私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

三倉岳 みくらだけ 701.8m

2010-01-05 20:07:23 | 山歩き
 平成22年 1月 3日(日) 天気:晴れ   地図:玖波(広島県大竹市)

 きょうは 広島県の三倉岳に登ってきました。 以前から 実家に帰ったとき いつか 登ろうと思っ
ていました。 年末から 毎日 空を見て過ごしていましたが やっと いい天気に恵まれました。 運
が良かったのは 駐車場に車を停めたとき 横の車のご夫婦が 丁度 スタートするところで 同行さ
せて頂きました。 このご夫婦は 何度も登ったことがあるそうで 助かりました。 と言うのも この山
は 非常に難しい山で 私一人では 無事 登ることができたかどうか? 残念だったのは 正月 三が
日は ビジターセンターが休みで 山バッチを買うことが できなかったことです。 以前 ぽくぽくさんに 
登ったときは 山バッチ(写真)を 約束していたのですが・・。

 三倉岳は 山と渓谷社の分県ガイド「広島県の山」40番で 紹介されている山ですが 本にもある
ように 空にそびえる三本の槍、県下屈指の名峰で 花崗岩の峻峰として知られる 鋭く尖った三つ
の峰の山容は 「三本槍」の異名で呼ばれ 朝日岳(上ノ岳)、中岳(中ノ岳)、夕陽岳(下ノ岳)の名
称で 親しまれているとか。 また パンフレットによれば グレータワーと呼ばれる岩場は 「黒嶽」と並
び ロッククライミングの格好のステージと なっているそうです。
 私も 今まで登った山の中では 一番スリルを 味わいましたが 一歩間違えば・・・。


 8:50 出発。 国道2号線を北へ進み 左折して 岩国道・大野ICの前から 県道289号線に乗
ります。 この道は この前 経小屋山に車で登ったとき 通った道です。 きょう 三が日 ゴミ収集車
は 走っていませんが 相変わらず ヘアピンカーブが連続する 細い登りで 走りにくい道です。
 おまけに 山の北へ廻ると 二日前の雪が残っていて スリップしそうです。 渡ノ瀬ダム湖の南を走り
何とか道も間違えず 栗谷町から北へ入ると 前方に 三倉岳の特徴のある姿が見えてきます。
 三倉岳県立自然公園に着きましたが 奥の休憩所への道は 車止めで 行けません。 10:04 下
の駐車場に車を停めました。 実家から 26km、1時間10分ほど かかりました。
 隣のプリウスのご夫婦が 準備中。 挨拶をして 一緒に登らせてもらうことにしました。 トイレを済ま
せ 10:10 スタート。 車止めを越え 道路少し登り 右の”Bコース登山道”の道標のあるところから
山へ向かいます。 奥さんが先に立って歩きます。 主人より奥さんの方が 本格的な山女のようです。
  


 下の図が 本日のコースです。 本の通り Bコースで 尾根の鞍部へ登り 右の朝日岳に。 鞍部
に降りて 左の中岳 さらに 夕陽岳に登り 西の九合目・鞍部へ降りて 三角点のある三倉岳に登
り 鞍部に戻り Aコースの谷を降りて 四合目の分岐から Bコースに戻ります。


 登山口から少し入った左の広場から三本槍の岩峰を見ることができます。 登山道はなだらかで 歩き
やすい道です。 雪の残る橋を渡り どんどん歩きます。 先頭の夫人は私の歩調に合わせ ゆっくり歩
いてくれます。 雑木林の谷間を登るので 見晴らしはありません。 歩きながら 色んな話をしました。
 なんと このご夫婦は 子どもの頃 私が住んでいた東白島の電車の終点に住んでいるそうです。 10:
37 五合目を通過、尾根まで0.5km。 直ぐ上に 「胴乱岩」の表示がありましたが 岩がありません。



 大きな岩を見ながら やや急な道を登ると ベンチのある展望所。 南側が見えますが 逆光
で あまりいい景色ではありません。 石の階段の急な登りになりますが 話しながら登ると苦
になりません。 10:53 七合目の道標を通過。 手前から 夕陽岳の岩斜面を望むことができ
ます。 左下の尖った一枚岩が パンフレットにあるグレータワーでしょうか?


 急な石段を登り 11:08 朝日岳と中岳の間の鞍部に着きました。 スタートから丁度1時間です。
ここで リュックを降ろし 右の朝日岳に登ります。 やや難しい登りですが 11:14 朝日岳に登頂。
 5mくらいの岩があり 雑木に囲まれています。 岩に上がれるそうですが パス。 岩の下から南
の景色を撮り 下山。 11:20 鞍部に降りて リュックを回収して 中岳に向かいますが・・・。 



 ここから中岳への登りは 非常に難しい道?でした。 急傾斜の大岩の隙間のようなところを 鎖を
掴んで登りますが 邪魔な木の根があり 足場がなく 濡れた木の根は よく滑るし。 先頭の奥さん
は スイスイ登っていきますが・・。 年に何回か アルプスにも登るそうで 槍ヶ岳の垂直な鉄ハシゴ
も苦にならないそうで 高所恐怖症も治ったそうです。 今年は 剱岳に登る予定だそうで 映画も見
たそうです。 鎖場の左上が 「天狗の踊り場」で 丸い平坦な大岩です。 雪が残っていて 踏み跡
は固まって滑りそう・・。 ご夫婦は 苦もなく 岩の先端へ行きましたが 私は 滑りそうで 腰が引け
ます。 こんな所で滑ったら シャレにならんわ。 この安物の靴は よく滑るし。



 天狗の踊り場・岩から 北西?方向が望め いい景色ですが あいにく分かる山は ありません。 
中岳山頂への登りも 恐かったです。 鎖場の下にリュックを降ろし 空身で登ります。 雪の残
る急な岩場を鎖を掴んで 一人づつ登ります。 足の置き場所が 悪いと 滑りそうだし。 下を見
ると足がすくむし・・。 臨場感のある写真を撮るのも難しいし・・・。
 11:40 なんとか 中岳の登頂。 ここは 風化した花崗岩の岩山です。 



 岩山だけに 見晴らしは良く 北から南にかけて180度以上見渡せます。 北は雄大な眺めです。
 西寄りには 雪を被った山が見えますが 山の名が・・。 奥さんが 山の名を教えてくれましたが 覚
えられません。 左下には 朝日岳の岩尾根が見え 右には 夕陽岳の岩斜面が見えます。



 夕陽岳の岩斜面の左奥に見えるのが 「黒嶽」でしょうか? パンフレットによると 黒嶽は 約120
mのほぼ垂直の黒い岩肌の岩壁で ロッククライミングの格好のステージとなっているそうです。
 中岳から 登った鎖場を恐る恐る降りて リュウクを身に付け 西へ降ります。 鞍部への下りも 鎖
のある急斜面です。 鞍部から夕陽岳への登りが また難ルートです。 木の根が剥き出した登りは
三徳山を思い出します。 鎖を掴んで岩と格闘して登りました。 ここで若い人が降りてきて 身軽に
下っていきました。 このルートを逆に歩くのは 大変です。
 鎖場をクリアーして 12:12 夕陽岳に登頂。 ここも 風化した花崗岩の丸い岩山です。   



 ご夫婦は リュックを降ろし 一段下の岩尾根の先端へ行き 写真を撮り合っていましたが 岩の先
端は 絶壁らしいので 私は遠慮しました。 ここも眺めは最高です。 本には 北に吉和冠山・・・・と
見える山が書いてありますが 同定不能。 夫婦は 戻ってきて 料理を始めました。 野菜うどんだそ
うです。 私は 冷たいコンビニ弁当なので 直ぐ食べられます。 食べながら 話が弾みました。
 13:07 下山。 山頂に1時間近くいました。 雪の残る鞍部に降りると 本にある9合目小屋は
完全に潰れています。 ご夫婦は 私のために 三角点のある山頂へ案内してくれました。 鞍部から
2、3分の登りで 山頂へ。 13:20 三倉岳に登頂。 二等三角点の上には 小さい雪だるまが乗
っていました。 ここは 雑木に囲まれ 見晴らしはありません。 写真を撮って 直ぐ下山。  



 9合目の鞍部に降りて 右のAコースへ降ります。 谷間の急な下りです。 雪の残る石段を滑ら
ないよう ストックを突きながら慎重に降ります。 ご夫婦も この急な道は 登りには使いたくないと
言っていました。 右の岩斜面を 水がチョロチョロ流れていたのが 里見滝だった?



 登山道の左に大きな岩があり これが見晴らし岩。 左下から回り込めば 岩の上に上がれ 見晴
らしが良いようですが 景色は十分見たので わざわざ寄り道し 危険は冒さなくてもいいかな。
 見晴らし岩をパスし 少し下り 14:00 4合目の分岐に。 ここには 休憩東屋があります。 見上
げると 三本槍の岩壁に陽が当たり 白く光っています。 ペアルックの夫婦?が 登って行きましたが
もう 2時過ぎなのに・・。 



 ここからは Aコースを外れ 山腹をトラバースして Bコースへ戻ります。 この道は 概ね 谷間の林の
緩やかな下りで 歩きやすい土道で どんどん歩けます。 谷へ降りて 橋を渡り あっという間に Bコース
に戻りました。 キャンプ場を抜け 14:15 登山口に戻りました。 舗装路を下っていると 後方の三本
槍に横から陽が当たり 岩影が黒くなり 不気味な感じに見えましたが 写真を撮り忘れ・・。 14:21
駐車場着。 スタート時には 我々の車2台だけでしたが 車は6台に増えていました。 皆さん 山へ登ら
れたのでしょうか? 本日の行程は 10:10 スタート、14:21 帰着で 4時間10分でした。



 ご夫婦にお礼を言って 14:32 帰路につきます。 母に連絡しようと思いましたが 携帯は通じませ
ん。 ご夫婦は 大竹市と岩国市の境の国道186号線を帰るそうですが 大分 遠回りなので 少し走り
にくい道ですが 来た道・県道289号線を そのまま戻ることにしました。 山道で対向車も少なく 道も
間違えることなく 帰ることができました。 15:22 帰着。 母には 途中から連絡しておきました。
 本日の走行距離は 往路 26km、復路 25.6kmで 計 51.6kmでした。
 今年も いい山歩きができそうです。  皆さん 今年もよろしく お願いします。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
三倉岳 (YS11)
2018-01-18 16:39:25
こんにちは。
コメントありがとうございます。
最近 山歩きをしていないので
三倉岳もすっかり忘れていました。
でも 参考になり よかったです。
返信する
Unknown (通りすがりの初心者)
2018-01-18 10:01:52
昨年より山に登り始めた初心者です。三倉岳登山、とても参考になりました。ありがとうございます。(^O^)
返信する
Unknown (YS11)
2010-01-09 10:49:22
ぽくぽくさん 今年もよろしくおねがいします。
三倉岳は 雪がなければ 楽しい山だと思います。
私も 今年は 岡山県の一等三角点を歩こうかと
思っています。
さっそく 明日は真鍋島へ行くつもりです。
返信する
Unknown (ぽくぽく)
2010-01-09 09:03:29
YS11さん、ご無沙汰してます。

三倉岳やはりスリリングな山ですね、山バッチ残念でした次回帰省されたときにでも。

小生昨日1昨日と東京の「日本水準原点」「日本経緯度原点」と地べたの一等三角点を3点(1点は埼玉県)、また久しぶりに山の本の「茗渓堂」と山の古書店「悠久堂」を廻ってきました

東京は車はダメ(イヤ)なので電車・バスで移動しました、コンクリートと人ごみを歩き廻って疲れました、おまけに今日は筋肉痛です・・
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