焼いたコンロで、朝は干物を焼く。時間を決めて、テーブルに
回って来られる。私が部屋へカメラを取りに行き、シシャモは
焦げてしまった。パン食だけど美味しかった。
下呂駅をはさみ、本館から別館へのシャトルバスが運行され、
温泉街を通って行く。私たちも別館まで行き、駅へ戻りながら街
を歩いた。いたる所に足湯があり、三々五々にバスタオルを肩に
かけた温泉客が温まっている。下呂温泉は10世紀半ばに発見され
た。今も、益田川(飛騨川)のほとりに源泉地がある。
下は、元湯の足湯と発祥の地の碑。
街の真ん中の交差点に下呂温泉神社が建てられている。隣は
医院。街の人も湯治客も気軽にお参りできるということか。
下呂山麓から流れ出る清流、阿多野谷の両側が「せせらぎの
小径」で散策できる。あちこちに野口雨情の歌碑があった。
江戸時代の儒学者、林羅山が、「有馬」「草津」「下呂」を日本
の3名泉であると、詩文集に書いたそうで、山間の湯に猿と遊ぶ
羅山像が橋の中央部に建てられている。なぜか、その前にチャッ
プリン像もあった。
風は冷たいが雪はなく、午前中のこととて観光客も少なく、
ゆっくり散策できた。
昔は、日本を横断する大事な高山本線だったろうが、今は富山
まで行く本数は少ない。不便な路線だ。途中、高山、飛騨古川は
真っ白な雪景色だった。
1人7890円(4人以上は5890円)の湯快リゾート、目下感謝祭
中とかで、更に1000円安くラッキーでした。女性客が多く、特に
オバチャングループが、脱衣場であちこちの温泉の情報交換を
しているのはお馴染みの光景だ。下呂では若い男性グループの
姿がチラホラ見られ、ちょっと加賀温泉の湯快リゾートと違う
雰囲気。名古屋、岐阜から気軽に来られるからだろう。