火を見るよりも明らかでサルでもわかる、滝川市立病院の経営状況不振の根源。
元をただせば土建業界の談合体質と、その土建業界と仲良くして票を得たい市長らの思惑がもたらせたものです。
田舎が発注する土建工事だって、工事費が高ければ大手や準大手・中堅といわれる土建屋が受注を目指して群がります。糞便に群がるハエのように。
たくさん群がるんだけど、そこのところは談合組織が巧妙に根回しをして、受注業者を決めます。
構想が明らかになった段階で、すでに請け負う業者が決まっているのが実情です。
滝川市立病院の場合、業界の談合で工事を請け負うのは大昔から地崎工業と決まっていました。
市が新病院の予備設計を発注する前から地崎工業は新病院の設計を行っていました。もう40年以上も前からでしょう。
予備設計を行わせる委託業務を受注したのは、業界の談合どおりの建設コンサルタントでした。
地崎工業が実質的な主体となり、新病院の予備設計が行われました。
もちろん、請負業者が損をしない、というより得をするような設計にすることは怠(おこた)りません。
ところが地崎工業はバブルに踊り狂って経営が破綻し、岩田建設に吸収合併されたんです。
そして岩田地崎建設が誕生したんです。
この時点で新滝川市立病院の工事請負業者は、岩田地崎建設に継承されるよう業界による談合で決められました。
そんなこんなしているうちに、現規模での実施設計委託業務が発注されたのです。
もちろん受注したのは岩田地崎建設の息のかかった建設コンサルタントでした。
業務の設計・積算業務の多くは岩田地崎建設が行いました。
設計の大半は、受注前よりずっと以前に地崎工業がすでに済ましていました。
免振装置設置など新工法も取り入れられましたが・・・資材の高騰を理由にして予備設計より工事費が大幅アップです。
このあたりも土建業界の常套(じょうとう)手段です。
まさにそんなさなか、岩田地崎建設が談合であげられ、いろんなところから競争入札指名停止処分を受けたのです。
談合なんて日常茶飯事なんだけど、岩田地崎建設としては寝耳に水、自身が犯罪を犯しておきながら、身の不幸を呪(のろ)っていたもんでした。
本市も他の例に従い、岩田地崎建設を建設工事入札指名停止としたのです。
市当局は困ったんだと思います。
せっかく工事を岩田地崎建設にさせようとしていたのに、滝川市が自ら岩田地崎建設を指名停止処分にしていたんです。
岩田地崎建設は入札することすらできません。
・・・
ボクは内心、市はどうするんだろう?って思いました。
しかし、あっさりしたもんです。
あっさり、指名停止処分を解除したんです。
理由は、滝川市立病院建て替え工事を受注できるように、です。(本当は別の理由をでっち上げていたのでしょうが忘れました)
滝川市立病院建設工事は、官製談合であることを市自らが証明したのです。
メイン工事を岩田地崎建設が談合どおり請け負いました。
結局、彼らの設計・積算のままの値段で工事が発注されたのです。
先のアベ政権がアメリカから大量の兵器をアメリカの言い値で購入しているのとおんなじです。
結局、滝川市立病院建設は土建会社の言い値で落札されたのです。
競争原理も働かずに・・・
談合について次回に続きます。
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