Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

高岡大仏 ライトアップ

2014-08-28 | 高岡

 毎年、高岡薪能の後は「駅南ココス」で一休みをする。今年は、SUさんまめさんも参加され、5名になった。姫さんの提案で、途中大仏様のライトアップを見物して、中川のココスへ集まることになった。もしかしたら、山町筋のデジタル掛け軸もまだ見られるかも、と期待しながら坂下町へ急ぐ。

 坂下町通りに竹灯篭500基が並び、点灯され、通りを照らしているということだったが、それも終わっていた。山町筋は、もう歩行者天国になっていて車は入れない。結局、夜のしじまの中でひっそりと、でもいつもよりは人出も多い中で、鎮座しておられる大仏様を拝み、写真を数枚撮らせてもらった。
 ↓ まず正面から。お顔がはっきりと写らない。           

           

 ↓ 見物客(参拝客)もけっこう多い。夕涼みがてらか、山町筋フェスタの流れか?           

 ↓ 参道に光の流れが…。

 ↓ 灯篭も美しい。                

 この後、三々五々にココスへ向かい、夕食を食べる者、デザートだけの者、いろいろ。こんな時は何でもアリのココスに限る。何を喋ったか忘れたが、大いに盛り上がり、気づけば10時を過ぎていた。疲れて足が棒、すぐ帰って休みたい気分だったが、逆に元気を取り戻した。

 関係のあるようなないような話だが、今日、28日(木)同業で退職された方のお宅へ「米寿」のお祝いを持って行った。富山で祝賀会があったのだが、出席されなかった方のお祝い品を事務局の方がもらって来られたのだ。先日の雨の日、我が家へも届けてくださった。私の担当の方の中に米寿の方が二人いらっしゃる。お二人ともお元気。1人の方は先月まで演劇鑑賞会の代表をしておられた。今、カーブスに通っているそうだ。週3度ほど。友達と誘い合わせて。車で連れて行ってもらったり、バスに乗ったり。できる運動だけするそうだが、帰ると体が軽くなると喜んでおられる。


瑞龍寺法堂での「薪能」

2014-08-27 | 能楽

  8/24(日)、国宝高岡山瑞龍寺で「高岡薪能」が催された。午後1時、第一部の高岡能楽会会員による素謡が法堂で始まる。私たち蒼山会は「三笑」で、わりと遅い出番だった。↓は、「望月」の方たち。             

  ↓は、私たちの「三笑」。いつも素謡から聞きに来て下さるなはさんが正面から撮ってくださった。              

  終わって、着替えている頃、空模様が怪しいから第二部のお能は、境内の舞台ではなく法堂内で行うと連絡が入った。初めて薪能を見に来て下さる「あかね」の友人たちや姫ちゃんに電話で知らせる。能楽会理事長の上田先生はじめ、先生方は前夜から天気予報とにらめっこ、夜も寝ておられないだろう。昨年、ギリギリまで粘り、たくさんの座布団がびしょ濡れになったので、今年は座布団も敷かず様子待ちだったのだ。大事を踏んで早目に法堂内に切り替えられたのだろう。

 法堂へ行くと、なはさんがもう席をとってくださっていた。仏様に向かい右側の最前列。燭光能は仏様にお能を奉納するけど、今日は逆方向だから?と思ったが、昨年はどちらにいようと、大勢の人で舞台を見るようなわけにはいかなかったことを思い出し、そこに座っていた。               

  ↓ まず、理事長の上田博先生が開会のご挨拶。                 

  ↓ 林副市長のご挨拶。                 

  ↓ いつものように金井雄資先生が「羽衣」についての解説をされる。富士山が「世界遺産」に登録されたのは、その美しい景観だけでなく、そこから多くの芸術を生み出し、また信仰の対象であるという特別な価値を認められたから。芸術には「万葉集」や「竹取物語」、北斎の版画、そして三保の松原の「羽衣伝説」も含まれる。「いや疑いは人間にあり、天に偽りなきものを」との天女の言葉にあるように、能「羽衣」は、清浄な美しい作品とのこと。 (ここまではフラッシュ撮影禁止)                

  この後、舞囃子「七騎落」と狂言「鐘の音」を見たが、やはり横から見ているといまいち迫力が足りない。金井先生と金森先生の仕舞は真っ正面から見たい、となはさんと二人、最前列の特等席を離れ立ち見覚悟で正面へ回った。正面(お賽銭箱のある所)へ行くと、やはり満員。階段の上しか空いていない。1段下にようやく隙間をみつけわりこませてもらう。
 仕舞は、金井先生の「邯鄲」と金森先生の「花筐(クルイ)」。柱があるので、ずっと全身は見えない。「邯鄲の夢」ってこんなきびきびとした舞とはしらなかった。床を踏む所作が軽やかで若々しい。一方、「花筐」は狂女照日の前の秘めたる思いが伝わるような静かだが力強い舞。正面から見ることができてよかった。

 いよいよ、能「羽衣」。シテは大坪喜美雄先生。1ヶ月前の富山薪能での家元の「羽衣」と、どう違うか楽しみにしていたのだが、この辺りからカメラを放さない煩いおばさんが割り込んで来ていじくらしいことこの上なし。「許可もらいましたから」と傍若無人の態度。自分の位置が悪くて撮れないのか、隣の人にシャッターを切ってと頼んでいる。「足もとまで全身入るようにお願いします」だって。結局、最初から最後までカメラを構えていた。能の鑑賞ではなく、いい写真を撮りに来たらしい。コンテストにでも出すのだろうか。
 と言うことで落ち着いて見られなかったが、ただ、太鼓がよく見える位置だったので、徳田先生のバチさばきに見とれ、瀬賀先生の(姿は見えないが)笛に聞き惚れていた。

 なはさんのブログに、K新聞の1面を飾る写真がアップされていたので、K新聞南部営業所へ電話をして1部もらって来た。快く無料でくださった。法堂でのお能なんてめったに見られるものではない。遠方でブログを見てくださる方もおられるので、やはりこの写真は見てほしかった。                 


本 「百歳」

2014-08-26 | 

 8/24(日)、高岡 瑞龍寺で「高岡薪能」が行われた(このことはいずれ書きます)。例年より少しは涼しい日だったが、台所前の広い部屋で着替えをしているとやはり汗がポタポタ流れ落ちる。「蒼山会」の素謡は「三笑」で、私は地謡なので気分はリラックスなのだが、20分ほどの出番でも1時間以上前には着付けをすませなければならない。

 いつも一緒に着替えをしながら雑談する先輩方の中で、入院しておられる方や亡くなられた方などをつい思い出してしまう。寂しいことだ。先日、カーラジオで久しぶりに「ぼやき川柳」を聞いていたら、”老人会 暗い話で 盛り上がる”と言うのが入賞しており思わず笑った。が、盛り上がりはしないまでも話が自然にそこへ行ってしまうのは、私が弱気になっているから?そう言えば、今朝の新聞によると「ペコロスの母に会いに行く」の岡野雄一さんのお母さんも亡くなられた。

 帰宅後、夜着物を広げたら、襟元や胸に汗のシミがペットり。やはり家で洗濯できる化繊の絽にすればよかった。濃いえび茶色より茶々姫さんにいただいた白地に桔梗の方が好きで、変えたのだ。翌日すぐクリーニングに出さないと…。
 月曜日はクタクタ。膝も痛ければ腿も痛い。能「羽衣」を正面にまわりずっと立って見ていたせいもあるだろう。

 そこへ川越のTOさんから電話がかかった。今度の上京の際に会う場所の打ち合わせ。ついでにあれこれ話し、「羽衣」のことも話したら、「いいわね~。私も今ちょうど白洲さんの本で’羽衣’の能について読んでいたところよ」と言われる。白洲正子さんの「老木の花・友枝喜久夫の能」と言う本らしい。喜多流の能楽師の方である。
 TOさんは登山家なのだが、山に登らない時は本をよく読まれる。暑い時に読書もいいもんだ。なはさんから何冊も借りている本は?と探したら、返したと思っていた柴田トヨさんの「百歳」が積んだままになっていた。              

  1911年にお生まれだから、2011年この詩集を発刊された年に100歳になられたのだ。90歳になってから詩作を始め、新聞に投稿し続けられたとか。処女詩集「くじけないで」は映画になった(私は見そこなったが)。↓のようなページに大きな活字で平易な言葉で語られるのですぐ読めます。        

  ↑の詩、「空に」はこんな詩です。

       病院の
       ベッドから
       眺める空は
       いつも やさしい

       雲は ダンスをして
       笑わせる
       夕焼けは
       心を洗ってくれた

       でも 明日は退院
       この一と月
       ありがとう

       家に帰ったら
       手を振るわね
       気がついてね きっとよ           

 映画では、八千草薫さんが演じられたが、ご本人もこんなに優しいきれいな方です。


映画「じんじん」試写会

2014-08-25 | ボランティア

 音訳ボランティア「グループあかね」の代表のTUさんは、絵本の読み聞かせボランティアの「らっこの会」の会長さんでもある。今度、北海道上川郡にある小さな町、剣淵町の「絵本の里」を舞台にした映画「じんじん」を高岡でも上映しましょう、と言う活動を発ちあげ実行委員をしておられる。私たち「グループあかね」のメンバーもほんの少しだが応援することになった。

 8/23(土)、高岡ふれあい福祉センターで映画の試写会があったので紹介します。(トップ写真は多目的ホールのようす。スタッフの皆さんは「じんじん」とネーム入りのTシャツを着ておられる。まず、剣淵町の副町長さんのご挨拶。
 剣淵町は、旭川市の北方にある人口4000にも満たない小さな町。農業、酪農、畜産の盛んな町。20数年前から「絵本の里」として絵本による町づくりを目指しているそうだ。2007年、俳優の大地康雄さんが自作の映画「恋するトマト」の紹介に北海道を訪ねた時、ぜひにと請われ、「絵本の里」を訪れたそうだ。そこでは町民が子ども達に絵本を読み聞かせ、豊かな心を育んでいた。絵本に目を輝かせる子ども達の姿を見て、大地さんは親子の絆や明るい未来につながる「絵本の力」に感動し、映画作りを目指す。そして完成したのが、この映画「じんじん」です、と結ばれた。             

 はるばる北海道、剣淵町から来られたのだ。↓は、剣淵町の「絵本の里」の様子。(ネットから)             
  さすが北海道、建物も大きければ、館内の図書館のスペースも広々としている。映画ではこの館の中に、本棚で囲ったような小さなスペースがいくつもあり、そこへ三々四五に子どもたちが集まり、好きな絵本の読み聞かせを聞いていた。    

                    

                    

  映画は、「スローシネマ」という方式で、映画館のない小さな町や村でも公民館などで上映できるシステムを採っている。高岡での実行委員長の神保さん(左)。自宅を開放して、私設図書館「やえもん文庫」を作っておられる。右は、「高岡らっこの会」会長の津幡さん。「高岡らっこの会」は、保健センターでの3か月児健診終了後の親子に、絵本を読み聞かせをし、絵本2冊などの入ったパッグをプレゼントする。ブックスタートと呼ぶそうだ。高岡市でうまれたすべての赤ちゃんが対象です。

                                 

 物語は、夜、いろりの傍で子ども達に昔話(怪談)を語るおばばの話から始まる。(これが迫力があり、ぞくぞくする)
 その昔話を聞いていた子どもが大人になり、その二人を演じるのが、剣淵町で農場を経営している佐藤B作と松島で大道芸人をやっている銀三郎(大地康雄)だ。銀三郎は、田植え時期には幼なじみの農場へ手伝いに来る。ある年、都会から農業研修に来た女子高生のグループと一緒になる。いがみ合いながらも距離を縮める銀三郎と女子高生たちだったが、ただ一人の少女だけ心を開かない…。 実はその少女は…。彼女は子どもの頃に父親からお話を聞くのが大好きだった。そのお話は父親の創作童話。でも、話の続きを父親から最後まで聞くことはなかったのだった。

    

 出演者は、大地康雄、佐藤B作、中井貴恵、村田雄浩、小宮孝泰、中田喜子、小松美咲、井上正大、絵沢萌子、若村麻由美、板尾創路、手塚理美・・・  監督は山田大機。

 本上映は、10/25(土)14:30 と 18:00のニ回。  ウイングウイング高岡 4Fホール。
 チケットは、一般、シニアが1000円(当日券 1500円) 小中高生は当日券のみ800円。

 誰もが、子どもの頃、何らかの形で絵本との係わりを持っています。我が子や孫に絵本を読み聞かせた経験もおありでしょう。懐かしく思い出されます。そして北海道の広大な畑地や牧場の風景に心が癒されます。 


明日24日(日)は「高岡薪能」’14

2014-08-23 | 能楽
 
高岡薪能 番組表
  「高岡薪能」が、8/25(日)に瑞龍寺山門前で開かれます。能は「葵上」、シテ(六条御息所)は金森秀祥さん、ツレ(巫女)が息子さんの良充さん、ワキ(行者)は苗加...
 

  ↑は、昨年の「高岡薪能」の案内記事です。昨年の能は、「葵上」でした。高岡市 国宝・瑞龍寺境内でで行われる予定ですべての準備が完了し、そろそろ開会式と言う頃になり、瑞龍寺の上に黒い雨雲がかかったのです。ポツポツが大降りになり、傘をさしたり、座布団を抱えて山門下に逃げ込んだり、しばらく待ちましたが、結局法堂内へ移動しました。目の前で金森先生の六条御息所を見られたのは幸せでしたが、先生方初め高岡能楽会の方たちは大変だったことでしょう。
  ↓は、昨年の私のブログです。境内の能舞台、かがり火、雨の降った様子がよくわかります。

 http://blog.goo.ne.jp/67kiyoh/m/201308

 さて、今年は明日24日(日)、瑞龍寺境内で行われます。お能は「羽衣」、シテは大坪喜美雄先生です。狂言は「鐘の音」、荒井亮吉先生です。開会式が5時45分、火入れの儀な7時頃です。仕舞、舞囃子もあります。
 午後1時からは、法堂内で能楽会会員の素謡があります。 ↓は、今年の番組の表紙で、「羽衣」です。        

 たぶん晴れるでしょうが、雨天の場合は古城公園内市民会館に変更されます。その場合は、当日朝の北日本新聞社会欄に掲載されます。
 今朝のA紙によると、8/28(木)、東京都庁舎・都民広場にて「東京薪能」(宝生流)が開かれるのですね。能は「高砂」と「是界」、狂言は「仏師」です。宝生流家元、宝生和英師と福王流家元、福王和幸師がシテを務められるそうです。来年は、ぜひ見てみたいものです。ちなみに私は29日から東京です。


”at-you”へ ふたたび

2014-08-20 | 食物

 7月末の「富山薪能」以来、茶々姫教室の友人たちとは誰にも会っていない。お稽古は夏休みだし、墓参りをふくめ病院やら銀行やら日頃できない用事が次々とあった。24日(日)の「高岡薪能」まで会う予定がない。その前にどうしても姫さん、なはさんに渡したい預かりものがあった。久しぶりにランチでも、と18日夜に電話をした。急きょ決まったのが翌日19日(火)、”at-you”で、だった。その後、時間を変更したり、私が郵便局で手間取ったり、で皆さんに迷惑をかけたがどうやら無事に会うことができた。

 前回は連れて行ってもらった「隠れ家カフェ」、さあ、一人で行けるかな~。なはさんのナビがとてもお上手でスイッ~と到着。高岡駅南から行く場合、番屋の寿司を新湊に向かい左折、左に「はま寿司」を見て、右「今井重機」横の砂利道を入る。中央分離帯はあるが、切れ目があるから大丈夫。狭い砂利道は軽四車ならOK. 心配ならもう少し前進して広い道で右折するといい。

 ↓ 入り口の山ゴボウがこんなに大きく育っている。       

         

  この日、私はランチの予定だったので、「オムカレー」という新メニューを注文。サッパリとした甘めで美味しかった。         

 ↓は、新メニューのお知らせ。次回はクレープにしようかな。          

 さて、愛犬モカ君のお出迎えもあったが、この日はもう1人かわいいお嬢ちゃんのお出迎えがあった。ママさんのお孫さんのヒマリちゃん。3歳になったばかりだそうだ。最初はおばあちゃんのスカートをつまんで放さずくっつきっぱなし。でも、だんだん慣れてお水を注いだり、こぼれたのを拭いたり…。お手伝いもできましたよ。

 キッチンの方で若い女性の声が聞こえ、ヒマリちゃんに呼び掛けている声も…。ん?スカイプ?フロリダに住むママさんの娘さんだそうだ。向こうは夜中だろうけど、気分転換にときどきかかって来て、顔も見られるし話もできてとても安心だ、とママさん。
 美味しいコーヒーもいただきとても長居をしてしまった。帰りにポーセラーツのドリッパーを買って来た。ときどき体験講座しておられるそうだ。


息子と墓参

2014-08-18 | 日記・つぶやき

 今年はお盆に土日がわずか重なった。メールや電話で、しつこく息子に帰省をうながしどうやら「お盆に帰る」約束を取り付けた。どうせ金曜まで勤務だろう、まさかドタキャンじゃないだろうな、とひたすら連絡を待つ。
 15日にメールが入り、16日(土)の夕方富山空港に着く、レンタカーで高岡へ行く、17日(月)の朝の便がとれたからそのまま会社へ出る、と言う。義妹がそれを聞き、甥が海釣りで獲って来た魚を届けてくれた。「きじはた」の刺し身と頭、姿焼き用に大きな鯛。「美味しい、美味しい」とすぐ食べ始めるので写真は撮り忘れたが、16日夜はそれと煮しめで夕食。「きじはた」は太平洋では獲れない魚で、こちらでもスーパーには出ない高級食材だそうな。

 17日(日)も、朝から雨だったが城端の墓参に行く。昨年の8月「鮎の庄」へ鮎を食べに行ったことを思い出し、途中庄川に寄り「鮎の庄」へ行くと、昼時とて1時間以上待ち、川を渡って「鮎や」へ行くと、ここはOKだった。10年以上前に城端の同窓会で行ったっきり。椅子席、畳席、広い部屋がたくさんある。             

 お料理もすぐ運ばれた。上の皿は、鮎の唐揚げの南蛮漬け、その下の青い鮎の形の入れ物は鮎うるか、手前の右がお造り、酢のもの(鮎そろばんのみぞれ和え)。そろばんってそろばんの珠のように切ったものだって。             

 アツアツの塩焼きは大皿に5匹ずつ。それぞれ一匹ずつ食べた後の写真です。息子は一口食べるごとに「うまい!」と言っている。庄川の鮎は知らなかったそう。そう言えば、家で食べる方が好きで、家だと氷見の魚になるからね~。             

 ↓は、鮎のおすまし。白いご飯か、大門そうめんか選べる。         

 晴れ間を見て、墓地では3つのお墓でお参り、その後2軒の分家へ挨拶回り。お墓のお守をしてもらっている。
 前日娘と電話で話したら、「○○ちゃん、疲れとるやろからあまり連れまわさんと休ませてやるといいよ」とのこと。二上山は止めてスーパーで買い物をして早目に帰宅。お風呂へ入ったり、ピアノを弾いたり、読書をしていた。少しはゆっくりできただろう。私もいろいろ相談ができた。
 今朝、18日はコーヒーだけ飲んで7時頃出発した。朝食つきの便だそうだ。私はその後、友人の葬儀。二上山へは明日でももう一度お参りするとしよう。


ランチのお店のことなど

2014-08-15 | 食物

 7月末の診断で(月に1度降圧剤をもらいに行く)、新しい病名がつき、服薬する薬の種類が増えてしまった。以後、自然に外出を控えるようになったが、その間の数少ないランチのお店を紹介します。皆さん、お馴染みのお店ばかりですが…。

 7月初め、ようこ姫さん、なはさんと太閤の湯へ行った帰りに大門のサンコーに寄った。そこでばったり出会った(と言うか、姫ちゃんが出会い私も誘われた)のが、同業だったOさん。聞けばすぐこのご近所とのこと。店内で立ち話の後ランチの約束が成立。1度行ったことのある「さかなやさん」。
  7/18(金)、あいかわらず人気の店だ。前回畳の部屋で足を出していたが、奥に椅子席があった。ここの常連さんのOさんはよくご存知だ。この日は、評判の「海鮮丼」を注文。最近1100円にアップしたとか。きときとのお魚がとても美味しい。味噌汁、香のもの、デザートつき。夜は居酒屋になるのだろう。宴会も開けますよ。メニューもいろいろ。             

             

 食事後、近くのOさんのお宅でコーヒーをご馳走になった。

 高岡演劇鑑賞会の私のサークル「和草(にこぐさ)サークル」が、久しぶりに新入会員を迎えた。以前は10数名の会員数だったが、耳が聞こえにくいなど体調が悪く退会されたり、なはさんに根分けして新しくサークルを作っていただいたりして、現在はわずか6名、しかもご夫婦が2組おられる。新しい会員のSEさんは戸出にお住まい、やはり元同業の方でリタイア2年目。まだまだお若い。
 8/9(土)、同じサークルのNAさん、サークルは違うがご夫婦で演劇を観ておられるYAさんも交え、4人で会食をした。久しぶりの「くにさき」だ。土曜日のランチはいつも満員なので予約を入れる。ちょうど「八月の鯨」を観た直後でその感想やら、近況報告やら、英語の勉強のことやら(この話題は私は聞き役)で話が弾み、味わう暇もない。
 日替わりランチは、メインディッシュ、前菜、スープ、デザート、パン or ライス。これで、1300円。このお値段が人気の秘密だろう。↓は、魚料理の「姫鯛のポワレ」。            

              

  さて、3番目は、映画「マレフィセント」を観た後の夕食をイオンで。映画の半券で5%引きになり、ポイントカードもある「四六時中に入る。’おひつごはん’と言う珍しいメニューだ。↓は、海鮮丼。味噌汁、香のもの、土瓶に出し汁つき。ご飯茶碗としゃもじもついている。メニューには↓の食べ方が書いてある。
 「おひつの三度の食べ方」
 (1)そのままで
 (2)香味・薬味とご一緒に
 (3)特製ダシでお茶づけとして召し上がって下さい             

              

 そして最後は、真生会病院の食堂。8/5(火)も暑い日だった。富山の銀行へ行く用事があり、午前中富山へ、帰りに病院へ寄る予定でいた。お昼を挟むので、お気に入りの病院の食堂でランチのつもり。予定より時間が少なめだがでもゆっくり食べられるとにらみ、カツ丼を注文した。それがなかなか呼ばれない。もっと早くできるメニューにすればよかった、と思いながら待つ。そのうち、「この○○番の札の人のは?」 「え、カツ丼?」などと声が聞こえる。私の注文が板さんに通っていなかったのだ。
 その板前さんが面白かった。「すみませんねェ~。敬老の日みたい、年寄りばかりの日になってしもて。若いもんが都合悪くてね。一番美味しいがを作るから…」 笑って待つしかない。が、だんだん診察時間は迫るし、一口だけ食べて残りはパックに詰めてもらう。「漬物もラッキョウもたくさん持って行って」と詰めてもらった。で、写真はありません。代わりに、先日なはさんもアップしておられたが、病院の廊下に掛けられた色紙額を紹介します。

                           


映画「マレフィセント」

2014-08-14 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 ”夏休み・観能、観劇、ライブ、映画の日々”の最後は、映画「マレフィセント」だ。8/9(土)は、我が町内の納涼祭。例年、隣の保育園の園庭(市の遊園地も兼ねている)で行われる。台風の前日だったが、朝からテント張りの音が聞こえた。ここ1年間、何度もブログに書いたが(しつこいほどに)、娘も息子も世話になった保育園、朝は、園児の「おはようございます」が聞こえ、園庭で遊ぶ声、お散歩のお出かけ、鼓笛隊の練習、屋上プールの水遊び、夕涼みなどなど、キッチンの「見晴らし窓」から鯨ならぬ、子どもたちを眺める老後を想像していたものだ。が、2階建の厨房が建ち状況が変わった。初めての今年の暑い夏はたまらなかった。朝8時、目の前の換気扇がうなり出す。窓からの風はない。日中からエアコンの世話になる。もう、園庭に出ることはないだろう。納涼祭の食券も今年から卒業することに。義理買いすることもないだろう。夜は映画観賞をしよう、と早くから決めていた。見る映画も決めていた。18:35スタートの「マレフィセント」、字幕版である。

 ↓は、映画館前のポスター。主演のアンジェリーナ・ジョリーは頭に角があり、頬骨が高く、真っ赤な暑い唇のメークで、肩に大きな翼をつけている。            

 ディズニーのアニメ、「眠れる森の美女」で、オーロラ姫に魔法をかけた悪い魔女のマレフィセントを主役にした実写映画です。

 妖精の国と人間の国が隣り合わせの位置にあり、間に巨大な森があります。人間の国の青年ステファンと妖精の国の女王マレフィセントは恋に落ちますが、人間の国の国王が死ぬ間際に妖精の国を攻め落とした者に王位を譲ると言ったのを聞き、マレフィセントを騙して彼女の立派な翼を盗んでしまします。ステファンは王になり、マレフィセントは空も飛べず、力を失います。が、人間の青年に魔法をかけ、自分の翼の代わりに自由に飛びまわる鳥にして片腕とします。
 ステファン王に王女が生まれ、小妖精たちがお祝いに駆けつけ贈り物をします。そこへ現れたマレフィセント、「オーロラ姫が16歳になる日の日没前に、指を糸車の針に刺されて永遠の眠りにつく」と言う呪いをかけます。許しを乞うステファンに対し、マレフィセントは「真実の愛」のキスによって呪いが解かれる以外に、呪いは解けないと続けます。マレフィセントは真実の愛などないと考えており、つまり絶対に解けない呪いだったのです。

 王は国中の糸車を集め地下室に閉じ込め、姫に3人の小妖精をつけ誰も知らない隠れ小屋で養育します。オーロラ姫がだんだん成長して行くのをマレフィセントはこっそりと眺めています。そのうち可憐な姫はマレフィセントと友達になって行くのです。…この辺でお話しはストップしましょう。ぜひ、ご覧になってお楽しみください。
 素適な王子も登場しますが、王子のキスではオーロラ姫の眠りは覚めません…。さて、どんなハッピーエンドが?

 私好みのとても楽しい映画だった。マレフィセントのカッコよさと貫禄もさることながら、オーロラ姫が可愛らしい。りんごのほっぺたの健康な生き生きとした可愛らしさ(当然だがアニメと違う)。特に幼少の頃をアンジーとブラッドピットの実の娘さんが演じており、あどけない笑顔が何とも言えない。

 次に、VFXが「ハリポタ」ととてもよく似ているのだ。動く木や不思議な動く生物が出て来るわ、屋敷しもべのドビーみたいな妖精がたくさん登場するわ、とても楽しい。オーロラ姫を育てる3人の小妖精の一人は、なんとホグワーツ魔法学校のアンブリッジ先生、あのピンクのスーツを着ていた意地悪な女性校長、この映画ではチョッととぼけた妖精役。

 ディズニーは、チャイコフスキーが大好きだったそうで、バレー組曲「眠れる森の美女」の音楽をアニメ版でアレンジして使っている。”Once Upon a Dream”(いつか夢で)である。この曲が美しい。吹き替え版では大竹しのぶさんが歌っているとか。

 と言うわけでいろいろな楽しみ方を味わえる映画でした。お子様、お孫さんとご一緒にどうぞ。


沢田研二ライブ

2014-08-13 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 ”夏休み・観能、観劇、ライブ、映画の日々”(ホントはツアーと言いたいところだが)の第3弾は、沢田研二ライブ「三年想いよ」である。義妹が”KNB女性セミナー”に入っていて、このライブに応募したら無料入場券が当たったと言う。ところが彼女はその日は初めての富士登山。「お義姉さん、どう?」とメールが入った。7000円の券だと聞き、すぐにOKした。

 8/8(金)、新年度初めてのアルトのパート練習だったが、途中失礼して小杉駅まで車で行く。ココスで早めの夕食。オーバードホールへ行く時だけこの駅を利用する。ホームに出ると女性がいっぱい。「え?あんたも行くの?この年代だよね~」などの話し声が聞こえる。私は「この年代」からは外れている。でも、甘いマスクのジュリー、宝塚の男装の麗人みたいな舞台衣装は覚えている。歌がうまかった。今は、どんな舞台を見せてくれるのだろう?

 写真はもちろん禁止、ポスターさえない。もらったチラシは↓の、新曲のCD「三年想いよ」。         

  全席指定で、私の席はQの49、前から17番目の右端から2番目。でも一階だ。両隣りはそれぞれ私より若い一人客。ほとんど女性だが、男性の姿もちらほら見える。
 ジュリーは66歳だそうだ。還暦から活動を再開、その年「沢田研二還暦記念コンサート」を東京と大阪の2ドームで開催し、80曲を歌い通したなどのトークを交え、ボトルの水を飲みながら舞台の端から端まで精力的に動き、歌う。バンドの演奏も入るが、まったくのワンマンショーだからすごいバイタリティだ。一曲終わるごとに、「ありがとう、サンキュー、ありがとうねェ」と手を振る。
 立山の氷河のことや、「オーバード」は「朝の歌」と言う意味だそうですね、などと富山への関心も話題に出て拍手が起こる。驚いたのは、客席前席の1/3か1/4の人たちが、最初から最後まで立ちっぱなしなのだ。ジュリーと一緒に両手を振り、手を叩き、盛り上げる。ファンクラブの人たちだろう。後ろの席まで波及してくるから不思議。

 私が聴いたことのある曲は、「勝手にしやがれ」と「危険な関係」だけ。一緒にメロディを口ずさみ、自然に手拍子も出る。遠くで顔までは見えないが、太って体型が変わったのは仕方がないとして、期待していた声は時には割れて言葉が聞きとりにくいのが残念(曲にもよるかもしれない)。
 9条を守ろう、原発反対の歌を作詩し、歌い続けていると言うことも初めて知った。↓は、CD「三年想いよ」の内容である。「櫻舗道」と「一握り人の罪」が印象に残った。

2014年3月11日発売
三年想いよ
 COLO-1403 \1900(税込)


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三年想いよ
櫻舗道
東京五輪ありがとう
一握り人の罪
詞/沢田研二 曲/GRACE
詞/沢田研二 曲/下山 淳
詞/沢田研二 曲/柴山和彦
詞/沢田研二 曲/大山泰輝

 特に、「一握り人の罪」が心に残ったので、ネットからコピーします。

一握り人の罪  沢田研二

東電も信じた 受け入れ側も信じた
安全神話鵜呑みに 一握り人の罪

海が命の漁師は 海が死ぬのを怖れた
村はいびつに裂かれた 一握り人の罪
嗚呼無情

いつか原発廃炉に 除染は何年先
東電は未来型エネルギーに無関心か

国もただこまぬくだけ 被災地に 僕たちに
復興延々と進まず 国は荒むよ

僕らに還して国を
原発に乞われた町
神話を流したのは誰 一握り人の罪

原発に怯える町 原発に狂った未来
繰り返すまい明日に 一握り人の罪
嗚呼無情

 若い人たちと一緒に聴くコンサートもいいものだと思った。ジュリーの歌に酔いしれた夜だった。


演劇 「八月の鯨」

2014-08-11 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 7月末から夏休み(勝手に)に入り、ルビーの会のお泊まり、観劇、観能、ライブ…と行事が続き、それがない日は暑さに耐えながら家でグッタリ。 もう立秋も過ぎ、今週はお盆だ。ここ2,3日は気温も下がりいっぺんに涼しくなった。

 さて、今日は8/1(金)に観た劇団民藝の「八月の鯨」のことを書きます。最近テレビでも時々お目にかかる奈良岡朋子さん、地方公演はもう最後かも、と聞いている。かつて幟を立てて「宇野重吉一座」の旅回りに一緒に来られた日色ともえさん、久しぶりの高岡公演だ。そして客演として、かつて憧れた篠田三郎さん、このお芝居では微妙な役回りを演じられる。多くの賞をもらったこの映画は、テレビでチラッと見た程度であまり覚えていない。ともかく楽しみにしていた。

 時は1954年の夏の終わり、所はアメリカメイン州ポートランドの向かいにあるピークス島。サラとリビーの二人の姉妹は毎夏、フィラディルフィアから避暑に来ている。二人が子どもの頃は、8月になるとこの海に鯨、イルカ、アザラシがたくさん泳いでいた。メイン州はアメリカの最北東部、東は大西洋に面し、北はカナダである。日本で言えば宗谷岬か知床と言うところか。

 姉のリビー(奈良岡朋子)は86歳、妹のサラ(日色ともえ)は75歳。目が不自由なリビーは、他人の世話にならないと生きていけない自分に腹を立てている。気難しくなり偏屈、言葉にもとげがある。サラは姉の面倒を見、バザーの小物を作ったり、友人や隣人とも仲良く付き合う、働き者のかわいいらしいおばあちゃん。二人の女優さんはともに声がとてもきれい。二人とも夫と死別しており、リビーには娘がいるが離れて暮らし、サラには子がいない。

 (↓は、他県の例会にアップされた舞台写真をお借りしました。)

            

 11歳年の離れた姉妹、母亡きあと姉は妹の面倒を見、老いてからは妹が姉の面倒を見ている。サラの幼馴染のティシャ(80歳)が遊びに来て、リビーは娘にまかせ、二人で一緒に暮らさないか、と誘う。
 近くに住むロシアの亡命貴族のマラノフ(篠田三郎)79歳が、釣りの帰りに魚を持って寄り、サラは彼を夕食に招待する。彼は帝政ロシアの貴族で、革命後知人を頼り転々と暮らしていたが、最近世話になっていた夫人が亡くなり、次はこの姉妹を頼ろうとの下心がある。
 マラノフに魚をさばいてもらい、サラが料理を作り、3人は盛装で夕食につき、楽しいひとときを過ごす。マラノフはロシアの冬宮で母と撮った写真を見せる。が、リビーはマラノフの魂胆を見破り、彼を傷つけてしまう。マラノフは静かに去って行く。   
 篠田三郎のマラノフは、礼儀正しく、気品のある貴族だった。働きもせず、人の世話になり自由気ままに暮らしている亡命者、という難しい役どころだ。ともかく、話は夏の日のたった1日半ほどの出来事、この人たちは皆、第1次と第2次の二つの世界大戦を生き抜いた人たち。会話の中で歴史や人生が語られる。その間、ザブ~ン、ザブ~ンと波の音が聞こえ、カモメの声も聞こえる。客席側に海があり、険しい岩の入り組む海岸があるのだ。

 マラノフが帰った後、夜1人で42回目の結婚記念日を祝うサラ。翌朝、ティシャが不動産屋を連れて来て、この別荘を売り、一緒に暮らそうと言うが、サラは断る。リビーは近所の大工に、前日まで「年を取ると新しいものは不要」と言っていた「見晴らし窓」を作ってもらうように頼んでいた。そして、姉妹は手を取り合って、鯨が来ているか海岸へ出かける…そこで幕が降りる。

 60年前の話で時代も国もまったく違うのだが、今の私たちの生活となんとよく似ていることか。日常の些細な会話に深い意味のあることがいっぱい。もう終わりではなく、まだまだ未来があるよ、と教えてくれる。↓は、トップと同じポスター用写真だが、素適でしょう?          


富山薪能’14 「羽衣」

2014-08-09 | 能楽

 毎年、富山大空襲の犠牲者を偲び8/1に「富山まつり」が開かれるが、その前夜祭として行われる「富山薪能」が、今年で34回を迎えた。入場無料なので、県民会館で開かれていた頃からずっと、日が合えば見に行くようにしている。
 今年の演目は、「羽衣」。狂言は「樋(ひ)の酒」、他に舞囃子や仕舞、会員の素謡の発表がある。↓のポスターは、我が家の玄関にずっと貼ってあったもの。天女の舞姿である。            

 有名な三保の松原の「羽衣伝説」は、日本人にとってあまりにも有名。それを世阿弥が能にした曲です。8/24(日)に高岡瑞龍寺境内で行われる「高岡薪能」も、偶然にも能は「羽衣」なので、少し詳しく紹介します。
 高岡市民でありながら、「瑞龍寺薪能」を一度も見たことがないと言う人がけっこう多い。今年は、私たち平米公民館組は素謡で「三笑」の地謡を受け持つが、急に出られなくなった友人のチケットを預かった。音訳ボランティア「あかね」でその話をすると、1度見てみたいと言う方が何人もおられ嬉しいことである。

 駿河の国(静岡県)三保の松原に、白龍と言う漁夫がいた。ある春の1日、棹を肩げて釣に出てみると、浜辺の松に見慣れぬ美しい衣がかかっている。

 囃子方が登場し、舞台正面右から、笛、小鼓、大皷、太鼓の順に並びます。右横には地謡方8名座ります。後見が作り物(松の立木)を運んで登場し、舞台中央に置きます。次に、畳んだ朱色の羽衣を持って出て松の枝に掛けるように置きます。松の緑と衣の赤が鮮やかです。

  白龍は、衣を家の寶にしようと思い手に取り家に帰ろうとする。「その衣は私の物だ」と呼びとめる声がして、美しい乙女が現れる。「それは天人の羽衣で、人間に与えるものでないから返してほしい」と哀願する。天人の羽衣と聞いて白龍はいよいよ喜び、国の寶にするから返されぬと言う。
 天女は、羽衣なくては天上に帰れないと、雲の流れ雁の渡る姿を見て泣き悲しむ。それを見て、白龍もいたわしく思い、「天人の舞を見せればこの衣を返す」と交換条件を出す。天女は喜んで承知し、返してもらった羽衣を身につけ、月世界の美しいさま、三保の松原の春景色を讃え、君が代の万歳を寿ぎながら舞いつづけ、次第に天空へ舞いあがって行く。

 白龍は衣を松にかけて返します。天女はそれを手に取り、舞台の左奥で後見に着せてもらいます。これを「物着(ものぎ)」と言いますが、着終わるまで太鼓以外のお囃子が奏で続けます。衣を着終わると、トンと足拍子で合図をします。(「中入り」と言ってシテが楽屋で着替える能もあり、その場合は「間狂言」と「ワキ」で話が進みます)

 天女と白龍のやりとりの中に、白龍が衣を返すとそのまま舞を舞わずに逃げるのではないか、と疑うのに対し、天女が「いや疑いは人間にあり、天に偽りなきものを」と答え、白龍も「あら恥ずかしや」と素直に衣を返す場面があり、能を格調高くしています。誰もが知っているあらすじなので、言葉もかなりハッキリと聞きとれると思います。
 舞いは「序の舞」。盤渉(ばんしき)と小書きがついている場合は(富山の能も、高岡の能もついている)、序の舞の途中から型が変わり、「破の舞」も舞わずに最後の地謡になります。また、盤渉調では笛の調子が高いのです。これらのことは、私たちの謡の先生、山崎先生が詳しく教えてくださいます。盤渉調でない場合は、おシテさんの天女は気高さよりは愛らしさを強調、地謡と掛け合いで謡いながら乙女らしい舞を見せ、「破の舞」も舞い、サービス精神が旺盛な天女だと言われ、思わず笑いました。
 「富山薪能」のおシテさんは、宝生流家元の宝生和英(かずふさ)師、いつもは若くきびきびした切れのある動きが美しい。が、この日の天女は、優しくも神々しく凛とした舞だった。面を伏せたり、首を傾げたりの所作が美しいと、友人たちは感想を言い合っていた。

 シテ(天人):宝生和英   ワキ(白龍):殿田謙吉   ワキヅレ(漁夫):平木豊男、北島公之
 後見:佐野由於、佐野玄宜  
 大皷:飯島六之佐  小鼓:住駒幸英  太鼓:麦谷暁夫  笛:片岡憲太郎
 地謡:前田 晴啓 他


立秋 & 福島の桃

2014-08-08 | 日記・つぶやき

 先日来猛暑日が続いた。朝から熱風、夜窓を開けて寝ても風がまったく入らない。そんな暑さが真っ最中の昨日、7日、暦の上でははや「立秋」。高岡七夕まつりの最終日だった。納涼祭がすめば、お盆は目の前である。

 台風による豪雨被害が心配されるが、窓からの風の涼しさにホッと一息ついている。夜は涼しさを通り越して寒いほど、思わず足元の布団を引き寄せた。

 さて、早々といただいた暑中見舞い状。毎年パステル画を送ってくださる親戚のGoさんから。今年はみずみずしい桃が描かれていた。                  

 そして、先日よっしーちゃんからいただいた福島の桃。ご主人が福島に勤務しておられる。復興を願い、支援活動として毎年桃を購入し皆に配っておられる。暑いさなか我が家までわざわざ持って来てくださった。チョッとゆっくりと話せるのも夏休みだからこそ。あれこれと喋り、3月に完成した「牧野大橋」の話まで出た。
               

 もう夏休みとは縁がない私だが、8月は、親類を訪ねたり、同窓会で古い友人と旧交を温めたり、日頃会えない人とゆっくり過ごしたり…、なんかワクワクする月だ。久しぶりにお盆に帰省すると言っている息子だがこの台風でどうなるやら…。


7月誕生会”ルビーの会”~「うめかわ」さんで

2014-08-07 | 食物

 茶々姫さんのお茶教室には、先生を始め7月生まれが4人もいる。最初その4人でひそかに誕生会をしていた。滝の荘で泊まったこともあった。その後全員参加で、年に1度の誕生日をまとめて祝う会となった。今年は何年めだろうか?久しぶりに宿泊しようということに…。その第一候補が、高岡市太田の民宿「うめかわ」である。ようこ姫さんがミニ同窓会で行き、そのお料理にいたく感動、私たちもぜひ!と言うことで決定した。後で聞くと、よっしーちゃん宅のご近所、うめかわさんは、同じ班のご家族だそうだ。他県からだったか、同郷の方だったか、ともかくこの民家を買って民宿を始められたとか。

 7/25,26日(木・金)、7名参加、うち日帰りが2名となる。雨晴駅を過ぎて松太枝神社の裏を右折、海に向かい女岩荘の前を通り雨晴方面へバックすると、すぐ見つかります。普通の民家です。食事処は広い板の間。回りの壁に農具などが飾られている。(↓ とトップ写真)

                                  

 ↓ 最初のお膳だけでこんなにたくさん。          

 ↓ まず、刺し身(ヒラメ、海老、ふくらぎ、イカ、鯛、バイ貝)。      

 ↓ 湯がき鱧。      

 ↓は、左から 鯛の子、合わせ煮、長いもの酢物にいくら添え。

              

 ↓は、カニの塩ゆで。        

 この後は、次々と運んでくださる。↓は、左からオクラの牛肉巻、サザエ、ふぐの子。         

 ↓は、牡蠣の酒蒸し。        

 ↓、鮎、コーン、ズッキーニの天ぷら。(とうとうこれはお持ち帰りにしてもらう。)       

 ↓は、焼き魚。        

 もうお腹いっぱいなのに、ごはん、すまし、漬物、デザートにメロン。↓は、鱧と松茸、かいわれ大根のすまし汁。              

 すごいでしょう。品数も多いが、その食材がまた一流です。  

 翌朝の朝食にまたまた驚く。昔、まだ子供たちが小さい頃、家族で能登へドライブに行き、国民宿舎などで泊まったものだ。海を見ながらの朝食がとても美味しかった。そんなことが思い出される。
 ↓は、しじみ汁、干物、ハムエッグとサラダ、車麩と千石豆の煮物。他にも朝食に欠かせないものがいろいろ。

      

 1泊2食で、9700円。たまにぜいたく気分を味わってみては?朝食はバイキングと言うホテルとは全然違うよさがあります。(メモをまったくとらず、ようこ姫さんのブログから食材の名前は全部お借りしました。)


高岡七夕まつり ’14

2014-08-04 | 高岡

 8/3(日)、高岡七夕まつりの3日目、日曜日である。その日は用事のあるようなないような日、しいて言えば図書館へ「八月の鯨」のDVDを探しに行くくらいか?他にも9日の食事会の連絡などこまごまとした用事を片づけようと思っていた。そこへよっしーちゃんから電話。福島の桃と畑の野菜を持って来てくださった。(そのことは後でまた)

 夕方すこし涼しくなってから、図書館へ行く。祭りを見に、駅方面へ歩く人たちが多くなってきた。末広通りは、6時から歩行者天国になる。
 ↓は、ウイングウイング前広場の七夕飾り。       

 

 ウイングウイング内の図書館へ行ったら、この日は5時で閉館だった。知らなかった。それで、クルン側から末広通りを眺めることにする。↓は、左手前がジャンボ七夕。中央奥が末広通り。こうして見ると「ウイングウイング」の建物が「2つの翼」の形をしているのがよくわかる。駅前広場もすっきりと洗練された感じ。5日、富山駅前を通ったら、工事中のせいもありゴチャゴチャ、高岡の方が都会的。      

 ↓、駅改札口前の「万葉ロード」には、子ども達のあんどんが飾られている。       

           

         

        

        

  あんどんを見ている時、MiTUのSAさん一家と会った。1番上の娘さんのご主人がスエーデン人。お孫さん達や3女さんご夫婦も一緒だった。お孫さんの世話などで忙しく、しばらくMiTUはお休みするとのこと。残念ね、また来てね、と別れる。 ↓は、ぼやけているが、歩行者天国になったばかりの末広通り。       

 ウイングウイング前広場に戻る。手前はドラえもんと仲間たち。        

 ↓は、歩行者天国を歩く人たち。