もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

170408 100分で名著「永遠の未完成、是完成」(宮沢賢治「銀河鉄道の夜」について)、次は三木清「人生論ノート」

2017年04月09日 03時40分54秒 | 日記
4月8日(土):      

NHK「100分で名著」は見る見ないに関わらず、必ず録画している。今日夜半、偶然「宮沢賢治」の話で「星めぐりの歌」が宮沢賢治の作詞作曲の歌であることを知った。それ以上に驚いたのは、それが知らずに聞いたことがある歌だ、ということだった。何だったっけ…、何だったっけ…???。
思い出した! 俺が敬愛する高倉健さん最後の映画「あなたへ」で健さんの奥さんになった刑務所の慰問童謡歌手役をしていた田中裕子さんが歌っていた歌だ!と思いだした。ただの童謡か、流行歌だと思っていたが、意表を突かれた感じだ。迂闊だった。日記として、記録しておこう。

星めぐりの歌」作詞・作曲宮沢賢治
  あかいめだまのさそり /ひろげた鷲のつばさ /あをいめだまの小いぬ /ひかりのへびのとぐろ /オリオンは高くうたひ /つゆとしもとをおとす
  アンドロメダのくもは /さかなのくちのかたち /大ぐまのあしをきたに /五つのばしたところ /小熊のひたいのうへは /そらのめぐりのめあて

次回のシリーズは、哲学者三木清「人生論ノート」だそうだ。俺が若い時から、最も繰り返し繰り返し読み返し、いつもお守りのように持ち歩き続けた本である。楽しみだ。というか、1回目の録画を観て、若い時の俺の読書あとの線と重なっているのを確認できた。しかし、三木清が敗戦直後に、既に敗戦していたのに獄死してしまった事実は知っていたにもかかわらず、この本が1938年~1941年という日中戦争の深み、国家総動員法、治安維持法と特高警察による言論統制・弾圧、日米開戦に向かう戦時下で書かれたものであることは、意識できていなかった。それでも、20代初め~30代の長きにわたって俺は「人生論ノート」を持ち歩き続け心のよりどころにしていたのだ。

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