Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

「クライマーズ・ハイ」

2008-08-30 | 
 ようやく「クライマーズ・ハイ」を読了した。
暑い夏の間ずっと食卓の横に置き、少しずつ読んでいた。
市立図書館からお叱りを受ける寸前だったかもしれない。

 もちろん、横山秀夫の本である。テレビの連続ドラマにも
なったがそれは見ていない。時間帯の関係だったか、日航機
事故の話と聞き避けたのだったか。

 7月に堤真一主演の映画を見た(本音は堺雅人を見たかった
だけ)が、映画の中で2,3腑に落ちない箇所があり、原作を
読もうと図書館に予約した。
 原作が先か、映画が先かという人がいるが、この本の場合は
原作が先の方がよかったかも。

 Climber's High:登山時に興奮状態が極限まで達し、高さへの
          恐怖感が麻痺してしまう状態
と、映画のチラシに書いてある。日航ジャンボ機が御巣高山に
墜落、地元紙の新聞記者達が520名の命を追い、苦しみながら
記事を書いた1週間の興奮状態を指すのか、と思って映画を見た。
 記者が現場で記事を書き、読者が新聞を読むまでの、新聞社の
話のように思えたから。

 でも、じゃあ、谷川岳衝立岩への登攀は何を意味するのか?
「下りるために山に登る」との言葉を残し倒れた同僚の安西の本当の
気持は?主人公悠木に家族はいなかったの?

 本を読んですっきりとわかった気がした。
やはりテーマは生き方の問題なのだ。尊い生命と向き合いながら、
主人公の悠木は少しずつ変わっていく。そして彼には温かい家族が
あった(ここが映画では大きく違う。なぜあんな脚本にしたのか)。
息子とはギクシャクするが山へ登る事により、わかり合えて行く。

 もう一つ、本を読んで驚いたことは、全権デスクを任せられた
悠木がまだ40歳になったばかりだと、いうこと。
 すぐ自分の息子と比べるのは悪い癖だが、仕事でも、家庭でも
人生の真っ只中の年齢なのだ。

 彼にも、家庭を持ってほしい、と切に願っている。

音訳ボランティア

2008-08-29 | ボランティア
 27日は、音訳ボランティア、グループ「あかね」の日だった。

 メンバーは女性10名。毎月発行される高岡市の市報「市民と
市政」をカセットテープに録音し、高岡市内の目の不自由な方達
約40名に郵送するボランティアだ。発足して18年目とか。
毎月末「ふれあい福祉センター」で録音している。

 まず録音器など器械類のセット、お茶の準備をする。昼食をはさみ
一日仕事だからだ。
 届いているテープを名簿と合わせチェック。戻っていない方には
電話し、テープをケースから出して音を消す、ここまで流れ作業で
てきぱきと進めば、準備完了だ。

 この後しばらくは近況報告などのお喋りタイム。
この日は、会員の友人に頼んでいたビーズの指輪が仕上がり
持って来られたので、「配色がきれい」、「模様がかわいい」、
「ちょっとはめさせて」、と話が弾んだ。
 
 全員揃ったところで、作業開始。9月号20ページ。出席者8名で
8等分。一人2~3ページ分読むことになる。表紙から順に担当者を
決め、次にカットする記事や省略する箇所を話し合って決める。
60分テープに収めるためだ。
 この話し合いが楽しく市政の勉強にもなる。9月号では「高岡城総
登城まつり」に意見が集中した。
 「ただ歩いて登城するだけじゃつまらんね。江戸時代の扮装で登城
するといいのに」「じゃ私は丸髷を結うわあ」などなど。
 「Re・Beワークって何?読み方も意味もわからん。注釈つけて
ほしいね」と注文も。もちろん地名や人名で読み方が分からない時は
広報統計課に電話をして聞かねばならない。
 その間に当番が書いて来た「はじめのことば」「あかねからのメッ
セージ」を検討し、各自が読む練習し時間も測る。合わせて60分に
なるようにだ。

 ここで昼食。午後から録音にかかる。もちろん間違えたり詰まったり
するとやり直し。時間調整もあり器械担当者は大変だ。
 終了するとダビング、録音されているか頭だけ聞いて確かめケース
に入れて完了だ。帰りに郵便局に寄り郵送をお願いする。

 一日ごくろうさま~。また来月にね。 

高校生のオペラ「魔笛」

2008-08-28 | 音楽

 女性にとって美容院は、なにか心の安らぐ場所である。情報交換ができて、おまけにきれいにしてもらえて、やはり定期的に通わなくっちゃ。

 昨日、マイ美容師さんから、高岡ケーブルTVの「地域かわら版」で高岡第一高校の合唱を放映していると聞いた。若い透明な声で、オペラまでやっている、と言う。彼女も私も合唱をやっているので、興味があるだろうとのお知らせだった。

 「地域かわら版」は1日3回、同じイベントを1週間ほど流す。さっそく昼食時に見た。
 高岡第一高校合唱部定期演奏会である。40名ほどの混声合唱だ。高校生らしいコーラスの中に「愛燦々」や「お祭りマンボ」も交えて、楽しく真剣に歌っている。男声もきれい。

 そして最後に、なんとモーツアルトのオペラ「魔笛」が始まったのには驚いた。
 「魔笛」は、エジプトの王子パミーノと夜の女王の娘パミーナ、鳥刺しのパパゲーノと恋人パパゲーナの2組の男女が結ばれるまでの童話のようなオペラ。テレビや映画で2,3回見たことがあるが、どちらもファンタスティックな舞台で楽しかった。

 それを高校生が演じるのである。かわいい衣装をつけ、セリフも、アリアも、重唱も、合唱も(笛はテープだろう)、ほんとに楽しげに役になりきって。発声もプロのオペラ歌手みたいに。
 舞台装置もオケもなく、ただ照明とピアノだけ。でも、彼らは、ただ立って混声合唱を歌っていた時より、更に一段と伸び伸びと、生き生きして舞台で演じていた。

 よほど練習した事だろう。そしてここまで来たのだ。第一高校の音楽科の先生はよく知っているが、ここまでの指導、準備は大変だっただろうな。その過程を聞いてみたい気がした。

 ちなみに、その美容師さんが、森のくまさんの質問:「皆さん、18歳に戻りたいですかあ?」の答として仰るには、「若返ってもう一度、あの高校生たちみたいな透明感のある声に戻りたいと思いませんン?私、羨ましく聞きました。」とのことです。


ヨッテカーレ

2008-08-27 | その他
 わが故郷、城端町(今は南砺市)から月一度「城端時報」と
いう新聞が郵送されてくる。

 8/20発行のものによると、東海北陸自動車道の開通のおかげで
「ヨッテカーレ」の6月売り上げが前年に比べ73%増だそうだ。

 「ヨッテカーレ」とは先日、「ハイウエイの失敗」で書いた
城端SAにあるJAなんとの出店の名前である。
 いつもは、城端町側から桜が池やクアガーデンに行った時、
「高いね~」と言いながら覗いて、たまにおにぎりや野菜、
山野草を買う。

 先日、福光ICで降りそこね五箇山まで行ってしまった時に、
城端SAで「街にも入れないのに、こんな所に立ち寄る人がいる
のか」と疑問に思ったほどだった。
 ところが、おにぎり、飲料水、酒類、野菜など驚異的に
売り上げを伸ばしたと言うのである。
 7月の全線開通後はもっと期待できる、とあった。今後は、
施設の拡充、沿線広告塔の建設を計画しているそうだ。

 皆さん、五箇山や白川郷、高山、一宮方面に出かけられる
時は、ぜひ、城端SA「ヨッテカーレ」にも寄ってかれね。

ぼくらの森の音楽会

2008-08-26 | 音楽
 蝉時雨の中、爽やかな秋風に吹かれながら古城公園の
外堀に沿った細い道を土を踏んで歩く。
 
「高岡開町400年記念プレイベント」が毎日のように市内の
どこかで開かれているが、この音楽会は「古城の森に響く
新しい音楽会」として、24日に高岡市民会館で開かれた
N饗メンバーによる「ブラス・アンサンブル・コンサート」
である。
 
 市民会館ホールサポーターの会「パープル」の会員で、
合唱団MiTUで一緒にアルトを歌っている方から招待券を
いただいた。

 トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバ、ユーフォ
ニュームの金管が13人、パーカッションが1人の構成で、
それぞれのパートで一流の奏者の方達である。
 「クラッシックアラカルト」というプログラムで、ソロあり、
トークありで楽しいステージだった。

 最後に市内の中学校の吹奏楽部員との合同演奏もあり、
会場も中学生や高校生の吹奏楽部員で満員。吹奏楽連盟の
共催だから、中学校の吹奏楽部が指導を受けているのだろう。
 お金はかかるだろうが幸せな子供たち、未来の音楽家の
卵たちである。

 我が家の2人の子供たちも中高の6年間吹奏楽部に所属、
姉はサックス、弟はトロンボーンを吹いていた。
 私も吹奏楽部員の母親をしていたわけだが、今ほどコン
クールがやかましい時代ではなく、せいぜい学校祭や定期
演奏会を聴きに行く程度。のんびりしたものだった。
 2人とも今は楽器を止めているが、息子は先日の帰省時でも
ピアノの蓋を開け、ジャズピアノを独習しているとか言って
指を動かしていた。

 そう言えば、戦時中英語を使えない時代に、トロンボーンの
ことを「抜き差し曲がり長喇叭」と言っていたと、團伊玖磨が
「パイプのけむり」に書いていて、家族で大笑いしたものだ。

観能の夕べ

2008-08-25 | 能楽
 7月、8月は毎週土曜日の夜、金沢の能楽堂で「観能の夕べ」と
言う催しがある。8回はあるわけだが、これがなかなか行けない。
 今年は太鼓の先生から鑑賞券を一綴りいただいたが、観たかった
16日の特別公演「満仲」も行けず友達にあげた。

 謡を習っているからと言っても、お能を見るチャンスは数少ない。
 高岡では、瑞龍寺の「燭光能」、「薪能」、宝生、観世、和泉流の
「三派合同公演」だけ。後は「青年の家」の能楽堂で、先生方の記念
の会などに演じられる。

 23日、ようやく時間がとれ、友達とJRで出かけた。演目は、狂言
「梟山伏」、能「海人」である。
 「海人」を見たかった理由の一つは「太鼓もの」だという事(太鼓
の入らない能はたくさんある)。しかも、その中の「早舞」を今春に
お稽古したばかりだ。

 もう一つ「海人」に惹かれる理由は、泉鏡花の「歌行燈」に登場
するからだ。鏡花は金沢の能楽師の家系に生まれており、妹が
高岡に嫁いでいる。
 以前、生涯学習センターの講座で、米田憲三先生が「鏡花文学と
高岡」との内容で「義血侠血」(滝の白糸の話)について話されたが、
その後鏡花の作品をかなり読んだ。

 「歌行燈」の中に、旅の宿で若い芸妓が「海人」の「玉の段」の
仕舞を、2人の老能楽師の鼓と謡に合わせて舞う場面がある。
 我が子を大臣の世継ぎにするとの約束で、海底の竜宮へ珠を
取りに行った海女が、胸を抉って珠を隠し戻ってきて息絶える様子を
再現する舞である。悲しみの中にも、子のため命を捨てた母の愛情
が強くたくましい。

 能、そのものについてはよく分からないので、単純にストーリーに
興味を持って観ている。
 シテの母(海女)の霊と、子方の大臣が対面する場面が切ない。
右手で面を隠すような「泣く」所作が何度もあった。
 後半、後シテは龍女となって現れ早舞を舞う。ここで初めて太鼓が
登場。いい席に座り、撥さばきがよく見えて満足。

 シテは女性で、子方と同じ姓の方である。もしかして親子か祖母と
孫かな?次のお稽古日に先生に聞いてみましょう。

 狂言は、登場人物の3人とも梟に取り付かれ、奇妙な動作と声を
発する様がなんとも言えずおかしかった。

 能楽堂前からライトアップバスに乗り、駅のホームで鈍行電車を
待ち高岡に着いたら10時を過ぎていたが、金沢への小旅行だった。

太極拳のおかげ?

2008-08-24 | 健康
 土曜日に1ヶ月ぶりに太極拳に行った。場所は城光寺の
ふもと、「サンライフ」である。清水町からちょっと遠く、
土曜午前はよく用事が入り、しばらく欠席続きだった。

 もう太極拳は止めにして、近くのプールで水中ウオーキ
ングを始めようかな~と考えながら出かけた。

 でも、久しぶりにやってみると気持がいい。ゆったりした
動きが身体になじんでいる。バランスもよくふらつかない。

 終わってから、ふと「ある事」を思いついて先生に話して
みた。先日の電柱激突事件の事である。
 皆さんにも慰めやら励ましのことばをいただいたが、
正直今でも不思議だった。

 「倒れもせず、怪我もしなかったのは、もしかして太極拳
のおかげ?」と、先生に聞いた。
 先生は即座に、「間違いなくそうですよ。あんたほど(4年)
続けておれば体が自然にそう動くのです。どれだけタイヤに
弾力性があっても、スピードを出してぶつかれば、反動で
後ろにのけぞるはず」だそうだ。

 やっぱり!! 今日練習していて直感的にそう思ったのだ、
ぶつかった瞬間、両足で踏ん張ったのではないかと。
 先生が、よく「太極拳は敵を防ぐための武術だけど、高齢者
には転倒防止に役立ちますよ」と言われる。まさにその通りに
なったとすれば嬉しい。

 「継続は力なり」ですね。
 

新しい運転免許証

2008-08-23 | 日記・つぶやき
 誕生日の前に運転免許の更新手続きをすませたのに、
ずっと新しい免許証を取りに行かなかった。

 そろそろ期限切れになりそうなので、先日慌てて
高岡市警察署で新免許証をもらった。

 改めて写真を見る。更新した日、偶然、運転免許
センターへ行く直前に美容院でヘアカットをして
もらい、カッコいい髪型に気をよくしていた。
 写真の写りもよく、しめしめと内心喜びながら、
古い免許証を出して驚いた。比べてよく見るまでも
ない。
 この皺、しわ、シワ。5年前の免許証のはしわ一つ
ないすべすべの顔。あ~あ。

 と言うわけで、古いのが手放せず今まで延ばして
いたのでした。
 その後、4回ほど、金箔美容をしてもらったのだ
けど・・・。少しは?

能楽お囃子の会

2008-08-22 | 能楽
 毎週木曜日の午後は、平米公民館の「能楽お囃子の会」の
お稽古日である。
 お謡い、お笛、太鼓の立派な先生方が3人教えに来られ、
3部屋を使って同時展開でお稽古をつけてくださる。
やる気があれば、仕舞や小鼓も同じ月謝で習えると言う、そんじょ
そこらにはない教室だ。現に昨年から始めたSちゃんは3つに
挑戦中だ。

 私は太鼓と謡を習っており、目下8/31に「青年の家」の能楽堂
で開かれる「蒼山会」のおさらい会のお稽古に集中している。
なんと出番が4回あり、こんな事は初めてなのでてんてこ舞いだ。
 まず、太鼓が連調連管(太鼓と笛と謡のアンサンブル)で
「竹生島」、舞囃子の太鼓で「岩船」、素謡は「橋弁慶」のシテと
「梅枝」の地謡。

 太鼓の2曲は、何度も打っているのだが、続けてと言うとゴチャ
ゴチャになり間違えてばかりだ。平生の練習で、笛や謡と合わせて
もらえるのは大変贅沢なお稽古だと、日頃言われるのだが一向に
上達せず情けない。

 今日は、謡は合格点をもらえた。声の震えやかすれを止める工夫
をいろいろ試して練習した成果が出たかな?

 後1週間、朝は太鼓(指かお箸でテーブルを打つ)、夜は謡を
毎日練習しましょう。若い頃は、チョコチョコっと練習すれば
どうにかなったもんだが、今はそうは行かない。努力あるのみ。

 お稽古の後、コーヒーをいただきお喋りを楽しみ、私の大事な
木曜午後は終わった。

ポップ・サーカス

2008-08-21 | 日記・つぶやき
 よくもこう毎日遊ぶ事がある、と自分でも驚いています。
チケットをもらったり、誘われたり、です。
もう普通の生活に戻らねば、と思いながら、昨日は
サーカスを見ました。
 義妹がプレゼントしてくれて、2人で行きました。
彼女曰く、「○○さん(嫁)や◎◎ちゃん(孫)と行くと
お金がかかる」から「お義姉さん」を誘ったようです。

 何十年ぶりでしょう。きっと子供の小さい頃に、関野神社
の境内で見たきりでしょうね。綱渡りにヒヤヒヤしたのを
覚えているなあ。猛獣もいたような。

 ポップサーカスは太閤山ランドの隣の特設大テントが
会場で、テントの中は冷房完備。広いし天井も高くスケール
が大きい。

 オリンピックの体操競技やトランポリン競技のような空中で
美しく跳ぶ技、上海の雑技団で見た自転車の曲芸、高く高く
椅子を積み上げその上で片手で逆立ちをするバランス、
もちろん圧巻は空中ブランコ。
 笑いを誘う道化のパントマイムや会場の子供や若い女性に
トランポリンを教えて記念撮影という風に楽しめるプログラム
でした。

 厳しい練習や努力の結果でしょうが、観客にとっては
「楽しいショータイム」で、昔のサーカスに漂った哀愁は
皆無です。外国のサーカスだからでしょうか。

ピカソ展とゲルニカ

2008-08-20 | 日記・つぶやき
 先月一緒に台湾旅行に出かけた友人が、今秋エジプトへ
行くそうだ。パスポートの更新に高岡へ来るというので、
まだ行っていない「ピカソ展」を鑑賞することにした。
 職場の厚生会の「ピカソ展半額割引券」と普通の割引券
の両方を使えるそうで、なんと190円でしたよ!
これは有難かったです。

 数年前、彼女も含め6人でスペインへ旅行した時、最初の
訪問地バルセロナのピカソ美術館で、初期の作品から「変貌
の画家」と言われる彼の生涯の作品の数々を鑑賞。
 最終訪問地のマドリッドでは、必見の「ゲルニカ」の前で
しばし佇み、「これが本物・・」と脳裏に刻みつけたものだ。

 今回の高岡美術館の展示は、主に箱根の「彫刻の森美術
館」のコレクションの陶芸と油彩、版画で構成され、60歳代
から80,90歳代に制作した作品である。
 陶芸は、絵付けだけでなく、自ら作った皿、碗に素朴な
色彩で顔や動物が描かれている。
 版画も、いろいろな手法を試し、色付けで表情の変わる
妻「ジャクリーヌの顔」は、10数枚並べられ比べて見ると
分かりやすく面白かった。

 もう一つ、素晴らしい「おまけ」があった。
駐車場の入り口から地下展示場に入ると、パッと目に
飛び込んで来るのが「ゲルニカ」なのだ。
 おおーっ!と目を見張る。「大谷美術学園」で絵を学んで
いる児童、生徒達の共同作品だそうだ。最初一人一人が、
好きな部分を模写し、次に手分けして描き上げた物を
つなぎ合わせて大作を完成したとのこと。
 実物大ではなかろうか。これは、ぜひご覧になるといい
ですよ。

終戦記念日

2008-08-19 | 映画・テレビ・演劇・芸能
 「お盆シリーズ」は今日で終わりにしようと思う。

 毎年、8月はNHKで、「終戦記念特集番組」を組んでいるが、
昨年からだったか、HV特集で「証言」シリーズが始まった。

 昨年は、娘も息子もお盆は帰らなかったので、じっくりそんな
番組を見て過ごした。なんと知らない事が多いかと驚きながら
見入ったものだ。「沖縄戦」や「硫黄島」、オーストラリアの
「カウラ収容所の大脱走」、「マニラ市街戦」・・・等。
 生存者の方たちが、80歳代、90歳代とお年寄りになられ、
証言できる人の数が減って来ており、大変貴重な番組だと思う。

 今年も何度か再放送していたが、15日夜、「NHKスペシャル」
で「レイテ決戦」を放映すると知り、これは絶対見ようと思った。
レイテ島はフィリピンの島で、第二次世界大戦の激戦地。
”I shall return."と言い残して一度フィリピンから逃れた
マッカーサーが、再上陸した地が「マッカーサー・ランディング・
メモリアル・パーク」になっているそうだ。

 番組では、生存者(日米両軍の兵士だった人やレイテ島の住民)
の証言をもとに、当時のニュース映画や戦地だった山や海の今の
ようすを映像で映し出していた。
 日本軍の97%が戦没したこと、アメリカ軍も驚いたバンザイ
突撃のこと、極限の飢餓状態、武器も何もなくても「戦え」との
命令、まさに地獄絵だったと生存者は言葉を詰まらせておられた。

 今秋11月に、私は弟と一緒に「戦没者遺児による慰霊友好親善
の旅」に参加しフィリピンルソン島を訪れる予定でいる。
 今年しかない、と勇んで申し込んだが、日が近づくにつれ気分
が滅入ってくる。覚悟はしているがつらい旅になりそうだ。 


 



 

お盆の若者たち

2008-08-18 | 日記・つぶやき
 お盆の3日間、夕食を外食した。

 14日、昔の生徒達と。その中の一人がやっているスナックで。
40歳になったばかり。離婚して子育てをしている者、まだ独身者、
結婚してまだ子供がいない者・・・。たしかにそんな境遇じゃないと、
お盆に出ては来られないだろうし、無理したのであろう。
 小さい子供がいる、旦那が転勤なので転勤先を見に行く、遅くまで
仕事がある、等出席できない者を何人も知っている。40代って人生の
ど真ん中、一生懸命生きている真っ最中だ。
 「一度離婚してみるもんだ」とか「介護婚」と言う言葉を聞き、
我々の時代との違いをしみじみと感じた。

 15日、息子と。我が家の近所のフランス料理店で。
最近、産地直送の野菜バイキングを始めた店で一度入りたかった。
5,6人のグループが5テーブルほど。年齢はさまざま。場所のせいも
あってか、和やかに静かに食事を楽しんでいる。職場のグループ
らしきテーブルだけ、ちょっと賑やか。私も息子とちょっと気取って
お話を。

 16日、横浜の同級生と。駅南の沖縄料理やさんで。
店員が叫ぶような煩い所はイヤだし、最初、おすし屋さんがいいと
行ってみたら7月で閉店していたので、そこへ回った。
 予約で一杯で、カウンターなら、ちょっと煩いかもと。仕方が
ないね、と店に入った。10人ほどのグループが4テーブルほど。
20代前半かな。きっとお盆に集まった同級会?楽しくて仕方がない、
と言う年齢だろう。
 「いじくらしい」という言葉で盛り上がっている。もう、煩いの何の。
私たちも負けじと大声で喋っていたが、思わず顔をしかめてしまう。
 でも「すみませんね、煩くて」と言うところが可愛らしい。
店の人も謝る。友達は言葉を交わし握手して嬉しそうだったが、
私はダメだ。
 沖縄料理は好きだし、お酒もいっぱいいただき、すっかりご馳走に
なりいい気分。

 ところが、店を出て帰り道、ポツポツと雨が。飲むからと自転車で
行ったので、急いでペダルを踏む。雨はだんだん強くなり全速力で
こいだ。
 ドーン!電信柱にまともにぶつかっていた。太くて大きい電柱だ。
駅南の広い歩道なのにどうして。やはり視力が弱いのと、酔っていた
から?それとも一瞬、あの若者達の気分でスピードを出したから?
 ただ、不思議なことに、前輪のタイヤの弾力性のおかげか、転びも
せず、手足も頭も腰も何の怪我もなく、ずぶ濡れで帰宅した。
尾てい骨が未だに痛い。31日正座で太鼓を打てるかな~。

 

ハイウェイでの失敗

2008-08-17 | 日記・つぶやき
 15日のお墓参りの出来事。

 二上霊園墓地でのお墓参りをすませ、「高岡北IC」から
能越自動車道に入った。「小矢部砺波Jct」を過ぎると、
東海北陸自動車道に入る。先月一宮まで全線開通した
ハイウェイだ。

 いつもは「福光IC」で降りて城端町に入る。ICを降りると
すぐ城端の入り口だ。ところがなぜ急にそう言ったか、自分でも
分からないが、息子に「城端SAまで行って桜が池を見て、
立野が原からお墓に行こう」と言っていた。

 ああ、その後ですぐ気がついた、城端に出口がないことを。
もう、後の祭りだ。高速道路をバックして事故を起こした、と
よく聞くが、一瞬、そんな気持になる。
 結局「五箇山IC」まで。降りて見物もかなわず、Uターン。
高価なガソリン代をうらめしく思いながら、緑が美しい山中の
ドライブとなった。

 お墓参りの後、墓守をしてもらっている分家二軒に寄った。
お互いに元気な顔を見て、近況を報告しあって、お土産をいた
だいて玄関先で失礼した。
 一軒からは畑の西瓜と、トマトと、春に山で採ったすすだけ
の水煮の瓶詰め。
 もう一軒からは五箇山の干しぜんまいとおこわ。

 嬉しく頂戴して息子にも持たせた。我が家の「お墓参り余話」
である。

息子のミニトマト

2008-08-16 | 日記・つぶやき
 14日昼頃、突然千葉の息子から電話があり、「今家を出るから
夜遅く着くわ」と言う。あまりせっつくのも、と遠慮して、連絡を
待っていると、いつもこんな急な帰省なのだ。夜は予定が入って
いるし困ったな、と思ったが、息子も友達と飲む予定で、どうやら、
時間を上手く合わせられた。14日に来て、16日もう帰るそうだ。
渋滞のピークを避けるつもりだろう。

 丸一日あるのは15日だけなので、午後から二上山と城端の両方の
お墓参りをした。二上山から「高岡北IC」に入り「福光IC」で出る。
高速を使うと結構早く回れて便利になった。

 さて、息子の千葉からのお土産はミニトマト10個だった。
前庭で作っている手作りトマトだ。種を蒔いて苗を10本採り植えた
そうだ。水も肥料もやらず支柱だけ立て、でも先週から実り始めた
らしい。出張も多く、会社が忙しいと言いながら、マメだな~と
感心する。
 「師匠がいるの?」と聞いたら、「ウチの会社はおじいさんだらけ
だから誰にでも聞ける」のだそうだ。

 定年退職後、3~4年勤務する人が多く、また、今の会社は、そう
しないとやっていけないらしい。
 「年金の会」というのを作り、「おまえも準会員にしてやる」と言わ
れ、時々飲み会に誘われるのだそうだ。そこでは会社の口説きも
愚痴も気兼ねなく聞いてもらえるので、有難いカウンセラー役の
おじいさん達なのだろう。
 おじいさんと仲が良いのは嬉しいけど、若い女性は?と聞きたい
のをグッと我慢した。

 15日の朝食は、新鮮なミニトマトと生ハムを味わいました。