昨日
長南さんと藤倉さんに お電話する時間もあり
お二人と
お話出来 生徒さん達への感想も伺いました。
長南さんは 世界中の歌手を聞き続け
ご本人は謙虚なので
自称 シャンソン愛好家とだけ
と おっしゃいますが
実は凄い芸術信奉者で 私にとっては
最大の ご意見番です。
Parisでのリサイタルの時
レイさん 二の腕がたるんで みっとも無いわよ
と ご忠告を受けて 帰国してから 毎日 お店の
床拭き雑巾かけして
二の腕ぶよぶよ は一年以内に とりましたよ。
藤倉さんも シャンソン愛好家であり
世界中 オペラ 歌舞伎 応援しに見に行く
芸術信奉者
私が NHKホールで メマン を歌唱した時
Parisで買った ドレスが 私の体型には
似合わなかったのを
指摘してくださり
その後 ドレスで失敗することは
まだ無いので有り難いです。
歌手には 客観的な 他者の 厳しい 批評が
必要です。
精進する為には自我 思い込み 独りよがり
が 邪魔になります。
私は こうしたい、これで良い、
では無く
観客は 何を 自分に望んでいるか
が 大切ですから
滅私奉公の中に 表現としての 芯と気骨が
あれば良い
のだと
芸術の道程で 感じています。
芯と気骨は
人生と 日々の経験 精進 から
溢れ出てくるように 思います。
優しさ 暖かさ 明るさ 面白さ
を
表現する為には
その倍の 苦や悲しみ 孤独が必要であり
苦や哀しみ 失望を表現するには
その 100倍の 歓喜を得ているほうが
リアル感が でるかも知れない
と
なので シャンソンは 加齢して 人生の経験
をすればする程 味がでるように思います。
もっとも リズム 音程 声量 姿勢が
総崩れしなければ、
私も 100歳まで 歌い続けたいけれど
プロとして 私が
まだ 大丈夫かどうか
藤倉さんにも
長南さんにも
末長く 見張って頂けたら有り難いです。
長生きして
聞きにいらしてくださいね
と いつも 頼りにしています。
昨晩深夜
三時半まで 稽古を楽しみました。
越路吹雪さんのシャンソンだけでなく
まるごとミュージアムで歌った
群衆
舞台で死ぬ
一人で生きないため
パローレ パローレも 稽古いたしました。
もう下手になっていました。
そんなものです。
舞台の翌日から 劣化する技術。
まだまだ
上手くなりたい 欲深い私です。