goo blog サービス終了のお知らせ 

私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

歴史教室9月 姫路城 夏の特別公開 事前学習会

2023-09-10 13:17:47 | 歴史探索

 9月10日(日)   天気:晴れ   室温:31.7℃

 きょうは、公民館の歴史教室に 出席しました。 日曜日に歴史教室が 開かれるのは 初めてです。

19日(火)に 姫路城 夏の特別公開に 中川先生の案内で、歴史教室として 出かけます。 今回は、

そのための事前学習会です。 私は、8月14日に 特別公開を見てきましたので、19日は 欠席し

ます。 姫路城の特別公開を 見たい人が多いのか、見たことのない人もあり、出席者が 多かった。

 特別公開は、イ、ロ、ハの渡櫓と、東、乾の小天守と、折れ廻り櫓の6棟が 公開されます。

   。。。。。。 姫路城 夏の特別公開 。。。。

1.城郭の鑑賞

 ・右濃(感性、感覚):歴史を感じる、城郭部を堪能する、歴史の佇まいに触れるなど

 ・左脳(論理、合理性):「なぜ」を考える。守る・攻める側の意図、建築物の特徴など

2.城郭鑑賞の留意点

 ・そもそも城とは:戦いのための施設(軍事施設)・・籠城戦における最後の抵抗の場

      ※城という字は、土に成。 成に 皿を付けると、盛。 土を盛って囲ったところ。

 ・外敵への備え:「囲む」:堀、土塁、櫓、土塀、曲輪、門(囲んだ曲輪の出入口)

        「防御の工夫」:桝形、横矢、石落し、狭間、曲輪の配置

        「防御の装置」:武具掛け、竹釘、鉄製L字金具、高窓(煙出し窓)

        「軍事要塞・攻撃の拠点・見張台」:天守、櫓

 ・籠城への備え:食料・武具などの備蓄(櫓・渡櫓)、井戸(往時には 33カ所あった)

 ・城主の権威の象徴:天守、様々なデザイン(意匠)

3.天守:「櫓」に「望楼」を乗せた形式から 発達、城主の権威の象徴、軍事要塞 

      外観は 優美・華麗・豪華、内装は 無骨・頑丈、籠城・防戦の装置

 (1)天守の構成

    ・独立式(天守単独):丸岡城、宇和島城

    ・複合式(天守+付櫓(小天守)):犬山城、松江城

    ・連結式(大天守=渡櫓=小天守):名古屋城、広島城

    ・連立式(大天守=渡櫓=2基以上の小天守(隅櫓)):姫路城、松江城

    ※発展形態:複合式→連結式・連立式(防御強化に主眼)→独立式(元和期以降)

    

   ・姫路城:連立天守の特徴:築城時、石垣技術が 発展段階で 90度に積めなかったため

        いびつなロの字型になっている。乾小天守は 少し突き出させ、横矢がかかる。

       ・大天守・各小天守・各渡櫓の地階部分は、石垣に囲まれている。  

   

 (2)天守の構造(望楼型天守と層塔型天守)

   ・望楼型天守:入母屋構造の建物(基部(櫓部))の上に 望楼を乗せた形式

      後期望楼型天守:望楼型から層塔型への移行期(下層部と上層部の形・デザイン統一)

   ・層塔型天守:五重塔のように、各部に屋根を 四方に葺き下ろした形式

 (3)天守と意匠

   ・破風と懸魚

    ・破風:入母屋破風、千鳥破風、唐破風(軒唐破風、向唐破風)、切妻破風

    ・懸魚:三花蕪懸魚、蕪懸魚、梅鉢懸魚、兎毛通(うのけどうし)

    ・蟇股:本蟇股(姫路城、宇和島城)、板蟇股(丸亀城)

   ・外壁

    ・下見板張:土塀に板を張り防腐剤(墨or黒漆)塗ったもの

    ・塗籠(ぬりごめ):土壁に漆喰を上塗りしたもの

             ※漆喰:石灰に麻の苆を混ぜ、海藻から作った糊で練ったもの

   ・窓

    ・格子窓(鉄格子窓、出格子窓)、華頭窓、開口窓、与力窓

       ※出格子窓(出窓):石落としがつけられている例が多い

  『出展・参考文献』:「国宝重要文化財 姫路城保存修理工事報告書」、「国宝姫路城」、「姫路市史」

4.姫路城 夏の特別公開

 (1)イの渡櫓:大天守と東小天守をつなぐ。 外観2重、内部地上2階、地下1階

         1,2階:東西3間、南北2間半

 

 (2)東小天守:建築当初は、「ひつじさるやぐら」と呼ばれる。 簡素な造り。

         外観3重、内部:地上3階、地下1階、3階は 東西3間、南北2間半

   

 (3)ロの渡櫓:建築当初は 「北の長屋」と呼ばれていました。 外観2重、内部 地上2階、地下1階、

         地階5室、台所に接続、1階・2階全1室 同じ大きさ、外 漆籠の格子窓、内 素木格子窓

         長さ約28.7m、幅約5.9mで、現存する渡櫓の中でも 最大級の広さ。

  

 (4)乾小天守:建築当社は、「いぬいやぐら」と呼ぶ。 準大天守のの役割:1重西面2重北面に軒唐破風

         外観3重、内部:地上4階、地下1階、4階・3階 東西3間×南北3間(4階への階段設置)

 (5)ハの渡櫓 :建築当初は 「西の長屋」と呼ぶ。 外観2重、内部 地上2階、地下1階(1階へ登り階段)

         1階 東西3間、南北4間半、2階 1階と同様の寸法・仕様、東建板引戸窓、西 格子窓。

 (6)折廻り櫓・備前門:折廻り櫓は 創建当時は 石垣に沿っており曲がった形をしていましたが、明治の修理

         の際に取り除かれました。2重2階で、1階は 2室(倉庫風)で、北側は 石垣で防御。

         2階は 3室(住居風の意匠)、北側の窓は 筬格子窓になっていて 外からは 中が見えにくい構造。

         備前門は 櫓部+続櫓(2階櫓部に 隠し石落とし(蓋付)施設)

 。。。。   。。。。   。。。。   。。。。   。。。。   。。。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ルネッサンス・スクエアで 第... | トップ | 温室植物園で 牧野富太郎 ゆ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

歴史探索」カテゴリの最新記事