私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

庄山(庄山城跡) しょうやま 193.9m

2009-03-16 19:32:05 | 山歩き
 3月16日(月) 天気:晴れ・黄砂  地図:姫路北部(南東部)

 きょうは 姫路市東部の低山・庄山へ登ってきました。 膝が痛くなり 約1ヶ月 家で ごろごろして
いましたが 春の陽気に誘われて 思い切って 足慣らしに出かけました。 膝は 痛いものの 痛さを
我慢すれば 歩くことはできました。 先日 配布された 広報ひめじ3月号を見ていると 「ふるさと探
訪 わがまち自慢・谷外 歴史漂う街道の街」 という記事があり しみけんさんの 「播磨の山々」 で
も おけすけさんの書き込みがあり 話題になっていたので 足慣らしには いいかなと・・・。
 庄山は かなりのヤブ山でしたが でも これが 膝の悪い 私が 超ゆっくり 歩くには ちょうど 良か
ったのかも・・・・。
 
 広報ひめじ3月号によると 谷外地区は 古くから 丹波道、但馬道、有馬道が 通る交通の要衝。
中でも 丹波道は 法華山一乗寺と 書写山円教寺とを 結ぶ 巡礼道の役割も 果たしてきた。 ・・・・
また 中世には 赤松貞範によって 庄山城が 築かれた場所でもある。 ・・・・ また 佐良和(さろお)
には 姫路城の鬼門に 当たる場所に 歳徳神社があり 歳徳神社は 足腰を病んだ人に 御利益が
ある。・・・とのことなので 膝が 痛い私には ぴったりのコースです。  残念ながら 広報にあった
古墳には 行くことが 出来ませんでした。


 今朝 起きて テレビを見ると WBCの強敵キューバ戦をやっていた。 松坂の好投もあり 完封勝利。
やはり 日の丸を背にした 国と国の戦いは 興奮します。 勝利を 見届けてから ゆっくりと 9:33 出
発。 今日の天気は 快晴の筈だったが 姫路バイパスを 東へ走っていると 晴れているのか 曇りな
のか 分からない・・。 黄砂と 花粉と モヤと 薄雲と おまけに 逆光で まるで ドン曇り。 
 播但連絡道に回り 9:58 花田ICを 降ります。 ここまで 24km、100円。 ここは いつの間にか
ETCになっていいます。 信号を右に 右に 曲がり 国道372号線に出て 播但道を潜った所から 北に
庄山の稜線が 見渡せます。 少し先で 左折して 城山中学の北へ向かい おけすけさんが 中学の北
の登山道を 推奨していたので これを 採用。 山陽道 手前の 道路が 分岐する手前のテニスコート脇
に 車を停めます。 10:11 駐車。 自転車のおばあさんが 居たので 尋ねると 親切に 登山口まで
一緒に歩いて 教えてくれました。 10:15 スタート。 私は 教えてもらったから 分かるが この登山
口は ヤブ状で やや分かりにくい。

ヤブを 5mほど進むと はっきりとした山道になり 左へ真っ直ぐ 進む。 しばらく 雑木林の見晴らしの
ない道を 右へ左へ登ると 低い雑木になり 見晴らしが良くなり 北に 採石場のある豊国の丸いピー
クが 二つ見え 後方 東には 山陽道が くねくね 延び その左奥のピークが 法華山? 下には 二
つの池や 中学校の校舎が 見えます。 高山298mは 同定しにくい・・・。

 南東側の尖った山が 桶居山かな? 山並みの左奥が 高御位山? 景色を見ながらゆっくり登ります。
膝は 何とかなりそう。 道に シダが出てきます。 中学の陸上部が 登るためか 整備してあるが 2、3
年 放置すると ヤブになりそう。 シダ道を 右に左に登り 道がザレた 急登になると 10:38 ロープが
あり これを 掴んで 登ります。 登るときは ロープの上から 右に進んだが 降りるときは さらに上にも
ロープがあった。 ずっと 見晴らしは いいが 見えるのが 東方向で 景色は あまり変わらないし 黄砂
とモヤで すっきりしないし・・・。  

 左寄りに進み 岩が露出する やや荒れた道を登り 10:47 小ピークのような尾根に出た。
きょうは 気温が高く 日差しもあり ゆっくり登ったが 汗をかきます。 庄山尾根には 等高線
190mのピークが 四つあり 一番西のピークが 三角点のある庄山城跡。 と思っていました
が 最近 「播州野歩記」さんが 歩かれ 山の名は 城山で 西ピークは 出丸で 尾根の中央
部一帯が 本丸だった? 当時のお城へ登る道は 小学校の裏から谷を詰める? 尾根の辺
りには 石垣も 一部残っているようです。 姫路市のお城の説明板を 探すべきだった・・・・。

 まず 左の東峰に 登ります。 林の中を ゆっくり登り 10:51 東峰に 登頂。 石碑のような
岩のある 開けた平坦地が 山頂かと思ったら 南にも 平坦地があります。 東から 南西に か
けての展望がいい。 南西方向には 小富士山、仁寿山が 姫路市街に 島のように 浮かび
西に ヤブを掻き分けると 雑木越しに これから歩く 尾根の先に 西峰が 望めます。 以下
庄山とあるのは 西峰のことです。

 景色を見てから 降ります。 登ってきたところへ戻り 庄山への尾根へ進みます。 最初は
道もはっきりしていましたが 徐々に 怪しくなり 背丈ほどのササが 疎らに茂った辺りで 道
が分からなくなり・・。 ヤブは 大したことはないが 張り出した雑木の小枝がうるさい。
 所々に テープもありますが・・・。 リュックから 剪定ハサミを出して 小枝を払いながら ゆ
っくり進むことに・・。 膝も 痛いので・・。
 往路は 道が分かりにくかったが 復路は そんなに 迷わなかったので 西から 歩く方が
いい? 道が 分かりにくかったところは 北寄りに 行くと 道があります。 しかし この小枝
のヤブは 切っても 切っても キリがない。 お陰で 写真を撮る暇も 休む暇もなく 手首が
腱鞘炎になりそうだし・・。
 枝切りに 夢中になっていると 気がつけば ストックがない! また 落とした。 帰りに見
つかるだろうと そのまま進みます。 途中 赤杭があり 2、3本 赤いテープが ヒラヒラし
ていた辺りが 2番目のピークだった?

 気がつくと 3番目のピークの先端だった。 前方が 開け ピークは 西峰しかないので 分かっ
た。 ここから 雑木が低くなり 見晴らしがよくなります。 左の南西方向に 姫路市街が、右の
北西方向には 山陽道・姫路東ICが見えます。 山陽道のトンネルの右奥が 増位山だと思うが
ピークは はっきりしない。  
 ここから やや急な下りを降りて 景色を見ながら尾根を歩き・・。 この辺りは 道もはっきりし
ています。 庄山への登りにかかると シダが現れ ヤブっぽくなりますが まあ これくらいの
ヤブは・・・。 しかし 注意しないと 足元が 見えないので 足が引っかかり 転びそう。
 庄山山頂へは 北から巻くように登り 南へ進むと 三角点がありました。 12:16 庄山に
登頂。 尾根東端の東峰から 1時間以上かかりました。

 山頂は 雑木に囲まれ 3m四方くらいの狭い平坦地で 見晴らしもありません。 東に イバラ
ヤブを掻き分けると 歩いてきた尾根が見え 東峰の奥が 高山だと思いますが・・・。 南へ進む
と 南の見晴らしもいい。 桶居山から 南山、小富士山、仁寿山。 西よりに見えるのは 苫編山。
 南には 大歳神社からの登山道がある筈だが ヤブ気味で 道は確認できません。 西へは は
っきりとした道が 降りています。 西の見晴らしもあり 尾根の先端方向が見渡せます。
 北も 10mほど進むと 展望が得られるが 遠くの山は かすんでいます。 四等三角点:豊国
の横の石に 腰を降ろし 昼食にします。 昨日 買っておいた カツサンドを 食べていると 茶色
い蝶が 遊びに来てくれ・・・。

 ここは 庄山城跡だが 何の表示もありません。 広報には 中世には 赤松貞範によって 庄山城が
築かれた・・・とありますが 今は 雑木のヤブで 面影は 全然ありません。 赤松貞範(1306~13
74年)は 赤松則村(円心)の二男で 相模川や 箱根の合戦で 戦功をあげたので 建武二年 播
磨国をあてがわれた。
 赤松円心が 姫山に築いた砦に 赤松貞範が 姫路城の基となる本格的な城を築き その後 貞範
が ここ庄山に お城を築いたようです。 後に 山名持豊が 播磨守護になり 庄山城も 山名氏の所属
になった。 下山後 庄山城の案内板を探したのですが 見つかりませんでした。 えっ 小学校の下
にある?
 12:50 下山。 来た道を そのまま引き返します。 戻るときも せっせ せっせと 小枝と整理しな
がら ゆっくり歩き 無事 落としたストックも 回収し あまり 道にも迷わず 13:59 尾根の東端に
戻りました。 尾根東端は 大きな岩だった。

 岩を巻いて 尾根から降ります。 降りるときは 日が廻り 少しは 景色が すっきり見えるかと
思ったが・・・。 上から見える 道なりに 降りますが ロープを掴んで 降りていると 何かおか
しい。 下に またロープがあります。 ロープは 二本あったのです。 登るときとは 違う道を
降りましたが  後は 何の問題もなく 下山。 14:29 車に 戻りました。

 広報にあった春日野神社に 行きましょう。 中学校の前から 国道に出て 100mほど 先で
右の路地に入ると 春日野神社があります。 登山口から 0.9km。 春日野神社は 長暦
元年(1037年)の建立。 前に 天川のありもって 奈良の紡川に擬し 後ろに 青山をもって
三笠若草の山麓に あるを模し 春日野と名づける と由緒にあります。
 神社は 住宅地にあるためか 千年近い歴史を持つ神社も 私は その歴史を感じることは
出来ませんでした。
 庄山登山口の大歳神社へ向かいます。 国道372号線に出て 南へ進み 小学校への路地
へ入るつもりだったが 通り過ぎて 次の路地を 右折。 小学校の下に 出なかったので 庄山城
の由緒書きを見ることが 出来ませんでした。 集落の細い道を 西へ進んでいると 分岐に 道標
があったので 車を停めて 写真を撮りました。 家に帰り 写真の説明文を読むと なんと ”豊
国の道標” で 延宝五年(1677年)の建立。 この道標は 市内に現存する道標としては 最
古のもので 市の文化財。 みぎしょしゃみち と書いてあったらしい。

 播但連絡道の手前から 北に 庄山の稜線か見渡せるますが 手前の尾根が 邪魔で 庄山山頂
は すっきりしません。 播但道沿いに 少し北へ行き 道路脇に 車を停め 大歳神社へ行きます。
 春日の神社から 1.8km。 大きな鳥居を潜り 大歳神社に お参りしました。 大歳神社も あま
り 歴史的な雰囲気は 感じられあせん。
 ここは 庄山の登山口なので お城の説明板があると思い 探しますが 見当たりません。 裏へ
廻ると 広い林道のような道が 山の方へ延びています。 少し歩いてみたが 標識はなかった。
 左へ廻り 倒れた墓石のところから 播但道の下へ出て 車に戻ります。

 100mほど戻り 播但道を潜り 西北西の実線の道を 佐良和へと進む。 ちょうど 小学生が下校中で
道は狭いし・・・。 右に 低い山が見えてきて 山陽道の城見山トンネルのある山が 歳徳山のようです。
 少し先に 大きな石柱があり 歳徳神社の道標だったので 右折して 北へ走り 15:28 池の傍に
車を停めました。 池は龍神池で 池の中央に 赤い鳥居があり 祠が祭ってあります。
 歳徳神社の駐車場にある説明文・由緒によると ”今を去る六百有年 赤松則村の二男 赤松貞範
庄山に城を築く。 ・・・・ 備前 三石の城主 浦上村宗なる者 庄山城に 攻め来る時に 享禄三年 大奮戦
の結果 一族家臣 尽く 討死せり 内唯一人の武将 足に重傷を負い 此の地に逃れ来たり 岩上にて
自害せり 遺言し 曰く 「歩行不自由なる者は 何人によらず 一切 われこれを守護せん」と 爾来 その
霊験を得て 今日に至る。 ここ歳徳神社も 庄山城と関係があったのです。
 膝の痛い私は ワラにもすがる思いで お参りしました。 が 膝の痛みが 嘘のように消える?ことは
ありませんでした。

 入口の案内図に 不動明王の像があったので 本殿の右に回り 痛い膝を引きずりながら 階段を
上がると 歳徳不動明王のブロンズ像が 二体ありました。 私としては 下の池に浮かぶ やや小ぶ
りな像の表情のほうが 威厳があり 好きです。 階段の途中から本殿の裏に廻り 入口に戻ると
姫路城之鬼門の碑があります。 「姫路城主十六代羽芝秀長公は 竹の門と共に 城の鬼門に当た
る此の地にあき方を司る神を祭り 歳徳神社と称したる」 とあります。
  ひとすじに 清き心念ずれば りやくあらたか 歳徳の神
 

 きょうは 久しぶりに山歩きをすることが出来 広報にあった谷外地区の寺社・史跡を 訪れること
ができ 有意義なハイキングでした。
 車に戻り 15:46 帰路につきます。 南へ下り 国道372号線に出て 東へ向かい 播但道の
手前で 右折して 15:53 花田ICから 連絡道に入り 姫路バイパスを走り 16:27 家に帰って
きました。 花田ICから 23.8km。
 本日の走行距離は 往路26.5km 春日野神社まで 0.9km 大歳神社まで 1.8km 歳徳
神社まで 3km 花田ICまで 2.7km 復路23.8kmで 計57kmでした。
 最近 また ガソリン代が 上がり始めた・・・。 マイカー登山の私は 高速道の料金が安くなった
ら 大いに利用したいが 高速道を使って行く山がない・・。 兵庫100山に決まった淡路島の先山?
ふるさと兵庫100山も 未登は 12座ですが・・・。
 ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・    
《追記 3月22日》
 きょう 資料を整理していたら TAJIさんの『兵庫山めぐり』のコーピーが出てきました。
03/11のページを 04/05に コピーしていた。 この頃から 庄山が頭にあったのか。
TAJIさんは 大歳神社から 南尾根を登り シダヤブを突破して山頂へ。 山頂から私も確認した
西の道を降りて この西の尾根の方が ずっと登りやすいが 登山口が分かり難いと 書いておら
れる。 写真も 私と同じようなものを撮っておられた。 見えた山の名は 「兵庫山めぐり」を
参照ください。
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