アナーキー小池の反体制日記

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#518 議員の口利き(上)

2010年10月24日 | 市内の話題
議員の口利きについて、ボクの思うところを記します。
ここでいう議員とは国会議員から道議会議員、市町村議会議員、そして議員ではないけれど口利きを行う"有力者"を指します。

議員の口利きはずっと昔からどこでもありました。
団体や地域のため、あるいは支持者個人のため、議員の口利きは当たり前の行為で、行政等受け手側もそれに応じるのがこれまた当たり前でした。
口利きは一部の議員と支持者の既得権益となっていました。

口利きが問題視されだしたのは、あの鈴木宗男が何年か前に逮捕された頃だと思います。
北海道開発局に特定の土建会社の工事受注を働きかけ、受託収賄を働いたとするものです。
当時、建設族なる議員は皆が同じことをしていました。(お金をもらっていたかどうかは分りませんが)
近年だって小沢一郎が東北の工事を仕切って、土建会社から多額の報酬?を得ていたことが取り沙汰されています。

鈴木宗男が逮捕されてから、彼の官庁への恫喝じみた口利きが明らかになり、国は国会議員の口利きに対し対策を講じました。
国会議員から口利きがあった場合、全てを記録として残すこと、口利きに対する対応に問題がなかったかを検証することなどです。

・・・
思い出します。
中川一郎が自殺?する半年前くらい前からNHKが、秘書の鈴木宗男を特集で取材していたのです。
鈴木宗男の下へ毎日たくさんの陳情者が来ます。
鈴木は陳情を受けると即座に官庁の担当者に電話を入れます。
テレビの取材中なのでさすが恫喝するようなことはありませんでしたが、官庁側担当者はそれを受け入れているようでした。
ものの5分か10分で1件の陳情は完結です。
そんな陳情者が毎日毎日押し寄せていたのです。
陳情者は満足して帰っていきます。おめでたおめでたなのです。

でもちょっと待ってください。
どこの官庁でも限られた予算の中で仕事をしています。
横暴な鈴木宗男のせいで、本来得られるはずの事業や金が得られなくなってしまっているところが出ているはずです。
それが政治力だという人がいます。政治力を有効に使って何が悪いと開き直る人もいます。必要悪だと開き直る人もいます。

でも、やはり口利きは悪いこととしなければなりません。
口利きが有効なのは、体制側に身を置いたときだけなんです。
自民党政権が必要以上に長く存続し改革が遅くなってしまったのは、この既得権益を守ろうとする政治家と旨い汁を吸おうとする愚かな有権者の存在がもたらしたものなんです。

今回は主に国会議員の口利きについて記しましたが、次回は身近な田舎議会議員の口利きについてです。
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