間もいる。『4割』に対する想像力を涵養(かんよう)するのが、映画や小説じゃないかな。僕はそう思って仕事しています」

   「ただ、同調圧力の強い日本では、自分の頭でものを考えるという訓練が積まれていないような気がするんですよね。自分なりの解釈を加えることに対する不安がとても強いので、批評の機能が弱ってしまっている。その結果が映画だと『泣けた!』『星四つ』。こんなに楽なリアクションはありません。何かと向き合い、それについて言葉をつむぐ訓練が欠けています。これは映画に限った話ではなく、政治などあらゆる分野でそうなっていると思います」

   「昨年公開した『そして父になる』の上映会では、観客から『ラストで彼らはどういう選択をしたのですか?』という質問が多く出ます。はっきりと言葉では説明せずにラストシーンを描いているから、みんなもやもやしているんですね。表では描かれていない部分を自分で想像し、あの家族たちのこれからを考えるよりも、監督と『答え合わせ』してすっきりしたいんでしょう。よしあしは別にして、海外ではない反応です。同じく日本の記者や批評家はよく『この映画に込めたメッセージはなんですか』と聞きますが、これも海外ではほとんどありません」

  (まだまだ続くのだが後は省略します)    (聞き手 論説委員・高橋純子) 

 是枝裕和 :映画監督・テレビディレクター 62年生まれ。ドキュメンタリー番組の演出を手がけ、95年に映画監督デビュー。作品に「誰も知らない」「奇跡」「そして父になる」など。


つれづれな日々⑪~レイラちゃん&ラ・ベットラ ダ 落合

2014-02-23 | 日記・つぶやき

 日々の生活の中でちょっと気になる小さな出来事がある。いくつかたまったそんな記事を、”つれづれな日々”として書くことにしました。今日は11回目です。

 《レイラちゃん》

 イギリスのレイラちゃんの写真が送られて来た。クリスマスに送った積み木と指人形がお気に入りとのこと。↑は、木の積み木に座ってママと私の娘と一緒に。↓も。もうオヤスミの時間で少し眠そう。もっと大きな木の積み木にしたかったが、なにぶん嵩張って郵送料も高くなるので、涙を飲んで「小」にしたのだ。大きいとゆったり座れるのだが。        

 《ラ・ベットラ ダ 落合》

 2/22(土)、富山教育文化会館で、富山大学合唱団の定期演奏会を聴きに行った。先日の「バッハ・アンサンブル」の時のように駐車場が満員だと、皆早く出かけたので4時過ぎには着いた。ところが、館内の喫茶「ルーエ」も、後ろのレストランも閉店。初めて、「高志の国文学館」内の「ラ・ベットラ」に入る。5時までがカフェ・タイム。               

               

 ここも、先日の「ラ・シャンス」同様、ランチタイムはなかなか入れないらしい。一緒に行った3人はブレンドコーヒーと本日のお薦めデザート(レモンのなんとか)、私は、名高いデザインカプチーノを注文。なんとまあ、可愛らしい雪だるま。顔がワカメちゃんかカツオくんに似ているような。でも、もう春なのに?             

 美味しいお水は、どこの水?と聞いたら、富山の水道水を蒸留した水とか。     

            

 ラベルに店名が書かれている。この日、ランチをいただいたドルチェ・ヴィータでも、こんなボトルでお水をもらった。それぞれのお店で蒸留してラベルを貼るのかしら。        
 


映画「小さなおうち」

2014-02-21 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 2/14(金)、案山子さん、SAさんと3人で、映画「小さいおうち」を見た。3人とも中島京子さんの原作を読んでおり、「映画では?」という期待があったようだ。本を読んでから映画を見る場合も、映画を見て原作が読みたくなる場合も、自然に両者を比べてしまう。本の読後感を書いた私のブログには、↓の記述があった。

 「表紙をめくったページに ”昭和モダンの記憶を綴るノートに隠されたひそやかな恋愛事件”と、帯封を切りとったらしいキャッチコピーが貼りつけられている。
 が、私には、むしろ昭和初期から戦中戦後の、日本の”中の上”か”上の下”の家庭の様子、庶民の暮らし、戦争に対する思いが切々と描かれ、興味深かった。」

 映画では、後者の「戦争に対する思い」が、山田洋次監督の「反戦」の想いと重なり、強く強く出ていたように思った。

 映画は、タキ倍賞千恵子)の葬儀の場面から始まる。戦後、晩年のタキが一人暮らしをしている家へ、時々甥(小林稔持)の息子、健史(妻夫木聡)が顔を出し、タキに自叙伝を書くことを勧める。タキは鉛筆をなめなめ書きだすのだが…。

 昭和初期、尋常小学校を卒業後タキ(黒木華)は雪深い山形から東京へ女中奉公に上がる。雪をかきわけ歩く道すがら、母親(あき竹城)は奉公の心得をこまごま娘に話して聞かせる。最初の奉公先は、偉い小説家の先生の家、先生(橋爪功)と奥さん(吉行和子)に仕えるが、次に玩具会社の常務さん(片岡孝太郎)と若い奥様(松たか子)、坊っちゃんの3人家族の家で奉公することになり、タキさん、タキちゃんと呼ばれ、可愛がられる。タキも奥様が大好きで、坊っちゃんが脳性小児まひで足が動かなくなった時も、おんぶして電車で医者に通い、家では奥様よりも上手にマッサージをしてやる。

 丘の上の赤い屋根の小さな家、昭和モダンを象徴するような家の中での平和な家族の日常生活が細やかに描かれる。会話の言葉遣い、奥様の立ち居振る舞いが美しい。一方、外では、国民の知らないうちに、恐ろしい15年戦争に進んで行く軍国主義の影。勝った、景気がよくなる、と喜んでいたのもつかの間、玩具会社は材料不足になり、国の外にも内にも戦争の黒い影が忍び寄るのだ。

 そして、旦那様の会社の若い社員、板倉(吉岡秀隆)が出征する頃、奥様との恋愛事件が起こる。板倉の元に走ろうとする奥様を必死に止めるタキ。

 そして、東京大空襲、終戦。タキは、東京の坂の上の赤い屋根の家を訪ね、旦那様と奥様の消息を知る(映画では甥の息子が訪ねるのだったかもしれない)。赤い屋根の家は空襲で焼け、旦那様と奥様は防空壕の中で並んで亡くなっておられた、とわかる。坊っちゃんと板倉さんの消息はわからない。
 葬儀の後、後片付けに来た甥の家族が、板倉の描いた「赤い屋根の小さな家」の絵をタキが大事にしていたのを見つけるが、捨ててしまう。息子の健史の恋人(木村文乃)が板倉と言う名の画家を知っていて、もしや、と展覧会を見に行く。彼は戦後復員して画家になっていたのだ。そして、
タキと奥様と坊っちゃんの3人を紙芝居の絵にして「小さいおうち」と名付けていた。坊っちゃん(米倉斉加年)の消息もわかり、健史と恋人は石川県を訪ね、タキばあちゃんの自叙伝と託された未開封の白封筒を渡す。海岸のその場面で、タキが死ぬまで誰にも言わず胸にしまっていた「秘密」が明らかになる…。 
 ここでも、バージニア・リー・バートンの絵本「ちいさいおうち」が登場する(↓)。絵本の「おうち」は、回りがどんどん変わるのに、変わらず建っている家、中島京子さんの「小さいおうち」は、戦災で燃えてしまいます。

 ああ、こんな穏やかな時代があったのだ、そして、こんなふうにして日本はあの恐ろしい戦争に突き進んで行ったのだ、今の日本もそんな道に向かっているのではないか、としみじみ考えさせられる映画だった。↓は、山田洋次監督の想いを存分に表現し、ベルリン映画祭で最優秀女優賞を受けたタキ役の黒木華(はる)さん。朝ドラ「純と愛」の純の同僚で出演していた時、変わった女の子だな~と印象に残った。その後、「舟を編む」の新入社員、「リーガルハイ」の弁護士役でも、なんか際だった印象を残す女優さんだった。       


洋菓子&和菓子

2014-02-19 | 食物

 2/12(日)、富山フォルツア映画館で、「ペコロスの母に会いに行く」を見た後、遅めのランチの予定だった。駐車場があってランチの美味しい店って?と思案しているうちに、「環水公園へ行こう」とのようこ姫さんの提案。冬の環水公園もいいだろう、と直行する。

 2時半を過ぎているから、「ラシャンス」のランチタイムは終了している。カフェでもいいから、と入る。昼はいつも混んでいてなかなかランチにはありつけない。2階のレストラン貸し切りで同窓会があり、コース料理をいただいたことはあるのだが…。一階は娘と何か飲んだかも。

 メニューを見ながら、お薦めの「ティーパーティ☆プラン」にした。いわく、コーヒーor紅茶はおかわり自由。デザートはお好みにより、↓の10種類より4種類選べる。お値段は1人1000円。なんか’お得感’があるぞ!と皆、考えたに違いない。即決でキマリだ。      

     

 ↑は、黒板に手書きのメニュー。ムースやロールケーキはわかるが、ソルベって?ジュレって?と質問が…。そこはアイディアマンの姫ちゃん。「まず10種類ぜんぶもらって、後の6種類(4名分なので)をそれぞれ好みで決めれば?」 これも皆さん、すぐ納得。ま、食べるよりワイワイ決めるのが楽しいのだ。きれいな、2つの大皿にわけて盛り合わせてくださった。客の注文に合わせ、即座に対応してくれるのが嬉しい。      

       

 一つ一つ、ケーキの名前を聞きながら、食べたのだがもうすっかり忘れました。見た目もきれい、味も美味しいケーキを少しずつ、2杯めは紅茶をもらい、満足満足。

 さて、↓は、その週のお茶教室の主菓子です。(少しボケましたが) 茶々姫さんいわく「ひっちぎり餅」と言うお菓子だそうだ。       

 引千切(ひちぎり)と書くそうで、餅と餡で作られる和菓子の一つ。その形からあこや餅と呼ばれることもある。白餅を丸く伸ばしてくぼみを作り、その端の一カ所に引きちぎったような取っ手らしき形を添える。くぼみには餡を乗せる。宮中で人手が足りない時に餅を丸める手間を惜しんで引きちぎったのが始まりと言われる。餅は白餅に限らず、よもぎ餅などを用いることもある。餡も粒餡と漉し餡とある。(ウイッキより)

 京都のひな祭りには欠かせないそうだ。


映画「ペコロスの母に会いに行く」&TVドラマ「螺鈿迷宮」

2014-02-17 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 2/12(水)、富山フォルツア映画館へ、「ペコロスの母に会いに行く」を見に行った。茶々姫さんの「お茶教室」の4名である。昨年夏ごろだったか、赤木春恵さんが89歳で初めての主演との記事を読み、皆さんで回し読みをした。そのうち「キネマ旬報」だったか(すべて記憶が曖昧だが)で”ベストワン”とのニュースもあり、さらに高岡では上映しないこともわかった。森のくまさんから、フォルツアで「椿姫のできるまで」を見て来たと聞きネットを覗いたら、もうそれは終わっていたが、なんと「ペコロス…」を2月に上映すると言うではないか。では、と心待ちにしていた。楽しい話はすぐまとまる。駐車場のこともあり、1人は心細いと思っていたら4名で行くことになった。ドライバーはようこ姫さん。大門サンコーで集合だ。皆さんピクニック気分で、お茶、パン、コロッケ、いなり寿司の差し入れがある。映画とランチくらいに思っているのは私だけ。

 グランドパーキングの割引がなくなった、と前日の「美女の会」でつもさんから聞いた。最新情報だ。西本願寺の駐車場の入り口を、カメちゃんに教えてもらい助かった。射水や富山の人たちは詳しい。「地場もん屋」の裏から入ることになる。↓は野菜売り場。            

  ↓は、映画館の場所を示すポスター。            

 「ペコロス」って人の名前かと思ったら、小さい玉ねぎのことらしい。長崎の漫画家の岡野雄一さんのニックネームだそうだ。岡野さんが自費出版したマンガから映画になったと聞き驚く。それもフェイスブックのつながりで資金集めをしたそうだ。最近はFBで人の心が繋がるのだ。

 主人公、雄一(岩松了)は、’バツイチでハゲちゃびん’の漫画家、息子(大和田健介)と母みつえ(赤木春恵)と3人で暮らしている。 みつえの認知症がどんどん進み、青空駐車場の「岡野様」の名札の下で暗くなっても息子の車を待っていたり、汚れた下着をたんすの引き出しに山のように溜めこんだり。義母の晩年を思い出す。
 雄一は会社勤めもできなくなり仕事を辞め、みつえを介護施設に預ける。ハゲ茶瓶を撫でて「ああ、雄一」と言っていたみつえは、息子の顔も見分けがつかなくなっていく。介護施設の職員さん、施設の同じ仲間、訪ねて来る妹たちとの生活が淡々と、ユーモラスに描かれる。

 その間を縫って、みつえの少女時代、たくさんの兄弟姉妹のしっかり者の長女で働き者だった農家の生活、長崎でピカにあった友達の思い出、大人になったみつえ(原田貴和子)と夫(加瀬亮)、幼い雄一との結婚生活もフラッシュバックされる。
 ”愛おしくて ほろり切ない 僕らの毎日”とチラシに書いてあり、「ボケるとも、悪か事ばかりじゃなかかもしれん」と雄一は言っている。昔行ったことのある、長崎のランタン祭りに連れて行ってもらい、懐かしいあの世の人たちと出会い言葉を交わし嬉しそうなみつえ。認知症になって、こんな幸せに暮らせたら…。  

  一緒に見た4人のうち、3人は親も夫も見送っている。目の前のわが身の姿。幸い、4人とも息子はいるのだが、負担をかけてはいけない、と、茶々姫さんは即座に不要衣類の片づけを始められた。すご~い!!

 さて、後2回ほどで終了するのだが、テレビで「チーム・バチスタ」シリーズの「螺鈿迷宮」を放映している。海堂尊の医療ドラマだ。「バチスタの栄光」以来、このシリーズは映画もテレビもほとんど見ている私。この本は、ヒマジンさんにお借りしてかなり前に読んだ。終末期医療を取り扱っており、かなり複雑だった。テレビドラマの方は、わかりやすくなっている。もっとも、ミステリーだから殺人が絡むのだが。                     

                             

 ↑は、ホスピスの院長巌、心療内科医田口、厚労省の役人白鳥、ホスピスの姉妹女医さんだが、この他に多くの入院患者が出演する。このホスピスで看取られる人たちだ。
 「ペコロス…」の入所者もそうだが、往年の名女優さん達がそんな役を演じておられ、さまざまな人生の終わり方を見せてくださる。佐々木すみ江、正司照枝、島かおり、丘みつ子、左時枝、大森暁美・・・(女性だけでなくまだおられたが…)などの芸達者な皆さんだ。ストーリーとは別に、俳優さん達から元気をもらうことが多くなった。

 ↓は、「螺鈿迷宮」の読後感の私のブログです。ヒマジンさんの感想も含まれています。興味のある方はどうぞ。 

http://blog.goo.ne.jp/67kiyoh/e/ed589fdb62c4713d6a539b0424f6b7b5


「美女の会」新年会

2014-02-16 | 日記・つぶやき

 2/11(火・)は、楽しみにしていた「美女の会」の新年会だった。昨年のクリスマス会の日、私は日を間違えて別の予定を入れ欠席した。残念残念と言っていたら、くまさんが親切にも新年会を計画してくださったと言うわけ。それでも参加はマメさん、つもさん、カメちゃん、YAさん、姫ちゃん、くまさん、私で7名だから大したもの。

 くまさん宅は、1年ぶり?2年ぶり?玄関にはもうお雛様飾りが。               

               

 部屋の中も花でいっぱい。チェロ、グランドピアノあり、リビング兼スタジオになっている。陽の当たる暖かい日だった。                 

 1時間目の絵手紙はもう始まっている。啓翁桜、チューリップ、スイートピー、ガーベラ、菜の花…もうすっかり春です。               

 ↓は、絵手紙の作品展(トップも)。華やかできれいでしょう?もらった人は嬉しいでしょうね。               

 早めに帰る人もいると言うことで、2時間目はティーパーティ。ロールケーキ、ささげのお餅、チョコ、いちごなどなど。それにコーヒーと緑茶。            

 極めつけが、まめさんのご主人お手製の白菜と大根のお漬物。これが美味しくて、少しお持ち帰り。            

 3時間目よりいよいよ「隠さない芸大会」。まず、姫ちゃんと私で素謡を一曲。以前は、SUさんも一緒に笛と太鼓でお囃子をしたり、「鶴亀」の謡をしたが…。今回はお能の紹介も兼ねて、「善知鳥(うとう)」を選んだ。立山に関係のあるお能だが、富山県の人でも知らない人が多い。あまり長くならないように、ドラマのセリフのようにわかりやすい場面を、と二人で選び、お茶教室の合間にチョッとだけ練習した。↓は、謡本と謡うページのコピー。まずまずの出来栄えかな?「今年の冬はお囃子入りで謡を」と、公言してしまったが…どうなるやら。            

 続けて、YAさんのハーモニかカ演奏、くまさん、カメちゃんのフルート演奏。(YAさんの演奏は、肝心のハーモニカが譜面台に隠れた写真になり失敗作)             

 次は、つもさん指導でフラダンス。姫ちゃんは、ミニ同窓会でフラを踊るそうでいつもに増して熱心。ポーズが様になっています。             

 最後は、くまさんのピアノ伴奏で、愛唱歌集より各自2曲ずつのリクエスト曲を皆で歌う。滝沢卓さん作曲の「TAKATAMIRAI」も、くまさんは初見で弾いてくださり、皆で歌った。良い曲だ。
 今回は健康の時間がなかったので、壁の張り紙(↓)をパチリ。こんな元気でかわいいバアチャンになりたいもの。腹式呼吸はときどきやっていますよ。             


つれづれな日々⑩~瑞龍寺冬のライトアップ・ひらmy散歩・チョコいろいろ

2014-02-15 | 高岡

 日々の生活の中でちょっと気になる小さな出来事がある。いくつかたまったそんな記事を、”つれづれな日々”として書くことにしました。今日は10回目です。

 《瑞龍寺冬のライトアップ》

 昨秋より何かと月末に行事が入り、音訳ボランティア「あかね」を時々欠席していた。1月末も2日間とも行けなかった。Oさんから、↓のような、瑞龍寺のライトアップの写真とメッセージが送られて来て、嬉しかったのでアップします。
 Oさんは、雪の降る夜夜景なので、三脚だけを持って家から約15分の雪道を歩いて行ってきました。平泉中尊寺と見まごうばかりに(中尊寺を見たことはないので想像で)金色にライトアップされ、とても綺麗でしたので写真を送ります。」とありました。        

 

 さらに、↓のような励ましの言葉も付け加えてありました。
「もうひとつ追加して、まさしく好奇心旺盛な高貴高麗者です。そして、私達後に続くものにとっては、好例者す。

《ひらmy散歩》

 今年の「公民館フェスタ」の展示の中で、平米公民館のパネルが好評だったそうだ。先日の「能楽お囃子教室」の時、ロビーに飾ってあるのを写して来た。ビニールをかけてあるのでチョッと見にくいが、↓は地図です。回りに、寺社、石碑、公共施設、史跡などの写真と説明があります。さらに↓は、寺院。大仏寺、極楽寺、我が家のお寺の本陽寺もあります。

 

 ↓は碑など。孝子六兵衛、高峰譲吉、室崎琴月の夕日の子どもたち、滝の白糸、などなど、ほんとうに平米校下にたくさんの碑が建っています。利長の兜やプロメテウスの像まであるのですね。         

             

 《チョコいろいろ》

 いつものように、平米公民館の先生方など男性の方々に、女性陣から感謝の気持ちを込めてバレンタインチョコをプレゼントする。今年は、その他にいろいろ買ったり、もらったりした。↓は、冬季限定のコニャック入り「ラミー」。アルトの会で、「大人のチョコだよ」と話題になり、自分用、息子用、美女の会用に求めた。             

 ↓は、生協で買った「りんご入りチョコ」と姫ちゃんからもらったアヒルのチョコ。           

 最後に、これも生協で買った「市田柿チョコスティック」となはさんにもらった「生チョコケーキ」。           

 


雪の日のコンサート~”滝沢卓 シンセサイザーの奏で”

2014-02-13 | 音楽

  雪の降りしきる2/8(土)夕方、お茶教室の後4人で伏木のアコースティック・カフェ「海岸通り」へ向かった。滝沢卓さんのシンセサイザーコンサートを聴くためである。久しぶりだな~と思う。探したら、野村「わかば保育園」でのコンサートははや5年前だ。保育園の園児や保育士の方、いわせのコーラスなどとの「愉快な参加型コンサート」のようすが、↓に載っているので覗いてみてください。

 http://blog.goo.ne.jp/67kiyoh/e/ff47e5f9681bdfe9529808a0806c83a0

 この日は、大人ばかりでしっとりとしたコンサートになった。 ↓はチケット。ドリンクつきで1500円。                   

  7種類のキーボードのセッティングはすでに終わっている。            

            

 いつもの穏やかな口調で、滝沢さんの話が始まる。まず、オープニングが ♪わが人生♪、そして ♪ヒメジオン♪。           

 「海や空を見ることの好きな子どもだった。砂浜や芝生でゲリラコンサートをよくやった。古城公園の本丸広場へ楽器を積んで行き、演奏するうちに子どもや親が寄って来ることもあった。」 と想い出を語られる。          

  「今は小杉の青井谷に住んでいる。家の近くに五右衛門風呂が放置してあり、近所のお年寄りから、昔は共同で風呂を沸かして入ったと言う思い出話を聞いた。」  曲は、♪風♪  ♪蒼い谷♪ 。

 ここまではオリジナル曲。この後、懐かしい童謡を数曲。幼い頃’三八豪雪’の年、雪の降るのがただ嬉しかった、この日も雪。♪雪やコンコ♪ ♪雪の降る街を♪ ♪春の小川♪ ♪七つの子♪ ♪月の沙漠♪ などなど。
 ここでしばらく休憩。わかば保育園で ♪ねがい♪を歌ったことを話すと、それでは、と二部の最初に演奏してくださった。

 第二部では、「障害者の成人式で演奏することがある。どうして、障害者の式を別にするのだろう?分けないで皆一緒にすれば、騒いだり混乱させたりする成人もいないのではないか?」との思いが語られ、曲は、♪静かな呼吸♪  ♪ノクターン♪ ♪ドビッシーのアラベスク♪ ♪モーツアルトのトルコマーチ♪ ♪ふるさと♪  ♪おわら♪ ♪コーヒーはいかがですか♪。

 最後に、陸前高田へ復興支援コンサートに何度か行かれたそうだ。今でも仮設住宅で不自由な暮らしを続けておられる方たちに音楽を届ける。そして作った曲、 ♪TAKATAMIRAI♪ を、と楽譜を配られ、皆で一緒に歌った。繰り返しが多い、弾むリズムのきれいな曲だ。
 3/9(日)、射水市高周波ホールで、東日本大地震・復興支援コンサート「ふれあいの音コンサート2014「絆」inいみず」が開かれる。入場無料。ロビーでチャリティ販売や展示をするそうだ。↓は、♪TATATAMIRAI♪のCD(500円)とコンサートのチラシ。ジャケットの女の子、’たかたみらいちゃん’は水上悦子さんの木版画。 CDは他にも何種類もあります。            

              

  また、4/20(日)1:30には、呉羽”マリーマリー”で、滝沢卓さんの桜コンサートが開催される予定で、店主のOさんもこの日来ておられた。

 なお、↓は、”海岸通り”の店長さんのブログです。もっといい写真入りで紹介されています。覗いてみてください。 

http://fushikikaigandouri.blog.fc2.com/


高岡能楽会・定時総会 ’14~”地方の時代に”

2014-02-09 | 能楽

 2/8(土)、雪の日のお茶教室の後、伏木「海岸通り」へ滝沢卓さんのシンセサイザーコンサートを聴きに行った(このことについては後日書きます)。ゆったりした気持ちで帰途についた。夜8時半過ぎ、帰りの道もまだ雪が降り続いている。家に着くと向かいのご主人が駐車場の除雪に励んでおられた。明日は、能楽会の謡曲大会、朝除雪するのは大変と思い、私も、玄関から道路までの数メートルの除雪を頑張った。融雪の水が出ているので助かるが、その代わり雪が重い。

 翌朝、2/9(日)は、幸いにも晴天。天の恵みか。着物を持って出るので、願わくは晴れていてほしい。↓は、「高岡市青年の家」前の大看板だ。              

 出番は午後なので、充分に練習時間があった。蒼山会からは1曲だけ、「東北(とうぼく)」だ。和泉式部の物語。私は平米の仲間と共に地謡。地頭さんが米島さん。何度も合わせた。声もリズムも揃うと、聴いていても謡っていても快い。謡の節回しは、西洋音楽と違い、格別の美しさがある。
 この日は、各会の素謡だけで、最後に先生方の舞囃子「猩々」があった。(トップも) ↓は、お囃子と立ち方。      

 この後が総会である。1年間の行事の日程や曲目が発表される。燭光能、薪能、三派能楽大会、各神社の奉納謡曲大会、各会の発表会などなど。今年は「青年の家」の耐震工事が予定され、6月からこの能舞台が使えなくなる。建物全体を改築するのか、内部だけなのか、わからないが、ともかく固定椅子の会場になる予算がついたそうだ。ようやく、富山や金沢の能楽堂のようになるのだと思うと嬉しい。
 理事長の上田先生の挨拶のように、「地方の時代」を担う一環として高岡能楽堂が生まれ変わることが期待される。6月からの行事は、大門総合会館、川原公民館、戸出コミュニティーセンターなど、それぞれの会で会場を確保しておられる。新たな地域で、能楽愛好者が増えるといいな、とも思う。
 同時に、会員数をいかに増やすかの意見も出された。昨年の薪能のプログラムに挟まれていた「賛助会員募集」のチラシについて、また、市芸団協主催の市内小学校での伝統芸能教室への出張出演についてである。減少をくい止め、さらには増加につなげなければならない。

 私も、及ばずながら、このブログで出来るだけわかりやすく能の説明をしたい、と心がけている。


地方新聞の恩恵

2014-02-08 | 富山

 11月から今年の1月まで地方新聞を購読した。昨年、何度も熱心に訪ねて来た勧誘者の言葉にほだされてである。試読期間もあり、地方ニュースで知りたいイベントもあり、マークの北銀ロビー展の関係もあった。新聞料金を払う以上は読まなければもったいない。毎朝、新聞を2紙読むのは時間のかかる仕事だ。しかも、地方紙には山のように広告が入っている。回収袋はすぐいっぱいになる。これは、毎月玄関まで回収袋を取りに来てくれ助かったが…。

 振り返ってよかったことは?と考えてみた。
 まず、「富山第九」に出演できたことかな?。きっかけは試読期間の公募ニュースだったから。
 次に、地方のニュース写真、そして友人の投稿。

 1月の何日だったか、読者の写真コンクールの記事が載った。そこに、昨年の「風の盆」3日目の諏訪町の踊りの写真が大きく掲載されていた。ちょうど前日の2日目から、川越のTOさんと一緒に八尾に2泊した。3日目はなはさんも一緒に、諏訪町をスタートした踊りの後をついて歩き、夜更けに鏡町のおたや階段の下の踊り納めを見て宿に帰ったのだ。ところが、新聞の写真はその後のものらしい。諏訪町の通りで、明け方まで町の人たちだけで静かに余韻を楽しんでいる、囃子方と踊り手の姿だった。せっかく川越から2泊して来られたTOさんに、この光景を見せてあげたかった、とさっそく切り抜く。

 これも、1月の何日だったか、立山連峰が端から端まで見えた晴天の日、翌日の新聞に素晴らしい写真が掲載された。山好きなTOさんのため、この記事も切り抜いた。

 しばらくして、たまに覗く「読者のひろば」欄に富山市の友人の名前があるではないか!TOさんや私と大学で同じクラスだった、やはり山好きのYOさんではないかしら。読んでみると:

 「自然からの感動」
 すっきりと晴れ渡った日。冠雪の立山連峰に招き寄せられるように、夫と東の方へ車で向かった。
 途中、立ち寄った駅のベランダへ出てみると、前方に息をのむように連峰の景観が広がっていた。ベンチに1人の女性が座っており、自然と眼前の眺めに共感し合うことになった。
 女性は名古屋の方で、眺望の雄大さにひかれ、月に一度は富山へ足を運ぶのだと言う。あちこち見て回るうちに富山がすっかり気に入り、年を重ねたら住みたいと思うようになったと熱意を込めて話された。
 自分のふるさとを誇大して言いたてるつもりはないが、他所の方が喜ぶ姿を目のあたりにすると、当たり前のように見ていた風景を改めて見直すきっかけにもなる。
 女性は「美しい山のたたずまいを脳裏に刻んで、また都会で頑張っていきます」と話を結ばれた。自然から受ける感動は、素朴で力強いものだ。見知らぬ人とのうれしい出会いだった。

 読んでみて、YOさんに間違いないと思い、それも切り抜き、3枚の切り抜き記事をTOさんに送った。数日後、TOさんから届いた葉書きがトップ写真のもの。

 「二月になりました。昨日は森林公園を歩いて来ました。梅が咲き、初めて、根元に福寿草が光っていました。お手紙ありがとうございます。新聞の写真のメッセージのすばらしいこと!立山も八尾もYOさんの投稿の文も、嬉しくため息が出るほどでした。富山のよさに’年を重ねたら住みたいと思うようになった’の言葉に感動します。・・・」とあり、それを読む私も嬉しくなった。
 ここでいつもだと福寿草の写真がケータイメールで届くのだが、今年は葉書きなので黄色い花を想像するしかない。

 2/8(土)、2回目のお茶のお稽古はしんしんと雪の降る日。でも、お棗の模様は「福寿草」。利休型中棗の輪島塗さそうだ。お茶室には春の訪れ。赤い袱紗の上で写真を撮りました。             

             

   


バッハアンサンブル富山・第11回定期演奏会

2014-02-06 | 合唱

  昨年のバッハアンサンブル富山の公演は、県民会館で「ヨハネ受難曲」だった。大変感動したことを覚えている(↓は、昨年のブログです)。
 http://blog.goo.ne.jp/67kiyoh/d/20130222

 数年前は、富大黒田講堂で、ヘンデルの「メサイア」全曲だった。そして、来年は結成10年を記念して「マタイ受難曲」に取り組むそうだ。この曲だけの合唱団員を一般公募しておられる。今年はその間を縫っての定期演奏会。

 2/2(日)、2月の第一日曜日。実は金沢定例能の日でもあった。演目は「善知鳥」。これも見たかったのだが、バッハには何人も知り合いが出ておられるし、で富山へ出かけたわけだ。

 ↓は、、プログラムの表表紙と裏表紙。ライプティっヒだろうか?バッハ像とステンドグラス。これは、MiTUのKAさんの息子さんが旅行された時の写真だそうだ。                

                

 いつものように、指揮者の津田雄二郎先生が演奏曲目について説明される。第一声の”Bach"の発音が、日本語の 「バッハ」と違い、思わずクスッとした。

 第一部: *モテット「主に向かいて、新しき歌を歌え」
       *モテット「賛美と誉れと栄光を」
             *カンタータ「主よ、われ汝を仰ぎ望む」・ソリストが入りアリア、デュエットと合唱。

 1曲目は、混声8部2重合唱と言うのだそうだ。混声4部に慣れている耳は、上手くハーモニーを捕えられなかった気がする。わァ~と聞こえる感じ。この3曲はドイツ語の歌詞。

 第二部: *サンクトゥス「聖なるかな」
        *ミサ  ト長調…ソリストが入りアリア、デュエットと合唱。

 この2曲は、ラティン語によるミサ曲でお馴染みの言葉。ソロと合唱で構成される。男声も女声もホワッとした美しい声で、特にソプラノが美しい。まさに天使の歌声。したがってハーモニーも、柔らかいと言うか自然と言うか、技巧的でなく美しいのだ。
 ミサであっても体を揺らし、大きな口で歌っておられることは言わずもがな、である。ただし、全曲、ソリストも含め黒一色の服装だった(写真を撮らなかったので)。

 終演後、出口で合唱団員の方たちにお礼を言い、MiTUの仲間など何人もの友人と言葉を交わし、楽しいコンサートだった。我々、MiTUもこんな声で歌いたい。その後の練習音声を聞くたびに情けなくなる・・・。


初めての「高志の国文学館」

2014-02-04 | 富山

  2/2(日)、富山教育文化会館へ「バッハアンサンブル富山」によるコンサートを聴きに行った。MiTUの団員や元団員の方たちが何人か所属しておられ、毎年都合がつく限り聴きに行く。MiTUの仲間と行くこともあるのだが、今年はなはさんをお誘いしたので、私の車で行くことにした。駐車場が少ないのでかなり早めに行った。幸いすぐ後ろの駐車場に止められてラッキーだった。教文内の画廊喫茶「ルーエ」で昼食をとる。日曜日なので生姜焼きとカレーしかないが落ち着いた店内はわりと空いていた(↓の写真はHPから。この日は何組も客がありました)。   

  ゆっくり食べてもまだ時間はある。向かいの「高志の国文学館」には入ったことがない。なはさんも、先日ロビーにだけ入ったとか。念のため、割引券を持っているか調べたら1枚あった、ヤッタ~!! と言うわけで、開場の1時半まで覗いてみることにする。企画展は、「世界のムナカタを育んだ文学と民藝」で、ロビー展は、志功さんの娘さんの絵本展だった。ああ、以前福光美術館で見た絵本だと思い出す。タイトルは「ちよゑちゃんとパパとだまし川」。娘さんの小泉ちよゑさんが福光のだまし川での河童とパパのことを絵本にされた原画である。↓の眼鏡のおじさんは志功さん。                

                 

  ↓は、企画展の入り口。                    

  中は撮影禁止。棟方志功は、版画家としても有名だが、児童文学や浪漫派文学の装画(挿絵や表紙画)を描いているそうだ。それを集めた山本コレクションがたくさん展示してあった。版画では、有名な「大和し美し」や「釈迦十大弟子」の他に「善知鳥(うとう)版画巻」が目を引いた。謡曲「善知鳥」は、青森の猟師の亡霊が立山の地獄谷に現れる物語で、富山県が舞台の数少ない謡曲である。猟師は、生前たくさんの鳥を殺した報いで地獄に落ちて苦しめられる。自分の故郷と疎開して住んだ富山をを結ぶ物語として、この話を選び、版木を彫ったのだろうか。目を板に近づけてひたすら彫り続ける志功の姿が思い出される。

 河合寛次郎、柳宗悦、濱田庄司など民藝運動の人たちとの交流の資料も展示してあった。詳しくは知らないが、なにぶん、私の小学校時代に福光に疎開しておられたので、なんとなく懐かしい「世界のムナカタ」さんです。


春をあつめて初稽古

2014-02-03 | 日記・つぶやき

 2/1(土)、立春を前にお茶の初稽古があった。不思議なくらいに積雪のない今年の冬、茶々姫先生のお茶教室は例年1,2月は冬休みの予定だったのだが…。駐車場の心配もなく、皆さんそろそろ暇を持て余す頃になったらしい。茶々姫先生から急きょ電話連絡があって、2月1日からお稽古が始った。この日は3人出席。

 裏千家では、1月、2月は筒茶椀で薄茶を点てるそうだ。例年1,2月はお休みなので、何年ぶりの筒茶椀(トップ写真)だろうか?お茶椀の持ち方、茶巾での拭き方、お茶の点て方…すっかり忘れていて、3人ともわからないことだらけ。私など、釜の蓋と水差しの蓋を間違えたり、薄茶の泡が立たず何度もやり直したり…。
 お茶椀は冬だが、お菓子も床の間も春でいっぱいだ。↓はお雛様。床の隅に3人官女の真中の女官さまが座っておられ、左近の桜と右近の橘が両脇に。         

 生け花は、わび助と山吹の黒い実。        

 主菓子は、「芽吹き」。他に桜餅、水仙、鶯餅などなど。

         

 ↓は、松露糖(白くて丸い)とすはま。         

 帰宅後、コートを脱いだら赤い袱紗を腰につけたままだった。