シャンソン歌手

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シャンソン歌手リリ・レイ Lili Ley  フェスティバル ドゥ シャンソン ピーちゃんの有難い感想文が届きました 

2021年04月18日 22時52分43秒 | Weblog

Subject: 感動! リリ先生の 【美しき恋物語】 4月12日 東京国際フォーラム フェスティバル ドゥ シャンソン2021 Prix Cerises !! 

 

リリ先生 の【美しき恋物語】感動! 

4月12日東京国際フォーラム フェスティバル ドゥ シャンソン 2021 プリスリーズ!!

 

昨年は、コロナ渦で中止されましたが、今年は、事前に出演者やスタッフの方々にも、PCR検査の実施。

そして、東京国際フォーラムCの会場収容者数1500人を半数にしたり、観客のマスク着用・

体温測定・手指消毒・花束プレゼントの禁止・クローク無し・ブラボー禁止等々様々なコロナ対策の中、

リリ先生の洗練されたシャンソン「私の美しき恋物語」を聴くことができました!

 

18時。バンドの方々による、「ラメール」の演奏で開演しました。

第1部では、今まで、リリ先生が出演された、シャンソン協会主催のコンサートに出演されていた、

それぞれの個性を持った、歌手の方々に、2年ぶりに、お目にかかれ、ほとんどお話ししたことの無い方々ですが、

思わず、心の中で、お久しぶりです!とつぶやきました。もちろん、司会の青木健一さんやバンドの方々にも

親近感を持ち、次世代シャンソン歌手発掘コンテストで優秀新人賞を受賞者された方々5人中から、最優秀新人賞を

決定するという、プリスリーズの舞台構成も懐かしく感じました。

 

19時30分。休憩の後、いよいよ第二部が、始まりました。

 

二部の途中で、プリスリーズ特別功労賞の授与が行われました。

今回は、蘆原 英了さんと菅 美沙緒さんに贈られ、菅 美沙緒さんの代わりに記念の盾を受け取られた、

1番弟子の出口さんは、「さくらんぼの実る頃」を歌われたのと、スピーチで、菅さんの遺志を引継ぎ、

1979年にシャンソニエ「ジルベ-ル・ベコー」を開店され、看板の題字は、ベコー本人のものであるといった、

お話が印象的でした。

 

また、蘆原さんの代理のお嬢様のスピーチでは、七五三の年齢の頃、1953年に初めて日本に来日した歌手ダミアや、

ジョセフィンベーカー、イベットジローといった歌手達に花束を持って舞台に上がり、キスをされて恥ずかしかったといった

エピソードや、越路吹雪さんにまだ無名だったアダモの「サントワマミー」を歌うようお父様が薦められ、ヒットしたことも

お話しされたのが、印象的でした。

 

今回、コンサートにいらっしゃることができなかった藤倉さんと先日お電話でお話しすると、

蘆原さんとは、実際にお会いしていて、越路吹雪さんの「サントワマミー」のエピソードはもちろんのこと

蘆原さんは、鉛筆を1センチになるまで、使われるというのが有名、というお話まで聞くことができました。

 

リリ先生は、二部10番目に登場されました!

今回の曲は、「私の美しい恋の物語La belle histoire d'amour」(1960年。作詞:ピアフ自身・作曲:シャルル・デュモン)

 

前の歌手が歌い終わり、拍手が止むと同時に「ドンドコドンド」とドラムのみで勢いよく、始まり、胸が高鳴りました。

さらに、高揚感を感じさせる音で、バンドのメロディーが加わり、会場のヴォルテージがさらに上がったところで、

舞台に向かって左、抜群のスタイルに、スパンコールの紺と緑が輝くドレスで、全体の照明の他、右からの照明が映えて、

美しく眩しいリリ先生が、「Quand un homme vient vers moi ~ ある男が私の方へやってきた時、」と一息で歌われ、

その、第一声が、身体の奥から、深い声で、バンドを乗り越えて客席に飛んできました。

開始のドラムから、たったワンフレーズで、舞台上のリリ先生とバンドや照明の方々で一体化され実に芸術的!でした。

 

今回は、照明もしっかり、ばっちり目撃したいと思っていましたが、リリ先生しか目に入らず、そこからの舞台全体の

映像記憶がありません。

 

ツ-フレーズ目からは、私に寄って来るその男ではなく、別れてしまった、忘れられない過去の彼に向って、

「あなたは、私だけのものよ」と歌われ、葛藤する想いが伝わりました。

そして、がらりと テンポが変わって、スローになり、「Je n'oublierai jamais~ 私はけっして忘れないだろう。」

「Nous deux, comme on s'aimait  私たち二人、どれほど愛し合ったか。」と歌う、リリ先生の作りだされる、

メロディーラインがとても美しく「毎夜、毎日、私の美しい恋の物語…私の美しい恋の物語… 

どうしてあなたは、私をおいて行ったの? 私は泣きたいくらいひとり、全くひとり。あなたを求めている。」

という歌詞が、心に響きました。

 

2番は、再びアップテンポになり、過去を思い出し、彼を待ち続け戻ってくることを望んでいたけれど、

戻らず、憤慨し、諦めて、私は叫んで、泣いて、否定して、祈ったという歌詞一つ一つの表現が、感情と一致するのが、

伝わり、共感しました。特に、「J'ai crié, 叫んだ」とリリ先生が、心の叫びのように歌われた時、

ぐっと切ない気持ちになったのを、覚えています。

 

3番では、「Quand un homme me plaît, ある男を気に入ったときには、」J'fais des comparaisons. 私は、比較するけれど、」と

力強く歌われ、「私は、認めない。私に聞こえるのはあなたの声、私に見えるのはあなたの目、私が待つのはあなたの手、

私はあなただけのもの」という、その歌声に、情熱を感じました。

 

曲の2番と3番の間にもリフレイン。

「Je n'oublierai jamais~ 私は、決して忘れないだろう」「Nous deux, comme on s'aimait  私たち二人、どれほど愛し合ったか…」と

続く旋律が、入り、それぞれまた美しく、アップテンポとスローテンポのメリハリにしびれ、同じ歌詞やメロディーでも、

想いの込め方等、違う表現をされ、素敵でした。スローロックの部分で、ドラムやベースの音が効いていて、

リリ先生の歌唱の間、又は、フレーズの終わりや途中にピアノが、美しく入ったりシンセサイザーやアコーディオンの音が、

ジャズっぽく入り、大人の雰囲気が、漂っていました。

 

私は、2年前に初めて、この歌を教えて頂き、内幸町ホールの「リリ先生と弟子達のコンサート」で歌わせて頂きました。

そのレッスンの時、なかなか旋律ラインが美しく歌えず、旋律部分をたくさんセリフに変えてくださったのを思い出しました。

本番は、緊張して身体を固めて、息が流れず、特に手が固まっている映像を後からビデオで見ました。その2週間後くらいに、

「まるごとミュージアム」で裕子さんが、先生の教えのとおり、素敵なメロディーラインで歌われて、かっこ良くって

すっきりしたのを覚えています。

 

そして、4番 「私はいつもあなたを信じている。あなたが来てくれると分かっている。あなたは、私に手を差し伸べてくれる。」

「Et tu m'emporteras..  そしてあなたは私を連れ去ってくれるでしょう。」と

「Et tu m'emporteras..」が5回くらい繰り返される声、息、音楽、感情が、ラストに向け圧巻!芸術的でした。

リリ先生が、メロディーやセリフで、「Et tu m'emporteras.」とおっしゃり、全部違った表現で、懇願する想い、

可愛く甘える感じや、少し希望をまだ持っている感じ、泣いているように感じたり、色々なドラマを感じました。

 

最後に、「Et tu m'emporteras」の「ras」の部分を長く伸ばし、音を敢えて、3度くらいでしょうか(私はちゃんとわかりませんが)

上げられ「アー」という声が、圧巻!でした。切望しているようで、狂ってしまったようでもあり、救いを求めるような感じなど、

たくさんの感情が、滲み出ていました。

かっこよく、伸ばされたあと、その音を音楽的に下げていかれ、その「アー」のメロディー(というのでしょうか)が、

懇願しながらも諦めて絶望し、そしてまた懇願するかのような、複雑な感情を声で表しているように感じました。

とにかく、かっこいい!! 「ブラボー!!」と思わず叫びたかったです。会場は、大拍手でした!!

 

リリ先生は、体験し、その気持ちになられているように実感させられる歌唱でした。

情けなさ・自暴自棄・すがって、懇願する表現等も気取らず、恰好つけず物語の人物に成り、表現され、

でも、決して自分に酔っている感じではなく、表現され、辻仁也と江国香織の小説のタイトル、『冷静と情熱のあいだ』

という感じで、魂を込めて、情熱的に表現されながらも冷たいのではなく、素敵な意味での、クールで、品格があって、

それが、とてもかっこよく、感じられました。

 

スタイル抜群で美しく、右の方に歩かれた後、だったでしょうか、(真ん中だったでしょうか)首の付け根あたりに

腕を回して引くようなポーズが美しかったです。ヨガの鳩のポーズをイメージされたとあとからリリ先生に伺いました。

 

私が、集中してしまい、舞台全体を同時になかなか見ることができないのと、私が、リリ先生に

「美しく、かっこよかったです!!」とお話ししても、説得力が無いようなので、他の生徒さんにも感想を聞いてみました。

 

古屋さんからは、

『リリ先生の時、アコーディオンの桑山さんとベースの店網さんがノリノリで演奏していて、

近藤さんのアレンジが演奏していて気持ち良いのだと思いました。』

『照明は、テンポの速いところは、わりと暗めで、感情の奥底にあるものを表して、

スローなところは、明るい照明だけど、どこか切ない感じになっていました。』

『リリ先生の曲の時は、照明がドラマになっていて、やはりドラマになるのは、

歌手と演奏者と照明など関わる全ての人が同じ気持ちで作りあげることだと思うので

そういう意味でリリ先生の曲は1つのチームになっていたと思います。

大変ドラマティックでした! 』というメールが届きました。

 

私も会場で、演奏家の皆さんがノッテいる感じの音を耳と雰囲気で感じましたが、

実際に、ノリノリで演奏されている様子だったのですね!

1つのチームになっていてドラマティックだったというのも、同感です。

古屋さんの感想を、リリ先生に電話でお伝えしながら、

「古屋さんは、なぜリリ先生を見ながら、同時に、舞台全体が見れるのでしょうか。素晴らしい!

そして私はなぜ見ることができないのでしょう(笑)。」とお話ししたら、

「ぴーちゃんは、レッスンの時も、猪突猛進で入ってきて、玄関の花に気がつかないからね。

興奮していると無理よ~。」と言われ、確かに!!

 

裕子さんからは、

『リリ先生綺麗だった! ラインがとても美しかった。』

『ドレスと光も美しくて、先生のストレートな歌声も息の芸術、舞台全体が芸術的でした。』

『太鼓から始まるアレンジは、いつ聴いても最高!』とのことでした。

私は、2015年12月のリリ先生還暦クリスマスディナーショーで太鼓から始まるアレンジを

最初に聴きいた時からかっこよくて、興奮しました。

それ以前では、「2013年の4月上野の芸大祭」や、「2013年の8月ピアフ没後50周年ピアフへのオマージュ」、

「2015年1月のリサイタル二人の女」の時もバンド演奏され、素敵でした。

今回の近藤さんのアレンジも、更に素晴らしかったです!

アフリカンテイストの中に、ジャズやスローロック(というのでしょうか。全く違ったらすみません。)

色々な要素がミックスされていて、かっこよかったです。リリ先生とお二人で作りあげたと伺いました。

 

前野さんからは、

『始め、バックの音楽が大きく 激しく、驚きましたが、リリ先生のスタートからのお腹から、

発せられる歌唱力が、バンドに負けてなくて、すごい!!と感嘆しました。』

『その後も、リリ先生の素晴らしい歌唱力、オリジナリティな歌、演出がステキで、バンドを

を越えて、声が響き、圧巻でした。』

『頭から爪先まで、美しくて、エレガントで、しなやかで健気さも表現されていて

愛の深さも伝わり、長い愛の舞台のようにも感じられたけれど、あっという間でした。』との感想!

『一曲へ真摯に練習を積み重ねてこられたのをブログで拝見し、感動し、

素晴らしいレッスンを受けられること、有り難く感じて、しっかり練習に励みたい!と思うけれど、

なかなか難しいですね。』という気持ちも書かれていました。…私も同感です。

 

福江さんからは、

『リリ先生は、歩き方、立ち姿が他の方と全然違う!』

『ドレスも素敵だったし、ラインが綺麗だった。』

『曲のアレンジも良かった。』

『日本語なので、演歌っぽく感じる曲も多かったので

リリ先生の歌で、シャンソンを聴いた!!と思った。』とメールが届きました。

 

コンサート後、本日、福江さんとレッスンでお会いし、「フランス語も、もちろん難しいですが、

韻が無い、日本語で歌われるのも、かなり難しそうですね。」と、リリ先生と福江さんと

3人でお話ししました。

 

最優秀新人賞発表の後、フィナーレでは、出演歌手の方々が舞台に全員並ばれた時、

やはり、リリ先生が 美しく輝いていて何度も手を振りました。

 

感動しながら、次のシャンソン舞台がもう待ち遠しい気持ちです。

 

7月14日(水)Bunkamura オーチャードホールで「パリ祭」ですね!

曲目は、バルバラの「リオン駅」です。

 

3月20日 アレイホールで、リリ先生が、「リヨン駅」を近藤さんのピアノ伴奏、ジャズテイストで歌われ、

お洒落で、とても素敵だったので、そこから、パリ祭がすでに楽しみになったことを思い出しました。

リリ先生の「リヨン駅」色々なヴァージョン(弾き語りも!)聴いたことがたくさんありますが、

同じ雰囲気やアレンジ、歌い方、振りは1つもなく、いつもサプライズ嬉しいです!

 

アレイホールでは、「リヨン駅」の他に、パリの通りに、65歳の娼婦もいるという歌詞がでてくる

グレコの「美しい星に」を初めて聴き、「枯葉」の作詞作曲の名コンビ、プレヴェールの詩でコスマの作曲と

知り、切なく優しいメロディーでリリ先生の深い、美しい低音に包まれたことや、同じく初めて、

ダリダの「私を躍らせて」を聴き、英語とフランス語の歌詞を ディスコロックテイストで、歌われ、

会場は手拍子で盛り上がり、元気が出たこと、リリ先生の反らす背中が20代に感じたこと等を思い出しました。

 

書き始めたらまた、あっという間に、どんどん長くなってしまい、父の「いい加減にもうやめろ~!」という声が聞こえて来ましたが、

コロナの影響で、自粛されていらしてお目にかかれていない、岡島さんから、「Pちゃんから感想文は来てないのでしょうか。」と

メールが入ったと、リリ先生から伺い、嬉しくなり、また、思わず、長くなりました。

素晴らしかった舞台直後から、早く感想を書きたいと思いながら、平日は、仕事モードとなり、さらに固まっていたPCもやっと直り、

一気に書き、遅くなりました。本日、レッスンでお会いした大原さんも、リリ先生の舞台での美しさと歌唱に魅了され、

「コンサートの後、リリ先生の生徒で誇らしいと改めて思いました」とおっしゃっていて、私もそう思いました!と

共感でき嬉しかったです。

 

今も「美しき恋物語」のリリ先生の歌声が耳に残っていて、余韻に浸りつつ、

パリ祭、楽しみです!(その前に5月22日 アレイホールで歌う会がありますね!)

 

素晴らしく、美しき舞台、ありがとうございました。

 

感動感謝のうちに

 

P


シャンソン歌手リリ・レイLili Ley シャンソン舞台の後の気合い

2021年04月18日 00時20分37秒 | Weblog

いつも

大きな舞台の前後  数日間は

脳が別世界に飛んでしまい

心は

取り憑かれたみたいに

私自身で無くなってしまいます。

 

ドーパミンやらエストロゲンやら

なにやら

危機管理ホルモン

興奮ホルモン

気合いホルモン

あらゆる

刺激的ホルモンが

沸き上がるのが感じられ

 

その高揚感覚は

リラックスでも癒しでも無く

ただ歓喜なのか恐怖なのか

計り知れない津波のような

怒涛の

特別な 状態です。

 

舞台後   段々  元の私に戻るわけですが

まだまだ

若返りホルモンが

私を活動家に仕立てあげます。

 

昨日のアイロン掛け 一気に五時間

本日  床拭き  一気に三時間

 

とか

舞台のお陰様で噴出した

元気ホルモン  やる気ホルモンが

効いているようです。

 

歌うこと

長い私の舞台人生が

私の心身を  活性化してくれていたのだわ~

今年は  音楽や歌  シャンソン  舞台に感謝の念を

ことさらに  抱けています。

 

昨年のコロナ  舞台無し人生があったから

ありがたみ  も

ひとしおです。