もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

7 048 重松清「あの人たちの背中」(文春文庫:2014、2017)感想4

2018年04月22日 18時13分01秒 | 一日一冊読書開始
4月22日(日):  

402ページ     所要時間2:00      ブックオフ108円

著者51歳、54歳(1963生まれ)。岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。

1ページ15秒を励行しながら、最小限の付箋で眺めとおした。従って、細かいことはわからない。しかし、この本が俺にとって好もしい本であることはよくわかった。まず何よりもゲストの人選がよかった「人選は僕に任せてもらった。基準は、ただ一つ。インタビューの最初の質問で声が震えてしまいそうなひとに限る、とした。10ページ」俺が信頼する著者の人選は間違いがなかった。

感想4は眺め読みのせいである。じっくり時間をかけて味わえば感想5になると思う。今後折にふれ、パラパラと読み返したいと思う。

【目次】まえがき/狂気の流儀(伊集院静)/漂い、さまよう死者とともに(池澤夏樹)/巨大なるマイナー(浦沢直樹)/一万日で一万冊+α(鈴木成一)/テレビよ、おまえはー。(是枝裕和)/想像力はしぶといぜ、とDJは言った。(いとうせいこう)/深くあきらめたひとの、なおあきらめない思い(山田太一)/物語の中の少年(赤川次郎)/負け犬、オン・ザ・ラン(酒井順子)/そこにも人生はあるだろう。(ちばてつや)/我々はどこから来て、どこへ帰る?(吉岡忍)/家路にともる、灯りのように(木皿泉)/バトンを渡された者として(北村薫)/あとがき

【内容情報】*ずっと、ずーっと、いつも見ていた、追いかけていた、憧れのひとー。作家、映画監督、脚本家など各界の第一線で常に“次作が待ち望まれている”13人の人物ドキュメンタリー&対談集。生い立ちから死生観まで本音を引き出す。単行本『この人たちについての14万字ちょっと』を改題し、未収録の4人が新たに加わった完全版!
*重松清さんが尊敬する、各界の著名人へのインタビュー集。/「尊敬するひと」とは、すなわち、背筋をピンと伸ばして姿勢を正すために振り仰ぐ、遠くに見える背中――13人の皆さんは、重松さんにとって、まさにその解釈どおりの存在です。/もともと『このひとについての一万六千字』というタイトルで『en-taxi』に連載していたものが、『en-taxi』休刊によって、二冊目の単行本を上梓することができずに終了となりました。単行本にまとめられなかった4回分を加え、総勢13人の方々とのインタビューを収録。登場した方々は、伊集院静、池澤夏樹、浦沢直樹、鈴木成一、是枝裕和、いとうせいこう、山田太一、赤川次郎、酒井順子、ちばてつや、吉岡忍、木皿泉、北村薫。/重松さん自らインタビュアーとなり、ここに登場するひとたちがなぜ人より抜きんでた才能をもつにいたったのかがよくわかります。ときにはグッと感情をこらえ絞り出すような言葉だったり、絶望の中から希望が見える言葉などをゲストの方々から引き出していく過程にぐいぐい引き込まれていきます。


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