Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

婚約20年目のプロポーズ~劇団NLT「宴会泥棒」

2012-12-09 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 11月例会「宴会泥棒」は運営サークルだったので、終演後の交流会に参加してから記事を書くつもりだった。が、突然の用事で出席できずその後もバタバタと日を過ごした。昨日からの積雪で街は冬景色。今年最後の謡の会も8日(土)に、無事終わり、今日は1日休養日、演劇の舞台を思い出しながら書いてみる。

 劇団NLTは、日本語に直すと「新文学座」、「文学座」から脱退した役者さんで作った劇団で長い間喜劇を演じ続けているそうだ。高岡では6回目。↓は、当日のロビーの風景。左はポスター。右はパン売り場。

 右から、「ハーヴイーからの贈り物」、「嫁も姑も皆幽霊」、「毒薬と老嬢」、「ニノチカ」など。必ず客演があり、寺泉憲さん、田村亮さん、鳳八千代さん、音無美紀子さん、淡島千景さん、淡路恵子さん、黒柳徹子さん他多数が高岡で公演された。そして、「宴会泥棒」では、時代劇の林与一さんと宝塚の峰さを理さん。  

 レオニーダ(林与一)とマリア(峰さを理)の夫婦には息子と娘がいるのに、まだ婚約中。つまり、結婚していないと言うこと。そして、レオニーダの姉のマチルダ(木村有里)も同居している。マチルダはオペラ座のトイレ掃除のおばさん。
 最初からけたたましい家族の様子が描かれる。マリアはスマートでおっとりとして従順な奥さん、なんかイタリア女じゃないみたい。マチルダは賑やか。木村さんのキンキン声にはだいぶ慣れたが、最初は速いしついて行くのがやっと。声と言えば与一さんの声も割れていて、チョッと聞き苦しかった。が、それもだんだん落ち着いて。

 招待されない宴会に出て、高価な食べ物をくすねて来て売りさばく、そんな商売もだんだん下降気味。彼は一計を案じ、宴会で知り合った本物の貴族から金を巻き上げようとする。貴族の息子が殺人事件に巻き込まれたので匿って、謝礼をせしめようとするのだ。果たして上手く事が運びますかどうか?         一幕目が終わった後の私の感想は、「ドタバタ劇やね~」だった。そして、「川端慎二さんは何の役?」と隣席のNAさんに聞く始末だった。なんと彼の役は「爺さん」、セリフがなく、台本には「泣くと歌う」しか書いてなかったそうだ。つまり、帽子をとると泣く、口に何かを入れてないと歌い出すと言う情けない役柄。↓のベッドの傍で椅子に座っている人です。右素顔の川端さん。

   

 貴族の息子、ニコーラを匿っているうちに、彼はレオニーダの娘のジュリエッタの優しさに触れて恋仲になり…。ニコーラは殺人を犯したと思い込んでいたが、それは、後見人である叔父の策略であり…。いろいろあるうち、いつしか家族は助け合い、最後にレオニーダはマリアに素敵なプレゼントをする。それは、婚姻届だった。
 そして、また燕尾服を着て、仕事に出かけるレオニーダ。チョッとホロリとします。ざっとこんなお芝居です。これはあらすじだけでは面白さはわかってもらえませんね。テンポの速いセリフや大げさな動作、自分もその中に入らないと。
 交流会で木村有里さんに会いたかった、どうだった?と事務所のMAさんに聞くと、「あのままやよ」との答え。
 平米のお稽古でも、感想を語り合った。SUさん曰く、「最後のシーンがカッコよかったね。感動したわ、林さんにこれからも翻訳劇に出てほしい。」 SUさんは、いつもご夫婦で観劇される仲の良い夫婦です。この日は、運営サークルの仕事を一緒にしてくださいました。(舞台写真と川端さんの写真はネットからです


最新の画像もっと見る

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2012-12-10 01:20:18
これを読んで感心してしまいます。
よく理解しているね。
途中で何がなんだか、よく分からなくなりました。
さすがです。 役どころはもちろん、いろんなことを知っているのですね。
清姫さんの解説で、やっと分かった所があります。
返信する
Unknown (清姫)
2012-12-10 12:24:58
姫ちゃん
担当サークルだったから、事前に話も聞いているし「まとめの会」で裏話も聞きましたから…です。
最後のどんでん返しはチョッとわかりづらかったですね。死体が蓋をめくって顔を出すパターンは「紀伊国屋…」にもあったので、可笑しかったです。
返信する
Unknown (なは)
2012-12-10 17:15:12
清姫様
テンプレートが素敵な冬景色に変りましたね。
ここに上げてくださった過去のNLTのお芝居、私以前に入っていたのですが、一つも見た記憶がありません。長らくご無沙汰していたのですね。
思いがけない写真など入れていただいての紹介、ありがとう。そうでした、と思い出しています。
しがない庶民の精一杯の「生き方」ですかね。
お隣さんがレオニーダの妻(まだ婚約中で、妻とはいえ無い)を追っかけたり、レオニーダのお姉さんとマリアさんとの中がいい感じだったり、私は自分の嫁の立場で見たりしていました。
子どもが二人もいるのにまだ「婚約中」というのもおかしなことでしたが、「宴会泥棒」の夫を見捨てないのも、面白いじゃないですか、口の利けないお爺さんを囮に金を巻き上げようとするレオニーダ、甥の二コーラを殺人犯にしてその親からお金を毟り取ろうと企てている叔父さん、
何だかやはり切ない面白い話しでした。
あれだけ長い時間みていますと、林さんの声もよくなりましたし、木村さんの声にもテンポにもなれました。
「台詞の無いおじいさん」と「トランクから出たり入ったりの幽霊」が一番の笑わせどころだったのでしょうか?
「夫婦の愛情」「家族の愛情」ですかね。
喜劇だから、笑ってああ楽しかった!でいいのですかね。貴女のブログで忘れかけていたお芝居思い出しました。
返信する
Unknown (よっしー)
2012-12-10 18:59:01
清姫さん
雪ひどいね~除雪大丈夫でしたか?
娘さん無事着きましたか?
今年もたくさん芸術楽しまれましたね!!すごいですよ!清姫さんは、いつも予習されて観にいかれるのですね。楽しさが倍になりますね。
返信する
Unknown (清姫)
2012-12-10 21:00:05
なはさん
どこの町かわからないけど、たまに街の雪景色もいいかな~と。
NLTは1度も観ておられませんか。ずっとお休みでしたからね。私も最近ですよ、意識し始めたのは。なはさんの感想を読んで、また思い出したことがあります。最初爺さんの慈善事業でお金を集めようとしたのでしたね。
お隣との恋(?)や、同居のお義姉さんとのやりとり、思い返せばマリアって素適な女性です。峰さを理さんを見ていて、剣幸さんを思い出しました。宝塚の女優さんの魅力ですかね。
テーマは、「キャビアか煮豆か?」の原作のタイトルに戻るのかも?感想を話しあう中に新しい発見があります。
返信する
Unknown (清姫)
2012-12-10 21:06:56
よっしーちゃん
とうとう積りましたね。昼頃除雪をしました。お隣さんの車に玄関前を貸しているので、除雪もしてくださり大助かりです。
娘は、飛行機がちょっと遅れたそうだけど、サンダーバードは予定通りで無事3時頃に高岡駅に着きましたよ。ありがとう。23日まで滞在します。
昨夜、息子から電話があり、今年の年末年始は私が千葉に行くことになりました。
玄関飾りの写真をありがとう。次のブログのトップ写真に使わせてもらって良いですか。
返信する
Unknown (風子)
2012-12-10 21:32:02
清姫さんは趣味が多く、それぞれに深く親しまれているのがすごいです。
これまでいろんな方々が高岡へこられたんですね。
私の親戚の方が新入会員のお誘い係で、お誘い頂いたのですが、もうしばらく忙しくて…。







返信する
Unknown (よっしー)
2012-12-10 21:58:55
清姫さん
無事着かれて良かったね!雪にびっくりされたでしょう。
写真良いですよ!清姫さん、姫さんの参考に私も少しずつチャレンジしてみます!
返信する
Unknown (清姫)
2012-12-11 12:50:56
風子さん
そう言えば、観劇はかなり前からの趣味ですね。勤めていた頃からずっと見続けていますから。2ヶ月に1度は、早く帰る日と職場でも決めていましたから。
風子さんも、お暇になればどうぞ。2回公演なのでどちらかで観られます。砺波や富山会場の日もあるし、ね。別の世界に浸れるのが楽しみです。
返信する
Unknown (清姫)
2012-12-11 12:53:10
よっしーちゃん
靴をはき替えてくるように、メールで言ってましたから。冬靴を履いていましたよ。
写真使わせてね。謡の会の写真がないので、そのトップに、ね。
返信する

コメントを投稿