シャンソン歌手

シャンソンの好きな方 ようこそ !

シャンソン歌手 リリ・レイ Lili Ley 長坂 玲

2010年05月11日 04時50分47秒 | Weblog
シャンソン歌手復帰

旅は 昔から好きでした。
20代 後半から 30代 後半まで
一人で ヨーロッパで
暮らし 仕事し 生きてきたのですから
外国へ出かけると 何だか 昔帰りし若返り
青春のイメージです。
日本以外の 国へ 行く事は とても 幸せで好奇心が満たされます。
自由な 気持ちになり
頭の中は 空っぽになり ますます 能天気になります。
有難いですねえ。
でも 不思議・・・・
帰国して 白いピアノの前に座り
昨日は七時間 本日は八時間 ピアノを弾きつづけ
教え続け そして 夜はお店で お客様に 弾き語りして
その後
深夜2時まで 自分の練習をしていると
トルコの旅は もう十年も前の思い出のように感じてきます。

ピアノの前に座ると 血が騒ぎます。
今週金曜日
三越劇場で歌うバルバラの 「黒い鷲」と
ゲンズブールの「さよならを教えて」 の練習をしているのが
幸せで 楽しくて 仕方ありません。
ピアノは 数日弾かなかっただけでもう 腕の筋肉が落ちているし
フランス語は唇で 滑らかに滑らず
今日から 自分が 自分の先生になって特訓です。
パリに短期留学している ピアニストの近藤正晴さんから空港便で届いた
オケのアレンジ譜面は 私のお願いしたとおり
ファンタジー調の 美しい黒い鷲に なりました。
アレンジは 大切です。バルバラでない私が歌うバルバラは
私の世界です。詩の感性をを掘り下げます。
今年の私のシャンソンは 多分 相当 クリエイティブな世界に
翔ぶつもりです。それが フランス的だから。そして 私的だから。
規則に がんじがらめになっている フランス語のポエムと
厳しい音楽の法律のなかで
少しの自由を得て 創作 演出する 自虐的な世界は
考えて 悩み 練習し そして 模索する職人の世界です。
その 音楽とドラマの試行錯誤は 私にとって麻薬かもしれません。
シャンソンは クリエイトでき 練習でき 舞台と言う
最終ゴールがあり 私にとって自己との戦いであり
自己達成であり 至福です。
七月のパリ祭の 「メランコリー」も 既に構想を練り 今までに無い
アレンジに・・・・近藤正晴さんに依頼しました。
5月二日 イスタンブールの キャバレーで近藤正晴さんが
パリから駆けつけて 一時間のショーの伴奏を
弾いてくださいましたけれど フランス語の分かる
日本人ピアニストは少ないし
パリで磨いてくる 音楽感性が 今後もますます 楽しみです。
イスタンブールではダリダの「甘い囁き」がリバイバルで
流行っているとのことで私も歌って来ました。
写真のイスタンブールの町は十九世紀のヨーロッパの
建築さながらで イスラム様式というより ベルギーの
街の雰囲気でした。