もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

181104 <男たちの旅路>シリーズ「車輪の一歩」(1979)感想特5

2018年11月05日 01時35分27秒 | 映画・映像
11月4日(日):         

久しぶりに観た。40年前と比べて、多くの駅にエレベーターが備えられた。車いす用のタクシーもあるそうだ。しかし、街の風景の中に単独の車いすを見かけることは少ない。見かけるのは皆、平たい道路を行く電動車いすだ。日本はあまり変わっていない気がする。

俺にとっては、ものを考える際の原点のような作品である。「(人間らしく生きるためであれば、)他人に迷惑をかけることを恐れるな。むしろギリギリの迷惑はかけなければいけないのではないのか。(そのくらいの助け合いを社会は懐深くもつべきだ。)」「歩き回れる人間のルールを守ろうとすること自体がおかしいのだ」「人間らしく生きるために、あえて迷惑をかけることを遠慮しない障害者の姿が世の中にどんどん見かけるようになることで、世の中の人々の意識を変えさせればよい。決して楽ではないし辛いかもしれないが、灯台のような存在になればよい。」

それにしても鶴田浩二さんが当時55歳だというのは衝撃である。若いけど渋すぎる!

軽蔑するNHKさんにお願いです。本作品をBS放送で是非再放送してほしい。その意義は大きい。NHKの果たしてきた社会的役割の大きさを示すことにもつながるに違いない。
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