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12/16(日)、金沢能楽堂での慈善能、二つ目の能は「殺生石」。これは、2008年10月の定例能で観た印象深い曲だ。4年前のブログには、↓のように書いている。
《玄翁道人(げんのうどうにん)と言う和尚が奥州から都へ上る旅の途中、那須野の原に着き、野中の大石に近づこうとすると、女が現れ制止する。鳥羽院の上童、玉藻の前の執心が凝り固まった殺生石だから近寄ると危険だと言う。
荒涼とした秋の夕暮れの原野で、女は石の由来を語り、自分は石魂だと名乗る。
和尚が石魂の成仏を祈ると、石が二つに割れ、恐ろしい狐鬼の姿で現れ懺悔をする。そして改心を誓って去って行く。
後シテの鬼が現れる時に太鼓が入る。鬼は赤頭(あかがしら)と言う赤い毛を振乱し、空中浮遊のように宙に跳びあがり、足を組んで落ちる。観客からどよめきが起こった。
この所作は30歳までと言われているそうだ。面をつけたまま演ずるのだから怪我を覚悟しないといけないかも。地謡に出ておられた山崎先生は、後で「『殺生石』のシテはなかなか見事だった。良い能を観てよかったね」と仰った。とても得した気分。》
その時のシテが、藪克徳さんだった。観客からどよめきが起こったとあるから、かなりの高さだったにちがいない。 今年は:
シテ(里女・玉藻の前):島村明宏 ワキ(玄翁道人):苗加登久治
間狂言:山田譲二
大皷:田中一義 小鼓:住駒幸英 太鼓:麥谷暁夫 笛:吉野晴夫
地謡:高橋右任
シテの島村さんは大きなお子さんがいらっしゃるので、30歳は過ぎておられると思うが、やはり「飛び安座」の型を演じられた。また、作り物の「殺生石」を使わず壇だけのこともあるが、今回は真っ二つに割れる石(張り子の)が使われた。↓の写真は、ネットから。赤頭と白頭。
能楽堂を出る頃は、もう薄くらい。SIさんに乗せてもらい大助かりだった。高岡へ戻り、高岡ホテルで、蒼山会の総会と忘年会。来年の予定や、誰と誰がどの曲をやるかが、だいたいわかる。来年も、2月、3月、4月と、毎月1度は発表がある。また新たな気持ちでお稽古に励まないと。
面白いお能が沢山有るのですね。
芭蕉が「奥の細道」で那須野を通りかかった時、「殺生石」のことに触れて、石の周りに虫の死骸がいっぱいあったと書いていたような気がします。
お能では、派手に石を割って赤頭の鬼が飛び出るのは見ものですね。演じる能役者さんはよほどの鍛錬をなさるのでしょう。お能と言えば静に舞う、と言うイメージが強いですが、そうばかりではないですね!
三種類もの写真を載せてもらって興味深いです。
先日は貴女のブログの「話し」を全部拝借して澄みませんでした。有難う御座いました。
来年も追っかけ、ならいいけど、いつも連れて行ってもらいますね。来年も楽しみにしています。よろしくね。
近づく生き物を殺す石と言う言い伝えがあるそうですね。
大きな石の蔭で装束と面を変え、里女から狐鬼に変身します。シテとワキの二人しか出ませんが変化があり面白い能です。
来年もまた楽しみましょう。
「殺生石」も「飛び安座」があるのですね。
謡はやりましたが、そこまでは知りませんでした。
やはり、能を見なければわかりませんね。
紹介ありがとう。
本は持っているけど、習っていないのです。
たぶん4年前に、定例能を見る時買ったようです。この時以来、藪克徳さんに注目するようになりました、と言うか大のファンになりました。
私は、やはりこんな動きがあり、太鼓が入るのが好きですね。
藪克徳さん、機会が有れば観たいものです。今日貰った25年度の予定表にありました、7月7日お能「鵺」です。
来年のことをいうと鬼に笑われますが・・・。出来れば是非行きたいです。
今日は有難う御座いました。いつもお世話になっています。
代車を借りることが出来ましたか?
あれから茶々姫様のところで洋子姫様とKAさんのお手前でお茶をよばれました。
帰ったのは4時半くらい、貴女のことが気がかりですが・・。
藪さんジュニアの能は1度も観ておられませんか。
先日の富山の帰りに、車で一緒だった杉○さんが話しておられたのが藪さんのことです。
私も「鵺」は興味があります。どんな話でしょうね。いつかまたグーグルで調べてみますね。
ご心配かけました。あすでもお電話をしますね。