私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

新温泉町の 観音山 かんのんさん 245.0m

2009-07-23 19:09:02 | 山歩き

 7月23日(木)  天気:曇り  気温:普通   地図:浜坂

 連休は あまり 天気も よくなかったし 車の修理・車検もあり 何所へも 行けませんでした。  今週も

週末は 天気が良くない予報なので 天気の良さそうな きょうは 山へ行ってきました。 「ふるさと兵庫10

0山」 の2番 但馬・新温泉町浜坂の観音山です。 後で 知ったのですが きょうは 1年で 一番暑い ”大暑”

だったようです。 それほど 暑くありませんでした。 今日の山も ドライブ8割 山歩き 2割で 私には 暑

いときは これくらいが ちょうど いい。 本の発行は いつになるのか 知りませんが 観音山は 「たじまハ

イキング」 で 既に 紹介されています。 山の名は、かんのんやま ではなく、かんのんさん です。

100山も これで また ひとつ減り 残りは 7座で 但馬:室尾山、久斗山 丹波は 終了、播州も終了。

淡路:先山、神戸:麻耶山、高取山、阪神・北摂:大峰山、中山 の7座です。 神戸方面は 車で アプロー

チしにくいので 残っています。

《追記》 きょう 7月29日 「ふるさと兵庫100山」の本(1800+90円)を 買ってきました。

   本では、下りは ”社務所の前から 西南西に 延びる尾根道をたどる” となっています。
 
 きょうは 平日なので ラッシュにかからないよう 早めの 6:22に 出発。 姫路バイパスは
太子東から入ったときは 空いていたが 姫路市内に入ると 既に 車は多かった。 播但道を走り
和田山が近くなると 低い雲が出てきて 周りの山は 煙っていて 白岩山も 見えませんし 雨が
降りそうになってきました。
 7:34 和田山料金所を通過、料金1400円、80.8km。 4.9km下って 国道312号線に
出て 右折。 2.6km北の一本柳の交差点で 国道9号線に入ると 後は 国道9号線を 56.4km
ひた走ります。 国道も 東の京都方面へ行くより ずっと 走りやすい。 登坂車線もあるし 道は広く
信号も 車も少ないし・・・。
 8:42 出合橋で 右折して 国道を離れ 県道47号線に入ると 一本道。 この道も 車信号が
少なく 走りやすい。 山陰本線の踏切を 越えた交差点で 右折して 川沿いの土手を走り 清富橋
を渡り 集落の中の細い道を進むと 突き当たりが 相応峰寺です。
8:56 お寺の駐車場に 車を停めました。 家から 154.8km 2時間半かかりました。

 きょうは この前の大阪低山巡りと違って ここまで 一度も道を 間違えず 予定通りのルートを走りま
した。 我ながら気持が良い。 以前 一等三角点の三成山へ登ったとき 帰りに ここへ寄ったことが
あるのです。 
 但馬西国29番札所の相応峰寺に お参りして 安全登山を と思いましたが お祈りする場所がありま
せん。 本に里坊とあるのは そのため? あまり 広くはないが 立派な枯れ山水の お庭があります。
 十一面観世音菩薩像に お祈りしておきました。 お庭から 三成山が望めますが 借景には ちょっと
遠い? 駐車場横の池の奥の不動明王の像の所が 本にある 「銀水」 という 湧水かと 思うのですが・・・・。

 お寺に お参りして 9:19 スタート。 竹林の擬木階段を上がります。 登山道は 枝道は ありますが 山頂
まで ほぼ一本道です。 山頂近くにある相応峰寺の本堂・圓通殿への参道です。 いまだに 山の上にある
お寺も 珍しい。 33ヵ所の観音石仏を めぐりながら登りますが 道は荒れていて 歩きにくい。
 雨が降ると 雨水が 登山道を流れるようで 土が流され 岩が露出して 地面が でこぼこです。 土砂崩れ?
土石流?防止のためか 土嚢を積んだ所もあります。 雨水が 流れると ワサビ畑のようになるのでしょうか?
 岩も地面も 湿っていて 注意しないと滑ります。 登り始めは 道脇の 花のないシャガの葉を見ながら 歩き
ます。 

 登山道は 地図の通り 登り始めると 東へ廻りながら北へ登り 標高230m辺りから 西へ方向を変える所
までは やや急な登りが続き 西へ進み始めると なだらかになり 仁王門があります。 途中 1丁目から
10丁目まで 表示があり 9丁目は 仁王門、10丁目は 鐘つき堂です。
 山野草もありますが ウツボグサも 白いホタルブクロも 花は ほぼ 終わっています。 ギンリョウソウも あ
ったかも・・。 V字形に 折り返すところに 木が倒れていて 一本の倒木を 2回 跨がねばなりません。
 道脇にある丁の表示を見ながら 9:28 3丁目、9:38 5丁目、9:45 7丁目を通り 9:52 9丁目の
仁王門に出ました。 仁王門には 箒が立てかけてあり 物置小屋かと思いました。 仁王さんのお顔が
よく見えません・・・。

 仁王門の手前に 右へ道があるので 上がると 立派な宝篋印塔がありました。 高さは 3m以上あります。
文化12年とあるので 江戸時代の後半のもの? こんな山奥にあるということは 当時は 相当大きな寺院
だったことが 窺えます。
 下へ降りて びっくり! 仁王門の前に 背の高い女性が 一人 立っていました。 単独行の私を憐れんで
キツネが 化けて出た?とは 思いませんでしたが・・・。  気が動転して 詳しいことは お話できませんで
したが 恐らく地元の人で お参りに来たのでしょう。 仁王門の先に 作善正人の墓の表示があったので
右の階段を上がると 低い石の柵に囲まれた五輪塔がありました。
 作善正人は 清和天皇の勅使によって 圓通殿観音山相応峰寺との改称を賜ったのだそうです。 それ
以前は 九品山極楽寺?

 10:04 10丁目の極楽の鐘に出ました。 鐘を3回撞きましたが この鐘は 不協和音のようなウナリ
があり あまり響きが 良くありません。 10:05 直ぐ先の展望所に出ます。 ここは 破線の道が
西向きから北へ曲がる角です。 南が開け ベンチもあり 南の覗きのようです。 南180度の展望が
あり 眼下に 岸田川が流れ 浜坂の街が望め 南の大きい山は 一等三角点と 天測点のある三成山。

 林の中を 北へ進むと 地蔵堂?があり 六地蔵が祀ってあります。 この建物は 真新しい感じで 最近
建てられた? 何故か 千羽鶴が・・。 南無十一面観音菩薩の白い幟の並ぶ林を進み 10:12 本堂・
圓通殿に出ました。 ここに 重文・十一面観音菩薩像があるそうですが ご開帳は 4月18日だけ。
お祈りはしましたが 靴を脱ぎたくなかったので お賽銭は・・・。
 相応峰寺は 737年 行基によって 開祖された天台宗の寺院で 当初 九品山極楽寺と称されており
859年 相応峰寺と改称され その後 全山12房を容し 隆盛を極めたようですが その後 戦国武将・
豊臣秀吉の軍勢により 炎失。 後に 徳川幕府の命により 圓通殿を再興した・・・。
 地図を見ると 標高230mの等高線が 北へ緩やかに延び なだらかな形をしているので 当時は この
丘のような山頂一帯が 大寺院だったのでしょうか?

 ←回峰の表示があったので 左へ進むも この辺りは 下草が茂って 踏み跡は はっきりしない。 この山へ
登る人は ほとんどいないのでしょうか? 左奥の民家のような庫裏の裏へ廻ると 山へ登る道がありました。
これを ジグザグに 数分 登ると 広く開けた山頂に出ました。 2カ所に 机とベンチがあります。
 10:20 観音山へ登頂。 スタートから ちょうど 1時間かかりました。 北が開け 日本海は 遮るもののない
大展望ですが 生憎の天気で 低い雲が垂れこめ 海も黒く 水平線も はっきりしません。 しかし 西の浜坂
港の湾は きれいに見えましたし 東の但馬御火浦海岸も 見えたので 満足できます。 山頂から景色が見え
ないと 山へ登った気がしません。

 松の木の下に 三等三角点がありますが 角を大きく削られ 痛々しい。 山頂広場には 花も咲いて
いて 白いホタルブクロが ひと株残っていて 地面を這うように たくさん咲いていた紫の小さい花は ヒ
メハギかと思いましたが ちょっと違う。 調べると コマツナギ? 初めての花。

 山頂に15分滞在し 10:30 下山。 南に道があったので 近道できるかと思って 降りてみましたが
20m先で 道は消失。 山頂に戻り 登ってきた西へ降りると 10m下に 左に道が・・・。 これを進むと
さっきの道に出てしまい・・。 ここに 宍粟杉のような巨木が・・・。 幹の直径は 1m以上ありそうです。
下には 圓通殿の屋根が見えますが 降りられません。 登ってきた道を 降ります。
 地蔵堂に戻ると ろうそくに 火がともっています。 短くなっていたので 仁王門で 遭った女の人が点
けたのかな? 展望所へも寄りましたが 雲は晴れていません。
 下山時 滑らないよう慎重に降りましたが 履いている靴の底から 岩のデコボコ が伝わり 足が疲れ
たような・・・。 第二の心臓と言われる足の裏のつぼを 刺激してくれると いいのですが・・・。 幸い
滑らず 転ばず 無事下山。 例の女性には 二度と お会いできませんでしたが・・・。
 下山時 見つけた白い花は 葉黒草(ハグロソウ)だそうです。 とうこさんに教えて頂きました。 実
物はもっとかわいい。

 11:13 車に戻りました。 下山は40分ほど。 時間も早いので サンビーチへ行きましょう。
世間は 夏休みなので ビキニギャルが いるかも知れません。
 11:30 2.4km走って ビーチに来ましたが ギャルどころか 猫の子一匹いません。 ビーチから
観音山を撮りましたが 陽が射さないので 海は黒く 山も暗い。 せっかくなので 図書館へ行きましょう。

 街中の細い道を抜け ビーチから 1.4kmで 加藤文太郎記念図書館の広い駐車場へ。
この図書館は 加藤文太郎が よく登った観音山を 模した形の建物で 2階には 文太郎のレリーフ
や いろいろな資料が 展示してあるそうです。  が この図書館は 木曜日は休館。
運のいいこと・・・。 まったくウ・・・。

 私は 加藤文太郎に会ったこともないし 何の知識もありませんが この浜坂出身の文太郎は
中学を卒業後 神戸の会社に就職し 須磨に住んだそうです。 六甲山の全山縦走を始めた人の
ようで 未明に 出発し 須磨アルプスから縦走し 宝塚へ降りて また 歩いて須磨まで戻った
そうです。 約100km。
 歩くのが ものすごく早かったらしい。 山へ行くときは いつも単独で 新田次郎の「孤高の人」
のモデルだったそうで 本人も「単独行」という本を書いている。 単独行のため 証拠写真は
多く撮ったそうです。 当時は 登山用品もなかったので 靴は 地下足袋・・・。
 休日は すべて山に行くほどの山好きで 結婚式の当日も 山へ行き 式に遅れたとか。 結婚
の翌年 誰かと真冬の槍ヶ岳に行き 31歳の若さで 帰らぬ人となった。 厳寒のマッキンリーに
行き 帰らぬ人となった植村直己もそうですが 私は こういう人を尊敬することができません。
冒険者は 無事帰ってきて 尊敬される べきです。

 図書館の駐車場で コンビニ弁当を食べ 12:05 帰路につきます。 国道178号線を走り
踏切を越え 県道47号線に出て 来た道を そのまま帰りました。
 12:18 出合橋で 国道9号線に 13:26 一本柳で 国道312号線に 13:30 国道から
播但道へ曲がり 播但道、姫路バイパスを走り 14:42 帰着。 姫路へ帰ると 陽が射してきて
いい天気になりましたが 後の祭り・・・。
 本日の走行距離は 往路154.8km 復路157.5km 計312.3km。
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