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シャンソン歌手リリ・レイ 長坂玲 第49回パリ祭 NHKホール

2011年07月03日 23時42分39秒 | Weblog
シャンソン歌手リリ・レイ 長坂玲 第49回パリ祭 NHKホール

昨日は 大盛況 満席のNHKホール 震災の後で 集客が心配のはずが
ふたを開けてみれば 三階席まで 満員。
豪華なステージ 舞台装置 華やかなシャンソンのエンターテイメントでした。

NHKホールは セキュリティも 厳しいので 楽屋口では
前もって 登録した付き人のような方々しか 入れませんし
私達歌手も 舞台に専念してホール楽屋から出ることは
出来ません。
私も 朝九時から 夜十時半頃まで 地下2階の 奈落の横の
楽屋に ずーっと 居りました。でも 以外に忙しいし
楽しいし 嬉しいです。今年は 三度目なので
緊張感も 少し和らぎ 細胞は リラックスしていました。

場当たり ゲネプロで 着たり脱いだり ステージまで上り降り。
広いNHKホールは3500名集客できるわけですから
前奏が八小節では 中央まで ゆっくりでは たどり着けなくて
舞台の四分の一位しか 進めないほど広いです。
午後六時に開演 終了は九時二十分。
私の周りの方々は 皆さん楽しかった・・・と 三時間が長く感じない
様子でした。長く感じさせないというのは 偉大です。
このパリ祭を 49回 聞きにいらしている根強いファンも多く
お客様に高齢者も沢山ですが 半世紀続く シャンソンの
大掛かりな祭典は 世界でも 唯一無二かも知れません。
自由 平等 博愛
この 日本のパリ祭 NHKホールの シャンソンのショーでは
色々な歌手が 自由に三分から四分の一曲を 歌い演じます。
シャンソン専門のプロの歌手のほか
女優さん ロック歌手 ミュージカルスター 宝塚スター
様々な畑のスター達が シャンソンを歌いますから ユニークで
これも 唯一無二。シャンソン自由主義という感じで
聞く楽しみ 見る楽しみ 好奇心は満たされます。
実は 私も ゲネプロや 本番を 見て 楽しんだ一人です。

リリ・レイさんは 震災後 人間が変わり とっても
ナチュラルな音楽家になってしまい
音楽の勉強と 練習さえしていれば 幸せで
自分以外の方が 奏でる音楽を聞いてさえいれば
有難く 嬉しくて 感謝という 人生になりました。
という事は 聞きたい方々もいらっしゃるのだから
演奏家は 世間に必要な存在だなーとも 思うわけです。
さて
私の メマン私の手・・・全部フランス語だけで シャンソンを歌う歌手は
フランス人のパトリック・ヌジェさん ラメールと
日本人では青木裕史 さんモンディゥと 私の メマンだけ。
妹にも フランス語で歌うから 何て歌ってるのかが分からないーと
いつも 言われていて ゴメンナサイですが
ジルベル べコーの私の手はフランス語の 韻もキレイだし
原語で 歌いました。
私の作った日本語の要約ポエムを語り アカペラで歌いはじめました。
途中から ビギンのリズムにして 後半もアカペラで終わるという
アレンジに 近藤正春さんに 頼み 切なく情熱的な作品を
手の演技で 語ろうと 演出してみました。
さあ 自分の出来は
自分では 分からないですが・・・・
衣装の裾が広くて かっこ悪いと 妹や厳しいファンの皆様から
駄目だし。
リリ・レイには 体にぴったりした ボディラインの出るスリムな衣装が
ベターという事でした。ゴメンナサイ。
来年は スリム ボディコンにします。
フィナーレの金色の衣装の方が 圧倒的に 評判が良かったです。
あーあ
こうして 毎度毎度 舞台が私を成長させます。
前田びばりさんのように 立っているだけで 美しいスター性など
全く無い 六頭身の標準日本人体型の 私 長坂 玲が
舞台で お客様に 楽しんでいただくためには これじゃ恥ずかしいと
申し訳ないくらいですが 音楽家としての
リリ・レイの世界 で 三分間のシャンソン内容が
原詩に忠実な音楽性で 美しいフランス語の発音で 歌い 動き 演技し
指一本 音符一つまで 訓練して舞台で映えるよう努力するしかありません。
という事が
大スターと 共演させていただけると 良く分かります。
まだまだ 私は 芸を磨き続け 芸術を目指します。
半世紀以上コツコツ勉強してきても 音楽は深く 厳しく舞台は
難しい。自分との戦いです。
そして 何時も 他の歌手の凄さばかりが 眩いです。ありがとう パリ祭。
いらしてくださった 皆様へ 感謝を申し上げます。