私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

三山竜王山 みやまりゅうおうざん 504.58m

2010-06-19 16:13:12 | 山歩き
 6月19日(土)  天気:曇りで蒸し暑い   地図:三山

 きょうは 天気予報が良くないので 山へは行けません。 きょうは 高速千円を利用して 岡山県
の南西部へドライブしてきました。 予報外に いい天気でした。
 井原市美星町の三山竜王山は 残念ながら 『岡山県百名山』では ありませんが 一等三角点の山で
岡山県に一つしかない 天測点もあります。 美星町は 今は 井原市に編入されていますが 町名は 町
内を流れる美山川と星田川から 一文字づつとって 名付けたそうです。 名前の通り 星にまつわる伝説
もあり 町の光害防止条例は 井原市に引き継がれ 夜間 車もライトを点けることは出来ないというの
は 本当? 竜王山の三角点を踏み 岡山県の一等三角点で 残るは 天神山のみとなりました。

 下の図が 本日の概略ルートです。 山陽道・笠岡ICを降りて 県道48号線を北上し まず 天文
台へ寄ります。 手前に 歴史公園・中世夢が原があります。  次に 一等三角点の三山竜王山に 車で登り
三角点を踏み 西へ向かい 星尾神社、高星神社、明神社を廻り 首なし地蔵を見て 帰ります。
 残念だったのは 探しても 美星町の”マンホールの蓋” を 見つけることが 出来なかったことです。

 7:36 出発。 国道2号線を西へ。 8:03 龍野西ICから 山陽道に入り 西へ約1時間走り
9:05 笠岡ICを降ります。 山陽道は 112km 1000円です。 112kmを 1時間というこ
とは 平均時速120km? ICを降りて左へ左へ曲がり 県道48号線に乗ると ほぼ一本道。
ICから10.1km北へ進み 一旦 右折して 国道486号線を 約600m東へ進み 左折して 再び
国道48号線に戻り 北上。 標識の並ぶ信号のない交差点で 右折すると 右に「中世夢が原」が見え
たので 寄ってみます。
 10:00 広い駐車場に車を停めます。 ここまで 笠岡ICから 22.7km 家から146.4
km。 北に見える鉄塔のある山が 本日の目的地 竜王山のようです。 「中世夢が原」は 鎌倉から室
町時代にかけて 吉備高原一帯にみられた村の様子を再現した歴史公園です。 園内の刀鍛冶鍛錬を見学す
ることも出来るそうですが 有料(大人800円)なので 止めておきましょう。 建物では なぜか 神
楽を実演中でした。 見物者は わずか数人ですが・・・。

 「中世夢が原」を後にして 東へ行くと すぐ隣が 美星天文台。 口径101cmの反射望遠鏡を備え
た 国内でも最大級の公開天文台です。 下の駐車場に車を停めて 舗装路を歩きましたが 上まで車で行
ってもいい? 当然のことながら 昼間は非公開です。 入館料は300円。 おとめ座ですが 星占い
には 興味はないので・・・。 天文台には 建物が L字型に二棟あり 真ん中の小高い所に 三等三角点:
三ノ峠がありました。 右下の三角点の写真に 点名:三ノ峰とあるのは 三ノ峠の間違いです。

 ここは 小高い所ですが 見晴らしは良くありません。 正面に渾天儀があります。 渾天儀は 中国古代
の天文学者が 星の位置測定に用いた装置で ここにあるのは 明代(1437年)に製作されたものの原
寸大の複製で 青銅製。 敷地内を一周して 車に戻り 竜王山へ向かいます。 道を間違えたと気付き
引き返すと 海洋センターに出ました。 なぜ こんな山奥に 海洋センターがあるのでしょう?

 海洋センターのお隣りが中学校で やっと居場所が分かり 中学校の東から 北へ向かい 長草田池に
出て 山頂への道へ進みます。 配水池(タンク)の横を通り 急登を登ると 広場に出ました。
 10:36 駐車。 天文台から7km。 後で分かったのですが ここは 山頂手前の広場でした。
前に戦没者慰霊塔とDoCoMoの鉄塔があります。 慰霊塔の横から 三角点を探しに行きますが こ
こは ススキのような 高い雑草のヤブでした。 おまけに 昨日の雨で水滴が滴っています。 さらに
ヤブ蚊が多く 腕を何ヶ所も刺され 痒いこと・・・。 ヤブを抜けると 芝生広場のような開けととこ
ろに出て 目の前に 三角点がありました。 10:47 一等三角点ゲット。

 天測点は 三角点の脇にあります。 調べると 天測点は 天文測量に使われる観測機器・子午儀が大変
重く 観測台が必要で 昭和26~33年の間に 全国に48点 設置されたそうです。 形状は 太さ
65cmの柱で 一辺27cmの八角形。 高さは200cm。 盤石(柱の基礎)は 厚さ50cm
一辺140cmの正方形で コンクリート製。 京都府、兵庫県に二つづつ 岡山、広島、山口、島根
には 一つづつあるそうです。 兵庫県の三成山、釜口山 京都の多祢寺山と ここ 三山竜王山で
四つ目です。

 天測点の横まで 林道がきています。 見晴らしの良くない山頂でしたが 久し振りに見るウツボグサ
がありました。 慰霊塔の周りには 誰かが 植えたのでしょう オオバギボウシやアジサイやツツジ
などが 咲いていました。 山に登り 今日の目的は 達成したので 神社めぐりに行きましょう。
 竜王山から降りて 県道77号線に出て 西へ向かいます。 地図を見ると 途中の道路脇に三角点が
あります。 これは 是非 踏まないと・・。 ところが いくら探しても見付かりません・・・。 あ
とで 点名を調べると 美星 381.2mだったので これは 踏みたかった・・。 残念!

 遠い昔 美星町に 流れ星が ひとすじの光跡とともに 落ちてきて 三つに分かれて落ちた と言う流れ
星伝説があるそうです。 落ちた所には 神社が 建てられているようなので 見に行きましょう。 北槙の
星尾神社、八日市の高星神社、本村の明神社へ。 県道77号線を西へ突き当たり 左折して南へ向か
います。 星尾神社は やや分かり難い所にあります。 通りかかった軽トラの人に教えてもらい 11:
42 星尾神社へ。 ここは うっそうとした叢生の森で 保護地域になっています。

 由緒書によると 正中元年(1324)創建。 承久年間 順徳帝の御代に流れ星が落下。 この地の
豪族妹尾兼定は これを採り この地に小祠を建て 住民は 明神様として厚く信仰した。 古代黒田と称し
たころ 住民は 深く北辰を信仰したが 笠岡沖にて 毎年不漁が続くので 易ったところ 北方に神威の激
しい神様が 南向きに建てられているため とのお告げにより 神殿を北向きに建て替えた という逸話があ
るそうです。
 階段を上がって お参りしますが 本殿は 工事中で 中は 空っぽ? これでは ご利益もない? 北へ戻
り 12:04 八日市の高星神社へ。 県道脇にある高星神社は 街の中にあるのですが 寂れた神社で
した。 世話をする人がいないのか 長い間 掃除もされていないようです。 お参りしても・・。

 ついでに 首無し地蔵に寄りましょう。 住宅の中を北へ歩くと 東屋に 二体の首無し地蔵があります。
これは 観音堂? 長寿・進学の地蔵さまで 宝篋印塔の隣りにあった御大師堂が 老朽化したため 地区
の人が片付けしていたら 地中から二体の地蔵が出てきた。 その後 お堂を造り 八日市で大切に祀ら
れている・・・。 裏に 八日市の宝篋印塔があります。 中世の石造遺跡で 鎌倉時代の風格を備えて
いる? 貞治元年(1362)に九鳥景定の城址が 寺になったといわれるため 九鳥氏と関係のある
追善塔か 墓碑であったと推測される? 石は 風化して 丸くなりつつあります。

 車に戻り 北東にある本村の明神社へ行きます。 地図に神社の印のあるところに来ましたが ここは
八幡神社です。 近くにいた人に 流れ星伝説のことを尋ねますが 誰も知りません。 八幡神社の由緒
には 大永三年 小笹丸城主竹野市郎が 宇佐神宮の御分霊を勧請 社殿を造営。 現在の本殿は 宝暦
二年に 再建。 祭神は 神功皇后、応神天皇、玉依姫。 宇佐神宮とは 大分県にある全国4万社ある八
幡宮の総本宮。 拝殿から裏へ廻ると 本殿の左に祠があり 皇(すめらが)神社があり 下に 明神社と
書かれています。 やはり ここが 明神社だったのです。 流れ星が落ちた三社を 訪れることが出来ました。
 地図には すぐ西に 三角点があります。 古い木造校舎のような建物の裏から 山への道を探しますが
ありそうにはない・・。 きょうは ヤブコギをする日ではないので 三等三角点:黒忠392.4mは
諦めました。  帰ろうとして 道路脇に停めた車を Uターンする際 東に竜王山が見えました。

 13:06 帰路につきます。 あっ まだ美星町のマンホールの蓋を 見ていません。 いつだったか
やまあそワールドで マンホールの蓋を 収集している人がいたので 探さなくては・・。 道路脇で 畑仕
事中のおばさんに尋ねると あそこの青空市で聞いてみたら・・。 13:19 星の郷青空市に寄りまし
た。 食堂に入り 可愛いウェートレスさんに聞きましたが・・。 マンホールの蓋は 重いので とって帰
るのは 断念して 帰路につきます。
 三角点が 二つ踏めなかったし マンホールの蓋も盗れなかったし・・。 消火栓の蓋だけでは 消化不
良です。

 帰りも 来た道を走ります。 県道48号線に出て 真直ぐ南へ走ります。 25.8km走り 14:
25 笠岡ICから 山陽道に入り 西へ戻ります。 15:31 龍野西ICを降りて 15:52 帰着。
 本日の走行距離は 往路 天文台まで 146.4km、青空市まで 26.7km、復路 150.6km
で 計323.7kmでした。

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