もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

6 052 川井龍介「社会を生きるための教科書」(岩波ジュニア新書:2010)感想4

2017年04月18日 22時29分11秒 | 一日一冊読書開始
4月18日(火):  

202ページ    所要時間3:05     アマゾン289円

著者54歳(1956生まれ)。

3度目である。読みやすい本ではないが、人生の必携書である。項目によって、ふっと気をひかれる。感想は、前回と大体同じである。前回の分と合わせて付箋の数が半端でなくなった。折に触れて、付箋をたよりに線を引いて読み込もうと思う。

5 049 川井龍介「社会を生きるための教科書」(岩波ジュニア新書:2010)感想4+
2016年02月03日 23時20分26秒 | 一日一冊読書開始
2月3日(水):  

202ページ    所要時間3:10     アマゾン289円

著者54歳(1956生まれ)。新聞記者などを経てノンフィクションや音楽コラムを執筆.現在,国立情報学研究所連想情報学研究開発センター特任教授.また,連想検索機能を使いウェブ上を中心にさまざまな文化情報を発信・企画するNPO「連想出版」の編集長を務める.

2度目。頭の調子が良い時に読めば、感想5だった気がする。少しのぼせたような状態でページに目を走らせるのはしんどかった。社会に出れば誰もが直面しなければならない問題だが、大人の多くも漠然とわかった振りをしているが、その実ほとんどわかっていない世の中の手続きについて著者の感想も絡めて整理・解説している。途中で、我ながら「こんな複雑なしがらみの中で生きていることが煩わしい」と思えて来た。いろいろな制度について「わかっている」ことは大切なことだが、正直言って邪魔くさい。高校生・大学生・青年達には良い本だろう。年寄りには、すでに結果の出ている試験の勉強をしている気分にさせられる本である。

【目次】
1就職する、働く:「働き方」で仕事を考える/ 雇われる働き方がかわってきた/ 非正規雇用って?/ パ-ト、アルバイト、準社員のちがい 他
2税金を納める: 源泉徴収=天引きという仕組み/ 収入と所得のちがい/ 所得税の計算の仕方/ 源泉徴収との兼ね合い 他
3保険と年金を考える: 将来の病気やケガ、老いに備える/ 医療保険の仕組み/ 医療保険のややこしい分類/ 健保の特徴  他
4自分の住まいを探す: 親元を離れ、自立する/ 地域での暮らしを楽しむ/ 部屋探しの三つの基準/ 物件チラシの見方  他
5家族を考える: さまざまな結婚の形/ 結婚と戸籍/ 夫婦の義務/ 子供をもつかもたないか/ 子供の戸籍と婚姻関係  他
6お金と正しくつきあう: 借金はこわい/ 時代とともに気軽になる借金/ 債務整理と貸金業への規制/ 担保のある借金  他
7情報を使いこなす: 問題解決はプロセスが大事/ 人の話は信用できるか/ 週刊誌と専門誌/ 膨大な情報を伝える新聞  他

よくできた内容紹介:◎不況だけど,入試も就活もがんばる君.でも,一人暮らしの準備は大丈夫? 税金や年金はどこに払うの? 払わなかったらどうなる? 控除ってなんだ? もし病気になったら,もし変な勧誘にあったら……? 学校では習わないけれど,社会を生きていくために本当に必要な知識がある.不安な時代だからこそ,自ら考え,生き抜く基礎力を.
◎新聞やテレビで,年金や子ども手当についてのニュースを見ても,ちっとも理解できないなぁと思ったことはありませんか.そう言えば,「公民」でも「政治経済」でも,そんなことはあんまり教えてくれなかった気がしますね.
 一方,お父さんやお母さん,あるいは街角インタビューに登場する大人たちは,ニュースにため息をつき,税金や保険に悩んでいるように見えます.
 こうしたことは,大人になったらわかればいいことなのでしょうか.学校では習わなくても,社会に出れば自然とわかるようになるものでしょうか.
 いいえ.そんなことはありません.本当は,大人もよくわかっていないのです.でも,わかっていないと困るのです.
 身近なところで考えてみましょう.みなさんのなかには,就職や進学をきっかけに一人暮らしを始める人がいるでしょう.では,部屋の契約ってどうすればいいかわかりますか.なにをポイントに部屋を探し,契約のときにはどんなことに気をつけて,どんな書類をどうやって用意すればいいでしょう.お金のことも考えないといけません.契約のときにはなんと,家賃の半年分ほども用意しなければいけないし,連帯保証人もお願いしないといけないのです.
 もうひとつ,アルバイトをすることを考えてみましょう.アルバイト中に骨折したらどうしますか.治療や入院にはお金がかかります.労災って聞いたことがありますか.あるいは,アルバイトですごくたくさんのお金を稼いだらどうしますか.嬉しいでしょうが,喜んでいるばかりではいけません.実は,ある金額以上稼いだら,学生でも自分で医療保険に入って,保険料を払わないといけないんですよ.
 びっくりしましたか.もしかして,なんのことを言っているのかさっぱりわからないかもしれませんね.でも,いざとなったら,先輩やバイト先の人や親に聞くから大丈夫? いやいや,こういう制度はややこしくて,大人でも頭を悩ませているのです.きちんと理解していなければならないはずのバイト先の店長さんも,わかっていないことが多くて危険です.
 まして,就職して社会に出たら,知らなくてはいけないことはもっと増えます.
 この「教科書」には,学校では教えてくれないけれど,これからみなさんが遭遇するであろうさまざまな場面や人生のステージにおいて,知っておいたほうがいい知識をまとめてあります.
 「教科書」とは言っても,暗記する必要はありません.どうせ制度は変わるものです.でも,この本を読んで社会を生きていくための心構えをし,自分で調べ判断する力を身につけておけば,きっとこの先もずっと役立ちますよ.(岩波書店編集部 朝倉玲子)

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