24日は、富山オーバードホールで「全日本合唱コンクール全国大会~大学・職場・一般部門」が開かれた。今年で65回め。富山県では初めての開催。残念ながら富山県勢はこの部門には出場していない。だが、65年で1度のチャンスなので、初日SAさんと聴きに行った。MiTUの仲間には、二日間ともチケットを買った人もおられる。
受付を通ると、↓のような衣装の展示。ソリスト用ではなく女声パートのメンバーのドレスだ。衣装も大事なアピール材料だろう。
もちろん楽譜も並んでいる。私たちが歌った「やさしい魚」もあった。
10時から開会式、その後大学部門9グループ、お昼休憩をはさみ、8グループ。その後、一般部門が14グループ。それぞれが課題曲と自由曲(8分30秒以内)の2~3曲を歌う。
東京工業大学混声合唱団のように142名の大編成から、一般では指揮者のいない16名のこじんまりしたグループまで。混声、男声、女声もさまざまだ。ほとんどアカペラの曲で、ピアノ伴奏はほんの数団体だけ。北海道、東北、東京、関東、中部、関西、中国、四国、九州のそれぞれの支部からの代表団体なのでそれはレベルが高い。
お昼は、ホール内の「まいもんや」で定食ランチ、700円。富山は「地場もんや」やら「まいもんや」やらと面白いネーミングの店があるようだ。
MiTUのIさんと一緒に食べながら、この大会の歴史など聞く。Iさんは県合唱連盟の仕事をしておられたのでとても詳しい。話しこんでいて、午後の部が始ってしまった。演奏中は入場できない。2番目の関西学院グリークラブが聴けてほんとによかった。この大学は、私が子どもの頃からの常連校だ。名前だけよく聞いた。
課題曲は、八木重吉の詩に曲をつけた「はらへたまってゆく かなしみ」。自由曲も、合唱による風土記「阿波」から、「水取り」と「たたら」。両方とも日本の曲だった。
課題曲の中には、「無声慟哭」から「鳥のように栗鼠のように」と、「永訣の朝」から「松の針」のように、宮沢賢治の詩が二つも選ばれているのに驚く。詩の心を歌で表現するということだろう。
課題曲の中には、パレストリーナの”Ego sum panis vivus”(私は命あるパンである)と言う曲があり、何度も聞いているうちに、TAさんが「きれいやね~。この曲、私たちにも歌えないかね~。がんばれば。」と何度か言われ、その熱意に驚く。私など「すごいな~」とただ感心して聞いているだけ。
翌日の新聞発表によると、大学部門の最優秀賞は「関西学院グリークラブ」(兵庫県)、一般部門の最優秀賞は、「Combinir di Corista」(東京都)だった。
25日(日)は、職場部門と一般大編成部門が行われたはず。全国から集まった合唱仲間の皆さん、富山が気に入ってくれたかな~。25日は快晴。立山連峰の素晴らしさに感激してもらえたら嬉しい。