Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

久々の草取り

2021-05-31 | 日記・つぶやき
 
タニウツギの枝切り

 5/30(土)に、茶々姫さん宅に集まった。お茶のお稽古はないのだが、玄関や居間に季節の花を活け、お菓子もたくさん準備して、もてなしてくださる。 帰り際に、「根っこの枯れた木を根元......
 

 👆は、昨年の私のブログです。 昨年のこの頃は数か月、「お茶のお稽古」は休んでいたことがわかります。 が、茶々姫先生宅にサロンのように集まっていた。 先生が庭の枯れ木を根元から切られたこと、それに触発され私もタニウツギの枯れ枝を切ったことなど書いていますが、今年も似たような事をしながら、でも少しずつ変化があります。

 数日前、城端の「きよべ」のSEちゃんから朝早く慌ただしい電話がありました。 急に坐骨神経痛になり動けなくなった、楽しみにしていた「日本伝統工芸富山展」と大門「さわ田」のランチに行けなくなったので招待券を使ってほしい、と言うのです。 招待券は2枚、4名は入れるそう。 
 しかも、一緒に行く予定だったKAさんがたまたま高岡へ来る用事があるので、我が家までわざわざ持って来ると言うのです(土日にまたがるので郵便では間に合わない)。 その用事と言うのは、KAさんの亡くなられた妹さんのご主人(義弟)が1か月前に、スーパーで動脈瘤破裂で倒れて入院され、今は自宅で療養中。 ときどきお見舞いを兼ねて様子を見に来るのだそうです。 病気に高齢化、老々介護、どこの家庭もいろいろと大変ですね…。 午後3時頃来られ、しばらく話していかれました。

 良いお天気で、私の体調も良く、玄関横の背丈ほど伸びた雑草を少しだけ草取りしました。 やはり息切れはしますが、少しずつゆっくりと…。
 👇は、タニウツギ。 しっかり根付いて可愛い花を咲かせました。

 👇は、KAさんにもらった手作りの苺ジャム。 なんと20年ほど前に石〇さんからもらった苺だそうです。 他に大根の古漬けの煮物ももらいました。

 👇は、招待状。


文苑堂書店・清水町店~b-eco運動

2021-05-30 | 日記・つぶやき

 いつ頃からか、文苑堂書店清水町店の正面入り口に本や雑誌、新聞などの「資源回収ケース」が置かれるようになった。 雑然と置かれたそのケースに、やはり雑然と古新聞や古雑誌が積み上げられるのは、一流書店としてはちょっと見っともない感あるのは否めない。 が、私は大変重宝して使わせてもらっていた。

 と言うのは、我が町内は月一度資源回収日を設け、当番班が世話をして収入を町内費に入れているのだが、朝早く集積場へ持って行くのが車を使っても大仕事になってきた。 それより自分の都合のいい日、時間に文苑堂に持って行き引き取ってもらうのは有難く、嬉しいことだった。

 👇 書店正面。 

 👇 一か月ほど前だったか、いつものケースのあった場所に瀟洒な木製家具のような両開きの箱があるではないか。

 👇 「本・雑誌・新聞」とわかり易い。 ”b-eco(ベコ) 回収 BOX” と書いてある。 段ボールは持ち込み禁止だ。

 扉を開けると、中は今までと違い、整然としている。 

 書店の正面玄関がスッキリと気持ちよい佇まいとなった。


本「身がわり(母・有吉佐和子との日日」

2021-05-29 | 

今まで何度も書いたが、NHKラジオ第2「朗読の時間」の「紀の川」をずっと聴いている。 そして、かつて有吉佐和子さんの住居があった、杉並区堀ノ内妙法寺の近くに住むasaちゃんからの情報や、佐和子さんと同じ高校、大学出身の川越のTOさんの思い出話を聞き、自分までが親しい関係であるかのような錯覚を覚え、娘さんの玉青さんの著書を2冊続けて読んだ。

 玉青さんがイギリスへ語学留学していた夏、佐和子さんは53歳で早逝された。 その5年後に出されたのがこの本、「身がわり~母・有吉佐和子との日日」である。  

 👇 高岡市立中央図書館で借りたのだが、この古さ、本の傷み具合から見るとよほどたくさんの人 に読まれたのだろう。

"作家の子”、”有吉佐和子の娘さん”、と言われ続け、ずっと「自分」と言うものものがなかった、と半生を振り返り、後悔の念を綴っておられる。 そして、今も母の身代わりをしているだけ、と…。 が、その後20数年が経ち、母代わりだった祖母秋津さんとの思い出を「ソボちゃん」に書かれた。 私はそちらを先に読んだ。  今、「身がわり」を読み終え、母、佐和子さんとの体験、会話、心情がより強く響き伝わって来た。

 まさに「紀の川」そのもの、女4代のゆったりと、しかも激しい生き方、また明治、大正、昭和との世の中の変化を改めて感じた。


「晴れの日」~その2

2021-05-28 | 食物

 5/26(水)、20年以上も前に、ようこ姫さんと詩吟を習っていた頃のNA先生のお誘いで、吉作の「晴れの日」と言う素敵な名前のカフェ&レストランへランチに出かけた。 呉羽の梨畑の入り口辺り、少しカーブした道路に隠れるようにして建っている洒落たお店だ。

 ランチメニューは一つだけ。 月替わりだそうだ。 
 👇 全体。

 

 👇 まず、メインディッシュのサーモンのタルタルソース。

 👇 手前が、茄子の煮びたし、黒胡麻豆腐、おからの炊たん。
   向こう側に、新じゃがのサーモンクリーム、胡瓜の甘酢サラダ、キャベツの焼売。

 私がトイレに立とうとすると、姫さんが「スマホ持った?」と。
 👇 なるほど。 素敵なトイレでした。


「晴れの日」

2021-05-27 | 食物

  5/26(水)は、夫の月命日でお寺さんのお参りの日。 かなり早く来られるので、呉羽のランチには間に合うだろうとかなり前に決めていた。 が、ワクチン接種後2日目で「安静に」とか「大事にして」とか様々な情報が友人から入り、それだけで不安になり病気になりそうだ。

 20年以上も前に、ようこ姫さんと詩吟を習っていた頃のNA先生のお誘いで、吉作の「晴れの日」と言う素敵な名前のカフェ&レストランでのランチだった。 姫さんはなはさんと事前に行ってみてなかなか見つからず、梨畑でかくれんぼしているようなお店をやっと探し出した顛末と目印の接骨院の名前を教えてくださり「これで必ず行ける!」とのこと。 実際には近くの銭湯の駐車場に集合となった。

 👇 ポツンと一軒家のように、こんなわかりやすい建物だ。 「晴れの日」の看板とヤマボウシ。

 👇 前庭にはバラが満開。 後ろに梨畑が続き、はるか向こうは呉羽山。

 このお店のオーナーが剣詩舞を習っておられるとか。 新しく建てられた建物らしい。 正面は食器棚。 コーヒーカップが飾ってある。

 👇 11:30~2:30は”フリードリンク・タイム” コーヒー、紅茶、緑茶、ジュース類、何でもお好み次第、無料です。

 👇 鉄瓶や湯沸かし、ティーバッグ、ピッチャーなどが雑然と並んでいる。 なんでもどうぞ、とばかりの嬉しい設えだ。

 👇 カップもお好きなものをどうぞ。

 ランチメニューは一種類だけ。 それまでのくつろぎの時間、食後の時間は、お喋りしながらドリンクを楽しめる、と言うわけだ。 3~4グループのお客はすべて女性だった。
 まずは、コーヒーをいただく。 おしぼりがかわいらしい。 パーテーションは高めで声が届きにくいが…。


    


コロナワクチン第一回接種 & 皆既月食

2021-05-26 | 健康

 私より数日早くワクチンを受けた友人が、「緊張する…」と言っているのを「心配ないよ」と笑っていた私だが、その日が近づくと前夜からドキドキしていた。 かかりつけ医なので近いし、月に一度は通院しているし、何の心配もないのに…。 そして、いよいよ6/24(月)朝、いつもよりずいぶん早めに家を出た。

 イギリスの娘たちが2月か3月に接種した時、集団接種の模様をいとも簡単に「並んで順番に、小学校の予防注射みたい」などと笑っていたが、やはり緊張していたのかもしれない。 S医院へ行ってみると、いつもの月一の診察日と同じ、何人か待合室でテレビを見ながら順番を待っておられる。 受付で書類を渡し、熱を測ってもらう。 
 診察室で血圧を測り、指にはめて酸素を測る濃度計も…いつもと変わらない。 すぐ肩を出せるような服装…小矢部のKyo子ちゃんの「半袖のTシャツの上に上着を着ていくといいよ」とのアドバイスの通りの服装で行ったので、ヒョイと右肩を出したら、先生が驚いたように「右利き? 左利き?」と聞かれる。 そうか、利き腕じゃない方にしてもらうのだった…緊張していた割にはウッカリさんの私である。

 接種後の注意事項も聞かないで、2回目の予約申し込みについて質問する私。 「今、スマホを持っているなら待機している間に予約するといいよ」と、先生。 接種後異常がないか15分待機する、血液さらさらの薬を飲んでいる人は腕を押さえて…。 その時間に看護師さんと話しながらスマホを操作。 ちょうど3週間後の6/14(月)のその日と同じ時刻に予約できた。 予定が入っているかどうかチェックする暇もなく、だ。 
 その後、演劇鑑賞会事務所に寄り次例会のシールをもらい、「今受けてきたところ」と言ったら、「後静かにして、大事をとった方がいいよ」と注意された。 他にもいくつか用事に回る予定だったが取り止め、茶々姫さん宅にそのシールを届けるに留めた。

 「2,3日間安静に」、「1週間大事をとるように…」と、後からいろいろ友達に注意され、翌日は何もしないでゴロゴロ寝ていたら、ほんとに病気になったような気分だった。 さらに翌日はお寺のお参り、かなり前に決めたランチの会…。 安静にと言われてもそう簡単には行かない。 さすがに疲れて帰宅後寝ていたら、夜、東京のasaちゃんからラインが入り、「沖縄の孫から送ってきました」と皆既月食の写真が届いた。 中二のお孫さんが望遠鏡で撮ったそうだ。

 翌日の朝刊には、仙台での月が載っていた。 


5/22日のお茶教室 & 「禅deさろん5月号」

2021-05-24 | 茶道

 5/22(土)、茶々姫さんのお茶教室。 先日なはさんから預かった「禅deさろん」5月号の原稿を仕上げて持って行った。 なはさんは、山崎先生の「蒼山会会報」を真似て、今回は試しにA4版にしてくださった。 メイン記事は「風炉点前」で、柄杓の扱いが説明されている。 主菓子「兜」と、生花「破れ傘」の写真を入れてカラーコピーした。 A4版だと、家庭でコピーができるのでスーパーや書店へ行かなくてもよくて仕事は楽になる。 但し、カラーコピーの色、鮮明さは大きなコピー機に比べかなり劣る。 しばらく様子を見ながら臨機応変に対応してみよう。  
 👇 お茶碗が「藤」、主菓子が「藤」と言うことで、どう撮ればバランスよく、美しい絵になるか、とようこ姫さんはいろいろ模索中。 その1。

 👇 その2。

 👇 その3。

 👇 床のお花は「ニッコウキスゲ」。


会席料理「清風」

2021-05-23 | 食物

 瑞龍寺の「燭光能」の日(5/20日)、久しぶりに八丁道「清風」でランチをした。 1年以上行っていないかもしれない。 やはり外出自粛のせいだ。

 11時半、オープンと同時に予約していたら全席に「予約札」が置いてありビックリ。 「おまかせご膳」を注文した。 器が変わったせいか、味付けのせいか、以前と少し違うような気がしたが、私の体調のせいかもしれない。 

 👇 「おまかせご膳」。

 👇 左から、炊き合わせ、新キャベツの白和え、揚げ胡麻豆腐。

     

 👇 漬物、ぜんまい胡麻和え、もずく汁。 他にえんどう豆ごはん、ういろうとコーヒーのデザート。

 食後の観能と言うこともあったか、私が少食になったのもあり、食べきれなかった。 口に優しい大好きな食材ばかりなのに…。


娘夫妻とVideo電話 & マーク・セフトン作品展

2021-05-22 | 美術
 
マークが古希に!

 5/20日は、マークの誕生日。朝一番で「お誕生日おめでとう」メールを送ろうと考えていた。定番の短いメッセージだが、朝スマホを開いて一番に見つけるのは嬉しいもの。私にも経験がある。......
 

 今年も5/20日に、短いメッセージをラインに送った。 2月か3月に、イギリスでは70歳以上はワクチンが受けられる、小学校の予防接種みたいに「ハイ、次」、「ハイ、次」と並んで受けた、次回は3か月後だ、とラインが届いた。 その2回目も先日終わったらしい。

 その日の夜、スマホに電話がかかった。 マークからの電話はいつもVideo電話になったいるので、慌ててこちらで直すのだが、この日は私がモタモタしているうちに顔が写ってしまい、そのまま話した。 マークは娘と車の中。 私は髪染めをしようとヘアマニキュアをしたところ。 
 今までも写真で、家の外観や車、周りの景色も見ているのだが、リアルタイムで実際に話しながら、周囲を見ると俄然親しみが湧き、すぐ傍で話しているような気持になってくるから不思議だ。 時差があるので、私の方はいつも夜、寝る前にテレビを見ている時間帯になるのだが、時々は顔を見ながら話せばいいな、と思っている。

  👇は、マークの作品。 どこまで紹介したか、重なってアップした絵もあるかもしれないが 

 

 

 

 

 


瑞龍寺 「燭光能」’21

2021-05-21 | 能楽
 
瑞龍寺「燭光能」 ’20

 今週初め頃から、東京方面からたよりが届くようになった。三鷹の義妹からは「まだバスに乗れない」と、川越の友人からは「早く電車に乗りたい」と、杉並に住む友人からは「孫に頼まれた急ぎの......
 

 

 👆 は昨年の「燭光能」の私のブログです。 無観客で行われたこと、高岡能楽会の定例能も中止になり、久しぶりのお能鑑賞だったことを書いている。 今年は、定例能が5/16(日)に行われ、「黒塚」を充分に堪能したので燭光能は無理しなくても、と考えていた。 が、整理券をいただいたので、瑞龍寺は近いことだし、出かける気でいた。 

 少し気温が下がり、2,3日肌寒い日が続き、背中がスカスカするな、と思っているうちに咳が出る、頭がぼーっとする、歯痛も始まる、24日(月)はワクチン接種の日だし、発熱すると大変、と思い取り止めることにした。 ようこ姫さん、なはさんには申し訳なかったが、法堂まで歩く元気も出ないのだ。

 👇は、「北日本新聞」のwebから。 ラインの「北日本新聞」には動画まで出ていた。 境内や法堂の様子、読経の光景、演能、瀬賀先生の大写しと笛の音。 こうして見るとやはり見たかったな。 渡邊茂人師は、おそらく瑞龍寺では初めてシテを務められるのではなかろうか。

 高岡 燭光能は、前田利長公の33回忌法要に3代藩主利常公が金沢のお抱え能楽師を高岡に招いて能を奉納、一般にも披露した記録が残っており、当時は瑞龍寺が建設中だったため加賀藩の御旅所(御旅屋町)で行っている。 これを再現して後世に残そうと保存会創立の昭和59年の利長忌から毎年奉納されている。…

 今年の能は、「杜若」。
  シテ:渡邊茂人  ワキ:苗加登久治 

  大皷:飯島六之佐  小鼓:住駒幸英  太鼓:徳田宗久  笛:瀬賀尚義
  地謡:藪俊彦 金森隆晋 山崎健 浅谷之信


本「ソボちゃん」

2021-05-20 | 

 少し前に有𠮷玉青さんの「恋するフェルメール37作品への旅」というエッセイを読んだ。 「ソボちゃん」は、その時のオランダ旅行と思われる場面から始まっている。 玉青さんの祖母(秋津さん)と母(佐和子さん)はかつて父親の仕事の関係でインドネシア・ジャカルタ(当時はバタビアと言ったらしい)で暮らしていた。 インドネシアはオランダの植民地だった。 
 たまたま入ったレストランでインドネシア料理を食べ、帰り際お店のインドネシア人らしき女性から「ダー」と挨拶される。 「ダー」は「バイバイ」のこと。 祖母がいつも「ほら、ダーしなさい」と言っていたことを思い出します。 作家生活で多忙な母に代わり祖母に育てられた玉青さんは、いつか大好きな祖母の思い出の国、インドネシアを訪ねたいと強く願っておられそれがかない、この本を書かれたのでしょう。 私個人的には、退職の数年前ようこ姫さんと二人、ノリちゃんに連れられて初めて海外個人旅行に出かけたのが、インドネシア、バリ島だ。 ウブドやジョグジャカルタで「ジャランジャラン」とブラブラしながら1週間も過ごした懐かしい思い出がある。

 👇は、本の表紙。 「祖母と襖の落書きの前で。3歳頃」

 さて、この本を読むきっかけはもちろん「紀の川」である。 今、NHKラジオ第2「朗読の時間」で藤田美保子さんが読んでいる。 全50回、あと10回を残すばかりとなった。 和歌山県を流れる紀の川はゆったりと下りながら周りの川を取り込んでしまう、そんな川に例えられた女3代の長編小説である。 母、はなに反発し、新しい時代を歩もうとする娘文緒が「ソボちゃん」だと言うのが、なんか不思議で微笑ましい。 「紀の川」の中で、病気がちな、文緒の娘華子が佐和子さんです。 53歳で早逝するが、学生時代から書き始めて以来、数多くの小説、劇、ルポなどの問題作を書き、書き終えるごとに入院していた、と玉青さんは語っている。 彼女が留学中に母の訃報が届き、帰国し喪主を務めたそうだ。 

 従姉とのインドネシア旅行の最後は、バリ島だったようです。
 
「スラバヤへ、そしてバリへ あとがきにかえて」にこんな文章があります。

 ” 折々に強烈な印象を残した母に比べ、祖母との思い出は穏やかです。 教えられたことは滋養のように、内側から効いています。 その効力は、祖母が亡くなって半世紀が経とうとしている今なお、衰えることがありません。…”

 👇は、従姉の撮影による著者近影。インドネシア・ジャカルタにて。


高岡定例能 ’21「黒塚」

2021-05-19 | 能楽

 高岡定例能は、年に一度高岡伝統芸能館の能舞台で演じられるお能である。 一部で会員謡曲大会、二部でプロの先生方の、仕舞、舞囃子、能が演じられる。 昨年はもちろん中止、今年は一部の会員の謡曲は中止になったが、二部は開かれると聞き楽しみにしていた。 会員のための演能なので無料だが、入場できる範囲で友人に声をかけてもいい。 早くからSAさんを誘っていた。 自分の出番がないので車で一緒に鑑賞する予定だった。 会場に入るとなはさんもおられ驚いた。 植木屋さんが早く終わられたので、一部がない事も知らず早めに着いたのだそうだ。

 👇は、二部の番組表。 上部が欠けているが、仕舞は「三山」、舞囃子が「氷室」、能は「黒塚」である。 三人とも若き能楽師(数年前の”若き能楽師のサラメシ”で登場した方達)、金井先生、金森先生の息子さん達である。 金森秀祥先生は高岡市出身、市内にご実家もありお母さまが住んでおられる。高岡開町410年記念で関野神社で奉納謡曲大会があった時、まだ学生だった次男さんの舞姿に目を見張ったのを覚えている。 そして今回は長男さんが「黒塚」のシテ役を務められる。

 3人とも素晴らしかった。 特に「黒塚」のシテ(前シテ:賤女、後シテ:鬼女)、金森良充師は声がよく通り、ワキカセ輪(糸繰車)を回す賤しく静かな女と鬼女に化し怒る姿を際立てて表現された。

 私のすぐ前の席に座られた白髪の美しい方が、時々ハンカチで目を拭っておられ、「もしや~」と思って終演後尋ねたら、やはり秀祥先生のお母さんだった。二人のお孫さんの舞台に感無量だったのだろう。
 👇は、4年前の私のブログ「富山薪能」での「黒塚」である。 この時は宝生流宗家宝生和英師のシテだった。

山薪能 ’17 - Ruby の会 (goo.ne.jp)

 お能の後、なはさん、SAさんと「トワイス」で食事をしたのだが、その時SAさんが、「蒼山会・会報」の山崎先生の解説がわかり易く、自然に興味が湧いてくる内容で真剣に観た、とコメントされた。
 👇は、「蒼山会・会報」です。 すでに3号まで発行されました。 先生にぜひお伝えしなければ。

 👆の「黒塚」の最後には、こう書いてある。

 「… 夜も更け寒くなったので女は薪を取りに出かけます。 この後のワキヅレ(能では間狂言)の演技が面白い、とくとご覧あれ。 ついに閨の内を見てしまい女の正体が鬼女だとわかり、逃げようとしましたが丁度そこへ鬼女が帰ってきます。 さあ大変、鬼女は怒って打ち杖を持って襲いかかります。 僧は数珠をもみ一心に呪文を唱え対抗します。 さてその結末は如何に、しっかりとお能をご覧ください。」

 鬼女は力尽き果て、自分を恥じながら夜嵐の中へ消えていく…。 


能の舞さまざま~NHK「にっぽんの芸能」

2021-05-18 | 能楽

  5/14(金)夜9時、NHK Eテレ「にっぽんの芸能」で『能の舞さまざま』の言う番組を放送した。 朝刊の番組表で見つけ、すぐに録画、能楽お囃子教室のグループラインで皆さんに伝えた。
 高橋英樹さんの案内、成城大学教授大谷節子さんの解説で、よくまとまりわかり易く、映像も美しく、楽しめる番組だった。

 能の中の舞とは、詞を伴わず囃子(笛、小鼓、大皷、太鼓)だけで表現する舞のことで、リズムや動きを楽しみます。 👇のような種類の舞があります。

 お能「絵馬」では、流派により違うが観世流では、中の舞(ちゅうのまい)、神楽(かぐら)、神舞(かみまい)の3つの舞が次々と舞われます。 私たち「蒼山会」では昨秋の謡蹟巡りの旅で「石動山」へ寄った時、「絵馬」の素謡を奉納したが前場だけだったので全く知らなかった。

 👇は、平安神宮での薪能「絵馬」(半能)の様子。

 👇 能「絵馬」後場。 ワキ、ワキヅレが登場する。 中央は天岩戸。

 👇 天照大神の中の舞。扇を持つ。

 👇 月読の明神の神楽。 手にはご幣。

 👇 手力雄の明神の神舞。 榊を持っている。

 ここまで半能「絵馬」を鑑賞した後、いくつかの舞が紹介された。
 👇は、序の舞「羽衣」。

 👇は、早舞「融」。 厳島神社の観月能だそうだ。 波に舞姿が写り美しい。 写真には写っていないが、太鼓方を故観世元伯師が務めておられ懐かしい。

 

 続けて「枕慈童」の楽、「石橋(しゃっきょう)」の獅子などの舞も紹介された。 一つのお能をじっくり鑑賞する、名人の芸を堪能するのもいいが、舞だけを取り上げる今日のような企画も楽しいものだ。


コーラス「いちご」で ”ふれあい” を歌う

2021-05-16 | 合唱

 約半年ぶりでコーラスに参加した。 高岡市ふれあい福祉センターで、月2回練習している女声コーラス「いちご」。 朝10時までに入るのが私にはつらく、前日は行くつもりでも、当日起きてみると「絶対無理」と言う気持ちになって横になってしまうのだ。

 美容院のSIさんがわざわざ呼びに来てくださったり、電話をかけてくださったり、楽譜を持って来てくださったり、絶えず声掛けをしてくださるからこそ続いている。 何と言っても月謝がずいぶんたまっていて迷惑だろうと、16日(日)朝はいつもより頭が軽かったので出かけた。
 何人かが、「元気だった?」 「出てこられてよかったね」 などと声をかけてくださった。 人数が増えていて驚いた。 新しく来られた人もおられ、中には車椅子で介添えつきで参加の方もおられる。一時、コロナ禍で出席者がぐっと減っていたのだが、また以前の活気が戻った感じだ。

 いつものように発声練習を30分間。 マスクは私には息苦しくつらいので、フェイスシールドを使った。 意外と声が出ている感覚があり嬉しくなる。 その後、「早春賦」、「みどりのそよ風」、「大きな歌」などを斉唱で歌った。 これも発声練習、メロディ、歌詞を楽しむためだ。 そして最後に2部合唱の楽譜で「ふれあい」を歌った。 

 ♪ 悲しみに出会うたび  あの人を思い出す  
   こんな時そばにいて  肩を抱いてほしいと
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪

 

 作詞:山川啓介 作曲:いずみたく 中村雅俊の歌だ。 リズムが少し難しいが、アルトをつけるととてもきれいなハーモニーになる。 久々に歌ったという快感があり嬉しかった。 雨が落ち始め、梅雨のようなお天気だが、この日は午後、「高岡伝統芸能館」にて、これも2年ぶりの高岡能楽会定例能が演じられるので、観に行きたいと楽しみにしている。


庭仕事は健康のバロメーター(続き)

2021-05-14 | 自然・海山草花

 昨日、私の一昨年と昨年の、ちょうど今頃のブログをアップしました。 一昨年は娘がいる頃で、北山ナーセリーへ花苗を買いに行っている。 手術後半年、体調はあまり思わしくないがまだ娘と二人で花の手入れをしているのがわかる。 
 昨年はその花々をただ眺めているだけだったようだ。 今年は荒れ野と化してしまった庭をずっと放っていた。 ときどきふっと元気が出ることがあり、佐野の「アグリピア」でベゴニアとペチュニアの苗だけ買っていた。 が、なかなか植える気にならず、ずっとプランターの中に仮植えしたままだった。 最近少し元気が出るようになり、
鉢を移動させたり、枯れ枝を切り落としたり、バラに支柱を立てたり、少し手入れを始めてみた。 写真を撮ろうとして驚いた。 今年はラベンダーもまだ蕾だし、君子蘭は咲かずじまい、鉢植えのバラも蕾がまだない。 ツルバラはたくさん蕾をつけ、その重みで枝が垂れているが。 今日は少しだけ除草をし写真を撮ってみた。

 以下、「雑草と共に咲く花たち」である。

 👇 ツルバラの蕾。

 👇  バラ。

 👇 根っこから切り倒した雲竜柳の跡は一面にツルニチニチソウとアマドコロ(だったかな?)が広がった。
 👇 こでまり。

 👇 夏蝋梅。

 👇 シャクヤク。

 👇 つつじ。

 雑草の中で健気に咲いている花たちを見ると、せめて周りの雑草を取り除いてやりたい。