シャンソン歌手

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シャンソン 10

2006年01月24日 02時11分18秒 | Weblog
Le pont Mirabeau ル・ポン・ミラボー ミラボー橋


パリのセーヌ川には 美しい橋が沢山架かっています。
その中のひとつ
ミラボー橋に しばし たたずみ 川の流れに人生の流れを重ねた哲学の
シャンソンは あまりにも有名です。
G.Appolinaire ギョーム・アポリネールという
シュールリアリズムの詩人のポエムに Leo Ferreレオ・フェレ
が作曲した 芸術的な作品です。

初めてパリのセーヌ川を歩いたとき ベンチにただじっと座り 遠くの
かなたに視線を送り 何時間も 何時間も動かないままの人々が多いのに
驚いたことがあります。
若い頃の私は じっと動かず ベンチに座っていられる時間は せいぜい
10分。
まして ミラボー橋からセーヌの流れを見て 自分の人生を哲学するに
いたる心境にはなかなか なれないものでした。

今 あれから20年経ち かなり 色々な経験をした私ですけれど
相変わらずせっかちで 哲学者には とてもなれそうもありませんが
ひとつだけ言えるのは パリのセーヌの景色は 東京の隅田川周辺のように
変化していないので 毎年 年を重ねていく自分と 何も変わらない悠久の様
の対比を ミラボー橋にたたずむと 感じられるようになりました。
ほんの少し シャンソンの意味も分かるような年齢になりました。

Passent les jours et passent
les semaines

Ni temps passe Ni les amours revient

日々が過ぎ 幾週が過ぎるのに 過ぎた時も 愛も戻らない

Sous le pont Mirabeau coule la Seine
ミラボー橋の下には セーヌが流れる

Les jours s’en vont je demeure
月日は過ぎ去り 私はそこにとどまる(残る)