Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

漢字の書き順 & 甥の海釣り

2014-04-29 | ボランティア

  4/19(土)午前中、野村児童文化センターへ出かけた。「多文化こども勉教室」のボランティアである。新学期が始り、子どもたちはそれぞれ進級し、この日は、小学校3年の男の子と4年の女の子が出席した。国語と算数の宿題を見てあげながら、わからない個所を教えるための勉教室だ。小3のA君は、2年生の時バングラディッシュから日本へ来たのだそうだ。話し言葉は不自由ないが、小1での文字の勉強を経験せずに小2へ編入したのだろう。漢字の書きとりが苦手だ。

 私には孫がいないので、小学校の勉強については何もわからず、教科書も知らないのだが、なんと小3の漢字には、「橋」、「遊」、「緑」など画数の多い文字が数多く出て来るのだ。最初、書き順など細かく注意しないで、A君の書くのを見ていたが、彼にとって漢字を書くのは、直線と曲線の組み合わせか、縦棒と横棒の組み合わせにすぎないようで、なかなか形も整わず、これでは覚えるのも大変だ。もう1人のサポーターで、A君の送迎もしておられるEさんが、紙に大きく書き順を順番に書き、それを見て書くようにアドバイスされた。A君も素直に、手本を真似て辛抱強く練習し、見る見るうちに漢字らしい文字が書けるようになったのだ。これにはEさんもびっくり。やはり、基本は大事なのですね。
 そう言えば、中学1年生にアルファベットを教える時、まず大文字、次に小文字、それから筆記体と、黒板に4線を引き模範を示し、ペン習字帳(ペンマンシップ)に書かせたものだ。

 最後の30分間は、カルタやゲームで遊ぶのだが、この日はA君の希望で卓球台を出してもらい、皆で卓球をした。私も何十年ぶりかでラケットを持ち、ピンポン球を追っかけた。

 さて、話は変わるが、この日の前日朝7時前に義妹から電話があった。「長男が鰤を3匹釣って来たから、刺し身と切り身を持って行くから家にいてね」と言うのだ。近所や親類を配って回ったそうだ。その日は刺し身を、次の日は切り身を焼いて食べたが、刺し身のあまりの美味しさにすぐ甥に電話した。輪島まで海釣りに出かけ、舳倉島の近くで釣ったのだそうだ。捌くのは甥自身だが、配って回るのが大変!とは、義妹の声。↓は、切り身。以前風子さんにもらったホイルに載せフライパンで焼いた。     

 ついでに、ブラックどら焼きとムズムズどら焼きを試食したので載せます。  ↓ 「富山ブラック」。醤油バター味で、醤油味の塩気が美味しい。  

     

  ↓ 「ムズムズどらやき」。パッケージのロゴがカワイイ。メープルバター味はあまりわからなかった。     


昭和の日 & 昭和食堂

2014-04-28 | 食物

 「降る雪や 明治は遠く なりにけり」は、俳人、中村草田男の名句だが、平成も26年となれば、私などには”昭和は遠くなりにけり”という実感がひしひし感じられる。

 明日、4月29日は、我々の世代にとって、ずっと「天皇誕生日」の祝日だった日。昭和天皇がお亡くなりになり、天皇が生物がお好きだったことにちなみ「みどりの日」として祝日は残った(平成元年~17年)。その後、4月29日は、昭和の時代をしのぶ「昭和の日」と名前が変わり、「みどりの日」は5月4日となった。昭和の時代と言っても、戦前、戦中、戦後と長い。「激動の昭和」とも言われる。私にとっては、懐かしい昭和は30年代の「三丁目の夕日」の時代である。

 そして、明日は美女の会主催の「古洞の森ハイキング」の日。「みどりの日」?それとも「昭和の日」?で少々混乱を来たした。例年晴れるのだが明日はどうもあやしい。雨が降らないことを祈っている。

 さて、小杉、ラポールの近くに「昭和食堂」と言うのがあるそうだ。「わはく」や「こすぎ食堂」は知っているが、あの通りにそんな店があるなんて聞いたことも見たこともない。が、そこはようこ姫さん、目の付けどころが違う。ずっと気になっていた店だそうだ。ラーメンやさんだとのこと。4/26(土)早川接骨院から高岡文化ホールへ回る途中(あまり途中ではないが)がランチタイムだった。

 ↓ ありました。昭和らしく質素な外観なので素通りしてしまう。だが、なかなかの人気らしく若者や若い家族連れでいっぱい。店の前にも、玄関の上にも日産ダットサン。私でも知っている名前だ。なんとなく古めかしい玄関。戸はもちろん手で開ける。だが、看板も暖簾も左から右へ読みます。じゃないと、混乱するからね。     

 ↓ 演歌歌手にこんな名前の人、いなかった? これは人気メニューの名前でした。    

 ↓ だが、18時からの注文メニューです。「圓」の文字に注目を。    

 ↓ 我々はランチメニューから、姫ちゃんは「支那そば」を、私は「焦がししょう油そば」を。「焦がし醤油そば」は名前の通りチョッと濃すぎる味。   

 ↓ 支那そば。            

 ↓ 焦がし醤油そば。           

 ↓ 店内も昭和のムード。ブラザーミシンって徳山市が創業地?今は徳山市もないらしいが。       

 ↓ こんなクロレラヤクルトの文字入り郵便切手・印紙の販売看板。これも左から右へ読むから昭和時代(戦後)なんだろうね。明治なら横書きでも右からでしょう。こう言うレトロな品を集めるコレクターがいるんだろうね。    


春の大掃除 & 春の庭 

2014-04-27 | 日記・つぶやき

 5月半ば娘夫婦が帰省することになった。半月ほど高岡に滞在し、マークの絵画展を末広町の画廊「七本杉」で開く予定だ。マークにとっては4度目の来日である。準備を兼ねて大掃除をしようと思い始めてはや1ヶ月は経つ。昨年暮れは、年末の掃除もせずに息子宅へ出かけて正月を過ごした。その後寒くて何もしないので、気になる個所がいくつもある。

 日頃のずぼらのつけが回り、やかんやコーヒーサーバー、ポット磨きから始めた。和室のガラス窓拭き、風呂場の排水溝、玄関の三和土(たたき)の水ぶき…やり出したらキリがない。今日は、2,3日前に紙をはがした障子の紙張りをした。和室の障子は、道路側は1度張り替えたが、縁側の方は1度も張り替えたことがない。昨秋、マークが帰る時「この障子の破れは自分たちが?」と尋ねると言う一コマがあったのだ。衣紋掛けの先がぶつかり2,3か所薄くなっていたが放ってあったのだ。ちょうど近所の人からもらった「アイロン貼り障子紙」を持っていたので試してみる。以前息子宅で手伝ったことがあったが自分で使うのは初めてだ。    

 ↓ 姫ちゃんのアドバイスに従い、まず画鋲で止めてからカッターで余分の紙を切る。    

 ↓ アイロンの温度は「中」。まず、4隅をつける。    

  ↓ 桟の上にアイロンを当てる。      

 ↓ 縁にアイロンを当てて行く。とても簡単にくっついた。      

 ↓ 仕上がり。右端の障子戸の上部だけ。少し色が違うが、全部するのは大変だから今日はここだけ。     

 この和室から、新築中の隣家が見える。花水木や花ズオウ、ナツロウバイなども。↓は、まめさんからもらった紅白の花水木。道路側から撮った。いつもは白だけ開花することが多いが、今年は赤もたくさん花をつけた。 接写が上手くいかないが撮ってみた。  

   

  

 


「市街地の壮大な自然の緑・稲荷公園」~高岡市民歩こう会

2014-04-23 | 健康

 4/20(日)は、「高岡市民歩こう会」の今年2回目の日。昨年は怪我や行事でほとんど参加できなかったので、今年は少しずつ歩きはじめたいと思っていた。が、カレンダーには早くから、マリーマリーでの「滝沢卓さんコンサート」の予定が書き込まれており、コンサート優先のつもりだった。呉羽山広場での戸外コンサート、卓さんのトークと共に優しい風に包まれて、シンセサイザーの音色を楽しむひとときは魅力的だ。が、近づくにつれ連れがいないような気配?同時に、歩こう会の方は、参加する人が何人もいて、山じゃないから途中足が痛くなってもどうにでもなるよ、と言ってくれる。ま、そんなわけで、2,3日前に参加を決めた。

 9:55、JR富山駅北口地下広場に集合。SAさんと相談して小杉駅から乗ることにする。ところが彼女は張り切って早く着いたようで前の電車に乗ったよ、と連絡が入る。小杉から乗るメンバーは誰もいなくてチョッと心細かったが、5両編成で来た電車は歩こう会メンバーでいっぱい。54名の参加だったそうだ。オリエンテーリング、ラジオ体操をしてから出発。

 この日の目的地は「稲荷公園」で、約6kmコースだ。街中をなるべく信号のない道、車の通らない道を選んで歩く。事前に役員の方たちが下見をしておられるのだ。いつもよりちょっとペースが速いと思ったら、顔ぶれもかなり若返っているようだ。
 12.9ha(東京ドーム3個分)の稲荷公園は、富山市の街中の公園では最大クラス。芝生、親水池、大型遊具のあるスポーツ広場もあり、中央を赤江川が流れている。千保川が流れるおとぎの森公園によく似ている。桜の名所でもあり里桜(八重桜)が咲いていた。↓は、はっきりしないがピンクの花の中に白い花が見えるだろうか。       

       

 何と言っても「歩こう会」だから、のんびりカメラを構えるわけにはいかないが。             

 ↓は、芝生広場。ここでお弁当を食べる。SAさんの他にMiTUの仲間と5名で輪になって。TAさんのフルーツたっぷりのデザートをいただきながらお喋り。あっと言う間に時間が過ぎ、遊具を探検する暇はなかった。          

          

 枯山水のような岩を取り入れたお庭もあり、いろいろな楽しみ方ができる。↓は、赤江川の流れ。いつもは水が流れているそうだ。          

 ↓は、出口近くの枝垂桜。大きな木が2本。まだ花盛りだった。最後尾になり、慌てて撮ったが…。                  
 昼食後、駅への帰り道で富山市役所に寄った。地上約70mから360度の大パノラマを眺められる展望台があるのだ。無料開放で日曜日も上れる。↓は、エレベーター前の利用時間表示。午前9:00~午後9:00とは!         

 あいにく曇っていたが、↓から立山連峰が見えるはず。富山市の「立山あおぐ特等席」の一つに指定されている。         

 ↓ ゴチャゴチャして山容は見えませんね~。想像してください。          

 ↓は、市役所正面。もう来ることはないでしょう。        

 ↓は、黒のセントラム(富山地鉄の市内電車)。アレアレと言う間に動いてしまった。富山市内には、セントラム、サントラム、ポートラムの3種類の電車が走っているそうだ。岩瀬浜へ行くのは、冨山ライトレールが運営するポートラム。これにはいつか乗ってみたいもの。                
 富山駅(北口でない方は何と呼ぶのだろう?)はまだ工事中でわかりにくい。1本電車を逃してしまった。小杉駅で降り、SAさんと「太閤の湯」へ久しぶりに寄った。日曜日で家族連れでいっぱい。が、何と言っても広いのでお風呂場も、休み場もたっぷり。会員割引で夕食も食べ、体も心もほぐして来た。卓さんのコンサートは、なはさんのブログでその場にいるようにリポートしてもらった。

 ↓は、「高岡市民歩こう会」のHPのこの日のコースのURLです。さすが、街中、花、公園の遊具など写真がいっぱいです。興味のある方、開いてご覧ください。参加された方も覗いてみてください。あなたも写っていますよ。

 http://outdoor.geocities.jp/takaoka_tcwa/H26/02/2602.html


つれづれな日々⑮~クルンのお店・蒲鉾いろいろ・気多神社の草餅

2014-04-22 | 日記・つぶやき

 日々の生活の中でのちょっと気になる小さな出来事。いくつかたまったそんな記事を、”つれづれな日々”として書いています。今日は15回目です。

 《クルンのお店》
 4/16(水)、高岡駅近くの演劇事務所で会合がありなはさんと出席、帰りにまたまた「クルン高岡」に寄り、今庄で昼食をとった。なはさんが「おたよりボランティア」に持って行くお茶菓子を買おうかと仰るので「銘店クルン」に立ち寄った。高岡名物の銅器や銘菓が並ぶ中にひときわ目立つコーナーがある。↓は、風呂敷包みと薬箱。中は?クッキーやマフィンの昆布スイーツだそう。”地産池消の贈り物”と利長くんが言っておられる。戸出の「いっきゅう・一休み」の商品。バラで買うと130円。薬箱に入れるとパッケージ代が高めになるが、お土産やギフトにいい。            

             

             

 ↓は、射水市野村屋餅店の「昆布団子」とずんダ団子、しろえび餅とちまき。昆布団子は昆布のおにぎりみたいでおいしそう。             

             

 ↓も、野村屋の「ブラックどら焼き」(しょう油バター味)。他に「むずむずどらやき」も。           

 老舗の銘菓が並ぶ横に、若い世代が作るオリジナルお菓子が並んでおり頼もしい。

 《蒲鉾いろいろ》
 
蒲鉾をたくさんいただいたので紹介します。赤巻や昆布巻きの他に、オリジナル商品が多く出ているようだ。練り製品だから、いろいろな形を作ることができるのだろう。細工蒲鉾のような品もある。まず、↓は、竹の子「竹ちゃん」と「あたりいか」。              

 ↓は、左から「富山ブラック蒲鉾(黒ごま仕立て)」、 「麻善の刻み昆布入り」、「長良川産・鮎かまぼこ」。        

 《気多神社の草餅》 
 
4/19(土)、久しぶりに野村児童センターへ「多文化こども勉教室」のボランティアに行った(このことはいつかまた書きます)。午後はアルトの練習が入ったので、急に「お茶教室」は休むことになった。が、用事もあったので茶々姫さん宅にチョッと寄ったら、角の春祭りだと赤飯と蒲鉾をいただいた。ココスでランチでもと思っていたのでありがたく頂戴した。その後、TAさん宅へ行くと、伏木一の宮のOさんが、気多神社の祭礼だったと草餅とまめおこわを持って来てくださった。練習後に皆でいただいた。18日は、有名な「睨み獅子」で賑わったようだ。草餅は、以前は地元のJA婦人部で手作りしていたが、今は中尾清月堂に頼むそうだ。皆一斉に「あらぁ、斗糢餅(とぼもち)やわ。珍しいね~。」 中にアンコが入っていて、切りにくそう。KIさんが人数分とTAさんのご主人の分を苦労して切り分けてくださった。
 「たこ糸などで縛るように一回巻いて糸を引くときれいに切れます」と紙に書いてあり、ああ、昔は母やばあちゃんがこんな風にして切っていたね、と皆が思い出していた。       

               

   


’14 金沢定例能「桜川(さくらがわ)」 「来殿(らいでん)」

2014-04-21 | 能楽

     

 
金沢定例能「井杭(いぐい)」 「百萬(ひゃくまん)」 & 本多の森公園
 4/14(日)、娘夫婦と一緒に金沢定例能を観に行った。娘たちは能「俊成忠度」と狂言「井杭」を観た後美術館へ。 最後の能「百萬」が終わったのは3時半。三々五々に帰る人たちの中には和...
 

 ↑は、昨年の金沢定例能のブログである。昨年は娘夫婦と観に行っており、帰りは本多の森公園に寄ったことを思い出した。そして能「百萬」も子どもと別れて物狂いになった母親の物語、今年の「桜川」も、子どもを追って日向の国(宮崎県)から常陸の国(茨城県)の桜川まで来た物狂いの母親の物語である。昨年子方を務められた松田脩さんが今年も子方の桜子(さくらご)を務められるので、その成長ぶりが見たかったし、芙蓉会の素謡で私がシテのお役を務めたので、能として全体を通して観たいとの期待があった。

 「桜川」:作 世阿弥

 シテ(母親):島村明宏  子方(桜子):松田脩  ワキ(磯辺寺の住僧):殿田謙吉  
 ワキツレ(従僧):平木豊男   ワキツレ(人商人):北島公之
 大皷:飯嶋六之佐    小鼓:住駒充彦    笛:吉野晴夫
 地謡:藪俊彦 他

 東国方の人商人(ひとあきんど)が、昨夕買い取った少年桜子の手紙と身代金を母親に届ける場面から、お能が始ります。桜子は貧しい母を助けるため、自分で身を売ったのでした。母は泣く泣く、子の後を追います。そして物狂いとなって常陸の国の桜の名所、桜川まで来ます。ちょうど近くの磯辺寺の住僧が師弟の約束をした少年を連れて、花見に訪れます。折しも山風が吹き、桜が散り始め、花びらが川面を流れます。母は川に花の散るのを惜しみ、網で花を掬い集めます。その様子を見た少年が、桜子を名乗り出て涙の再会となります。別れて3年後の再会でした。

 ↓は、網。桜子の名前の花を粗末にするまいと、桜子のことを思い狂いながら網で花びらを掬い舞います。母親の気持を表現する緩急の激しいお囃子が見事です。        (写真はすべてネットから)

               

               

 子方の脩さんは、母を助けるために自ら身を売るりりしい少年に成長しておられた。セリフはなく、1時間ずっとワキ座に座っているたいへんな役どころである。最後にすっと立って、母に近寄り再会を喜ぶ、こんな難しい役を経験しながら立派な能楽師になって行かれるのだろう。能楽堂の前も、兼六園内も満開の桜、この季節にピッタリの演目だった。

 「来殿」 :作 不明          

  シテ(前:菅丞相道真、後:天満天神):広島克栄)  ワキ(法性坊の僧正):苗加登久治  ワキヅレ(僧正):北島公之
  間狂言:中島恭介
  大皷:田中一義   小鼓:住駒俊介   太鼓:徳田宗久    笛:瀬賀尚義 
  地謡*高橋右任 他

 比叡山延暦寺の座主、法性坊の僧正たちが百座の護摩を焚き、祈祷をしていると夜中に道真の霊が現れます。霊は幼時以来の師の恩に対し丁重に謝辞を述べます。しかし、霊が成仏できないのは藤原時平の讒奏により無実の罪をこうむった恨みが尽きないからです。霊は供物のザクロをかみ砕いて戸にくわっと吐きかけ火炎を燃え上がらせます。僧正は騒がず遮水の印(水を注いで灯を消す法)を結び、大日如来に帰依する真言を唱えます。すると火は消え、霊も姿を消します。その後、妙なる音楽が聞こえ天満天神が現れます。天神は神号を賜った君恩を感謝しつつ舞を舞います。
 ↓は、前シテの道真の霊。             

 ↓は、後シテの天満天神(昨年の高岡瑞龍寺での燭光能(半能)より)。           

  シテの広島先生の言葉が聞きとりやすく、本がなくても習っていなくてもわかりやすかった。間狂言の中島さんも重みのあるよく通る声で聞きごたえがあった。お囃子の太鼓方、徳田先生がすごい迫力で、全体をぐんぐんと引っ張って行く感じ。特に「早舞」は芙蓉会で打ったばかりなので、これはスゴイと圧倒された。

 広島先生の会の方たちに何人もお会いした。狂言「佐渡狐」も含め楽しめる演目で、さらに兼六園のお花見も楽しめていい金沢行きだった。
 ↓は、昨年の瑞龍寺燭光能(半能) 「来殿」のブログです。 

http://blog.goo.ne.jp/67kiyoh/e/fdf43a7453d2af87bbdcd3deffe4663c


myバチ~太鼓の撥

2014-04-19 | 能楽

 平米公民館の「能楽お囃子の会」で、謡と太鼓のお稽古を始めてから約12年経つ。謡と仕舞を山崎先生、太鼓を上田先生、お笛を瀬賀先生が教えてくださる教室だ。私は謡と太鼓だけだが、仕舞やお笛も同時展開で習うことができる。
 この年齢になると、長時間正座ができない、暗記ができない、腕がリズミカルに動かない、などそろそろ限界かな~と思っていた矢先に、太鼓の撥が届いた。4/17日(木)のことである。お稽古に行ったら、新しい撥が5対並べてある。檜の木の撥で、長さを調整してもらい送料を含めて3000円。嬉しい。もっと高価な品かと思っていた。今から思うと、もっと早くにmyバチを持っていたら、上達が早かったかも。

 この日は、それぞれ自分の撥でお稽古。私は「中の舞」を気持よく打てた。いつもよりいい音が出ている気分。さぁ、家での練習は、キッチンの椅子に座って膝を叩くと言うわけには行かなくなった。和室で正座、張り板に座布団をかぶせて打つとしよう。↓は、座布団の上に鎮座まします私のおニューの撥。左側の先の丸い部分で打ち、右手前を持ちます。太さは同じです。「袋は手作りするといいよ」と先生は仰ったが、皆が買うことを希望し注文してもらうことにした。これも楽しみだ。               

 さて、↓は、お能の太鼓(締め太鼓)の締め方や打ち方の動画が見つかったので、興味のある方はご覧ください。金春流の太鼓方なので、私が習っている観世流とは少し違います。「太鼓の締め方」、「打ち方、音、かけ声」、「笛、小鼓、大皷、太鼓の四拍子の中の舞のカカリの演奏」が聞けます。 
  http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc9/kouzou/musical/hayashi05.html

 平米公民館の2本の枝垂れ桜は、1本はもう葉桜に、もう1本は緑の葉が出始めた風情のある頃で、今年の名残に数枚撮った。                             

                                     

                       

 


春の花々

2014-04-17 | 自然・海山草花

 4月半ばですが、菜の花よりもうチューリップの季節だと思い、テンプレートを変えました。春の花は目まぐるしく変わります。
 桜もそろそろ終わりますね。今年はお天気もよく、毎日がお花見でした。近所の桜から遠方まで、皆さんも充分に楽しまれたことでしょう。私はわざわざ出かけることはなかったのですが、用事で行く先々で満開の桜に出会いました。
 ↓は、大門町役場の横の桜です。11月以来、週2、3回は大門の接骨院に通っています。いつもその道を通るのですが、最初は桜の木と気づかなかったのです。3月末、花だよりが聞かれ、開花宣言のニュースを見る頃になると、接骨院の先生が役場横の桜の話をされました。

 「日本桜の会」という会があり、そこへ申し込むと桜の苗木を無料で分けてもらえるのだそうです。何年前に植えられたのでしょうか。早い遅いはありますが、先週あたりが満開でした。数えたら25本ほどありました。           

           

 ↓は、コブシの花でしょうか。高い枝に花をつけています。    

 ついでに我が家の庭の花々です。昨秋は球根も一つも植えなかったので、トップのチューリップは何年か前の球根から開花したもの。くまさん宅の200球も植えてあるチューリップの庭とは比べようがありませんが。
 春1番に咲くレンギョウやシュンラン、沈丁花もそれぞれ少しずつです。↓は、ハナズオウと水仙。           

                  

 ↓は、何と言う蘭だったか、以前調べたのだけど忘れました。今年花をつけたのは2個だけ。         

 ↓は、久しぶりに蕾をつけたクンシラン。しばらく花をつけなかったので、見つけた時は嬉しかったです。       

 ↓は、春になってから植えたプリムラとパンジー。毎年出てくるムスカリです。

                 

 


「兼六園」を散策

2014-04-15 | 自然・海山草花

 4/13(日)、金沢定例能を観に行った。昨年娘夫婦と行った時は桜はもう終わっていた。今年は、兼六園のソメイヨシノはちょうど満開。お能を観る前か後かに、お花見をと密かに計画していた。
 いつものように、朝10:30発の金沢行きに乗る。JRは20円増しの760円。金沢市内の「兼六園シャトルバス」は据え置きで100円だった。いつもは駅内のお店でランチだが、この日はお弁当を買った。シャトルバスは満員。出羽町の「成巽閣前」で降りると目の前が能楽堂だ。開場を待って中に入り、正面の特等席に荷物を置き、弁当、カメラ、貴重品だけ持って兼六園内へ。

 ↓は、能楽堂前の桜と雪柳。佇むSAさん。この日のSAさんの藤色のジャケットがとても素敵だったので後ろ姿をパチリ。    

 ↓は、兼六園「随臣坂」入り口。バス停のすぐ横だ。石川門側の真後ろになる。左の建物は料金所。観桜期は無料。65歳以上はいつでも無料だが。

 どこか桜を見ながらお弁当を食べる場所はないかな?入ってすぐの所に枝垂れ桜と「舟之御亭(ふなのおちん)」。屋形船を模したお休み場所。かつては、お殿様が日本海から白山連峰を眺める場所だったとか。↓は枝垂れ桜。次々とポーズをとり写真を撮る人たち。

          

          

 ↓は、「舟之御亭」。最初誰もいなかったが、私たちが弁当を食べ始めると次々に入って来る人たち。舳先があり、屋根がついている。ともかくすごい人出だ。外国人ツアーの人たちも。フランスから来たそうだ。(↓の小さい写真はクリックして大きくして見てください。屋根の裏や立て札が見えます)          

                 

 いったん能楽堂へ戻り、能「桜川」と「来殿」、狂言「佐渡狐」を観た(いずれアップします)後、兼六園内を歩いて石川門まで行こうとSAさんの提案。SAさん、元気やね~。私ならすぐバスに乗り帰るところだ。随臣坂入り口手前に金沢神社や武家屋敷遺構があり、辰巳用水の石管が置いてあった。辰巳用水は金沢城の防水用として犀川上流から取り込んでいる。兼六園の曲水もこの流れ。↓は、富山県砺波市の金屋石で造られた石管だそうだ。       

 いつもの逆回りコースで、園内を歩く。ことじ灯篭は相変わらずの人気スポットだ。↓は、唐崎松。冬の雪吊りの風景を思い出す。       

 ↓は、兼六園からの遠望。       

 散りはじめた花びらが曲水に浮かび、伸び始めた菖蒲の葉とのコンビネーションが美しい。さきほど観た能「桜川」の、花びらを網で掬う舞が思い出される。       
 蓮池門の方へ出ると、茶店の前に行列がつくほどの人出だ。着物姿の人や、外国人もけっこう見かける。観光客だけでなく外国人市民も多いのだろう。さすが国際都市だ。目の前に石川門が見え、ここの桜も満開。       

 ↓は、石川橋の桜。

 ゆっくりと歩き、兼六園下からシャトルバスに乗る。日が長くなったのでまだまだ明るい。6時前の電車に乗れた。高岡駅で初めて「クルン」を見学。SAさんの「夕飯食べて行かん?」の一言で、「今庄」に入った。3月、寒さしのぎに入った「今庄」の仮店舗は、↓のような洒落た店舗に。朝7時~夜8時半。通学、通勤、観光客に便利だろう。        

 ↓ 中は若者が多いが、隅の席には和服の女性が2人、ゆっくり話す姿も。この日は瑞龍寺のお茶会だったそうだから、お世話された方たちかも。       

 たっぷりと1日、金沢を楽しんできた。兼六園でのお花見なんて何年ぶりだったろう。


「ローズ・エ・ロメオ」でランチ

2014-04-14 | 食物

 4/9(水)、2,3ヶ月に1度集まって会食する「あしつきの会」で、久しぶりに「ローズ・エ・ロメオ」で食事をした。まめさんの長女NAOちゃんご夫婦が経営しておられるイタリアン・レストランだ。オーナーシェフのMUさんがNAOちゃんのご主人です。

 ↓は、お隣の「私は薔薇」のお店の前のサンシュユの花。     

 ↓は、「ローズ・エ・ロメオ」の入り口と枝垂れ桜。ちょうど満開。      

 もう1人の友達を待つ間、店内の2階のブティックに上がる。写真は撮らなかったが、ここでちょっと気になるフォーマルウエアを見せてもらった。前開きなのだ。もしかしたら若いママさんの授乳用かもしれない。でも我々シニアにとってもとても便利。試着してみると、やはり11号でも腹囲が気になる。13号になると他も大きいだろうし。米沢織で高級感があり素敵だったが、値段も約10万。オッと!である。もう少し安く、私に合うサイズが入ればほしいな、と思った。一緒だったNAさんはパンツスタイルがいいと言われる。確かに冬の寒い時期にスカートをはくのは嫌になるな~。     

 4人全員が揃ったところで、ランチメニューを見ながらワイワイ言って決めたのが、”たっぷり野菜ランチ~☆生ハムサラダ・本日のパスタなど”。今日はNAOちゃんが、テーブルの傍で生ハムを切ってくださった。イタリア パルマ産の生ハム。2年ほど乾燥させて作るそうだ(違っていたらゴメンナサイ)。      

 ↓は、生ハムを散らした美味しそうなサラダ。ホントに美味しいのです。ドレッシングも薄味で、自家製パンと一緒にどうぞ。     

 ↓ パスタ、リゾットなど各種選べるが、4人ともスープスパゲッティにする。これがまた美味しかった。最近、脂っこいベタベタしたパスタを食べることがあり、もうイタリアンは合わない年齢かな?などと思っていたところ。野菜がたっぷり。   

  ↓は、デザート。自家製ジェラードがついている。チーズケーキが美味しい。      

  ↓は、Iさんのハーブティ。      

 ↓は、私のローズティ。他の2人はコーヒー。       

 平日でも混んでいたが、広いので落ち着くお店です。

  ローズ・エ・ロメオ
  〒 939-0242 富山県射水市安吉66-3
  0766-52-0979
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MiTU・友はサンコー・友 & 桜いろいろ

2014-04-12 | 合唱
 
暗譜と暗記
 先日、森のくまさんのブログに、お孫さんが風邪をひかれ急に病院へ連れて行くことになった。薬局でポロリと歌詞カードが出て来て、薬局のお兄ちゃんに「歌の紙ですか」と聞かれた、と紹介して...
 

 ↑は、昨年今ごろの私のブログ。森のくまさんの歌詞カードのことと、私の暗譜の苦労話を書いている。ちょうどこの頃、コンサートに向けて合唱曲「海の若者」の暗譜を始めたことがわかる。 
 今年は昨年に比べて仕上がりが遅く、みな少なからず焦っている。6/15日のコンサートに向けて特別練習を重ねているのだが、なかなか成果が出ない。いざとなれば、コンサート日を延期(これは無理)、曲数を減らす(皆、イヤだろう)、衣装でカバー(これはアリ)などなど(私の心の中の声です)。実際には、当面の対策として5月から練習時間を延長することに決まった。聴きに来て下さる人に満足してもらえるよう、精一杯努力しないと!

 4/6(日)の特別練習の後京田サンコーに寄ったら、バスのMAさんとバッタリ。立ち話でMiTUの話。9日(水)接骨院の時間に少し早くて大門サンコーに寄ったら、アルトのMIさんとバッタリ。やはり立ち話でMiTUの話。皆、頭は合唱でいっぱい。

 さて、↓は、4/10(木)の平米公民館前の枝垂れ桜。開きかけたところで濃いピンクがきれい。夕方の曇り空、街中の屋根をバックに可憐に咲いている。       

 この日は平米公民館で「能楽お囃子」のお稽古日。太鼓は、早笛・舞働き・中の舞のお稽古。あいかわらず、早笛と中の舞でミス。気が抜けていて、「手」を忘れている。腕もスムーズに動かない。終わった後、一緒に習っているYOさんは、「先生、撥はまだですか」とやる気満々。そう言えば、かなり前にお願いした撥がまだ届いていない。私が、「安いのを待たなくても、ちょっとは高くてもいいですよ」と言うと、「高い、言ってもあまり高いのは…」とSIさん。「そんな何十万もせんよ。手がひとりでに動いて打ってくれる撥なら別やけど…。」との先生の言葉に大笑いだった。ドラえもんのマジックハンドみたいに?

 ↓は、「千保川さくらクルーズ」の駐車場案内。バロー駐車場を借りるのだろう。今年で3年目だ。初回も、昨年も参加した。4/12,13(土日)に行われる。 

 4/11(金)は晴れた。町内の溝掃除デーの前に片づけたいと思い、昼過ぎに溝掃除を始めた。我が班は、一斉にする日の前にてんでにする家が多い。私も自分の都合のいい日にすることにしている。ただ、この時期を逃すと怠けるので、町内一斉は大事だ。
 立ったり、かがんだりしても、膝、腰があまり痛くないのにビックリ。やはり、これは接骨院通いのおかげだ。終わってからすぐ千保川へ。4時近いので日がかげり始め、きれいな桜は撮れないが、まさに満開。クルーズの日まで充分持ちこたえるだろう。             

   

 ↓ 日の当たる花びらを接写で撮ってみたが、なかなか焦点が合わない。南星橋から一文橋近くまでゆっくり歩きたいところだが、この日は用事があり取り止め。          

             

   


蝶のブローチ & 薬のケース

2014-04-10 | 日記・つぶやき

 《蝶のブローチ》

 
息子の話 & 手作りの品
 2月初め、息子が新湊へ出張の帰りに我が家で一泊して行った。珍しいことに、2/22(金)、片山津への出張の帰りに再び高岡へ寄り一泊した。いつも事前に会社から、私が家にいて泊まれるか...
 

 ↑は、昨年の私のブログ。同級生のSEさんが、お孫さんのためにお花と蝶の置物を作って送ってくださったことを何度か紹介した。彼は東京で会社を経営していたが、二人の息子さんに譲った後、今は隠居の身。絵を描くのが趣味でもあり、なかなか物作りも止められなかったのだろう、花や蝶や蜻蛉づくりを楽しんでおられた。材料探しや、色や紙の工夫などの試行錯誤が楽しみだったらしい。
 今年になってから、「最近は蝶だけにしたよ」と、蝶のブローチを送ってくださった。高岡の同級会などで城端出身の友人や奥さんにお裾分けした。湯河原の同級会から帰った後、「これでおしまいにした」と、蝶の標本のように段ボールに張り付けて送って来た。こんなにあるなら、お茶教室の友人にも、と茶々姫さんのお茶のお稽古日に持って行く。皆さん、殊のほか喜んでくださり、すぐさま胸につけて鏡の前へ。「この服には、この色が合う」などと賑やかなこと。

 写真を撮ったので、さっそくSEさんに送ってあげましょう。「重いかもしれないから、ブローチとして使えるかどうか?」と、彼は遠慮がちだったのです。KUさんと二人で、東京卯辰会のお世話をしている方です。            

 ↓ 白く見えるが、羽の回りに極彩色の小さな点が張り付けてある。             

             

 《薬のケース》
 もう10年以上前に三鷹に住む義妹(実弟の奥さん)から、毎日飲む薬のケースをもらった。1週間分入るので、重宝してずっと使っていた。朝・昼・晩と4種類入るのでグルコサミンやブルーベリーのサプリメントも入れて規則正しく飲んでいた。
 病院の薬は、3種類。すべて降圧剤だ。日に1度なのだが、一時、朝の血圧がなかなか下がらず、1種類は就寝前に飲むように言われ、ずっとそうしている。

 10年以上使えば、文字も剥げれば、蓋もパチっとはまらなくなる。でも、とても使いやすかった。↓は、その古いケース。横の感謝状は関係ない。葉書大サイズなので、大きさの目安に。

 蓋がしまらず、よくこぼれるようになったので、新しいのを買おうと、「くすりのアオキ」に寄った。↓のような大きいサイズのケースが1種類しか置いてない。「ちょっと大きいですよね~。他の店はわからないけど、アオキはこの種類しか置いてなくて。先日も買って行かれました」と、店員さん。「そうですね。いまどき、皆、薬を飲んでるからね~」と私。置く場所に困ると思いつつ、他を回るのも面倒なので結局買った。↓が、新しいケース。25cm×30cmもある。でかっ!           

 朝2種類、昼2種類、夕方2種類、夜1種類、毎日7種類の錠剤が入る。こんなたくさん薬を飲む人っているのかしら?2週間分入れると便利かもネ。置き場所は、炊飯器の横の隙間に縦に入れることにする。取っ手がついていて持ち運びに便利だ。


富山 松川べりの桜

2014-04-09 | 自然・海山草花

 4/8(火)よく晴れた暖かい日、「桜日和だな~」と窓からわずかに見える空を眺めていた。前日接骨院へ行ったし、夜の合唱まで特に予定はなし。草むしりか溝掃除でも?と思っていると電話が鳴った。金沢のKAさんからだ。「花見に行かんけ」 「え?どこへ」 「古城公園でもいいし、兼六園でもいいよ」 う~ん、と一瞬迷った。あまりにも急だ。彼は、月水金と週3回透析に通院している。それ以外の日は家にいたくないのだろう。火曜日は奥さんが用事で遊んでもらえないそうだ。それで私に。湯河原の同級会で会った時、「前ほど忙しくないから、また電話して。空いていたらつき合うよ」と言ったのだ。

 そんなわけで、松川べりへ行くことになり、11時に車で迎えに来てもらうことに決まった。まず昼食だ。和食がいいそうで、「さわ田」行ったらお休み、マリーマリーに電話をしたら、今は満席で1時半頃にならないと空かないだろうとのこと。大門へ戻って「天よし」に入った。平日なのに、ここも混んでいた。かなりゆっくりして、富山へ向かう前に富山のSHUNちゃんに電話をした。溝掃除を始めたからもうダメ、と断られた。みな、城端の同級生で、夫婦ぐるみで遊んでいる仲間なのだ。

 ↓は、KAさんの車のカーナビ。文字入力は面倒だと、電話でお姉さんを呼び出すシステム。オーナーズデスクと言うらしい。    

 でもこのカーナビは、高速道路を教えてくれる。「富山ならどの道でも好きな道を案内してあげるよ」とカーナビは無視。
 富山へ着いて一番気になったのは駐車場。ところがこの時期、松川べりは一方通行になるのだそうだ。だから道路の片側にずらりと駐車が可能。しかも、わりと回転が早く、満車の時は2回ほどグルグル回ると、かならずどこか空いている、とKAさんは慣れたもの。なるほど、回らなくても止めるスペースがあった。

 新聞やテレビの報道どおり、満開の桜で大勢の人出だった。            

            

            

 ↓は、人気の舟下り。2艘並んでやってくる。             

             

 ↓は、オープンカースタイル。老いも若きもの顔、顔が見える。             

 ↓は、豪華客船スタイル。テーブルを囲んで4人席になっている。値段はいくらくらい違うのかしら?             

 ↓ 豪華客船の方は「滝廉太郎Ⅱ世号」。            

 ↓ オープンスタイルは無名らしい。こっちの方が楽しいかも。            

 KAさんはあまり長くは歩けないので、橋の近くをチョッと散策して、環水公園へ回った。ここにも遊覧船の姿が見えた。彼は岩瀬まで乗ったことがあるそうだ。中島閘門も通るそうだ。いつか乗ってみたいもの。            

 我が家まで送ってもらい別れたが、金沢から富山まで運転して疲れたのでは?とチョッと心配だった。しばらくして「無事帰りました」の電話があった。奥さんからもお礼の言葉が。いえいえ、とんでもない、いい花見をさせていただきました。松川べりの満開の桜は初めてだった。            


前進座「あなまどい」を観て

2014-04-08 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 高岡演劇鑑賞会で「前進座」の公演は何度も観ている。東京吉祥寺へ観に行ったこともある。実は、昔はあまり好きではなかった。舞台がきれいすぎて作り物めき、人情話も馴染めなかったものだった。
 自分が年をとったからか、最近の「五重塔」や「山椒大夫」は、久しぶりのお芝居と感じ入ったものだ。が、「あなまどい」はさらに格別だった。

 この耳慣れないタイトルの「あなまどい」とは、冬眠のため蛇がゆっくり穴を探すことを言うらしく、武士のしきたりのために人生を振りまわされた、上遠野(かとうの)関蔵(嵐圭史)が妻の喜代(浜名実貴)に語りかける言葉として出て来る。

 ”足軽は往来で上士と出会えば平伏しなければならない”というしきたりがその藩にはありました。関蔵の父、久作はそのしきたりを律儀に守り、ある雨の日、重病の女房を背負い足早に医者に向かう足軽の寺田金吾を無理やり平伏させます。金吾は急いでいるから見逃してくれ、と頼むのですが、背中の女房に諭され、女房を背中からおろし平伏します。久作は、息子の関蔵に駕籠を呼びに行かせ、2人を乗せようとしますが、女房は死んでしまいます。女房に死なれた金吾は、怒りのあまり思わずその場で久作を切り捨ててしうのです。

 ここまでが短い1幕目。この後、関蔵は嫁いで2ヶ月も経たない妻と母を置いて、仇討の旅に出るのです。10年過ぎ、20年過ぎ、喜代は花畑を野菜畑にし、雇い人も減らし、家計をやりくりしながら夫の帰りを待ちます。
 30年後、関蔵は金吾に出会いますが、二人とも物乞いになり果て、年老い、疲れ果てています。2人がお互いに抱いた感情は、もうこんな人生はお終いにしたいとの思いだったかもしれません。金吾も早く切ってくれと言い、関蔵は仇討を果たします…。さらに4年が過ぎ、関蔵は家に帰って来ます。家督を預け、留守中の家族の面倒をまかせた叔父もその息子も約束を守っておらず、さらに関蔵の悪い噂を藩中に撒き散らしていました。

 関蔵は、喜代の甥を養子に向かえ、帰参(元に主人にもう一度仕えること)を願い出るべく家老戸田左京の元へ出向きます。関蔵は戸田に言います。「物乞いと武士を比べれば、人は武士の一生を選ぶでございましょう。が、人とあらば、武士がいかほどのものでありましょうや。」 帰参を許され、甥に家督を譲り、隠居した関蔵は、妻喜代と二人だけの旅に出ます。旅の道すがら、問わずがたりに妻に仇討の話をするのですが、それがあっと驚くどんでん返し。実は、関蔵は金吾を切っていなかったのです。敵として差し出した首は、最後の4年間一緒に暮らした旅の僧のものでした。

 こう書くと淡々と物語は進みますが、最後は涙、涙と笑いだった。仇討のために34年間家を離れた夫と、待ち続けた妻、二人の軽妙な、信頼し合った会話のやりとりは、さすがさすがの前進座の名優さんの演技で、見惚れ、聞き惚れ、途中何度も、何度も自然に拍手が起こった。↓のちらしは、旅の途中の2人です。浜名さんはまだお若いのだろうが、嵐圭史さんはもう実年齢と同じくらい? 歩き方も話し方も、いかにも、じいさんばあさんらしく。       

 前から3列目の真中と言う特等席で、顔の表情やしぐさが目の前で見えて、いっそう芝居に入り込めたせいもあろう。              

 嵐圭史さんと言えば、昔、TAさんと大阪まで「子午線の祀り」を観に行ったものだ。木下順二作 宇野重吉演出だったか、嵐圭史が平知盛、他に観世栄夫、野村万作、滝沢修、山本安英などなど、能、狂言、歌舞伎、新劇のさまざまな分野の役者が登場する戯曲だった。「群読」と言う、ギリシャ悲劇のコロスのような手法が演じられるというのも評判だった。私の観劇歴も長くなったものだ。

 原作:乙川優三郎「穴惑い」…以前、A紙の連載小説で女蒔絵師を主人公にした小説を書いておられた。
 脚本:金子義弘   演出:橋本英治


第6回「高岡芙蓉会」謡曲大会をふり返って

2014-04-06 | 能楽

 呉西地区で能楽(謡、仕舞、囃子)を習っている女性の会「高岡芙蓉会」が誕生して、6年目になる。昨年は第5回の記念大会だった。また、いつもは4月開催だが、今年は「青年の家」の耐震工事が始るため3/30(日)に早まった。3月は、山崎先生主宰の「蒼山会」のお浚い会もあり、それぞれ舞囃子と仕舞の地謡が当たっていたので、覚えるのにめまいがするほどだったことは何度も書いた。

 太鼓の上田先生が、「ファンクラブ(?)の人にもどうぞ」と、番組をたくさんくださったのであちこちに配ったら、当日雨にもかかわらず、大門からなはさん、古い友人のSAさん、合唱のMiTUの仲間のFUさんが聴きに来てくださり感激した。私自身は出番が7回もあり、木戸番も当たっていて(ほとんどしてもらったが)、見所で友人と話す時間も、写真を撮る暇もなく、慌ただしい1日だった。なはさんが写真を何枚も撮ってくださったので、自分自身の記録として振り返ってみることにする。

 午前10時開始だが、7時半過ぎに美容院で髪と着付けをしてもらった(いつもは青年の家でしてもらうが、今年は特別)。11時頃から私の出番が始った。

 1、素謡「桜川」 (貧しい母を助けるため、桜子は人商人に自分の身を売り、そのお金と手紙を母へ渡すようにと、人商人に託します。母は嘆き悲しみ、物狂いとなって娘を探します):私はシテ(母)の役で、悲しい気持を表すように謡ってみた。途中、声が高くなり裏声になったが、どうにかそのまま押し通した。

 2、仕舞「八島」の地謡 (義経の霊が八島の合戦を振り返り再現して見せます。「かたきとみえしは群れゐるかもめ、ときの声ときこえしは浦風なりけり。高松の浦風なりけり、高松の朝嵐とぞなりにける」 と、シテと地謡の掛け合いもあり、テンポも速く名調子の謡):これは、覚えやすく、かなりしっかり謡えた。シテはSIさん。地頭はMAさん。

 この後、昼食、休憩、総会と続く。さて、午後は…。

 3、連調連管「中の舞」(太鼓4名、笛10名):何度も打っている舞の基本、落ち着いて打てた。↓     

 4、素謡「巻絹(まきぎぬ」:地謡で気が楽。だが、その分膝の痛みが絶好調(?) 20分間、痛くて立ちあがれないほど。

 5、仕舞「経政(つねまさ」の地謡(平経政は琵琶の名手で、天皇から青山という琵琶を賜るほどでした。一の谷で討ち死にした後、友人だった行慶が管弦講で法事をしていると、琵琶の音を聞きつけて経政の亡霊が現れ、昔を懐かしみ「青山」を取り上げて秘曲をかき鳴らします。そして戦場のありさまを語り、戦いの様子を演じて見せます。自分の姿を恥じた経政はろうそくの火を吹き消して闇に消えてゆきます):覚えるのにとても苦労した曲。言葉も節回しも難しかった。シテのMAさんの激しい舞を観る余裕などもちろんない。地頭の車先生に「よく覚えたね」と言われ嬉しい。↓            

 6、連調連管「竹生島」(小鼓2名、太鼓4名、笛10名、地謡8名):米島さん宅の申し合わせの時、舞台が狭くてどう並ぶか、との話が出た。上田先生が冗談のように「橋掛りに並べばどうや」と言われ、「そうやね~」と車先生が受けられ、実現したのが↓の舞台。前代未聞かも。柔軟な考えで新しいことにも挑戦するのが「芙蓉会」のいいところ。私自身は、早笛の「手」を間違えて慌てた。           

          

 7、舞囃子「絃上(けんじょう)」(太政大臣の藤原師長は、琵琶の名手を求めて唐に旅立とうとします。そして須磨の浦で老夫婦に一夜の宿を借ります。その夜、老夫婦は琵琶と琴で合奏を始めますが、その見事な演奏を聴いた師長は、日本に自分ほどの琵琶の名手はいないと自惚れていたことを恥じます。実は、老夫婦は、村上天皇と梨壷女御で、師長が唐へ渡るのを引き留めようとしたのです。村上天皇の霊は、龍神に命じて琵琶の名器獅子丸を竜宮から持って来させて師長に授けます。師長が琵琶を弾き始めると、八大龍王が助演者として加わり、天皇も見事な秘曲を奏で、舞を舞います(早舞)):この舞囃子が、この日の番組の最後だったので、とても緊張した。先生の後見のおかげでほぼミスなく打てたが、最後の「合頭(あいがしら)」が私の太鼓だけ一呼吸早かった。これは失敗。と思ったとたん「置き撥」も失敗。ウ~ン、残念。早舞はばっちしだったのに。                    

 次のお稽古の時、最後まで緊張してとても疲れた、と上田先生。私が、「先生が頼りです」を連発していたので先生も気が抜けず、大変だったことでしょう。早く1人で打てるようになりたいもの。シテはFUさん、地頭は車先生。

 総会でもらった会員名簿を見ると、知っている先輩の名前が2,3名消えていた。自分の会のお稽古を続けても、この会には出られないと言うことだろう。
 さて、来年は記念大会ではないが、改装された能楽堂での舞台なので、モデルの立ち方に「能装束をつけてもらう」イベントを計画中との発表が総会であり、期待が深まる。これも女性ならではのアイディアであろう。
(写真はすべて、なはさんからお借りしました。ありがとうございました)