Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

高岡能楽会・定例能楽大会~第76回・感謝状贈呈式など

2017-05-31 | 能楽

 毎日、真夏のような暑い日が続きますね。もう10日前のことになりますが、「第76回 高岡能楽会 定例能楽大会」のことを書きます。実は、「高岡能楽会HP」に画像が載るのを待っていたのですが、まだ先のようなので概要と「感謝状贈呈」の記事だけ紹介します。

 5/21(日)、3日間続いた能楽の行事の最終日です。3日間とも一緒だった方たちと「ご苦労様、さすがに疲れたね」と思わず本音を言い合いました。14日(日)の一河会謡曲大会を入れると、5月は4回も能楽に係わる行事がありました。
 素謡は、「藤」のワキのお役が当たっていたのですが、何度かしているので気を抜いていたからか、文字がよく見えず調子を外してしまいました。地頭の米島さんには「どうなることかと思った」と心配をかけました。山崎先生からも注意されました。以後、見台との距離をしっかり確かめないと…。年をとるといろんな工夫が必要ですね。
 連調連管「胡蝶」はよく揃ったと思います。日米親善能の時の連調連管も好評だったようで、なんと8月の「薪能」の際にリクエストがあったようです。あの暑い時に、暑い所で、と皆さん嬉しいような困ったような様子です。

 さて、この日の第2部は、鑑賞能として舞囃子「清経」、お能は「巻絹」でした。この2番については後日改めて紹介することにして、今日は、岩村邦夫先生への感謝状贈呈の模様です。岩村先生は高岡能楽会の重鎮で、後輩の指導や装束の保管など、能楽の発展のために尽力されました。今年度で退会されることになり、感謝状贈呈式を能舞台で行われたのです。先生の功績については詳しく口上で述べられたのですが、はっきり覚えていなくてすみません。

 👇は、昨年の「三派能楽鑑賞大会」の時のようこ姫さんブログです。岩村先生の個人蔵の能装束の写真がアップされています。     

 http://blog.livedoor.jp/sotobakomati/archives/66037141.html

 贈呈式には、岩村先生がご高齢で出席できないため、弟子の巴〇さんが代理で受けられました。渡すのは能楽会理事長、上田先生、補助は車先生です。 

 

 👇は、第一部 会員謡曲発表の最後の「阿漕(あこぎ)」。


はたきぬこてん

2017-05-30 | イベント

 今日、30日(火)はことさら暑い日だった。家の中は涼しく、一旦外へ出るとむっとする。朝から、クルーズの寄港地観光のことで連絡し合った。釜山(プサン)から慶州(キョンジュ)へ行くコースがあり、山〇さんたちはそこを選ばれた。そのうち、ツアーではなく、バスとタクシーで、などとファイト満々。え?待って。若い時と違うんだよ。日本じゃないんだよ。彼女は個人旅行の経験もあるから平気なのだろうけど、それにしても、と私は止めた。私など、船上でゆっくりしても良いとさえ思っているのに…。

 ま、そんな話をするのが楽しいのだけど。キョンジュは2度ほど行ったのかな?姫さんやNOちゃんと扶余(プヨ)から電車で行ったかも。石窟庵では雨の中をひたすら登った記憶がある…。懐かしいな~。

 午後、いくつも用事があった。署名を郵送するために郵便局本局へ。演劇鑑賞会の会費納入、かかりつけ医院へ先日の検査結果を聞きに、出たついでに遠いけど再度「サン・ライフ」へ。最後に、先日カーマで買った花苗を植えないと、しおれかかっている…。

 さて、サン・ライフの「はたきぬこてん」を紹介します。漢字で書くと「畑絹子展」です。彼女は「画我会」のメンバーで、私の古い知り合い、若い友人です。 

 10年以上前、サン・ライフへ「太極拳」を習いに姫さんと通っていた。練習が終わるとこの小さなロビーで一休みをしたものだ。そこが「ロビー展」になっている。自分の影が写るので良い写真ではないが、いくつか紹介します。

 👇は、「レモン」。

 👇は、「消えた工場」。

 👇は、「男の子」。

 👇は、「若い子」。

 👇は、「貝 3種」。

 他に「裸婦」、「サザエ」、「水仙」、「画我会名物」など。若い人らしい(昔のイメージが残っている)作品だ。ご本人と会えたら、楽しい説明を聞けただろうに。

 帰りに、「演劇鑑賞会」事務所に会費納入のために寄り、「共謀罪反対署名」の話に及んだ。この国はどうなるのだろう?


寿司「末広」

2017-05-29 | 食物

 クルーズが近づくにつれ、何かと打ち合わせに時間がとられる。5月中旬に同じクルーズにご夫婦で参加したNOさんが、27日(土)わざわざ小矢部から出てきてくださり報告会(質問会?)を開いた。場所は「駅南ココス」。NOさんは3度目だそうだが、我々は4名とも初めて。4名の関心事が異なるため、まあ様々な質問が出た。
 寄港地観光のオプショナルツアーをどれにするか、場所、半日か終日か、それともタクシーを頼むか、などなど。旅行会社は土日は休み。

 明けて29日(月)、お茶教室に行く予定だったが9時開店の旅行会社に電話をし、その後何人かに連絡をし、ようやく茶々姫さん宅へ。ずいぶん遅れてしまい、お濃茶のお点前は終わっていた。が、私もお薄を点てさせてもらった。スマホのラインのことを聞きたく、よっしーちゃんに頼み茶々姫さん宅に寄ってもらった。(よっしーちゃん、お忙しいのにありがとう)お稽古の後も、いろいろな話題で話が弾む。

 さて、午後はSAさんとランチの予定。「サン・ライフ」に展示してある、若い友人畑絹子さんの絵も一緒に見ることにしていた。
 まず、ランチは伏木矢田のお寿司屋さん「末広」へ。昔、2度ほど行ったかな? 久しぶりだ。ちょうどお昼時と言うこともあり、店内は満員。店の前に大きなバスが止まっている。「小千谷観光」だって? きっと、富山湾の魚を食べる趣向だね。後で聞くと、東京の人が多かったそう。東京出発、新潟経由で富山へ入り、次はどこ?なんだろう。席が離れていて直接聞けなかったのが残念。

 👇 私たちが注文した「寿司定食」        

 👇 こんにゃくと焼き豆腐。

 👇 サラダ。

 他におすまし。なかなか美味しかった。
 食後のコーヒーを、と城光寺の「シャトル」へ行ったら準備中。じゃ、先に「サン・ライフ」へ、と思うと定休日。月末の月曜日は休みなのだ。

 結局、江尻のイオンの「ミスタードーナツ」へ。そこで、コーヒーとミスドピッツ(1個37円)3個をオーダーし、久しぶりにお喋りをした。江尻のイオンも、「ミスド」も、SAさんとのランチもすべてが久しぶりだった。


スマホを買って、ラインを始める

2017-05-28 | 日記・つぶやき

 5月のGWのキャンペーンで、割安の年寄り向けスマホを買った。メールと電話はガラ系の時と同じく必要なのですぐにマスターしたが、カメラの代わりに使う予定だった写真のパソコンへの取り込みがうまく行かない。グーグル検索もまだ使いこなせていない。
 が、平米のお稽古で「ラインが便利」との声をよく聞くので、先週のお茶教室の後よっしーちゃんにラインを開いてもらった。途端にドッと知ってる人、知らない人からメールが来たので慌ててブロックをかけてもらった。すると、今度は「メールを入れたのに返事がないのは?」と何人かから電話がかかった。予備知識が不足していた、と反省。未だにモタツイテいる。が、一つだけ良いことがあった。今までは、電話をしようとメールをしようとナシのつぶてだった息子からすぐさま返事があったことだ。しかもとてもくだけた調子で。

 さて、今日28日は3週間ぶりの何もない日曜日。ゆっくりと朝寝坊をし、クルーズの件であちこちにメールや電話をし、昨夜 ”フルートソロ”の曲をyoutubeから録音したカセットテープを、「雨晴ヴィラ」のTEさんへ送るために郵便局本局へ出かけた。他にも数軒、配布物を配り、その後イオンの前の「カーマ」へ花苗を買いに行った。イオンで何か行事があるらしく、とても賑やか。駐車場も満員だ。カーマの駐車場も満員でしばらくグルグルと回った。夏花の苗がたくさん並んでいた。

 帰宅後、日曜日の夕方だし息子も少しは時間があるかも、とラインでメールを入れた。クルーズに行くこと、先日訪ねた(息子の)おじさん夫婦のことなど。何度かの交信(写真も)の後、「今週末山形である”さくらんぼマラソン”に出るので、今から近くを走って来る」と言う。

 しばらくして次の写真が送られてきた。
 👇 近所の花見川サイクリングコース。ここを走って練習しているそうだ。山形では最短の5キロコースを走るらしい。息子とマラソン? 寝耳に水だ。会社からチームを組んで出場するようだ。どうして、自分が走ることになったか、本人もわからないと言う。なんでも酔っていて覚えていない、と言うのが彼らしい。相変わらずだね。 

 👇は、この日のタイム。

  ようやく、40分を切ってうれしい、とある。5キロは50分以内に走らないと失格だって。いつも仕事の話か、出張先からか、のメールが多いのに、「健康的な生活をしていて安心した」と書いたら、自分でも「今までなんと不健康な生活をしていたか、と反省。終わっても続けられるといいのだが」との返事。私も、おとぎの森へ歩きに行かないと、ね。(トップ写真も息子が送ってくれた。どこかしら?) ラインって同じ時間を共有している感じがしていいな、と思った。


TEさんと紙芝居

2017-05-26 | 日記・つぶやき

  👇は、昨年の私のブログ、同じ頃に「雨晴ヴィラ」へTEさんを訪ねたことがわかる。

 
TEさんと切り絵
 年に数回、「雨晴ヴィラ」へTEさんを訪ねる。TEさんは私よりちょうこ10歳上の元の職場での大先輩。リタイア後は同じ合唱団に入りミサ曲などを歌って楽しんだものだ。パーキンソン病を患......
 

 年に数回、定期的に訪ねている「雨晴ヴィラ」のTEさん。今年の冬訪ねた時は、体調を崩しておられ会わずに帰った。5/23(火)、いつものようにSAさんと訪ねた。今回は早めに失礼しようと、昼食前に部屋へ行った。ちょうど新聞の切り抜きをしておられた様子。前回よりまた痩せられ軽々とスマートではあるが元気がないようにも見える。

 息子から「母の日」プレゼントに送って来た宇治茶のお菓子(カーネーションの花の形をした)を3個持って行き、持参のお茶を紙コップに注いで食べた。TEさんはとても喜ばれ、花の紙を広げ、中へ折り紙で作ったサイコロを入れ元のカーネーションにして棚に飾られた。

 👇 ベッドの枕元の棚です。折り紙の蝶や船が飾ってあり、カーネーションは絵の下に。 

 👇は、前にも紹介したが、部屋の窓から見える海の絵。日没の海と荒れた海。お気に入りのようだ。

  反対側(テレビ側)の棚に、紙芝居のケースが置いてある。段ボールを広げた手作りのケースだ。以前見たオナガドリや阿修羅像を貼り付けてある。紙芝居のタイトルは「ハーメルンの笛吹き」。
 「中から出して見て」と仰るので、取り出した。

 👇 絵を取り出すと、黒幕(黒画用紙)が貼ってある。

 👇 改めて、表紙を見てください。山と海、色とりどりの花瓶の花。少年が父親らしき男性に「またきかせて そのおはなし」と言っている。

  「ハーメルンは ドイツの小さな町のひとつ。ハノーバーのちかく、水もゆたかに ウイーザー川が町の南を流れていました。楽しい陽気な町でした。
 でも 聞いてください。この物語。500年も遠いむかし 何百何千というねずみのむれが このハーメルンの町をおそったのです。ねずみたちはらんぼうのし放題」

 👆の文字でわかるように、何度も何度も書き直しておられます。が、消して書くのでなく、上に張り足しておられます。
 👇は、SAさんが声を出して読んでおられるところ。声に出して読むと、快いリズム感あふれる文章だとわかります。

 
 そこへ、 笛吹き男が現れ、報酬をくれるならねずみを退治しよう、と約束します。男が笛を吹くと、家々から続々とねずみが出てきて、男の後をついて行き川に落ちて溺死します。
 ところが、町の人々は約束した報酬を払おうとしませんでした。

 

  👇 絵が素晴らしいと思われませんか?とても象徴的、色使い、ぼかし方がよく雰囲気を表しています。

  何日か経ち、笛吹き男は再び現れ笛を吹きます。すると町中の子ども達が男の後をついて歩き、とうとう大きな岩穴の中に隠れてしまいます。
 ここで仕掛けがあって、上から紐を引っ張ると子ども達の群れが穴の中に隠れるのですが、引っかかって上手く穴の中に入りません。穴を大きくすれば? 凸凹を切って滑らかにすれば?などと、私らまでがああやこうやと口をはさむものだから、自らハサミを片手に画用紙の岩の部分を切られました。 👇

 「試行錯誤しながら作るのが楽しいがや」と仰います。「目からウロコ」でした。ご自分の誕生会の時にこの紙芝居を初演するそうだ。「音楽が入るともっといいがやけど」と仰る。なるほど、笛の音、フルートかクラリネットか? CDかカセットテープの音楽を流せば、さらに楽しいことだろう。

 すっかり長居をしてしまった。またまたいっぱいの元気をもらった。TEさん自身も、途中持ってこられた昼食を「食べたくない」とちょっと箸をつけただけだったが、アイディアを出し合っているうちに食欲が出てきたようだった。誕生会がうまく行きますように。


皆具点て

2017-05-26 | 茶道

 2週続けて土曜日午後に行事が入り、お茶教室を欠席した。代わりに2週続けて月曜日の教室に出席した。今Kunikoさんがお休みなので、月曜組は3名、よっしーちゃんと私の両方が加わると5名になり、どうかすると土曜組より多くなる。茶々姫さんは車庫も開けなければならなくなるので迷惑かな?と思いながら参加した。

 茶々姫先生はとても厳しく、細かい作法をいろいろ教えて下さる。私は教えることも好きだが、習うことはもっと好きなのでなかなか楽しい。2日間とも「皆具点前」。月曜組の方たちは皆着物姿か、ドレッシーなスカート姿である。

 「皆具」とは、お茶を点てる時に使う基本的な茶道具四器を同じ柄、同じ作りのもので揃える一式の総称だそうだ。基本的茶道具の四器とは、水指と杓立、建水に蓋置になります。
 👇を見てください。水指と杓立が見えます。

  👇は、左から見たところ。蓋置と建水も見えます。なはさんが「杓構え」をされる直前のようです。

  5/15(月)の主菓子。ご銘は「藤」?

  👇は、5/22(月)の主菓子。これは「杜若」でしょう。

 床の花を撮り忘れたので、居間の棚の花たちをご覧ください。      

 夏のような暑い日が続きます。手入れを怠っている我が家の庭にもバラやタニウツギが開花した。


フォートウエイン市・高岡市姉妹都市提携40周年記念 能楽鑑賞会

2017-05-24 | 能楽

 フォートウエイン市は、アメリカ インディアナ州の市、人口はおよそ25万人。高岡市と姉妹都市提携をして40年経つと言う。20周年か30周年記念の時、高岡能楽会の先生方もフォートウエイン市を訪ねお能を演じられたのだそうだ。

 今年は40周年記念として、5/18~21日までフォートウエイン市からの訪問団8名が訪れ、地場産センターで漆器制作体験、美術館で伝統工芸展、能楽堂で能楽鑑賞を行った。他に瑞龍寺、金屋町、古城公園、雅楽の館、またフォートウエイン市出身のALTが高岡南高校に赴任しているので、そこも訪れたようだ。

 平米公民館「能楽お囃子教室」では、早くから「連調連管」で「胡蝶」をやると聞き、練習していたのである。
 5/19(金)10時頃に、訪問団は美術館から能楽堂へ回って来られた。通訳として、国際交流員のニックさんがずっと付き添っていたようだ。(なはさんの写真をお借りして紹介します)
 👇は、開演直前にNOさんが撮ってくださった。(ニックさんのことは風子さんやなはさんからよく聞いていて、私の友人が作った和紙人形をプレゼントしたりしたのでそのことを話している。) 

 👇 山崎先生のお能についての解説を通訳するニックさん。能舞台の上では彼も白足袋を穿いているのにご注目を。

  👇 連調連管で「胡蝶」。全員女性での演奏となった。

 

 👇 仕舞「殺生石」。

 👇 仕舞「巻絹」。 
 👇 仕舞「笠の段」。 

 👇 能「猩々」の始まり、始まり。(山崎先生の解説から)

 ところは中国、揚子江のほとり、金山寺のふもと。高風と言う、親孝行な男が住んでいた。

  彼はある日、市場へ行って酒を売れば、多くの富を得るだろうという夢を見ます。夢のとおりに市場で酒を売り始めると大当たり。高風はどんどんお金持ちになって行きます。

  しかしたくさんの客の中に、どれだけ飲んでも顔色も変えず、酔った風でもない男が一人。で尋ねると、男はこう答えました。自分は海の中に住んでいる猩々と言うものだ、と。
 そこで高風は美しい月の夜に、酒を用意して川辺に行きました。盃に菊の花を浮かべて猩々を待ちます。すると波の間から猩々が現れ、酒を用意して友が来てくれたと喜びます。

            

  秋風が吹くが寒くはない、菊の花の酒を飲もうよ。
  さあご覧お客人、月や星の輝く夜だよ。
  芦の葉を笛に、波を鼓に、浦風の様子は秋の終わりの音楽のようだよ。
  私が舞を踊って見せるよ。

 舞い終わると、猩々は言います。あなたは珍しくとてもきれいな心の人だから、この壺に酒の泉をたたえて返しましょう。猩々は高風に、どれだけ汲んでもなくならない酒を湛えた壺をくれたのです。そうして飲み交わすうちに、酔った猩々は寝てしまいます。しかし、それは高風の夢のできごと。ところが酒壺は残っており、そのおかげで高風の家はその後も長く栄えました。ほんとうにおめでたい話です。

  シテ(猩々):山崎健  ワキ(高風):平木豊男
 大皷:松本一郎  小鼓:上田美雪  太鼓」上田博  笛:瀬賀尚義
 地謡:広島克栄 他

 フォートウエインのお客様たちはどんな感想を持たれたか、ぜひ聞いてみたいものです。


瑞龍寺・燭光能’17

2017-05-23 | 能楽

 芦屋から帰った翌日は、平米公民館の「能楽お囃子教室」のお稽古日。翌日は「日米親善能」、さらに翌日が瑞龍寺の「燭光能」だった。
 高岡開町の祖で加賀藩2代藩主の前田利長をしのぶ「利長忌」が、毎年5月20日に高岡市国宝瑞龍寺で行われ、その時に高岡能楽会では「燭光能」を奉納する。利長の位牌が置かれた法堂(はっとう)で、ろうそくの明かりが揺らめく中で舞われる能は、能楽堂で観るのとは異なる感動がある。

 特に今年の演目の「融」は私の好きな曲。能は何度か見ており、ゆかりの地である京都の「渉成園」を2度訪ねている。源融が光源氏のモデルと言われればことさら興味深い。

 ~「融」は世阿弥の傑作の一つ。歴史上の人物源融が作ったという六条河原院を舞台に、人間の栄光と時の移り変わりを、しみじみと謡い語る。筋らしい筋はないが、月光を背景にして、静かに進行する舞台は、幽玄能の一つの到達点をなしている。だがそれだけに、初めて能を見る人は退屈するかもしれない。~ 以上は、ネットの解説による。
 源融(みなもとのとおる)は、平安時代の初期に生きた歴史上の人物だ。嵯峨天皇の皇子で、風雅な人物だったらしく、いろいろな逸話が残っているそうだ。その中の一つは京都六条河原に邸宅を造ったことである。融はこの邸宅に、陸奥の絶景「塩釜」の風景をそっくり再現した。難波の海から汐水を汲んで来て池を満たし、塩を汲んだと言う。

 当日は、SAさん、SE子さんと我が家で集合、車一台で出かけた。かなり早く着いたので駐車場はガラガラ。が、工事中で台所側からは入れなかった。

 👇は、ボケているが法要の準備をしておられるところ。私たちは特等席に座った。

  👇は、翌日の「KI新聞」より。例年のように、半能なので最初と後半だけ。
 秋の名月の日。都に上った東国の僧が六条河原まで来たところ、一人の汐汲みの田子を背負った老人が現れる。六条河原で汐汲みとは、と訝る僧に、老人は、この河原院はかつて河原左大臣と言われた源融が、陸奥千賀の塩竃の景色をそのまま都に移して作って住んだところだと謂われを語り、庭の景色を眺めつつ、僧と老人が言葉を交わします。(のはずだが、この日の半能では、僧(ワキ)が名乗り出て眠りについた後すぐに「後場」になり、融の亡霊が現れる。)
 融の亡霊は、月光に照らされながら華麗な游楽に乗って舞を舞います(早舞)。融は、時を忘れたかのようにこの月夜に興じていたが、夜明けとともに名残惜しい面影を残して、再び月の都へ戻って行きます。

 お囃子の音色、地謡の声のバランスがとてもよく、融の貴公子の面、装束、舞姿もゆったりと美しく、燭光能にふさわしい素晴らしいアンサンブルでした。「融」の早舞の太鼓は一度打ったことがあり、ことさら耳になじんでいたからかもしれない。

 シテ:広島克栄  ワキ:苗加登久治  
 大皷:飯島六之佐  小鼓:住駒幸英  太鼓:上田 博  笛:瀬賀尚義
 地謡:藪 俊彦 他

 👇は、帰り道の山門。

 👇 回廊。

  👇 総門。

 いろいろと相談することがあり、ココスに寄った。  

 👇 十三穀米とチキントマトのプレートランチ。(おなかの空いていた私のオーダー)

  👇 ギリシャヨーグルトと雑穀のサラダ。(しっかり昼食をとって来られたSAさん、SE子さんのオーダー)


芦屋への旅~”ザ・レジデンス芦屋スイートケア”

2017-05-22 | 旅行

 5/16(火)、17(水)に一泊二日で芦屋に住む義弟夫婦を訪ねた。1日目、大阪駅内の「ホテルグランヴィア大阪」和食レストランで、義妹の友人に豪華ランチをご馳走になった。その後、JR京都線で茨木駅へ。そこからタクシーで「パナソニックリゾート大阪」へ行き宿泊した。

 翌朝、JR茨木駅から芦屋へ。芦屋駅から義弟夫婦の住む「ザ・レジデンス芦屋スイートケア」へのシャトルバスに乗る。バス乗り場で待っていると、到着したバスから素敵な外出着の女性が数名降りて来られた。芦屋市内か電車でさらに遠出か? 楽しいお出かけの日なのだろう。

 👇は、ホームページ。興味のある方は開いてみてください。
     http://ashiyasuitecare.com/   

 👇は、ロビーに飾られている模型。

 ここは、介護付き有料老人ホーム。👇は、👆のHPに載っている写真です。まず正面から見た全景。

 👇は、フロント。

 👇は、食堂。入居者も来客も使用できる。

 👇は、20数階の部屋から見える夜景。部屋の大きさは夫婦用、一人用などいろいろあるらしい。普通のマンション同様、入り口には表札がかかり、入ると玄関、居間、キッチン、寝室などがある。

  共用施設として、映画館、図書室、麻雀やビリヤードなどのゲームができる部屋、プール、浴場、和室、会議室 等々 まだまだたくさん案内してもらったが覚えられない。外へ出て数分歩けばスーパーもある。廊下続きの別棟は病院だそうで、薬局や健康相談室もあった。

 👇のバラ園は、食堂のすぐ外の道路に面した庭にあり、散歩道が整備されていた。

 今は、夫婦で入居しておられるが、2人とも私と同年齢なのでやはり先のことが心配だろうと思った。


芦屋への旅~パナソニックリゾート大阪

2017-05-21 | 旅行

  5/16(火)、17(水)に一泊二日で芦屋に住む義弟夫婦を訪ねた。1日目、大阪駅内の「ホテルグランヴィア大阪」和食レストランで、義妹の友人に豪華ランチをご馳走になった。
 その後、JR京都線で茨木駅へ。そこからタクシーで「パナソニックリゾート大阪」へ行く。義弟がパナソニックに勤務していたので家族も割引で宿泊できる。

   👇 春は桜の名所だ(写真はネットから)と運転手さんが言われた。

  👇 今は緑が美しい。        

 👇 広いロビーのエスカレーターは使用されていない。

  会社の福利厚生施設だから、健康に配慮した工夫がなされている。👇は、「健康ロード」。床にメーター数が書かれ、往復すると何キロ歩いたか測れる。

  👇 部屋の洗面所には砂時計とデンタルフロス。

  👇の左は、「斜め底醬油小皿」。醤油を多くつけすぎないように。右は、「ワンプッシュ醬油さし」。これも、醤油を少しずつつげるように。いずれも塩分控えめ対策だろう。

             

 大浴場は鉱泉を沸かしたお湯。広々と気持ちよい。行きのタクシー代金は上限1000円まで宿泊代から差し引いてもらえる。ツインの部屋もゆったりしていた。ここを拠点に関西方面への旅ができるね、と義妹と話し合った。


芦屋への旅~大阪で義妹の友人とランチ

2017-05-20 | 旅行

 かなり前に計画した旅である。ずっと尼崎に住んでいた義弟夫婦が芦屋のケア付きマンションに移ってから数年が経つ。2人とも病身なので老後を考えた末の決断だった。2人のお見舞いとマンションの見学を兼ね、義妹と一緒に訪ねることになった。最初は他の義弟たち夫婦も一緒に、との計画だったが事情が重なり私たち二人だけになった。これはすべて義妹が取り仕切ってくれ、ジパングでJR券を買い、宿舎を決め、一泊二日の旅となった。

 5/16(火)、新高岡駅から金沢へ、サンダーバードに乗り換え大阪駅へ。そこで義妹の友人と待ち合わせ。義妹がトルコへ旅行した時に知り合ったYOさんと今も交流があり、時々義妹の長男が海釣りで獲った新鮮な魚を送ったりしている。そのお礼にとランチをご馳走していただくことになったらしい。しかも私もお相伴に預かることになった。

 大阪駅構内にある「ホテルグランヴィア大阪」内の日本料理レストラン「浮橋」。

 👇は、ネットから(部屋のようすです)。

 窓の外はビルばかりだが、👆のような落ち着いた部屋が大小いくつもあり、私たちは4人用の和室に通された。手の込んだ上品なお味の料理が次々に運ばれる。

 👇 先付。海素麺と順才 焼霜帆立、ラディッシュ、加減酢ジュレ、ライム。

 👇 椀物。百合根豆腐、焼目鱚(きす)、菖蒲独活(うど)、蝶人参、木の芽。 

 👇 造り。(三種造り)

 👇 八寸。皐月の口取り。     

 👇 上から見ると、

 👇 縞伊佐木馬鈴薯焼き 丸十(サツマイモ)蜜煮。 (写真なし)

 👇 温物。煮穴子と蓮根餅柏葉包み、松の実、山葵(わさび)、鼈甲飴かけ。

  👇 食事。鰹漬け茶漬け と 香の物三種盛り。

  最後に、水物(デザート)。

 午前中は、出身大学で10回にわたる「城塞都市」とか言う講座を受けて来た帰りだそうで、今度ギリシャエーゲ海クルーズに参加すると言うような話から始まり、興味深い話題が続いた。今、塩野七生さんの「ギリシャ人の物語」を読んでいるが、「ローマ人の物語」は全部読んだと文庫本を見せてくださった。
 私も、かつてトルコ旅行の前だったか、YAさんに勧められ「ローマ人…」の3巻ほどまで読んだ記憶があるが、懐かしいヨーロッパ旅行を思い出し話が弾んだ。もうヨーロッパ旅行は無理だがせめて本でも読見返してみようかと、少し夢がふくらんだ。
 この後、茨木市にある「パナソニックリゾート大阪」に泊まります。


「母の日」プレゼント

2017-05-18 | 日記・つぶやき

 5/14(日)、一日中「一河会謡曲大会」で疲れ果て帰宅すると、郵便受けにクロネコヤマトの不在票が入っていた。「オヤオヤ、息子から? ああ、そう言えば、今日は母の日かも」と言うわけで、翌日、月曜組のお茶のお稽古の後、赤祖父の宅配便センターに寄った。伝票には「食品」とある。何だろう?

 ワクワクしながら開けてみると… 👇のような朱色の風呂敷包みが出て来た。何だろう?

 「食品」は「母の日竹かご」だった。赤い風呂敷包みの中に竹かご。その中には宇治新茶と抹茶菓子が何種類か入っている。「宇治茶伊藤久右衛門」とあった。         

 👇 饅頭や最中、真ん中の赤とピンクのカーネーションの中に、一口羊羹が入っている。

 ” 京都宇治より…伝統の石臼挽き宇治抹茶を贅沢に使用した抹茶菓子と摘みたての宇治新茶・玉露を詰め合わせました。お茶屋ならではの濃厚抹茶味をお楽しみください。” との栞がついていた。

 次回のお茶教室へ持って行き皆さんと一緒にいただくことにしよう。


一河会謡曲大会 ’17

2017-05-15 | 能楽

 

 
一河会謡曲大会
 2月、高岡能楽会総会(発熱のため欠席。野○さんの初舞台だけ見学)が今年の謡の会の幕開け、3月に「蒼山会」、4月に「芙蓉会」と謡曲の会が続き、5月は2回の予定。 5/8(日)が......
 

 👆は、昨年の一河会謡曲大会のようすです。今年も…

 5月に3回も、能楽の出番があるのですが、その第一弾が昨日(5/14日)終わりました。「一河会」、謡の会です。第27回ですので、今高岡市でご活躍のお謡の先生方が、40代のお若い頃結成された会と聞いています。
 私たち「蒼山会」もたくさん出番があり、私は、素謡2番、仕舞の地謡2番、太鼓の連調連管が1番と4つ出番がありました。多い方は7番もあってさぞお疲れだったことでしょう。

 👇は、知り合いの若い方たちの「通小町」。 

  👇は、蒼山会から、KOさんの仕舞「忠度」。和歌の名人の平忠度が、一の谷の合戦で討たれる場面を再現するところです。

  👇 松本先生の独鼓「八島」、謡はMAさんです。

  👇は、番外仕舞、山崎先生の「天鼓」です。

 私は、素謡「藤」、「放下憎」、仕舞の地謡「猩々」、「雲雀山」、連調連管は「右近」でした。連調連管の途中にハプニングが…。右足のふくらはぎが攣り、痛みが走ったのです。我慢できたかもしれないけど、後で立てなくなると困るから咄嗟に足を崩しました。太鼓を引き寄せ続けて打ちましたが、みっともなかったことでしょう。だんだんこんなふうになるのだな~と思うとちょっと悲しい。無理をしないで舞台の上で足を崩すなんて厚かましいので、次回は4回も出るのは遠慮しようと思いました。

  目下、スマホで写真を撮る練習中で、ボケていてごめんなさい。


日米親善能「猩々」 

2017-05-13 | 能楽

 👇に、私の能楽の先生、山崎健先生主宰の「蒼山会」のツイッターを紹介します。

 蒼山会@能楽 @souzan_no 

 5月19日(金)、高岡市と米国フォートウェーン市の友好事業の演能会があります。
 私(山崎健)が解説とシテを演じますので、是非いらして下さい。 
  
 高岡市青年の家 能楽堂 開場 午前10時  開演 ふぉ午前10時半 
 演目 「猩々」 (他に仕舞、連調連管があります)
 観能希望の方は、往復はがきに住所、氏名、連絡先を記入し、高岡市役所 多文化共生室
 (933-8601 高岡市広小路7-50) または、山﨑健  携帯(090ー8965ー6394)まで。

  高岡市とアメリカ・フォートウエーン市の姉妹都市提携40周年を記念し、フォートウエーン市からの訪問団が高岡市を訪れます。フォートウエーン市の皆さんと一緒に、お能を観ませんか、の記事が高岡市広報「市民と市政」5月号に掲載されましたが、私の友人なども意外と知らない人が多いので、再度PRさせてください。

 👇は、「猩々」の絵。(いずれもネットより) 

 👇は、「猩々」の舞台。


戻って来たコート

2017-05-12 | 旅行

 4/19、20で、「花の上州路」のバスツアーに参加、2日目の最終コースが「伊香保グリーン牧場」だった。

 👇 駐車場から「さくらゲート」をくぐり牧場内へ入る(姫ちゃんの写真から)。添乗員さんが「帰りはこのゲートは閉まりますからね。」と念を押された。      

  👇 ベガちゃんの馬車に乗り…

 満開の桜を堪能し、動物を眺めたり、馬車に乗ったりして楽しんだ後、駐車場までの帰り道、5人のグループがバラバラになった。トイレに寄った二人をいつもは待つのだが、私は膝痛や息切れで常に遅れるから、待たずに歩き出した。4差路に来て、駐車場への⇒を見ながら茶々姫さんと私が進み、なはさんはトイレの二人が気になり、戻られた。

 茶々姫さんと私がかなり歩き、駐車場が見え、バスまで見えた地点でゲートが閉まっていることに気づいた。先ほど入ったゲートに戻ったのだ(道は違っていたのだが…)。そこから戻れば、集合時間に大幅に遅刻する。さて、どうする?
 大きな柵の隙間をくぐりぬけるのは、スマートな茶々姫さんはともかく私には無理。横へ回り、柵を乗り越える決心をした。
 まず、茶々姫さんが軽々と昇り、飛び降りられた。成功! 私はコートを脱いで枝に掛け、荷物も持ってもらい、何度もバウンドをつけて柵に両足をかけ、どうやら飛び降りて、茶々姫さんと「万歳」をした。
 👇 閉まっていた「さくらゲート」。

 👇 乗り越えた柵。この上にもう一本丸太があった。

 遅刻はしたが、捜索願が出る前にバスに辿り着けた。結局、割引のソフトクリームにありつけたのは義妹と姫ちゃん(トイレの二人)だけ。

 バスが出発してからコートがないことに気づき、「ああ、あそこで」と思い当たる。諦めるしかない。が、念のため翌日、すぐにグリーン牧場に電話をした。場所がハッキリしているので見つかるかも?と言う期待感もあった。色、形、素材と私の電話番号を伝えた。1週間待っても電話はないので諦めていた。16日目だったか?「風で飛んだのか、別の場所に落ちていました」とグリーン牧場から電話があり、着払いで送られてきた。

 「過日はグリーン牧場にご来場いただき誠にありがとうございました。
  お問い合わせいただきました品物が場内にございましたのでお送りいたします。
  お間違いないかご確認く゚ださい。
  またのご来場、スタッフ一同お待ち申し上げております。」 との手紙が同封されていた。

 すぐに、夢二さんの絵葉書でお礼状を送った。私の謡の師匠の山崎先生の呉服屋さんで求めたフード付きコート、重宝していたので戻ってきてとても嬉しい。