シャンソン歌手

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シャンソン歌手リリ・レイ 長坂 玲 ピアノ弾き語り

2011年09月20日 03時31分02秒 | Weblog
シャンソン歌手リリ・レイ 長坂 玲

ここのところ 弾き語りの練習をしなかったら
やはり もう下手になっていました。
青山の オデオンには かつて 私の店にあつた ヤマハのチッペンデールと
いう 美しい 木目のグランドピアノがあり
深夜 弾かせて頂いたら 下手になっていて
自分で がっかりしました。
内幸町でも 日本シャンソン館でも
ピアノ伴奏を暗譜で しかも ブラインドタッチで弾く為に
良く練習して
左腕が 少し 腱鞘炎気味なほどでしたので
少し 練習しないで さぼり 過ごしていたら もう技術が 衰えています。

声楽家の頃の私の 一番の苦しみは 健康管理と 練習し過ぎない程度
に 一日を小刻みに 分けて 発声練習や 声だししていたこと
三日以上練習しないと 後で 下手な自分が苦しくて 長期旅行が
できなかったことです。
今 シャンソンは マイクと言う拡声器があるので 声の負担は
声楽家の それとは 比べ物にならないほど 楽ですが
ポピュラー音楽の 難しさは
もっと 音程や 細かいニュアンス 歌詞から分析する 声色の工夫
が必要で 感性というものが 研ぎ澄まされないと
深みや 魅力が出ないと言うことです。

声楽が マイク無しで発声の良い 大きく響く美声で歌う事が
美の目的とするならば
シャンソンは 女優的 詩の読解力と 他の歌手とは違う歌唱を
クリエイトしなければ ならないと言う事です。
私は 詩人の心 努力を尊重したいので 日本語に訳した シャンソンは
あまり 歌いたくないのですが かといって
フランス人の真似もしたくないので
リリ・レイ 流を 確立したくて 日夜 苦しむわけです。

10月21日 ヤクルトホールで JE sui malade (恋の病 又は 灰色の道)
というセルジュラマの 大曲を ワニ子 ワニエ でデュエットしますが
この 不倫のシャンソン 悩みのシャンソンのデュエットは
歌姫ララ ファビアンと セルジュラマの デュエットが
あまりに カッコよかったので 二人でやることにいたしました。
それで この新曲を 今 サラマンドルは 苦しんでいます。

真似も出来ないし あー カッコよく デュエットしたい。
我々にとって 初めての シリアスで ドラマティックな デュエットです。
我々は いつも 男女なのに 同じキーで歌います。
それが 不思議に 良いデュエットになる理由でもあるかもしれませんが
芸大の声楽家を出て 声の技術や 音程には あまり心配は
ないとしても 音楽作り は 新しい作品においては心配 で不安。
二人で 相談するたびに
「どうする? 大丈夫かしら? 」と ビクビクしています。
先日 音合わせしたとき 側にいらした方々から ウォーと声が
かかり かなり 壮絶にドラマティックになりそうな手ごたえです。
いやー難しい。頑張ります。