西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

アラビアのロレンス

2011-02-08 22:16:51 | 日記
高校生の頃、映画が異常に好きだったことは前にブログで書いたと思います。
高鍋にまだ映画館があり、そこにカトリーヌ・ドヌーブの「昼顔」だったか「哀しみのトリスターナ」が上映されたとき、小遣いは(そんなモン、校則違反のコーヒー代や、土日の映画で一銭もない)無く、妹に小遣いをもらい(無理矢理)見に行ったもんでした、異常な映画ファンであり、最低の兄でした。

多分高2だったと思います、「アラビアのロレンス」がスカラ座でリバイバル公開されました。
70ミリの映像の肌理の細かい映像の迫力と壮大な音楽に感動しました。
この映画を見て直ぐ、アラビアのロレンスについての本を買って読んだのを覚えています。
昨日の夜、NHKでやっていました、この映画は映画館で見る物だという思いがあったので(サウンドオブミュージックも)、ビデオを借りてみなかったのです、ホント久しぶりに見ることとなりました。
最近年のせいか、記憶力の低下にほとほと困っているのですが、今回はそれが幸いしました。あらすじをスコーンと忘れていたので「アラビアのロレンス」を初めて見たような感動がありました(よくぞこんなに忘れていたなと、感動するぐらいでした)。
砂漠の描写、オトールのはにかんだような顔、真っ青な瞳、人道主義から戦いに慣れてしまい人を殺すのにマヒしてしまう様、大国に翻弄される小国、国家間の利己主義、夢やぶれて失意のまま英国の帰るロレンスなど、改めていい映画だなと思いました。
高校時代この映画を見て、デビット・リーン監督の映画を見ました(戦場に架ける橋・ドクトルジバコ・旅情など)、大作なんだけど、隙とゆるみが無く、人間の情の機微も上手く表現できる監督でした(映像描写も凄い)。
ピーター・オトールも何か普通じゃない演技、この映画の中で見る「男色ぽい色気」とか青い瞳が印象的で、彼の主演の映画も好んでみました「マフィーの戦い(ピーターの偏執的な狂気がでていました)・チップス先生さようなら(これは感動的ないい映画でした)などが印象にのっこています。

約4時間の映画でしたが、映画はそりゃもうおもしろかったけど、映画を見たときの高校時代を思い出すことにもなりました。
バカの極みのような3年間だったけど・・・楽しかったな・・。
コメント
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