水管橋設計の続きです。
局長は設計で想定する最大強度、地震では震度6、強風は40m/sが同時に来たらどうなのかと尋ねます。
当然、水管橋は破壊されますって答えたのですが、すぐは納得しません。
同時に来る確率は億年とか兆年に一度なのと、仮に同時に来た場合を想定して設計すると事業費が桁外れにかかることを説明しましたが、なかなか納得しませんでした。
土木構造物の安全強度はあくまで確率の問題で、絶対安全なものなど無いのを局長は知っているはずなのにです。
取水施設塔屋の設計でも局長の横槍で、当初設計の変更を余儀なくされました。
塔屋(上屋)は建築の範疇(はんちゅう)なので担当はボクではありません。
当初設計の塔屋は斜張橋と連続するスカイラインを意識した三角屋根のもので違和感無く受け入れられたものが、結果的にはつまらないものになりました。
事務局トップの局長は思い付きでアメリカ・シカゴのコーンコブの愛称で人気を博した、とうきびに似たマンションの意匠について講釈をはじめたんですね。
そのコーンコブを取り入れたデザインを取り入れることは出来ないかと問われたのです。
建築担当は当初抵抗しましたが、結局、何点か素案を提示し、陸屋根の某ハウスメーカーモデルハウスの意匠とそっくりなものに決まりました。
"とうきび"は、屋根部分の黄色い塗装が示しているんだそうです。
思いつきで素人が口を出し、全体を台無しにしたいい見本です。
特にデザインに係わる部分で素人が口を出すのは、ボクの感覚では犯罪行為に思います。
このことに為政者ないし為政者を目指す人は、心して気を付けなければなりません。
斜張橋・取水塔を見かけるとき、なぜこんなチンケな物になってしまったのか残念な気持ちになります。
前回ちょっとだけ触れました、水利権に関する北海道開発局との協議です。
取水するのが空知川という国管理の川なものだから国の許可を得るのは当然なんだけど、北海道開発局との協議は異常に感じました。
資料のための資料を用意させ、理由にならない理由書を何枚も作成させられ、文言一つに難癖(なんくせ)を付けられたものです。
そのときにボクは、これはカフカの世界だと思いました。
果てしなく堂々巡りをさせられ、不条理この上ないのです。
途中、職員による不祥事が取り沙汰され、企業団事務局全体が動揺したこともありました。
結局何事も起きなかったのですが、あれはいったい何だったのでしょう?
ここに2年間在籍したうち後半1年は鬱(うつ)が悪化して仕事にならず、職場には迷惑をかけました。
そのあたりは"我が闘病"シリーズに記していますので、この場では省略します。(H21.4.27#255~)
いろんなことがあったけど、3市の職員たちと仲良く仕事をさせてもらって幸運だったと思います。
幸運といえば、この2年間の仕事に会計検査が入らなかったのが一番かもしれません。
体調が悪く、2年足らずで水道企業団を追われたボクは、平成元年に市に戻り都市計画課に配属となりました。
次回からは2度目となる都市計画課の仕事です。
局長は設計で想定する最大強度、地震では震度6、強風は40m/sが同時に来たらどうなのかと尋ねます。
当然、水管橋は破壊されますって答えたのですが、すぐは納得しません。
同時に来る確率は億年とか兆年に一度なのと、仮に同時に来た場合を想定して設計すると事業費が桁外れにかかることを説明しましたが、なかなか納得しませんでした。
土木構造物の安全強度はあくまで確率の問題で、絶対安全なものなど無いのを局長は知っているはずなのにです。
取水施設塔屋の設計でも局長の横槍で、当初設計の変更を余儀なくされました。
塔屋(上屋)は建築の範疇(はんちゅう)なので担当はボクではありません。
当初設計の塔屋は斜張橋と連続するスカイラインを意識した三角屋根のもので違和感無く受け入れられたものが、結果的にはつまらないものになりました。
事務局トップの局長は思い付きでアメリカ・シカゴのコーンコブの愛称で人気を博した、とうきびに似たマンションの意匠について講釈をはじめたんですね。
そのコーンコブを取り入れたデザインを取り入れることは出来ないかと問われたのです。
建築担当は当初抵抗しましたが、結局、何点か素案を提示し、陸屋根の某ハウスメーカーモデルハウスの意匠とそっくりなものに決まりました。
"とうきび"は、屋根部分の黄色い塗装が示しているんだそうです。
思いつきで素人が口を出し、全体を台無しにしたいい見本です。
特にデザインに係わる部分で素人が口を出すのは、ボクの感覚では犯罪行為に思います。
このことに為政者ないし為政者を目指す人は、心して気を付けなければなりません。
斜張橋・取水塔を見かけるとき、なぜこんなチンケな物になってしまったのか残念な気持ちになります。
前回ちょっとだけ触れました、水利権に関する北海道開発局との協議です。
取水するのが空知川という国管理の川なものだから国の許可を得るのは当然なんだけど、北海道開発局との協議は異常に感じました。
資料のための資料を用意させ、理由にならない理由書を何枚も作成させられ、文言一つに難癖(なんくせ)を付けられたものです。
そのときにボクは、これはカフカの世界だと思いました。
果てしなく堂々巡りをさせられ、不条理この上ないのです。
途中、職員による不祥事が取り沙汰され、企業団事務局全体が動揺したこともありました。
結局何事も起きなかったのですが、あれはいったい何だったのでしょう?
ここに2年間在籍したうち後半1年は鬱(うつ)が悪化して仕事にならず、職場には迷惑をかけました。
そのあたりは"我が闘病"シリーズに記していますので、この場では省略します。(H21.4.27#255~)
いろんなことがあったけど、3市の職員たちと仲良く仕事をさせてもらって幸運だったと思います。
幸運といえば、この2年間の仕事に会計検査が入らなかったのが一番かもしれません。
体調が悪く、2年足らずで水道企業団を追われたボクは、平成元年に市に戻り都市計画課に配属となりました。
次回からは2度目となる都市計画課の仕事です。