Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

ステーキハウス「万葉楼」

2008-11-23 | 食物
 10月末だったか、平○公民館のとんこさんから、あわら町に
ステーキハウスがオープンしたと聞いた。
 ステーキハウスなのに、名前は料亭のような「万葉楼」。
場所がちょっとややこしい。

 11/2(日)、高岡芸術祭オープニングフェスの後ランチに
寄ったら、休日はランチがお休み。道に迷ってようやく辿り
着いたら、である。
 前の民家の方が干し物をしながら丁寧に教えて下さった。
そして「夜どうぞ」と。

 次に、19日(水)氷見へ行く途中、氷見へは来られない友達も
誘って5人で行ったらまたまたお休み。霙の中、集合したのに、
である。

 翌20日(木)、皆とそれぞれ別れNさんと2人で高岡へ着いたら
ちょうど正午。3度目の正直で寄ってみようとの彼女の提案で
あわら町に寄った。開いてました!
 昼時でほぼ満員。井波の農家を移築したとか。小矢部末友に
住むNさんは、玄関を入った途端、「ウチの造りと同じやわ」。

 玄関の写真を撮り忘れましたが、中はこんな具合。カーテンの
向こうにはお庭の雪が・・・。

          

 ランチメニューは880円から。これはダブルステーキ。
ハンバーグとビーフステーキのダブルで、味噌汁とゼリーの
デサート、飲み物がついて1500円ちょっと。
 ジュージューと油が飛ぶので大きな紙ナプキンがついて
いる。
          

 廊下の床に窓が2つついていて覗くと飛騨炭の袋がビッシリ
と敷き詰められていた。光ってよく見えないが。床がとても
高い。湿気を避けるためだそうだ。

            

 結局、ランチは日曜と祭日は休み、水曜は定休日とのこと
でした。一度行ってみてください。ただし住宅街の真ん中なので
道をよく聞いてね。

ブラックベリー酒

2008-11-22 | 食物
 霙の降る寒い日、4人の仲間と「ひみのはな」で一泊した。
このお楽しみ小旅行は8月末に計画したものだ。きっかけは
小矢部のNさん。彼女と私は同じ町(今は南砺市)の同じ
町内で生まれ、小中高大と同じ学校へ通った幼なじみ同士だ。

 5年前のスペインに始まり、トルコ、韓国、台湾と私達同じ
職場の仲間との旅行にNさんも加わるようになりすっかりお馴
染みになった。彼女だけが専業主婦だが、あまり違和感なく
溶け込んだ感じで不思議だ。

 さて、日どりを決め、参加者を決め、等々いろいろお世話して
下さったのが「森のくまさん」。
 当日、きれいな「ブラックベリー酒」を持って来てくださった。
名前は「黒」なのに透き通るような紅色、甘くて飲みやすく美味
しい。5人ともお酒大好き仲間。2人は日本酒、3人はビール。
そして全員でこのブラックベリー酒をいただいた。翌朝もスッキリ
気分、後を引かないのがいい。もっとも2日酔いになるほど飲ま
なかったのかも。

 くまさんの家はお寺だ。以前住んでおられた町中の家が区画
整理だか道路拡張かで立ち退きを迫られ、射水市郊外の移転
の決まった保育園へ移られた。本堂も、ピアノや楽器を置く
プレールームあり、最適だと感心したものだ。子どもさんたちが
小中学生の頃だったか。

 家はもちろん、中庭、裏庭、畑とそれは広々とした敷地である。
ブラックベリーも5,6本植えてあるそうだ。少しずつ摘んで冷蔵
庫で保管、ある程度の量が採れると茹でて何度か漉す。
とろーりとしているそうだ。砂糖を入れ、焼酎で延ばし出来上がり。
(合ってますか?)

 写真で減っているのは前夜の夕食で飲んだ分。残りは私が
いただくことに。冬の夜の一杯が楽しみなこと。 

「折形」のお祝儀袋

2008-11-21 | 日記・つぶやき
 昨日の続きです。お祝儀袋は、正式には中身(金額)によって
袋を変えるらしいので、手作りを使うのは身近な人へやちょっと
した気持で差し上げたい時にいいかもしれません。
 私は、合唱指導の先生とピアノ伴奏の先生へのお月謝を包もう
かな、と考えています。

 さて、作り方ですが、

 「3番まで同じなんですよ。
  ピンクで線引いてあるところを鶴を折るように袋を作るんです。
  
  

  5番わかるかなぁ。(わかりますよね?)
  
  
  
  あとは全部同じです。」
  
  

 以上でした。表と裏が違う色の紙で折るときれいかもしれ
ません。それぞれ工夫すると面白いでしょうね。ちなみに、
よっしーちゃん達に教えてくださった婦人会長さんは伏木古府
公民館でも教えておられるそうです。

「折形」のお布施袋

2008-11-20 | 日記・つぶやき
 1ヶ月以上も前から台所のリフォームをしていて、家の中の品物
がテンヤワンヤ。パソコンもあっちの部屋からこっちの部屋へと
移動していたが、今日、ようやく元の場所に収まった。

 その間、よっしーちゃん(私の友人の中で最も若手の一人)から
こんなメールが届いた。
 「昨日 婦人会会長さんから『折形』というの教えていただきま
した。半紙がなくて写真のはコピー用紙で折ってありますが、
向かって右のはお布施とかちょっと親戚の子にお小遣いあげる時。
左のは祝儀だって!ひとつ賢くなったよ。簡単に折れるし、これも
ある意味エコだなぁ って。わざわざ袋買う必要ないね。』

 彼女は、中学生と高校生の母親。PTAや婦人会の現職会員と
言うわけだ。お布施袋を買わずにすむなら、と作り方を教えて
もらった。

 「折り方 番号つけてみたんだけど・・・
 4番は▽のところすこしかぶるように折って 5番は少しずらす
んです・・・。5番を裏返したのが6番です。」

                   
                   
                   

 写真を見ながら折ってみた。簡単に折れます。
さっそくお布施入れに使ってみよう。皆さんもお試しあれ。

 次回はお祝儀袋を。

ボランティア広場

2008-11-11 | ボランティア
 11/8(土)、ふれあい福祉センター(博労町)で「ボランティア
広場」が開かれた。
 日頃「ふれセン」でボランティア活動をしているグループや
ボランティア推進校、NPO法人の活動発表と展示の場である。

 まず、パネル展示では推進校やグループの活動紹介をして
いる。私たち、音訳ボランティア「グループあかね」のパネルもある。
 下は、伏木地区ボランティアかたかごグループの小物

       

 次は、高岡市ヘルスボランティアの「リハビリなかよし友の会」
の方の「うちわ」。シソの葉のふくろうがユニークだ。
 加齢や脳卒中の後遺症で心身の機能が低下している人達が
集い、日常生活の自立と社会復帰を目指し活動しているそうだ。

        

 他に、
  「体験コーナー」:車椅子レクダンス、手話、点訳、音訳、
           健康体操、高齢者疑似体験など。
  「手作り作品等販売」:新鮮野菜、小物、フリーマーケット
  「おもちゃ病院・人形劇」
     
 多目的ホールのステージでは、コーラス、オカリナ、民踊、剣詩
舞、奇術、手品、等々。最後に子供たちの「大空へ飛べ」の組曲。

 私達、グループあかねのメンバーは裏口の守衛室に陣取り、
館内放送を担当した。
 「ご来場の皆様にご案内申し上げます。…」と言うアレだ。
7人集まったので、合間を見ながら、野菜やおこわ、お寿司を
買いに行き、会場巡りに忙しい。会場には知り合いも多く…。
私は、古いネクタイで作ったベストを買った。

 最後に、Oさんと、キューカンバーグループのお抹茶席へ。
赤いTシャツ(?)でお運びして下さった。主菓子が「黄身時雨」
(写真を撮らずにいただきました)。
 「どちらの?」と聞いたら、「ウフッ」と笑ってニッコリ。
お手製かな?
 「お花は?」と聞くと、「見返り草」とのこと。そして、隣の
Oさんと、「こんなふうに」と見返りながら顔を見合わせ、また
ニッコリ。ボランティアをやっている人には楽しい人が多い。 

         

ドレミの歌

2008-11-10 | 音楽
 来年2月、高岡文化ホールで「劇団スイセイミュージカル」の
「サウンドオブミュージック」公演があり、その宣伝を兼ねた
ミニコンサートがウイングウイングで開かれると聞き、MiTUの
仲間と3人で参加した。
 ウイングまでは歩いて行ける距離なのでよく利用するが、
寒くなるとさすがに出にくくなる。

 ウイングの6階の部屋、劇団から4人の俳優さんが出席し、
ミュージカルの説明をし、魅力を語り、有名なナンバーを数曲
歌ってくださった。

 その後質問タイム。

 年配の男性から質問:「若い頃から『ドレミの歌』が大好き。
食べ物の名前が次々出て楽しい。英語の歌詞と違うけど
どうしてこんな歌詞になったの?」

 答えはペギー葉山さんがビデオレターで:「南国土佐を…」の
歌のキャンペーンにアメリカへ行った時、ブロードウエイでこの
ミュージカルを観て「ドレミの歌」の歌詞を作ろうと思った。
 "Doe,a deer,a female deer"は、「ドは鹿、雌の鹿」になるし…
食べ物にしよう、としたら、ファが「ファンタ」しか思いつかない、
などなど…。

 ペギーさんの「ドレミの歌」はNHKのみんなの歌でも歌われ、
今もコーラスでもよく歌われている。
 ペギーさんは、この公演ではマリアを優しく見守る修道院長を
演じられるそうだが、何歳になっても現役だ。高岡で会えるとは
嬉しい。

 下の写真は、左が、マリア役の山本さんと、大佐の再婚相手役
の星野さんのトーク。
 右は、「自信を持って!(I Have a Confidence)」を歌うマリア。
修道院を出て大佐の家へ行く時、不安でくじけそうになり、自分を
励まし歌う歌だ。英語を直訳すると言葉が合わないので「鬼が
出るか、蛇が出るか」と言うあまりにも日本語的な歌詞になっているそう。
     

 最後に、屈伸運動、目、口、眉、鼻、耳(までも?)を動かし
発声練習をしてから、全員で「エーデルワイス」を歌った。

オペラ「魔笛」

2008-11-08 | 音楽

 11月初めの数日間、毎日のようにタダ券でお出かけをした。11/3の文化の日は、富山県民会館へオペラ「魔笛」を観に行った。東京芸大の学生と卒業生が中心に出演するオペラだ。
 オケは「Toyamateki(トヤマテキ)管弦楽団」、合唱は「Toyamateki(トヤマテキ)合唱団」と言うわけで、アマチュアの手作りオペラである。

                  
 
 写真ではよくわからないが、オケも合唱も、もちろんソリスト達も全員が若く、観客も若者が多い。舞台も会場も若さでむんむんしている。オーケストラピットのすぐ前の座席だったので、指揮者や演奏者の若々しい顔がよく見えて、いつもと違うムードだ。
 裏方には高校生達のボランティアも混じっているようだ。合唱にも高校生達が入っている。

 「魔笛」については、以前、高岡第一高校のオペラのブログでも書いたが、童話のようなストーリーや、美しいアリア、2重唱、3重唱、合唱などの楽しいメロディー、それとなんと言ってもあの笛の音色が好きだ。
 夜の女王のソプラノのアリア、パパゲーノとパパゲーナのパパパの2重唱も立派だった。アマチュアとは言え、充分楽しませてもらった。

 無料なのはもったいないくらい。


男女平等・共同参画都市宣言

2008-11-07 | 高岡
 みなさんは、高岡市が「男女平等・共同参画都市宣言」をした
のをご存知だろうか。9月25日の定例議会で制定されたのだそう
だ。「市民と市政」10月号に宣言文が載っている。

 富山県では、旧富山市、旧小杉町が宣言都市だったが合併後
新市になってからは、県内で高岡市が初めてとのことだ。

 『認めあい 支えあい 共に輝く ひと と まち』を目指して、
行政、市民、事業者等が一体となり取り組もう、と言うプランだ。
 その記念式典が、11/1にウイングウイングの4階ホールで開か
れ、ボランティアグループからも出席してほしい、と頼まれた。
「あかね」のHさんと一緒に参加した。

             

 その基調講演が面白かった。講師は上村千賀子さん。
国立女性教育会館の客員研究員。小矢部市出身だそうだ。
演題は、「歴史を今に生かし、未来へつなぐ」。

 まず、ベアテ・シロタさんにインタビューした時の話が出て驚い
た。ベアテさんは、わずか22歳でGHQの民政局員として来日、
マッカーサーが日本国憲法の草案を作成した時スタッフに選ば
れた。通訳をしながら「男女平等」の条文作成に強く意見を述べ
た人だ。

 占領初期、GHQが女性に関するさまざまな改革をしたが、その
ためにアメリカから20名の女性が来日し、地方へも出向き陳情や
意見に耳を傾けた。
 戦前から婦人参政権運動を進めていた指導者(市川房江さん、
加藤シヅエさん…)と協力して女性政策推進に努めたと言うの
である。
 マッカーサーを中心とするGHQは、日本女性に参政権を認める
政策を実施し、制度的に日本女性の解放を進める上で画期的な
役割を果たした。
 が、単に与えられたのではなく、女性の地位向上のために
日米の女性たちが連携し集団の力で戦後改革を推進した歴史的
事実を学び、今に生かそう。と言う内容だった。

 確かに、そんな歴史を考えると今の私の意識はあまりにも低い。
 宣言文を書いたクリアファイルをいただいた。

  

紅葉真っ盛り

2008-11-06 | 自然・海山草花
 高岡市内の街路樹も色づき、街中を走りながら紅葉が楽し
めるようになった。

 先日来、富山へ行く用事が多く、毎日のように太閤山ランド
前を通る。南郷大橋を渡るとすぐ道の両側に街路樹の紅葉が
始まり、ずっと黒河辺りまで続く。太閤山が最高潮だ。
 先日のようこ姫さんのブログの写真のように、ランド内の
赤い木々も車の中から垣間見られる。降りてゆっくりと歩き
ながら眺めると気持いいだろうな~と思いながら、運転して
いる。

 さて、音訳ボランティアの友達、Oさんが先日八ヶ岳を旅
され、美しい写真を添付して送ってくださった。
 山を眺め、美術館、コンサートも鑑賞と言う羨ましい旅行
だったようだ。あまりにもきれいなので、私のブログで紹介
させてもらうようお願いした。



          

          

 下は古城公園。これはオマケに添付してあったもの。
春の桜も、秋の紅葉も、古城公園は全国クラスだと思う。

          

「高岡市芸術祭」オープニングフェスティバル

2008-11-05 | イベント
 11/2~16まで2週間にわたり「高岡市芸術祭」が開かれている。
洋楽、邦楽の公演、茶道、華道の展示だ。
 ポスターの真ん中の塔のように見えるのは、おなじみ、利長公
の兜だ。
 
 今までも、邦楽公演のチケットをもらい何度か観たことがある。
今年は、市民会館の「パープル」の方から「オープニングフェス」
に誘われて出かけた。  2日(日)の午前
だけ。開会式の挨拶などセレモニーの後、邦楽と洋楽のコーボ
レーションと言う形のステージだった。

 写真撮影禁止のアナウンスもなく、何度かシャッターを切った
が、動きが速くほとんど失敗。静止画さえ下手くそなのに。
 尺八とバレー、コーラスとダンス、筝演奏、詩吟と剣舞、と言う
具合である。いずれも先生方クラスのステージで素晴らしいもの
だった。写真では一部分だか、もっと人数も多く舞台一杯の群舞
と尺八や筝の音色がマッチして魅惑的。満足して帰路についた。

        尺八とバレー「鶴の巣篭もり」        
        

      女声コーラスに合わせて「麦や節」の笠踊り
      

ロボット工場

2008-11-04 | 旅行
 10/30(木)は前日までの予報とは打って変わり、小春日和の
暖かい一日だった。かねて申し込みをしていた「ロボット工場
見学と八尾の町散策」のバス旅行の日だ。
 一行22名、気のおけない友達や久しぶりの懐かしい顔も交え
て駅南を出発。まず、待望のロボット工場へ。

 さて、「ロボット工場」とは?
 場所は、富山市婦中町青島。昭和48年に開業した「生産技術
(株)」の工場のことである。
 平成4年からロボットレンタルをを開始、ロボット設計、
制作へと業容を拡大してきた。
 そして平成18年、第8工場の1階に展示場を開設、「おもしろ
ロボット」として一般公開するようになり、子どもからお年寄り
まで幅広く人気を集めているそうだ。学校や保育所からの見学
も多い。

 いくつか紹介する。
 まず、「獅子舞」。入るとすぐ雌雄の獅子が首を振り振り
迎えてくれる。
 
         

 「お絵描きロボット」…3種類の絵から選べる。

      

「ネコとネズミの追いかけロボ」:
 ネズミが走って来るのを、上から
ネコがねらい飛びつく。                        
                  テレビでお馴染みの「おわらロボ」   
  

 他にも「ルービックキューブロボット」や「UFOキャッチャー」
など。もちろん産業ロボットも多数展示してある。入場料は
もちろんタダ。説明もあり体験もさせてもらえる。
富山県にこんな工場があるとは知らなかった。

 八尾で温泉に入り、昼食。「風の盆」も「坂の町アートin八尾」も
終わった後の静かな街を散策した。

ハリー・ポッター

2008-11-03 | 

 いよいよ最終巻(のはず)、「ハリー・ポッターと死の秘宝」が手元に届きワクワクした。発売日の7/23にすぐ図書館に予約したので3ヶ月以上待ったことになる。
 当たり前だが、先日の「シズコさん」よりずっとずっと多くの読者が予約をしたと言うことだ。

 ちなみにこの本は児童図書の分類になっている。初巻が出た頃(何年前?)、ようこ姫さんと競い合って読んだものだ。どうかすると、彼女は一晩で読破される。私は2,3日か。今回は4,5日かかった。

 目次の前のページに、

   「この第7巻を7つに分けて捧げます。
     ○○に、△△に・・・ そしてあなたに。
       もしあなたが最後までハリーについてきて
        くださったのならば」と書かれている。

 大げさだが、ちょっと感無量になる。子どもの成長物語でファンタジーと来ると目がない。しかも学校大好きの3人と彼らの友情が、私も大好きだ。
 娘に言わせると、イギリスでは「指輪物語」の方がずっと評価が高いそうだが。

 同時に下巻も予約しておくべきだった。また3ヶ月待たないと、ハリーと「例のあの人」との対決の結末はわからないのだ。「分霊箱」がいくつもあるのでどうなるのだろう。

 気の長い話だが、何年後かには映画も作られるのだろうな。    


「源氏物語」と能の世界

2008-11-02 | 能楽
 今年7月から、私がブログなるものを始めたきっかけは、
高岡市学遊塾、ようこ姫さんの「ブログを楽しもう」だと
言う事はすでに書いたが、もう一つ受講している講座が
「源氏物語と能の世界」である。

 講師は山本典子さん。学遊塾の塾長さんである。
長年「平家物語」を取り上げておられたが、今年はどこも
かしこも「源氏千年紀」、「源氏物語」に切り替わった。

 一回目は「草紙洗(そうしあらい」、二回目は「源氏供養」、
三回目は「融」、四回目が「半蔀(はしとみ)」だった。

 「半蔀」は「夕顔の巻]を能にしたもので、能には「夕顔」
と言う類曲がある。夕顔は、初め頭中将に愛され玉葛を
産むが、後に光源氏の寵を受け、ある夜、物の怪に襲わ
れて息が絶える。

      

 この日は、まず「帚木(ははきぎ」を現代語訳で読み、
「雨夜の品定め」(高校時代に受験のため勉強した)で
頭中将が夕顔について語る部分を読んでから、「夕顔」の
巻を原文で音読した。
 これが難しい。どこで切ればいいかわからない。知らない
言葉も次々と。だから源氏は嫌いだ。光源氏がいかに美しく
てもこう難しくては・・・。

 次は資料から・・・。左は「草紙洗」、右は「源氏供養」の
シテの面(おもて)の写真だ。

             

 面白かったのは、「オール読み物」10月号のグラビア写真
「十人の光源氏」。長谷川一夫、市川海老蔵、沢田研二、
十一代目団十郎・・・など。他に誰だろうか?見てみたいものだ。

         

 下は、一緒に受講しているSさんが武生の「菊人形展」
を見に行かれた時の写真だ。
 左は、紫式部が父の任地、武生に着いた場面。
 右は、光源氏と頭中将が帝の前で、雅楽「青海波」を
舞っている場面。人形の着物がすべて菊の花らしい。


              

シズコさん

2008-11-01 | 
 2ヶ月ほど前に、川越のTさんが「面白いよ」と勧めてくださったのがこの本だ。すぐ図書館に予約。先日、中田図書館の本を中央図書館で受け取った。
 しばらく放ってあったが返却日間際になり読み出したらすぐ読めた。

 著者は、私と同年配で北京生まれ、絵本作家でエッセイストでもある。「100万回生きたネコ」、「わたしが妹だった時」、「神も仏もありませぬ」などで児童文学賞や小林秀雄賞、その他いくつかの文学賞を受賞しておられるようだ。

 シズコさんは、彼女の母親。おしゃれで、どんな時にもきれいにお化粧をし、料理は上手、裁縫は上手で家事は完璧な人だったそうだ。
 終戦時、31歳、夫とともに5人の子どもを連れて中国から引き揚げて来た。戦後、その子どもたちが次々に死亡、夫も亡くし、母子寮に勤めたりお花の先生をしながら、日本で生まれた3人の子どもと長女である著者を大学まであげた。

 著者は小学生の頃から、母親に苛め抜かれるほど厳しく家事を手伝わされ、母親が亡くなる直前まで「反抗期」は止まなかったそうだ。

 そのシズコさんが、まゆ毛を6本も8本も描き、化粧した事を6回も8回も忘れるようになり、80歳で呆けが始まり、12年間老人ホームで過ごし93歳で生涯を閉じた。「ごめんなさい」「ありがとう」を絶対言わない人だったけど、その言葉を『ひしゃくでふりまくように言うようになった』。そして『母は、柔和な笑顔になり優しさが腹の中に一杯つまってこぼれるほど』だったそうだ。
 『母さんが少しずつ呆けて行くと同じく一緒に入所した人も少しずつ呆けて行った。』『老人ホームは集団で少しずつ呆けて行く場所』などと書いてある。

 自分の母親を想い、自分の行く末にも思いを巡らす本だった。著者が泣く箇所で私も涙が出た。母親と娘は独特の関係かもしれない。