もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150215 衆参両院の「テロ非難決議」を非難する!「テロの本質」を真面目に語る政治家はいないのか!

 真面目に「テロの本質」を考えれば、その原因が、決して宗教の違いにあるのではなく、世界的に広がる富の偏在、極端な格差拡大、差別構造の継承、及びパレスチナ問題、それらによる<若者たちの絶望>にあることは、実は誰もがわかっていることだろう! それを「世界には凶悪なテロリストが大勢いて、こいつらを叩き潰せばテロが無くなる」なんて話に無理やりすり替えている。誰も、「テロの本質が、日本・世界の社会構造が抱える富の偏在・格差の拡大及びパレスチナ問題の<野放し状態>にこそある」という本質を語らないし、見させようとしない。そして、凶悪なテロリストへの恐怖ばかりを煽りたてている。これはまさにオーウェルの「一九八四年」の世界と同じだ。今回の国会の「テロ非難決議」に社民党・共産党まで加わっていたのには、あきれ果てた。「誰も本質を見ようとしない。」「武力で世界中の<絶望した若者たち>を封じ込めるべきではないし、不可能だ!」

秋原葉月さん「Afternoon Cafe」ブログから

※(1)「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング ※(2)いつの時代も大衆をファシズムに煽動する手口は同じ。なのに同じ手口に何度も騙されるのは過去に学んでいないから。格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

辺見庸さんのブログから

・権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。戦争は、むろん、そう遠くない。そう切実にかんじられるかどうか。いざ戦争がはじまったら、反戦運動が愛国運動化する公算が大である。そう切実に予感できるかどうか。研ぎすまされた感性がいる。せむしの侏儒との「ふるいつきあい」がベンヤミンのなにかを決定した。そう直観できたアレントほどするどくはなくても、研ぎすまされた感性がいる。けふコビトがきた。ミスドにいった。(2015/11/11)

170215 二年前:150214 腰抜けの朝日の社説。琵琶湖への言及なし。原発の地元は250km圏内だ!

2017年02月16日 00時06分03秒 | 一年前
2月15日(水): ※再掲させていただきますm(_ _)m。

2015年2月14日(土):

 今朝の朝日新聞の社説を読むと高浜原発再稼働がまるで議論のできる対象・段階であるが如き、話し合いで微調整すれば再稼働できるが如き印象で論じられている今だ終息の見通しの立たない福島原発事故以後、原発が絶対悪であり、関西の水がめ琵琶湖のそばにある若狭湾の原発銀座が再稼働することなど絶対にありえない。また福井地裁が示した「原発の地元が250km圏内」という判断にも、<棄民>化しつつある12万人の福島避難民の存在にも朝日新聞の社説は全く言及していない。これではまるで朝日新聞は少しだけ反対のポーズをとりながら、実際には負けを受け容れているとしか言えない。お話にならない恐るべき弱腰だ。

高浜原発の再稼働など、絶対にありえない!断固拒否する!
              福井地震(1948年(昭和23年)6月28日発生)    
関西電力高浜原発―再稼働前に地元を見直せ    2015年2月14日(土)付 朝日デジタル

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)について、原子力規制委員会が「新規制基準を満たしている」と正式に認めた。九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)に続いて2例目となる。
 今後の焦点は地元自治体の同意だ。その範囲に法的な定めはない。川内原発では鹿児島県知事の判断で、県と薩摩川内市に絞られた。安倍政権はこれを基本としており、今回も関電と福井県知事は福井県と高浜町のみを同意の対象にする方向だ。
 原発事故が広大な地域に被害を及ぼすことは、東京電力福島第一原発事故が示した現実だ。事故前と変わらぬ枠組みで原発を動かしていいはずがない。
 同意対象を県と立地の1自治体に限る方式を既成事実化するのではなく、再稼働の前に地元の範囲を定め直すことを改めて求めたい。
 高浜原発は、事故時に住民の即時避難が必要な5キロ圏に京都府舞鶴市が含まれる。国が避難計画策定を義務づけた30キロ圏内だと京都、滋賀両府県の8市町が入る。人口は12万人を超え、福井県側の約5万人を上回る。
 大飯(福井県)、玄海(佐賀県)、伊方(愛媛県)、島根(島根県)、志賀(石川県)。規制委の審査が進むこれらの原発も、近隣に他府県を含む。
 高浜原発での地元同意は、試金石となってこよう。

■立地の権限共有を
 地元同意の根拠は立地自治体が事業者と結ぶ安全協定だ。
 全国に原発が増えた70年代以降、トラブルも多発した。しかし情報は事業者と国に握られ、地元はしばしばかやの外に置かれた。住民の立場から安全を監視しようと、立地自治体は協定を結び、情報を求めてきた。
 福井県が各事業者と結んでいる協定には、事故後の再稼働の事前協議に加え、自治体が原発の運転停止を求めることができる条項もある。事故やトラブルのたび、事業者と粘り強い交渉を重ねて得てきた権限だ。
 一方で福島の事故後、周辺市町村の住民も事故に不安を抱き、「立地並み」の協定を望む声が各地の自治体から相次ぐ。
 関電はこの求めに否定的だ。京都府と協議中の新たな協定案でも、同意権は認めない方向だ。福井県知事も「立地自治体は責任を持ち、リスクを負ってきた経緯がある」と強調する。
 かかわりの薄い地域にカギを握られることには、警戒感もあるだろう。
 しかし周辺自治体が再稼働の判断に加わることは、より多くの目で安全性を広く監視していくことにつながる。安全性を独自にチェックし、不十分であれば再稼働にノーと言う。立地自治体が勝ち取ってきたこの成果を周辺自治体と共有することで、同意を得る地元の範囲を広げていきたい。

■避難と同意をセットで
 福井、京都、滋賀3府県と関係市町は、国の原子力災害対策指針にもとづき広域の避難計画をつくった。しかし計画通りに避難できるのか、細かな調整は緒に就いたばかりだ。
 福井で原発事故が起きれば、3府県の十数万人が主に関西方面へ避難する可能性がある。
 渋滞で混乱が生じる恐れもある。避難者用のバスの確保など、詰めるべき課題は多い。
 2府5県と4政令指定市でつくる関西広域連合は今年1月、広域避難の実効性確保などに、国が主体的に取り組むよう申し入れた。「実行されなければ、高浜の再稼働を容認できる環境にない」とくぎを刺している。
 住民の安全に責任を負う自治体からは、再稼働前の了解を得るのが筋だ。避難対象という側面から、当面は原子力災害対策指針が定めた30キロ圏を同意対象にすべきだ。そのうえで協定で位置づけている地元同意を、将来的には法に明記することを考えてもよい。それほど重いプロセスであることを、事業者側に認識させる意味もある。

■「地元」を結い直す
 12年の大飯原発再稼働の時には消費地・関西の首長らが一時反対を表明し、福井県が孤立感を深めたことがあった。電力を使う側の一方的な主張に、福井県では不信感が根強くある。
 対立を乗り越え、広い意味での「地元」の関係を結い直す取り組みが不可欠だ。
 国主導で、福井と関西各府県の知事、原発30キロ圏の首長に集まってもらい、新たな地元の範囲や権限について、合意形成を図ってはどうだろう。
 原発内のプールにたまった使用済み核燃料をどこで貯蔵するか。老朽原発を廃炉にする場合、経済の柱を失う地域をどう支えるか。立地地域と、電力消費地が手を携えて解決しなければならない課題は数多い。
 手間はかかる。だが、福島原発事故が残した宿題に向き合う時間を惜しむべきではない。
 原発をどうするかは、国民全体で決めていくべきテーマだ。福井と関西とで、それに向けた一歩を踏み出してほしい。


この朝日の弱腰は、犯罪的であり、<転向>すら臭わせるものだ。どこまで堕ちる朝日新聞?! 安倍の犬、曽我豪の署名コラムがまた出ていた。もうウンザリだ。権力の犬が、釈明もせず、何をほざくか。読まない権利を行使するが、その分新聞代を返せ!結局、こういう奴が、出世なんかして朝日の社長になったりするのか…。見たくない世の中の縮図を見せる朝日新聞。「これぞ想像を絶する美の極み!」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

170214 朝日新聞は何故安倍首相広報紙になったか。産経新聞が大スクープ(孫崎享氏)。

2017年02月14日 22時31分05秒 | 時々刻々 考える資料
2月14日(火):
★朝日新聞は何故安倍首相広報紙になったか。産経新聞が大スクープ。
朝日新聞は安倍首相に脅かされていたのだ。そして軍門に屈し、骨抜き。
安倍得意げにトランプに語る。民主主義の根本を壊し得意な首相。何故咎めないか。
敗れた朝日は、最早「朝日」でない。-(孫崎享氏)

  多くの人は、朝日新聞の異変に気付いている。安倍首相への隷属、追随が極めて激しいことだ。
  普段はリベラル的報道を行っているが、重要な局面に立つ時、徹底して安倍首相側の発言の報道に終始する。
  これは偶然でない。
  2,3年前位であったろうか。4,5人の会合で安倍氏の側近が「我々は徹底的に朝日新聞を攻撃していく。
  それも一回二回でない。長期に行って朝日を変える」と話す場に居合わせた。

  私は偶然その場にいた。他の人は強い自民党支持者達だったので、安倍氏の側近は本音を述べたのであろう。
  それだけではない。間接情報であるが、この時期、安倍首相本人が親密なマスコミに対して
  朝日新聞を潰す発言を行い、これが、マスコミ、さらには経済界まで流布したことがあった。
  朝日と安倍政権でどのような攻防があったかは流石、表に出ていない。
  どの様に脅かされたかはわからない。だが朝日はこの攻防で敗れたのだ。
  この時期から朝日新聞の安倍政権への迎合が強まってきた。
  その中で、産経新聞は、
  安倍首相が「朝日新聞に勝った」ということをトランプに話していたとの報道がなされた。
  大変なスクープ報道である。本来、マスコミはこれを報道すべきである。
  朝日新聞には優秀な記者が多い。それは事実である。
  だから、安倍政権に直接影響しない部分でいい記事が出る。
  それだけに、政治分野で安倍首相の広報紙にすることは、世論工作上、極めて有効に働く。
  だが我々は朝日新聞は昔の朝日新聞でないことを知るべきだ。
  安倍首相の圧力に屈し、本質的に、安倍広報紙になったことを知るべきだ。


A:事実関係
2017.2.11 02:00更新産経ニュース
「安倍晋三首相「私は朝日新聞に勝った」 トランプ大統領「俺も勝った!」 
ゴルフ会談で日米同盟はより強固になるか?」

  ■「実は共通点がある」
  大統領選で日本に対しても厳しい発言を繰り返してきたトランプが、これほど安倍を厚遇するのはなぜか。
  実は伏線があった。
  昨年11月の米ニューヨークのトランプタワーでの初会談で、軽くゴルフ談議をした後、安倍はこう切り出した。
  「実はあなたと私には共通点がある」
  怪訝な顔をするトランプを横目に安倍は続けた。
  「あなたはニューヨーク・タイムズ(NYT)に徹底的にたたかれた。
  私もNYTと提携している朝日新聞に徹底的にたたかれた。だが、私は勝った…」
  これを聞いたトランプは右手の親指を突き立ててこう言った。
  「俺も勝った!」
  トランプの警戒心はここで吹っ飛んだと思われる。
  トランプタワーでの初会談は90分間に及んだ。
   安倍は、中国の軍事的な脅威と経済的な危うさ、そして日米同盟の重要性をとうとうと説き、
  トランプは真剣な表情で聞き続けた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

170213 「ヒカルの碁」アニメ全75話DVDボックスが届いた。

2017年02月13日 22時57分07秒 | 日記
2月13日(月):  

「ヒカルの碁」アニメ全75話DVDボックス(Import版)が届いた。届くの速すぎる!ちょっとびっくりした。すぐに鑑賞開始。20話以上を延々と観た。期待以上に素晴らしい内容に大満足! アニメの「のだめカンタービレ」にコミックに無い音楽が流れていたように、アニメの「ヒカルの碁」にはコミックに無い<盤面の展開>と<効果音と声優の熱演>がある。原作+αがある。すごく良い買い物をした。マイ・ブームはまだしばらく続きそうだ。

「天頂の囲碁」の19路盤を5年ぶりぐらいで打った。13路盤は比較的頻繁に打っているが、今日は19路盤で白の初段に先番で9目負けを喫した。これだったら甘い基準の碁会所で弱い初段を名乗れるかな…?やっぱり無理か…?まあ、昨日読んだ石倉九段の本には、将棋と違って囲碁は歳をとっても伸びると書かれていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

170213 一年前:160212リテラ:安倍政権や日本会議の語る「日本」「伝統」を橋本治が痛烈批判!

2017年02月13日 18時17分41秒 | 一年前
2月13日(月):
160212 リテラ:安倍政権や日本会議の語る「日本」「伝統」を橋本治が痛烈批判!
2月12日(金):   『性のタブーのない日本』(集英社新書)  リテラ:安倍政権や日本会議の語る「日本」「伝統」を橋本治が痛烈批判! 「大嫌い」「明治以降の近代人が勝手につく......

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6 035 石倉昇「ヒカルの碁勝利学」(集英社文庫:2002、2009改訂)感想4+

2017年02月12日 21時05分59秒 | 一日一冊読書開始
2月12日(日):

217ページ    所要時間3:35      アマゾン258円(1+257)

48歳・55歳(1954生まれ)。プロ棋士9段。

ヒカルの碁を例に挙げて囲碁をめぐる世界を解説しているが、あくまでも話のきっかけにしてるだけである。当然のことだが、本書の内容は著者の棋士・囲碁指導者としての人生を踏まえたオリジナルなものである。

オリジナルと言いながら、下手の横好きの俺から見れば、いずれもほぼ常識に属する囲碁の効用、囲碁による人生観、囲碁界の話題ばかりである。最近の韓国・中国囲碁界の隆盛ぶりの話を除けば別段新鮮さはない。

本書を否定しているわけではない。囲碁についてともに語り合える友人を持たなかった人生に突然親しく、熱く囲碁について語り合える上級の同好の士を得たような気分なのだ。感想4+も、俺としては好意的評価を付けたつもりである。

囲碁の世界は深い、広い、開放的、何よりも楽しい! 「ヒカルの碁」全23巻を読破してから、俺の中で囲碁のマイブームが続いている。昨日、30年ぶり?ぐらいで碁会所をのぞいた。お試し対局で、65歳ぐらいの女性と先番で打った。囲碁ソフトでない人間との対局は、20年ぶり?ぐらいだろうか。黒番の俺78目、白番の相手は49目で俺の29目勝ちであった。断っておくが、俺は2級ぐらいの棋力である。そもそも29目差で投了しないこと自体おかしいのだ。でも、生身の人間に勝つとやはり嬉しかった。昨夜遅く、「ヒカルの碁」アニメ全75話DVDボックス(7500円)を注文してしまった。

本書の「勝利学」というのは、囲碁の技術論ではなく、囲碁を通じた「人生の勝利学」と解釈するべきである。でも、生臭い俗物的な人生論の本ではない。非常にさわやかな囲碁的人生論である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

170207 日本の現状:安倍を通して戦後日本は罰を受けている。眼前で亡国が進む。

2017年02月08日 00時07分03秒 | 時々刻々 考える資料
2月7日(火):
紫野明日香@asunokaori さんのツイート。
――希望のエリアでスピーチしてくださった成蹊大学加藤名誉教授のお姉様のお話。「安倍晋三氏は必修だった政治学の授業に一度も出席しなかった。だから不可を付けたが気が付いたら卒業していた。どんな秘策を使ったか知らないが、こんな輩が日本の総理大臣だということを私達は肝に命じるべきだろう。」〔14:10 - 2017年2月4日 〕—―





トランプに揉み手…へたれの安倍首相は暴力団よりも劣る 溝口敦の「斬り込み時評」 2017年2月6日 溝口敦 ノンフィクション作家、ジャーナリスト 日刊ゲンダイ 文字お越し
  今、神戸山口組を背負って立つ山健組の始祖・山本健一は「理屈と膏薬はどこにでもくっつく」を信条としていた。
  たとえば山健組と他の組の者が喧嘩し、山健組系が他組系を殺傷したとする。喧嘩の理由がどうだろうと、相手を殺傷した以上、悪いのは山健組系のはずである。
  こういうとき山本健一はどう対応したか。死んだ山口組の若頭・宅見勝に聞いたことがある。
  「うちの者を懲役いかせるような真似しくさって、どないしてくれるんや、とやるわけです。物事のええ、悪いはしょせん人の判断、つまるところは力いうことです。だからいかに理詰めに見せて自陣営を正当化していくか、落とし前をつけていくか、になる。山健さんが怒り出して相手がなだめにかかるようだと、すでにその時点で相手が負けです」
  この論法で行くと、米大統領・トランプは圧倒的に喧嘩巧者だ。日本の安倍首相など問題にもならない。なにしろ日本は米国車に関税などかけていないが、「我々が日本で車を売る場合、彼らは販売を難しくする。日本は見たこともないような大きな船で何十万台も米国に輸出し、販売している。これは公平ではない」と難癖をつけるのだ。
  こういうトランプに対して安倍はわざわざアメリカに出かける。しかも米インフラへの投資など約51兆円の市場を創出、70万人の雇用を生み出すと約束し、ゴルフのお伴にと、揉み手である。
  実に情けなく、みっともない。ヤクザが交渉事で最重要視するのは「安めを売らない」の一事である。丈高く構えて、決して足元を見せない。たとえばこう出るだろう。
  「日本の車に関税をかけるなら、どうぞ。そのかわり日本は米農産物の輸入に関し、35%の関税をかけます」
  日本は農畜産物をオーストラリアやニュージーランドから買えば痛くもかゆくもない。アメリカの農畜産業はハチの巣をつつく騒ぎになる。
  「日本は米国債1兆1320億ドルを保有、中国に代わって世界最大の保有国です。残念ながら、これを徐々に手放します」
  「日本は外貨準備高で中国に次ぐ2位です。今後はドルに代わってユーロや人民元を増やします」
  「TPPはアメリカが言い出したこと。それをあんたの代でいきなり抜けるのは無責任すぎる。これまですり合わせに苦労してきた参加国全部に課徴金を払いなさい」
  交渉ごとはどこの世界だろうと、あーいえばこういう方式でやる。へたれの安倍は暴力団にさえ劣る


半歩前へⅡ日本一厳しく、的確な安倍批判を見つけた!!  2017/02/05 12:43 
  日本一厳しく、的確な安倍批判を見つけた、と言って元外交官の天木直人が仰天した安倍晋三批判がここにある。
  「必修だった政治学の授業に一度も出席しなかった。だから不可を付けた」と言った安倍の大学の恩師である。
  「どんな秘策を使ったか知らないが、 こんな輩が日本の総理大臣だということを私達は肝に命じるべきだろう」
と恩師の姉は市民に呼びかけた。
  天木直人が言った。
  「まず黙って次の文章をお読みいただきたい」
  「安倍さんは、ずるい政治家です。政治の世界では、人を欺いたり、裏切ったり、ずる賢く立ち回ったりというのはありますが、それは政治家同士の権力争いで行われること。
  政策決定が国民の生活なり人生設計に影響がある場面で、そういうズルをやっちゃいけないんです・・・安倍さんを表現するとき、私は、二つの『ムチ』に集約できると思うのです。
  ひとつはignorantの「無知」 もうひとつはshamelessの「無恥」です。

  無知については、彼はまず歴史を知らない。戦後の日本人が築いてきた歴史を踏まえていないんです。
  ある政策を決定する場面で、現代に至るまで過去の政権がどういう議論と決定をしてきたか、そのプロセスを知る事は非常に重要な事です。
  しかし、安倍首相はそういう過去の世代へのリスペクトがまったくないんです。日本国憲法というのは、戦争で310万人もの人がなくなり、その犠牲者たちに対する義務感で作られた側面があるわけです。
  安倍首相の無恥についてお話ししましょう。一言で言って、安倍さんはずる賢いんです・・・安倍首相は自分の考えに同意する人物を登用し、反対する人はクビにしてしまう。
  つまり、安倍政権のやり方というのは、『法による支配』ではなく、『人』による支配なんです。

半歩前へⅡ日本一厳しく、的確な安倍批判を見つけた 2  2017/02/05 12:46  
  安倍首相の無恥についてお話ししましょう。一言で言って、安倍さんはずる賢いんです・・・安倍首相は自分の考えに同意する人物を登用し、反対する人はクビにしてしまう。
  つまり、安倍政権のやり方というのは、『法による支配』ではなく、『人』による支配なんです。
  現在、政策の違憲性について指摘するのは最高裁判所と内閣法制局です。安倍さんは、これまで集団的自衛権について違憲だと唱えていた内閣法制局長官をクビにし、自分に都合の良い人物を据えた。
  内閣法制局長官が解釈すれば、それが法ですから、形としては法の支配です。しかし、裏を返せば、実際には人の支配なんですよ。
  これまでの歴代の内閣はこれだけはやってこなかった。人事に手をつけて自分の都合の良い解釈を引っ張り出して後の事は考えない。実に危険な考え方です。『無恥』としか言いようがない・・・」
  その批判はこう締めくくられている。
  「過去の世代が議論し築き上げてきたものへの敬意と次世代への責任。その二つを考えるなら、重要な案件はたくさんあります。
  少子高齢化、原発、地震など、国の存続に影響する重要課題は山積しています。きちんと過去と向かい合い、次世代につなぐ政権運営をするべきなのです」
  これほど厳しく、それでいて、罵詈雑言ではなく、これほど的確な批判があるだろうか。しかもこの批判をした人物はただの批判者ではない。大学の名誉教授である。
  しかもただの名誉教授ではない。安倍首相の政治思想史の恩師である成蹊大学の加藤節名誉教授なのだ。
  恩師からこのような批判を受けるようでは、もはや安倍首相は、まともな神経の持ち主なら、日本の首相にとどまるわけにはいかないだろう。
  いくら野党が不在でやりたい放題出来るとしても、首相にとどまること自体が恥だ
  それにしても、このような批判を、身分を明かして公言した加藤節名誉教授の勇気は凄い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6 034 吉田直樹「子どもを育てる碁学力」(集英社:2009) 感想4

2017年02月07日 02時10分40秒 | 一日一冊読書開始
2月6日(月): 副題「「ヒカルの碁」から始める教育術」 

190ページ    所要時間2:50     アマゾン455円

著者35歳(1974生まれ)。現在、財団法人日本棋院に勤務。月刊誌『囲碁クラブ』、『碁ワールド』の編集を経て、現在、週刊囲碁新聞『週刊碁』記者。かねてから囲碁の持つ子どもへの教育効果に着目。各方面からの声をリポートするなど、長年、現場の情報収集に努める。元埼玉県小学生および中学生囲碁名人。23世本因坊栄寿に師事し、日本棋院のプロ養成機関である院生に約5年間在籍

内容すべてに納得がいった。囲碁を打つ者にとって常識に属する道理が説かれている。重ねて言うが、内容すべてに賛同する。

【目次】 第1章 「碁」は子どもを育てる/第2章 「碁」は思考力を育てる/第3章 「碁」は集中力を育てる/第4章 「碁」は自立心を育てる/第5章 「碁」は品性を育てる/第6章 「碁」は精神力を育てる/第7章 「碁」は心を育てる/特別対談 子どもたちに伝えたい「碁」の魅力

【内容情報】 幼少のころから囲碁に親しみ、プロを目指すが記者に転身した著者が説く、囲碁の驚異的な教育効果!囲碁を学ぶことで、子どもの脳と心がグングン育つ!漫画『ヒカルの碁』原作者ほったゆみさん、監修者梅沢由香里女流棋聖のスペシャル対談も収録。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

170205 映画「赤ひげ」(1965:黒澤明監督、山本周五郎原作) 感想特5

2017年02月05日 19時48分10秒 | 映画・映像
2月5日(日): 

185分。図書館で借りているDVDを観た。10年ぶりぐらいだろうか。何度も観ているが、前回いつ見たかを思い出せない。部屋を暗くして、映画館の雰囲気で籠って観た。内容については、ウィキペディアに出ているので省略する。途中で何度も気持ちよく涙が流れた。終わり頃に「他人様から感謝される仕事がしたいなあ」という言葉が自然に出た。映画のセットも別格。この映画は、特別な映画の部類に入る。

特に「むじな長屋で死んだ車大工の佐八(山崎努)とおなか(桑野みゆき)の悲しい恋の物語を佐八の死の床で聴いて胸に迫る」(ウィキペディア)の話は、男女の物語りで最もやるせない絶望的な物語だ。互いに思い合っていようと、一方が相手を思っていようが、いずれにしても「別の男が生ませた赤ん坊」を抱いた元妻・元恋人の姿は「絶望的」としか言いようがない。赤ん坊の存在を抹殺することはできない。その存在を前にして結ばれることは絶対にありえない。この型の物語りは、重松清「流星ワゴン」で、男の子(の霊)が、父以外の男性の子を生んだ母親とその弟に出会うという、もっと残酷な形で出てきたのを思い出した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

170205 私のこころのふるさと=村上光照師、ご健勝のこと嬉しい限り。

2017年02月05日 14時16分15秒 | 徒然・雑感
2月5日(日):   

今朝のNHK「こころの時代」(*)の録画を再生して、「今回は当たりだ」と思って、脳外科医と曹洞宗の禅僧の対談を横目で見ながら、まず頭に浮かんだのが曹洞宗の禅僧村上光照師の名前である。俺にとっては浅ましい時代に生きていて、見失いそうになる人間としてのあり方を常に思い出させてくれる尊い存在である。NHK「こころの時代」に計4回出演されたが、そのうち3回を俺は録画していて数えきれないほど繰り返し観てきた。「この人は本物だ。この人について行けば間違いはない。この人の姿をこころにとどめれば道を見失うことはない」と思える存在だ。断っておくが、俺は基本的に坊さんの99%は嫌いだし、軽蔑している。賢しく話す様子を見れば、すぐに心が白けて軽蔑がもたげてしまうのだ。以前、回峰行者の酒井雄哉師を尊敬していたが、最晩年に大阿闍梨として賢しく語ろうとする姿をテレビで観たとたんに白けてしまって「そんな言葉は必要ないのに…」と思ってしまったのは残念なことだった。
   (*)こころの時代~宗教・人生~「心はいかにして生まれるのか―脳科学と仏教の共鳴」
ネットで村上光照師を検索していたら、昨年2016年4月17日(日)にご講演をされていてお元気であるということを知り、そのことだけで心が少し安らぎ満たされた。この人と同じ時代に生きていられること自体が俺には救いなのだ。

以下、その記事(部分)を掲載する。

第24回サンガくらぶ
村上光照師 講演会「ほんとうの仏道をとことん究めたい 」(仮)
【日程】2016年4月17日(日) 17:00~19:00(16:30開場)
【内容】「一処不住」。定住する寺を持たず、リュック一つで全国を托鉢する本格的な禅僧、村上光照師から、仏道の実践の極意、さらには宇宙観をきく。聞き手は、浜松の山里で暮らす編集者の池谷啓氏。
【会場】昇龍館ビル2階
  〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-28-7
  JR御茶ノ水駅 聖橋口より徒歩5分 会場地図
【参加費】「一般」2,500円
【講演者紹介】村上光照
昭和12年高松生まれ。京都大学大学院で湯川秀樹博士の指導を受け、原子物理学を研究。学生時代、澤木興道老師に出会い出家。 「一処不住」で、定住する寺を持たず、リュック一つで托鉢。 どこに行っても、そこが道場になる。日本各地、ヨーロッパでの坐禅指導を行う。

主催(株)サンガ
定員に達しましたので、事前予約は終了いたします。 当日キャンセル待ち希望の方は、16時50分(開演10分前)に、会場へお越しください


【村上光照師のストーリー】
◎ほんとうの仏道をとことん究めたい
おやじが戦死して、ぼくは母ひとりで育てられた。とことん金がなかった。大学では、山岳部に入って剛力のアルバイトをよくやったよ。着るものといったって学生服しかない。その学生服のまま重い荷物を担いで、よく山に登ったもんだ。おかげで体が鍛えられたよ。
大学では物理学を学んだ。学問として物理学は、とてもおもしろいものだった。時間を忘れて打ち込んだものだ。
でも、ほんとうの生き方ってなんだろう、そのことをずっと求めていた。
世渡りのこと、身過ぎ世過ぎのことなど、一度も考えたことはなかった。

◎坐禅に出会う
坐禅に出会ったのは、大学二年の時だった。
ある日、坐禅していると、心境がスーっと澄んでね。まことに静かな世界になった。
あらゆる生きものの苦しみや痛みが、わがごとのように感じられたんだ。なんというか、まるで〝いのち〟からしみ出てくるように感じられてきた。
それから、禅語録の『碧巌録』を読みはじめた。この書物は、難解なことで有名だ。先輩たちは、いくら読んだって分からないよと言う。ところが、読み出したらこれが、おもしろい、おもしろい。手にとるようにわかりだしたんだ。
「なるほど。禅とはこういうものか」
すこし悟ったような気分になったものだ。

◎澤木老師に出会う
ところが、後に澤木興道老師に会うと、そんなものは
──小悟の世界──
ということを知った。ほんものの悟りとは、そんなものじゃあない。
ほんものの悟りとは、如来の光が宿って、そのはたらきでものが考えられ、自然と体が動かされる。いわば、池の水が澄みきってすべてを映すようなものだ。
そのことは、まさに道元禅師が教えられたことだ。そのことを、のちに澤木老師によって知った。
「この師に接して、ほんとうの仏道を、とことん究めたい」
当時、澤木老師は京都で接心をされていた。そこで老師のおられる京都に行こうと思い、名古屋大学から京都大学の大学院に行った。
大学院では、中間子論でノーベル賞を受賞された湯川秀樹博士のもとで素粒子論を学んだ。世界一の研究者のもとで学べることは最高の喜びだった。でもいつも
「学問はいつでもできる。まずもって生死の問題を明らめねばいけない」
と思っていた。だから、もう徹底して坐禅一筋だった。
澤木老師の行くところ、どこにもついていったよ。
苦しいも眠いも痛いもない。ひたすら坐禅に打ち込んだよ。

◎学生のまま出家してしまう
大学時代は、山奥の寺を借りて暮らしていた。そこで論文を書いて、悠々と坐禅するという暮らしをしていた。食べ物といえば、玄米ご飯に、農家からもらってきた大根の葉っぱがおかずだ。たったそれだけだが、まったくからだの調子がいいんだ。ほんまもんの食事は、からだが知っていて満足するんだなあ。いまでもぼくの食生活は、そんなものだ。
母親は、ぼくが大学の教授になることを期待していたけれども、ぼくは学生のまま出家生活に入ってしまったよ。

◎どこに行ってもそこが道場になる
そんなことで出家してから、もう六十年ちかくになる。
九時に寝て二時に起きて坐禅する生活だ。
「一処不住」で、定住する寺などはない。
持ちものといえば、リュックひとつだ。いつもリュックを背負ってどこにでも出かけていく。
どこに行っても、ぼくにはそこが道場になる。
そうなると、行ったところ行ったところで、どんなところでもありがたいんだ。
まことの道をほんとうに楽しんでひたりきる

ほんとうの自分を確立していないと、人がどうした・どう言ったで、ふらふらする。
信仰とは、「ああして下さい、こうして下さい。お願いします」と自分の欲心で神仏にお願いすることじゃない。
まことの道をほんとうに楽しんでひたりきるのが、信仰なんだ。
たましいの喜び、たましいの楽を求めなくてはいかん。

仏法ってね、生まれもっている真実を求めるところにあるんだよ。
この自分を、このたましいを、この生死の問題をどうするんだ。そこを究めていくことだ。
死んだら空っぽなの?
さあ、どうするんだ!
――このぎりぎりの問題、大疑団を解決しなくちゃいかん。

うまく世渡りして生きていこうったって、それがなんになる。
金があっても、地位が高くても、なんにもならん。
みんな真っ暗やみの無明の世界にいる。迷いから迷いへと輪廻しているんだ。
その輪廻を根本的に断ち切るのが、仏法なんだよ。
なんぼ知識をためようが、それは所詮は「分別智」の世界なんだ。
ほんとうの智慧からみたら、役に立たない。

仏さんはね、自分一人のために法を説いて下さっているんだ。
仏さんに守られて、導かれて、やっと自分はここに存在するってこと。
でも、みんな外ばかりみているから、後ろから押してくれている仏さんの手に気がつかないんだ。

◎妙法蓮華経に照らされる
きょうは、「南無妙法蓮華経」について話そうと思うとる。
「南無」とは、仏さんの力に全部おまかせして、一生を預けきってゆくことをいうんだ。
自分を仏さんにぜんぶ差し上げてしまうということ。
そうすると、仏さんのほうから、自分を通して働いてくださるんだよ。

「蓮華」とは、純白の中の純白の光明。穢れのない、己れのない、澄みきった世界……。
一筋に自分をむなしくして、仏さんにゆだねきった坐禅のことをいう。
大悟とは、心が澄みきって己れがなくって、仏さんのほうから照らしていただくことをいう。
自分の愚かしさ、人間世界の愚かしさに気づかせていただく。己れの力ではないということを、はっきりと受けとらせてもらう。
その途端に、ぐぐっと大安心の世界に入るんだ。
すると、大悟徹底して過去世、現在世、未来世の三際をいっぺんに断ち切る、つまり輪廻を断ち切ることになる。

「一超直入如来智」

といってね、凡夫のままに、いっぺんに仏さんの位に飛び込むよ。そういう坐禅が、妙法蓮華なんだよ。
そうなると、妙法蓮華を軸にして、すべてが回転していく。
そういう生活の筋道、真理の道行きを「経」という。

こういう世界を道元禅師さまは、お伝えになったんだ。
仏法は、自分をみることに尽きるよ。人を責めたりする暇なんてない。自分をよくみたら、むさぼる、腹たてるという煩悩ばかり。自分みたいなつまらん者に、いったいなにかできるかってことに、やっと気づく。
自分が人を助けるんじゃない、助けさせて頂けるんだ。
「ああ、ありがたい……」。そうして、「南無妙法蓮華経」とおもわず口に出るのが、ほんとの南無だよ。
どうしようもない自分が妙法蓮華経さまに照らされ、生かされ、なにかさせて頂ける。それが、南無妙法蓮華経ということなんだね。

◎どこにおろうが、そこが安楽国となる
「学道の人は最も貧なるべし」
と、道元禅師は言われた。ものをたっぷりもって、ゆっくり設備を整えて、それから坐禅でもしましょうか。そんなものじゃあない。
人間はおもしろいね。ものをもつほどに腐ってくる。ものがなければないほど、ぎゅーっと引き絞られて光り輝くよ。

村の中に 森の中に
はた海に
はた陸に
阿羅漢 住みとどまらんに
なべてみな 楽土なり
            (法句経)

与えられたところが、すべて道場。
どこにおろうが、そこが安楽国となる。随所に主となる。

ほめられもせず
苦にもされず
そういうものにわたしはなりたい
             (宮沢賢治)

ほめられもしない、苦にもされないデクノボーでいいんだ。
自分は一切ないのが、本来の坊さんのありようだよ。食った食わんじゃというのは、世間のこと。布施を頂くのは、仏さんに頂いて、仏さんのために使わせて頂く。衆生のために、坐禅の体を支えるためだけに頂く。
そういう心になれば、なべてみな楽土となるんだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6 031,6 032,6 033 ジャンプ・コミックス「ヒカルの碁19~23巻&碁ジャス☆キャラクターズガイド」(集英社:2002、2003)感想5

2017年02月04日 23時48分40秒 | 一日一冊読書開始
2月4日(土):  ほったゆみ原作・漫画小畑健。      

19巻~23巻+別巻「碁ジャス☆キャラクターズガイド」(漫画2巻を本1冊に換算する。) 所要時間7:00  アマゾンで全23巻+別巻1(2929円)

最強の初段として復帰を果たした進藤ヒカルの前に関西棋院の社(やしろ)清春が現れる。社とヒカルの対戦は社の右上5の5黒に、ヒカルの天元白、さらに右下5の5黒で始まり、風雲急を告げる。ヒカルは、若手No.1のライバル塔矢アキラ、関西棋院の社清春らとともに、18歳以下で各国3名ずつ出場する団体戦「日中韓Jr団体戦 北斗杯」の日本代表となる。国際戦での最強のチームは韓国、次いで中国、日本不利の状況のもと、韓国主将高永夏(コ・ヨンハ)の発言が日本の碁聖秀策を誹謗したと誤報される。秀策=藤原佐為(sai)を否定されたことに怒りを高ぶらせるヒカルの姿を目にして、高永夏は自己の発言の誤報を敢えて訂正しないどころか、肯定する。中国戦で見せた必死の闘いを評価され、日韓戦でヒカルは高永夏と激闘の末に反目負けを喫する。高に「なぜ碁を打つのか」と問われ、「遠い過去と遠い未来をつなげるために」とヒカルが答える。「俺たちは皆そうだろう」と応じる高。中国選手団長の楊海(ヤンハイ)が「そんなの今生きてるヤツ誰だってそうだろ。なぜ碁を打つのかも、なぜ生きているのかも一緒じゃないか」と語る。最後まで息もつかせず読者をひきつけ続け、未来に続く確かな余韻を残して第23巻で一応の完結をする。

前回も書いたことだが、最後までストーリーにゆるみがなかった。ぐいぐいと読者をひきつけ続け、余裕を残して物語りを終えた。これは著者の力量というよりも、創作以前に存在する囲碁の世界の豊かさ深さが圧倒的に影響しているのだと思う。作者は、囲碁の世界に十二分の敬意を払って、事実に基づいて丁寧にストーリーを展開させれば自ずと魅力的な物語りになる。国際戦に発展する中で、俄然面白さを維持する展開に、以前記した「のだめカンタービレ」を思い出した。あの作品も音楽の世界の豊かさ奥深さを読者に丁寧に紹介説明してくれることに成功していた。「ヒカルの碁」も同じである。

本書は現代日本の囲碁をめぐる群像の生きる様子を知る上で最も優れた情報源になっている。アニメの再放送が待たれる。AIが、トップ棋士に完勝する時期が目前に迫るが、たとえAIが人間を上回っても、人間の棋士の存在意義にあまり影響はないだろうし、子どもたちや大人が囲碁を学び、嗜むことによって良い影響が出ることも変わらないだろう。

別巻「碁ジャス☆キャラクターズガイド」には、本編の手合いの棋譜がすべて載っていた。本編のストーリー、セリフもすべて元になる棋譜に基づいて展開されていたのだ、とわかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

170202 85万PV超:

2017年02月04日 19時39分13秒 | 閲覧数 記録
2月2日(木):  記録ですm(_ _)m。ブログの開設から1944日。  

アクセス:閲覧 508PV/訪問者 166IP

トータル:閲覧 850,289PV/訪問者 232,947IP

ランキング:5,605位 / 2,668,697ブログ中  週別 ?位
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6 028,6 029,6 030 ジャンプ・コミックス「ヒカルの碁13~18巻」(集英社:2001、2002)感想5

2017年02月04日 01時44分13秒 | 一日一冊読書開始
2月3日(金):  ほったゆみ原作・漫画小畑健。    

13巻~18巻(漫画2巻を本1冊に換算する。) 所要時間6:00  アマゾンで全23巻+別巻1(2929円)

進藤ヒカルに憑依した藤原佐為(さい)は、saiとしてネット碁を通じて宿願の塔矢行洋名人との対戦を実現し、半目勝ちを収める。しかし、それはヒカルとの別れにつながる。自らの存在をヒカルという天才を育てるためだったと観念した佐為(さい)は成仏を遂げてヒカルの前から完全に消えてしまう。ヒカルは、遠く広島尾道因島まで佐為(さい)を探し求めるが会えない。失って初めて知る存在の大きさに打ちのめされたヒカルは自らの碁を放棄してしまう。大手合いで不戦敗が続く。前年のプロ試験に落ちた伊角が中国棋院での2か月に及ぶ修行から帰国し、今年のプロ試験に臨む前にヒカルとの手合いを求めてくる。数か月間、碁を捨てていたヒカルは、やむを得ずやった伊角との手合いの最中に、探し求めていた佐為(さい)が自分の囲碁の打ち手の中に存在することに気づき、一気に立ち直り大手合い復帰8連勝を飾り、塔矢アキラとの2年半ぶり、かつ実質初めての対戦を果たす。

汲めども尽きぬ泉のごとく、読んでも読んでも話の展開にぐいぐい引き付けられ続ける作品である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6 025,6 026,6 027 ジャンプ・コミックス「ヒカルの碁7~12巻」(集英社:2000)感想5

2017年02月03日 03時34分35秒 | 一日一冊読書開始
2月2日(木):  ほったゆみ原作・漫画小畑健。  

7巻~12巻(漫画2巻を本1冊に換算する。) 所要時間7:00  アマゾンで全23巻+別巻1(2929円)

 第1巻で予想していた通り、ヒカルの棋力が憑依している藤原佐為(さい)から自立・凌駕し始める。小手先ではない堂々たる幹のあるストーリー展開に夢中です。群像劇としてもよく練られている。飽きさせない。次はどうなるのかという思いに魅かれ続けている。明日も出勤しないといけないのに、寝不足は大敵だ。

 「囲碁って、こんなに奥行きが深くてドラマチックで、話題豊富な世界なんだ」と改めて思い出させてくれる。話題の提供の仕方も絶妙で大変良い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

170202 東京新聞、反省記事を掲載。東京新聞を信じたい。信じさせてほしい。

2017年02月02日 20時38分45秒 | 時々刻々 考える資料
2月2日(木):

東京新聞「ニュース女子」問題 深く反省 沖縄報道 本紙の姿勢は変わらず  2017年2月2日 朝刊
  本紙の長谷川幸洋論説副主幹が司会の東京MXテレビ「ニュース女子」一月二日放送分で、その内容が本紙のこれまでの報道姿勢および社説の主張と異なることはまず明言しておかなくてはなりません。
  加えて、事実に基づかない論評が含まれており到底同意できるものでもありません。
  残念なのは、そのことが偏見を助長して沖縄の人々の心情、立場をより深く傷つけ、また基地問題が歪(ゆが)めて伝えられ皆で真摯(しんし)に議論する機会が失われかねないということでもあります。
  他メディアで起きたことではあっても責任と反省を深く感じています。とりわけ副主幹が出演していたことについては重く受け止め、対処します。
  多くの叱咤(しった)の手紙を受け取りました。 
  「一月三日の論説特集で主幹は『権力に厳しく人に優しく』と言っていたのにそれはどうした」という意見がありました。
  それはもちろん変わっていません。
  読者の方々には心配をおかけし、おわびします。
  本紙の沖縄問題に対する姿勢に変わりはありません。 (論説主幹・深田実)

◆「ニュース女子」問題とは
  東京MXテレビは1月2日放送の番組「ニュース女子」で冒頭約20分間、沖縄県東村(ひがしそん)高江の米軍ヘリコプター離着陸帯建設への反対運動を取り上げた。本紙の長谷川幸洋論説副主幹が司会を務めた。
  「現地報告」とするVTRを流し、反対派を「テロリストみたい」「雇われている」などと表現。反ヘイトスピーチ団体「のりこえねっと」と辛淑玉(シンスゴ)共同代表(58)を名指しし「反対派は日当をもらってる!?」「反対運動を扇動する黒幕の正体は?」などのテロップを流した。辛さんは取材を受けておらず、報告した軍事ジャーナリストは高江の建設現場に行っていなかった。
  MXは「議論の一環として放送した」とし、番組を制作したDHCシアターは「言論活動を一方的に『デマ』『ヘイト』と断定することは言論弾圧」としている。辛さんは名誉を侵害されたとして、1月27日、放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会に申し立てた。
  のりこえねっとは沖縄の現場から発信してもらう「市民特派員」を募集、カンパで捻出した資金を元手に、本土から沖縄までの交通費として5万円を支給。昨年9月から12月までに16人を派遣した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6 022,6 023,6 024 ジャンプ・コミックス「ヒカルの碁1~6巻」(集英社:1999~2000)感想5

2017年02月02日 02時01分53秒 | 一日一冊読書開始
2月1日(水):  ほったゆみ原作・漫画小畑健。  

1巻~6巻(漫画2巻を本1冊に換算する。) 所要時間6:00  アマゾンで全23巻+別巻1(2929円)  

職場で仕事がうまく行かない。徒労感ばかりを覚える。時代閉塞の状況、そんな時代だ。元気なくふさぎ込んで帰宅してみると、月曜の夜半にアマゾンで発注していた「ヒカルの碁」全23巻+別巻1セットが届いていた。現実逃避したい気分もあって、早速読み始めた。

俺は最盛期初段、現在3級程度の囲碁経験者である。下手の横好きという言葉もあるが、囲碁に対する憧れは殊の外強い人間である。俺にとって、とても懐かしい世界である。本作は、全23巻まで続き、アニメ放送もされたそうで、アマゾンのレビューの評価もすごく高かった。内容の充実ぶりは、十分に予測できていた。あとは相性の問題だと思っていた。

そして、実際に読み始めたら止まらなくなった。設定や内容の充実ぶりは、期待を大幅に超えていた。平安時代無念のうちに亡くなった天才棋士藤原佐為(さい)の霊が、江戸時代の碁聖本因坊秀策に憑依し、秀策の体を借りて史上最強水準にまで自らの棋力を高めた上で、さらに現代で囲碁と無縁の進藤ヒカル少年(小学校6年生)に何故か乗り移る。ヒカル少年と藤原佐為(秀策)の二人三脚が始まる。好敵手塔矢アキラが現れ、彼がヒカルを深奥なる囲碁の世界に導く。

発想のユニークさと妥当性・説得力とが両立出来ている。あまり知られていない囲碁の世界が知らない人間にも非常に分かりやすく紹介説明されている。ヒカル少年の棋力の急速な上昇ぶりも、囲碁における年少期の天才性の重要さを考えれば十二分に納得できる。物語りの展開が速くて、次々と出てくる展開が飽きさせないどころか、もっともっとという気分にさせられる。

実際に囲碁の打ち方を知らない人が読んでも全く問題なくストーリーの展開を楽しむことができるようになっている点、ヒカルの前に聳える塔矢アキラが実は進藤ヒカルという真の天才の才能を引き出す存在として途中で逆転する展開に既視感を覚えた。そう、以前に全巻買い揃えて読んだ「のだめカンタービレ」と同じなのだ。「のだめ」では音楽は聞こえてこないが、音楽の世界の深さ、広さがすごく伝わってきた。背景説明が非常に自然で充実しているのだ。また、千秋のお荷物だったはずの”のだめ”が実は真の天才であり、千秋は”のだめ”をヨーロッパの音楽の世界に誘い導くための存在だったと種明かしされる。この一致は、真似ではない! ある意味で、よくできた”物語の王道!”と言えると考える。

まだ、読み始めたばかりとも言えるが、残り17巻の展開が楽しみでならない。元々、自分のためというよりは、将来幼い息子の目に触れて、息子と囲碁との縁結びのきっかけになればと思って発注したコミックだが、俺自身だけで十分に楽しめて、元を取れた気分だ。家内もともに本書を読み、気に入ってくれたようである。最近では、なかなかヒットの買い物ができたと思っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

150329 タガ外せば歯止め失う 長谷部恭男・早稲田大学教授/「未来志向」は現実逃避 杉田敦・法政大学教授

 杉田 先日ドイツのメルケル首相が来日しました。戦後ドイツも様々な問題を抱えていますが、過去への反省と謝罪という「建前」を大切にし続けることで、国際的に発言力を強めてきた経緯がある。「建前」がソフトパワーにつながることを安倍さんたちは理解しているのでしょうか。  / /長谷部 そもそも談話が扱っているのは、学問的な歴史の問題ではなく、人々の情念が絡まる記憶の問題です。記念碑や記念館、映画に結実するもので、証拠の有無や正確性をいくら詰めても、決着はつかない。厳密な歴史のレベルで、仮に日本側が中国や韓国の主張に反証できたとしても、問題はむしろこじれる。相手を論破して済む話ではないから、お互いがなんとか折り合いのつく範囲内に収めようと政治的な判断をした。それが河野談話です。  / /杉田 談話の方向性や近隣との外交について「未来志向」という言い方がよくされますが、意図はどうあれ、それが過去の軽視という「見かけ」をもってしまえば、負の効果は計り知れない。安倍さんたちは、未来を向いて過去を振り払えば、政治的な自由度が高まると思っているのかもしれません。しかし政治の存在意義は様々な制約を踏まえつつ、何とか解を見いだしていくところにあります。政治的な閉塞(へいそく)感が強まる中で、自らに課せられているタガを外そうという動きが出てくる。しかし、それで万事うまくいくというのは、一種の現実逃避では。  / /長谷部 合理的な自己拘束という概念が吹っ飛んでしまっている印象です。縛られることによってより力を発揮できることがある。俳句は5・7・5と型が決まっているからこそ発想力が鍛えられる。しかし安倍さんたちは選挙に勝った自分たちは何にも縛られない、「建前」も法律も憲法解釈もすべて操作できると考えているようです。  / /杉田 俳句は好きな字数でよめばいいのだと。  / /長谷部 あらゆるタガをはずせば、短期的には楽になるかもしれません。しかし、次に政権が交代したとき、自分たちが時の政府を踏みとどまらせる歯止めもなくなる。外国の要求を、憲法の拘束があるからと断ることもできない。最後の最後、ここぞという時のよりどころが失われてしまう。その怖さを、安倍さんたちは自覚すべきです。 =敬称略(構成・高橋純子)朝日新聞『考論』

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:///  オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。///  「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。///  「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。(160626:イギリスEU離脱について思うところ=もみ=)