私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

真鍋島 まなべしま 120.74m

2010-01-10 20:47:40 | 山歩き
 1月10日(日)  天気:曇り・温かい   地図:真鍋島

 きょうは 女優の故・夏目雅子の面影を求めて 真鍋島へ行きました。 そうです 真鍋島は 「瀬戸
内少年野球団」のロケ地として知られる島で この映画は 夏目雅子の遺作となりました。 そんなこと
は どうでもいいのですが ここ真鍋島には 岡山県には13(15?)しかない 一等三角点があるの
で 一等三角点ハンターの私には 冬場の日溜まりハイクの山としては 最適とも言える山です。
 が きょうは 予想外に天気が悪く 時たま 薄日が射す程度の雲の厚い一日でした。 高速千均の山
陽道で笠岡まで行き 笠岡港から高速船で 島へ渡りました。 きょうも 桟橋から歩き始めたたところ
で 突然 地元の男の人が現われて ガイドを務めてくれましたが・・・。
 きょうも 楽しい山歩きができました。

 笠岡港からの船の便が少ないので 9:10の船に乗らなくては・・。 次は10:50まで 船はありま
せん。 1時間半かかるとして 早めに 6:52 出発。 きょうのアプローチは簡単です。 7:13 龍野
西ICから山陽道に入り 8:15 笠岡ICを降りました。 高速道は 111.4km、1000円。 県
道34号線を真直ぐ南下すると 国道2号線に入ります。 笠岡駅前で右折すると 笠岡港に出ます。
 駐車場は 満車で 海岸の路肩に車を停めました。 8:29 駐車。 ここまで 128.7km 1時間
37分かかりました。

 券売機で真鍋島まで買うと 1710円。 しばらく待合室で待って 少し遅れてきた船に乗り込みま
した。 2、3分遅れで出港。 家族連れ、夫婦が 13人乗り込みましたが 単独は 私だけ・・。 船
に独りで乗ると なんとなく心細く 無事帰れるか 不安な気持になります・・。 家島・西島へ行った
ときのことが トラウマになっているのでしょう。 
 船は 白石島と北木島へ寄って 少し遅れて10:00頃 真鍋島に到着。 待合所でパンフレット
を貰ってスタート。 少し先で 路地に入ると 男の人が しばらく歩いていないので 久し振りに 行
ってみるとのことで 一緒に歩くことになりました。

 下の図が 本日の概略ルートです。 船着場から北西端の天神鼻へ行き 南へ登り ふれあいパ
ークから 一等三角点の阿弥陀山へ。 山の上を東へ進み 途中 南の海岸へ降りて福原浜(海水
浴場)を歩いて 三虎(旅館?)から 尾根に上がり 真鍋城址から東のピーク・城山(展望台)へ。
西へ降りて 五輪石塔群を見て 北の岩坪港に降りて 西の八幡神社へ。 海岸を歩いて 桟橋へ戻り
集落内を歩いて 真鍋中学、円福寺を巡りました。 

 海岸に沿って 遊歩道を北へ歩き 左に上がると 天神社でした。 男の人と話しながら歩いたので
途中の写真がありません。 天神社から北へ下ると 東屋がある天神鼻展望台。 木が茂り 展望の
邪魔をしていますが 左に北木島、 正面前方に陸地の御嶽山が望めます。 右には 真鍋島東部
の城山があり その左には 香川県の島が見えます。 香川県が北へ入り組んでいるのです。
 引き返し 擬木階段を南へ登ります。 男の人は運動不足なのか 直ぐに息があがり ハアハア
言っています。

 ふれあいパークのアスレチック運動広場を過ぎ 花の広場まで登ると 後方に展望が広がります。
ふれあい広場を過ぎ 左に景色を見ながら進み 小高いピークに出ました。 ここには大きなクロ
マツの木があり 一等三角点の山かと思いましたが ここは 等高線110mピークのようです。 

 少し登った次のピークが 一等三角点の山でした。 説明板があり 山の名は 阿弥陀山。 地元
では 山の神と呼ばれているようで 昔から農神「山の神」が祀られていて 龍王様も祀られており
円福寺の主催で 雨乞いの行事も行われていたそうです。 岩の後には 千手観音石仏もありました。
 遊歩道に沿って 四国88ヶ所、西国33ヵ所石仏郡が祭られており・・・とありますが 案内図
はありません。 一等三角点:真鍋島は 直ぐ分かる所にあり これで 本日の目的は 達成できました。 

 ところが ガイド役の男の人が 真直ぐ東へ降りて 少し先で道がなくなり 雑木のヤブに突入。
男の人は 道がある筈やと ヤブを掻き分け進みます。 ヤブは深くなり イバラのトゲも出てきて・・。
引き返すこともできず 100mほど ヤブを進み やっと はっきりとした道に出て やれやれ。
 ここで 男の人は 左の集落方向へ下り 私は解放されて 道標通り 山道を城山城跡へ向かいます。

 尾根を歩いていると 畑仕事をしている人がいて 海へ降りる道はないか尋ね 分岐を教えても
らい 細い急な道を東の海岸へ降りました。 落ち葉の山道を歩くのもいいが 波の音を聞きなが
ら 砂浜を歩くのも気持が良い。 石仏のある岩場を回りましたが ここも 88ヶ所めぐりのルート?
きょうは 潮が引いていたから 通れたが・・。
 海岸から 南は ややかすんでいますが 目の前に 香川県側の佐柳島があります。 写真は 割愛。

 岩場を廻り 岩の上を進むと 三虎(旅館?)のある海水浴場の砂浜が見え 城山のピークも望める気持
のいい景色が広がります。 砂浜を歩いて 三虎の建物の間を抜け 尾根に上がりました。 ここに ヤシ
の木があったのに・・。 尾根に出て 畑の間を歩き 山道を登ると 大きな岩に出ます。 岩を迂回
して 右に回り込むと 城跡の先に出てしまい 引き返して 真鍋城址に登りました。 岩が点在するだけ
です。 真鍋島は 平安~戦国時代 海の豪族・真鍋氏の領有で 全島が真鍋水軍の本拠でした。 こ
の標高88mの城山(じょうやま)に 中世水軍の城が築かれ 今も遺構が残っているそうですが・・・。 

 城跡の下のNHK真鍋島テレビ中継放送所の横を通り なだらかに下り 畑の横から登りにかかると
分岐があり ←6番・11番↑とあり 真直ぐ11番の方へ進みましたが この道は 城山の山腹を巻いて
大きく南へ廻り 南から城山へ真直ぐ登る急な道でした。 12:09 城山に登頂。 丸い岩が点在す
る平坦地で 小さい祠とお稲荷さんがあり 東屋もあります。 展望もまずまずで 北は眼下に真鍋大島
が見え 西には 真鍋島の西側が見え 阿弥陀山も確認できます。
 四方の景色を見て 反対側の北へ降りました。 三角点:岩坪は 何所にあったのでしょう?


 北側へ降りる擬木の階段は 急で不規則な配置で 歩き難い。 何所へ降りるのか分かりません
が 道なりに降りると さっきの分岐に出ました。 少し下の分岐で 右に降りて 五輪石塔群に
向かいます。 道標で 左に曲がると 荒神社。 下に岩坪墓地があり 五輪塔を探しましたが 五
輪塔は 分かり難い所 墓地のほぼ中央にありました。


 五輪塔群は 真鍋一族代々の墓と伝えられていますが 今は 5、60基の五輪塔が 狭い場所に
雑然と置かれています。 真鍋氏は 平安時代末期頃から この島に住み 付近の海上権を把握し
ていたそうで 源平盛衰記にも 平家方として参戦した記録があるそうです。
 五輪塔を後にし 集落の細い道を抜けると 岩坪港に出ます。 左に進むと 鳥居があり 八
幡宮とあったので 長い階段を上がると 八幡神社に出ました。

 八幡神社は 真鍋島の鎮守として 元禄時代に創建され 応神天皇・神功皇后が祭神。 5月上旬
に行われる祭礼では 走り神輿が有名で 3体の神輿が島の路地や海岸を走り抜ける勇壮な祭りだそ
うです。 このときは 島を出た若者も帰ってくるのでしょう。 市の重要無形民族文化財。
 神社にお参りして 階段を西へ降りましたが この神社には 鳥居や狛犬が幾つもありましたが 何
か訳でもあるのでしょうか? 海岸沿いに歩いて 桟橋へ戻りましたが 昼食をするところがありま
せん。 漁師料理・漁火(りょうか)は 予約客のみ・・。 桟橋の近くの「一久」で お昼を食べ
ることができました。 狭い店で 小さいテーブルに椅子が四つ。 鍋焼きうどん 600円也。 こ
の店は 地元の人の溜まり場になっているようで 客?が 勝手にビールを出して 座敷に上がり 飲み
始めます。

 なんとか 昼食を済ませましたが 15:05の船まで まだ 2時間近くあります。 そうそう
「瀬戸内少年野球団」のロケ地 真鍋中学に行かなくては・・。 集落の路地を上がると 学校の
裏へ出て 裏から校庭に入りました。 小学校の校舎の横の「真鍋小学校百周年記念」碑に 歌があ
り  ”まわりを海にかこまれて みどりのさざ波さやさやと 今日も一日 はじまった・・・” 
 校庭は 幅30mもない狭い広場です。 よく野球の撮影ができたなと 感心します。 校庭の遊具
で 真鍋島では 数少ない中学生が 三人も遊んでいました。

 校門を出て 左へ進み 階段を上がると 明鏡山円福寺。 立派なお寺ですが 平成16年に 総工費
1億円をかけて 修復されたそうです。 円福寺は 795年 弘法大師により 開創された真言宗の古
刹です。 奥にあった2基の宝篋印塔には 宝暦・・と刻んでありました。 パンフレットにある真鍋
邸・ホルトの樹を探しましたが 見当たりません。 桟橋に戻りましたが まだ1時間以上あります。
 待合所の2階の資料館へ上がってみましたが 狭い物置に ガラクタが埃を被って置いてある感じ
で 見るべきものは ありませんでした。 待合室に座って 時間をつぶしました・・・。

 船は 少し遅れて 15:08 出港。 帰りも 北木島、白石島に寄って 16:00頃 笠岡港に帰って
きました。 車に戻り 16:07 帰路につきます。 16:10 笠岡ICから 山陽道に入り 17:19
龍野西ICを降りましたが もう すっかり暗くなっていました。 17:43 帰着。
 本日の走行距離は 往路 128.7km 復路 129.1kmで 計 257.8kmでした。
 これで 岡山県の一等三角点は 9座踏破し 残るは 4座(6座)です。
&
 今回の真鍋島は 十分 事前調査をして 行ったつもりだったのですが 撮った写真を見ると 三つ
失敗がありました。 一つは 独特の風景を残す街並、漁村として栄え 当時の漁村特有の家並みが
軒を連ねる集落の景色  二つ目は 瀬戸内海では 珍しい 自生しているヤシの木、振り返ると 海を
バックに”見返りのヤシ”の写真 三つ目は 東の城山にある四等三角点:岩坪を確認しなかったこと です。

 。。。。。  。。。。。  。。。。。  。。。。。  。。。。。  。。。。。  。。。。。  。。。。。
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4 コメント

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Unknown (山ちゃん)
2010-01-11 10:36:10
YS11さん おはようございます。

故郷のお正月いかがでしたか?親孝行もしっかりされたご様子羨ましい限りです。
三倉岳も楽しく拝見、厳しいやまのようですね、機会があれば行ってきます。

今年は岡山の1等三角点踏破ですか、私はかみかわの未踏の尾根を歩く予定です、どこかの山で会えたらいいですね~
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Unknown (YS11)
2010-01-11 17:34:31
山ちゃん こんにちは。

最近登る山に苦労しています。
今回の山ちゃんの八幡山、この前の明神南西尾根も
貯金しておきますが・・。
松尾山・亀ヶ坪は 難しそうだし・・。
山ちゃんのレポを参考に計画してみます。
西ヶ嶽、三嶽、小金ヶ嶽は 私の2回分のコースですし。
それにしても 女性軍も凄いですね。

返信する
Unknown (ぽくぽく)
2010-01-13 20:03:14
YS11さん こんばんは。

真鍋島、この時期天候がよければ良いひだまりハイキングができますね。
離島の三角点探訪、小生も昨年末福岡県大島の一等三角点に行ってきました。
やはり船便にあわせての時間調整が必要でした。

> 岡山県の一等三角点は 9座踏破し 残るは4座(6座)です。

2座は半甲山(仏ヶ山)と花見山でしょうか?
いずれも県境にありますが、
国土地理院では所在地は両山とも鳥取県となっています、残りは4座でいいのでは。
返信する
Unknown (YS11)
2010-01-14 12:47:21
ぽくぽくさん こんにちは。

全国を股にかけて 歩かれているのですね。
さすがに 良くご存知で
仏ヶ仙と花見山は 鳥取県となっていますが
いずれも 岡山県側から登れるので
この2座を含め 今年中には 登りたいと思っていますが・・。
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