シャンソン歌手

シャンソンの好きな方 ようこそ !

シャンソン歌手リリ・レイ 長坂玲 銀座のシャンソン

2011年03月18日 02時21分24秒 | Weblog
シャンソン歌手リリ・レイ 長坂玲 銀座のシャンソン

昨晩 深夜三時ごろ 又 ベルギーの かつての伴奏者レダエリ氏から
電話があり ほとんど涙声です。「レイコ なんで 逃げないのか・・・
日本国の情報を信じているのか・・・」
あまりにも あちらが パニック状態なので
「私の周りの人々は ほとんど平常心を保つ努力をして職務を
全うしているし 震災の方々と比べれば 感謝の日々よ」
と言うと「とにかく 放射能の問題で 日本から脱出する人が多いのに
レイコはおかしい・・・おめでたい・・・とにかく 度々電話しても良いか?」
という 内容を繰り返し 。
まるで 私が この世から消えてしまうかのごとくに 残念がっている様子でした。
電話を切ってから かなり 私はクラーイ 気分になり
しばらく 哲学しました。
私は なぜ 銀座に居るのだろう。なぜ 日本に居るのだろう。
独身で 親も子供も 恋人も 夫も居ないのに
なぜ 逃げないのだろう。
そして ある結論に達しました。
「明日から 昼 生徒さんたちが レッスンに見えたら 一人一人に
私の弾き語りシャンソンを プレゼントとして 歌って元気づけよー」
「私は 歌手なんだし 皆 暗い重い気持ちで 生きているのだから
震災の方々にお手伝いは出来なくても 私が歌手として出来る事は
せめての 周りの方々に安らぎと 気やエネルギーを与える事なんだ」

六人の生徒さんが レッスンにみえて 中には 地震の後
なかなか 歌う気になれなくて
でも 元気になりたくて・・・みえたとおっしゃる方もいらして
私は 弾き語りさせて頂きました。
プロの歌は 吐く息の量が違うので 腹のそこから
振り絞ったエネルギーは 必ず 空気の振動で気合を送れると思います。
皆さん 私の歌で元気になれたり 涙したり。
そして
生徒さんたちは 久々に歌って 初めは 皆さん カチカチの細胞から
か細い声しか出ないのに レッスンが終わる頃には 立派に
息も吸えて 吐けて 顔色も明るくなりました。

シャンソンのプレゼントを思いついたのは
川島豊さんが 13日 日曜日のホワイとデーコンサートのときに
ソロ曲で歌ったバルバラのシャンソンの声が その後も
ずっと 私の頭と体の中に 流れていたからです。
私の頭と心 体は 生の声 生の演奏しか 受け付けなくて
CDやパソコンなどの音を 細胞が拒否するのです。
戦争中でも 電気のつかない コンサートホールで演奏会を聴いていた
欧州の人々と 私の感性は似ています。
音楽が 細胞の栄養剤なのです。重い暗い心に流れる 救いは生の肉体の声。
生徒さん達に プレゼントの栄養剤

今は 板長にも 震災 節電メニューを用意してもらい
夜は早めにライブを始めて 節電体制で 早仕舞いしています。
音楽家としての 役目や職務を 全うすることで 私は自分の存在の意味が
理解できた気がしてきました。
シャンソンとの出会い 音楽との出会いと その縁から
生徒さんや お客様との出会いにつながり
そして その全てが 私の人生の 最高の宝物なのだと。
それが 銀座のシャンソンの店 にあるのだと。
逃げたくない理由。日本に居続けたい理由が はっきり分かり
今日はすっきりして良かったです。
そういうば
今朝 庭に水播きした時 虹がでました。クリスマスローズも咲いていて
嬉しかったです。