アナーキー小池の反体制日記

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#1438 ECT療法(2)

2014年04月22日 | ボクの健康
ステロイドを完全に断つための作戦を考えました。
ステロイドを断つと、副作用としてうつ症状が表れます。
ボクは以前からうつ病を患っています。
以前からのうつが重症化してはたまりません。
そんな時、大昔に読んだことがある電気ショック療法のことを思い出したのです。

精神病の治療に電気ショックを用いる方法は、些細なことがヒントとなりました。
ボクが小さい頃、テレビなど無く、もっぱらラジオでした。
当時のラジオは性能が悪かったのでしょう、始終調子が悪くなってピーピーと鳴りだすのです。
昔の人はそんな時、ラジオを叩くのです。
不思議なことに、叩かれたラジオは正常に戻るのです。

当時の人は考えたに違いありません、ラジオに刺激を加えると正常になるのだから、精神に異常を来たしている人の頭に刺激を加えれば治るかもしれないと。
そして、その刺激は電気から得ることを思いついたのです。

ずっと昔、電気ショック療法は電(でん)パチと呼ばれ、患者から恐れられていました。
治療というより、懲罰とか拷問の意味合いが強かったのです。
精神病院は、言うことを聞かない患者に治療と称して電気ショックを無理やり行いました。

今と違い、昔の電気ショックは麻酔も筋弛緩剤も施しません。
そして、通電力も通電時間も医師の思うがままだったのです。
心臓麻痺を起こし死んでしまう患者もいたそうですから、患者が恐れるのは当たり前です。

そんな過去があるからなのでしょう、電パチは非人道的だとして行われなくなったのです。
でも一部で、電気ショックが精神病の唯一有効な治療法とする意見があったことも確かでしょう。
ある医者など”自分がおかしくなったら電気ショックを施してくれ"と同僚の医師に言いました。
向精神薬が、さっぱり効果の無い事を知っていたからです。

ほんのわずかな人達が電気ショック療法の研究を続けていたのです。
昔は、電気ショックの効果の望めるのは精神分裂病(統合失調症)と言われてましたが、研究の結果、慢性のうつ病により効果があることが認められるとあります。
また、治療も大きく変わり、患者の苦痛が極力軽減される方法となりました。
短時間の全身麻酔をかけ、極度の筋肉の緊張を解くための筋弛緩剤を注入します。

患者はなんら苦痛を受けることなく治療を受けられますが、電気ショックに対する市民の偏見は強いものがあります。
医療側は考えたのです。
電気ショックという名を捨て、電気けいれん療法にしたのです。
ボクは”けいれん”という名を入れるのは逆によろしくないと思うのです。
だって、けいれんを抑えるため筋弛緩剤を注入し、電気けいれん療法(無けいれん)と表示するくらい、けいれんに対しては嫌悪感が抱かれるのです。

続きます。


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