アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#512 市町村史

2010年10月17日 | 教育・文化・芸術・スポーツ
#499サケのなかで"浦河百話"なるもののことを記しました。
当然ですが浦河町には正史として"浦河町史"があるはずです。
確かに市町村史は必要です。
市町村史はその性格上正確さを要求されますので、ボクのように読み物は"面白くなければならない"と信じているものとしてはあまり興味を覚えるものではなく、資料として調べる時以外に読むことがありません。

このマチも正史として市史があります。
分厚いのが3冊(上・下・続)なのです。
前回出てから大分経ちますので、そろそろ4冊目が出なければならない時期に来ました。
あんまり間が空くと、その次代の体験者が死んでいなくなってしまいます。
読み物としてはあまり面白くないけれど貴重な資料集として、市町村にとって正史はなくてはならないものです。

このマチにも"浦河百話"みたいな面白い史料があります。
"市史外伝"といいまして、今から20年以上前に発行されたと思います。
正史には載せきれなかったこと、信憑性が今ひとつ確認できないことなどを2冊の小型の本にまとめたものです。
随分昔のことなので内容は覚えていませんが、面白く読んだ記憶があります。
大きな事業を成し遂げた裏話とか、災害時の住人の心持とか、あとでなければ聞けないような話が沢山あります。
何より当時の当事者の体温を感じられる、生きている人の匂いのする文章がうれしく感じます。
正史には見出せない部分だと思います。

このマチには沢山の経験を積んだ人が住んでいます。
そして、沢山の経験を積んだ人が、経験を語らず死んでいきます。
もったいないことです。
古老の聞き取りにとどまらず、広範な人からの体験談などを求められたらっておもいます。

・・・
"市史外伝"とはいいネーミングです。
正史の続々編の発刊は待たれますが、ボクはより強く市史外伝の続編も期待しています。
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